ミケガモのブログ

21弾・ミケガモが組んだデッキ【デュエプレ】

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『石碑ワテライオネル』

原案ビルド杯。

《石碑》から《学校男》を召喚して《ワテライオ》を破壊し、《金ライオネル》を召喚。 《学校男》が増えて1体目の《金ライオネル》を自爆させてトリガーを起動。 その後、《金ライオネル》の2体目が飛び出して、もしトリガー起動からアタリのクリーチャーを出せていたらそいつも《石碑》で増殖する。

わずか5マナで動ける点、《ワテライオ》から綺麗につながる点、《石碑》の効果が何度も使われる点が大変美しい。

原案はドラゴンを詰め込んでいるが、より安定しそうなエンジェル軸で組んでみた。 博打構築の中、《ヴォイジャー》が唯一の良心として働いてくれる。

《石碑》《学校》の色確保が大事。《ヴィルヘルム》は《金ライオネル》でトリガー化できるのもあって大変都合がよろしい。 エンジェル軸では、緑を《エリクシア》、黒を《ルドルフ》で補うのが最もいいだろう。

《ザ・イエス》の位置は、はじめは《タイガー・レジェンド》にしていた。 《ヴォイジャー》から繋いで、手札に溜まったブロッカーを一気に投げつける動きを狙いたかった。 が、ブロッカーは色合わせで埋めてしまっていることが多い。手札に余裕があるデッキでも無いので、あまり使い所が無かった。 それよりは、《金ライオネル》のライフを増やしてくれる《ザ・イエス》の方が適任。

相手ターン中に《金ライオネル》から《石碑》がトリガーし、その後にトリガーでプレイしたクリーチャーが増殖する現象に何度か遭遇。 《石碑》を相手ターンに発動するという経験が初めてだったので面白かった。

《未来設計図》は、対談打ち合わせ時にルーたん氏から頂いた提言。 原案が《おつかい》でコンボパーツを集めようとしているところを改造した形になる。 ついでにデッキ全体の構築を相談した結果、緑マナは《ワルドブラッキオ》で確保し、 遊びの枠では《鬼修羅》からVicの《Gイズモ》を飛ばす構築になった。

『プロメキリン』

《プロメテウス》は《キリン・レガシー》待望の優秀な進化元。 マナに埋まりがちな《キリン》や《アルドロン》を、必要な時にピンポイントで回収できる。 本家《スプラッシュアックス》涙目。

ここで載せているのは、21弾最終日時点での暫定構築。 なるべく真面目に強く作る場合、基盤の選択肢は「Nエクス」か《デストラーデ》になると考えている。

Nエクス基盤は、《N》で手札補充して《キリン》を出しやすくしようという考え。 しかしながら、《N》を出す前に《グレンニャー》《青銅》で刻む行為が《キリン》のTBとあまり相性が良くなかったり、 《エクス》と《キリン》を併用する意味があまりなかったりで(WBの上に《キリン》を乗せてもしょうがない)、 イマイチ上手くまとまらなかった。

もう一方の《デストラーデ》基盤は以前から擦っているタイプ。 《ウルコス》の有無で迷うところだが、今回は白を《セレスト》《デストラーデ》の準タッチ構築にして、多色枚数をなるべく抑えたものを結論とした。 ただし、《クルメル》《鬼スナイパー》の位置がめちゃくちゃ怪しい。

色々試した結果、《プロメテウス》を入れるなら《アルドロン》が3枚以上欲しいという見解に辿り着いた。 《アルドロン》を出せた時の《キリン》はなかなかの出力を誇る。《プロメテウス》でその再現性がぐんと上がったのが今回のポイントとなる。

多色クリーチャーが出たら今後も要検討。 結局《キリン》が弱いのでどうしようもないという説もある。

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『牙カツムゲン』

《崩壊と灼熱の牙》と《カツムゲン》で、バトルと盾焼却が連鎖する。 コンボの原案はビルド杯。こちらは《シーザー》で起動している。《MRC》でも可能。

そこで、もっと地道に起動する方法は無いか?と考えたのがこのルート。始動条件は以下の通り。

  • 場に《ドン・カツドン》
  • 手札に《ヒラメキ》《カツムゲン》、エグザイル1枚
  • 7マナ、《学校男》を含む

《ドン・カツドン》に《ヒラメキ》を当て、《アマテラス》から《灼熱の牙》。 《カツMAX》になったあと、マナから《学校男》を出して《カツMAX》を巻き込めば、《カツムゲン》がクライマックスドロンゴーできる。

始動条件自体は難しくないが、なかなか理想状況にならない。 相手が盤面に2体しか並べていない場合、《カツMAX》のドロンゴー2回による8000火力x2で事足りてしまう。

ドロソをふんだんに入れているが、コンボを決めさせてくれる相手には《青銅》の方が有効だったりする。

『トリファリジュピター』

原案ビルド杯。1枚もいじってない。 《トリファリオン》で展開したクリーチャーから《ジュピター》に進化。 メテオバーンで《トリファリオン》を再び出し、大量展開を狙う。

実は《トリファリオン》の対象種族のうち、《ジュピター》に進化できるのはアーク・セラフィムだけだったりする。 といいつつ、《エル・カイオウ》《マンモキャノン》《アガチャー》らがメカオーやドデビルとして出せるので、進化元はちゃんと場に揃う。 なんと《フルメタル・レモン》はワイルド・ベジーズを持っているため、《ジュピター》に進化できるという小ネタがあったりする。

《アガチャー》は単体だとパッとしないスペックだが、《トリファリオン》の弾として評価すると大変優秀である。 クリーチャー除去と墓地回収はどちらも貴重な効果だ。 しかも《ラグマール》と違って使用可能マナが増えるので、盤面にいて《ジュピター》に進化できない《ガガ・コロリン》《オリーブオイル》などをマナに引っ込めて、 《ジュピター》召喚のマナの足しにすることができる。

サブプランの《ソルダリオス》も素敵。切り札8枚体制とはよく言ったものだが(例:《バンジョー》《パンダ》、《ブレイブ》《NEX》、《Bロマ》《デスドラ》)、 ガチガチの調整でないなら6枚でも十分だと思う。逆に言うと4枚は少ない。

『ドラゴビッグVANナイン』

《ビッグバン》の攻撃時に《ドラゴ大王》《VAN・ベートーベン》《ナンバーナイン》を発射。 いわゆる「ドラゴVANナインロック」で、クリーチャーも呪文も完封できる。

MVPは《バンジョー》。これのおかげで《ライフ》スタートでも手札を切らさずに《ビッグバン》まで到達可能。 《バンジョー》→《バンジョー》《ガンバレット》→《ビッグバン》のマナカーブも美しい。

そして重要なのが、《バンジョー》で《バンジョー》を引っこ抜くことにより、《ビッグバン》の大型ヒット率を上げられること。 デッキ内の非進化クリーチャーは17体。この中から《ビッグバン》の効果で6体を場に出すとして、その中で「ドラゴVANナイン」が各1体以上含まれる確率は、約38.2%である。 これに対し、《バンジョー》の効果を2回起動し、踏み倒し対象が2体減って15枚になった場合、「ドラゴVANナイン」の確率は約49.6%にまで上がる。 なお、「《ビッグバン》の進化元3枚は踏み倒し対象にならないから除外すべきでは?」という指摘はごもっともである。 しかし実戦では《ビッグバン》を出すまでにいくらかは大型を素引きしてしまうので、最も単純なケースで考えている。

『ヴァルハラプラネット』

原案ビルド杯。

《プラネット・フィスタシオ》でデッキからライトブリンガーを出し、それがコスト3以下なら《ヴァルハラナイツ》で相手クリーチャーをフリーズできる。 次のターンまで寝たままなので、さらにタップキルを続けながらライトブリンガーを出しまくることが可能。

原案はライトブリンガーをコスト3以下で3種類固めていたが、殴れるヤツが少なかったこと、 必ずしも2体フリーズする相手がいるとも限らないことから、3枠目を《クルトSP》に置き換えた。 不足していたトリガーの枚数も補うことができた。

《プラネット》が引けないとお通夜になりがちだったので、サブプランに同じサイズの《ガイアール・ゼロ》を投入。 攻撃しながら展開して物量で押すという性質が共通しているため、5枚目以降としての運用ができる。 《アンタッチャブル》を出せば《ヴァルハラナイツ》でフリーズもできる。

ウィニー展開系のガチデッキ相手に《コッコ》《プラネット》《ヴァルハラ》の理想ムーブを決めたくて、 お相手さんに【ツヴァイ】などを握ってもらうようにリクエストしてルームマッチを募集し、複数の方にのべ20戦ほどお付き合いいただいた。 結果は全て失敗。プレイングをがっつり寄せても決まってくれなかった。 手札に揃ったことが2戦あったのだが、1回は《プラネット》がバウンスされ、1回はお相手がワンパントリガーを踏んで《ヴァルハラ》での制圧に辿り着かなかった。 悔しい。

『カツMAXザガーン』

原案ビルド杯&裏ビルド杯。

《青銅》《ドン・カツドン》を《ZAGAAN》で破壊してドロンゴー。 《カツキングMAX》によりマナからの召喚が可能になったところで、デーモンコマンド3体からのGゼロ《デュランザメス》を決める。大変スマートかつ革新的なコンボだ。 《カツMAX》でマナからGゼロクリーチャーを出すテクニックは覚えておきたい。

普通の【ZAGAAN】デッキに比べ、《デュランザメス》を手札にキープしなくて良いのが魅力。ドロンゴー用のエグザイルは持っていなければならないが、《デュランザメス》に比べると枚数が多いしキープもしやすい。

また、《ザガーン》を出す枚数を抑えて安定化を図れる点も優れている。例えば《フェアホ》《アンタ》x2を出すと《ザガーン》を3体飛ばせるわけだが、そのためにはデッキまたは墓地に《ザガーン》が3枚必要になる。盾とマナの落ち次第でスカってしまうこともあるだろう。その点、このデッキでは《ザガーン》は基本的に2体出せれば十分。それでいて、復活してきた《カツMAX》が実質3体目の《ザガーン》と同じ打点を持つため出力も十分。

原案は《ザビ・デモナ》で《カツMAX》を破壊し、《カツムゲン》を出す欲張りコンボまで搭載している。《カツムゲン》は残してあるが、3,5,7のベストムーブを決めるために《デュランザメス》および赤マナを補充した都合で、《ザビ・デモナ》は諦めてしまった。こうして理想ムーブに特化したのに、満足の行く試合が取れるのに100戦も費やしてしまった。こんな簡単な動きが収録できないようでは、カジュアル専門チャンネルの名が折れる。

裏デッキビルド杯#8参加デッキ一覧|トスカーナ

『バニラジェネラル』

ネタを振られてしまったのでやるしかなかった。 インセクトは《アンビション・ビー》《フォレスト・ホーネット》の2種類のバニラを抱えている。 進化元の展開を《ティーチャー》で補助できるのは嬉しい。 が、彼らはパワー5000に届かない。《ジェネラルマンティス》使いとしては複雑な気持ちである。 パワー5000以上のバニラは、《アイオライト》《ノウメン》の2体しかいない。 《アイオライト》は《御輿》の軽減を受けられないので、実質的に《ノウメン》一択となる。

インセクトからもバニラサポートのハンターからも進化できる、《オオ・ヘラクレス》を採用した。 その都合で、トリガー枠が《ラブリー・ハート》になっている。《ジェネラル》目線では《キューティ》を積むべき。

『Nテラフォームアンコール』

原案ビルド杯。1枚もいじってない。

《テラフォーム》と《Nワールド》の組み合わせで5ブーストするコンボは、ビルド杯でも多数投稿が見られた。 運良く5ドローで《Nワールド》を引いてこれれば、増えたマナで召喚してさらに5ブーストが狙える……のだが、このデッキはそれを積極的に実現する。 具体的には、《N》に《ヒラメキ》を撃って《バベルギヌス》を呼び出し、《N》を出し直すムーブを組み込んでいる。 もちろん《N》素引きでもいいし(《ギフト》が加わると尚良い)、《ギフト》《バベルギヌス》なんかでもいい。この構成により、かなりの確率で5ブーストをアンコールできる。

ちなみに山札がちょうど10枚のとき、普通に《N》を出すと山が1枚減って《テラフォーム》が発動しないが、 《ヒラメキ》や《バベル》なら山の枚数が変わらずに5ブーストが可能。 ただ、調子に乗って山を減らしすぎると、有効パーツが消え去って詰みかねない。

このデッキの真に凄いのは、増えたマナで取りたい行動を、少ないスペースで実現していることである。 フィニッシュ用のパーツは、《ヨミ》2枚、《ゴッド・ウォール》2枚、《ベートーベン》1枚で計5枚。 《ヨミ》《ゴッド・ウォール》の詰めの強さは言わずもがなだが、そこに1枚だけ《ベートーベン》を入れるセンスに感服である。 《ヨミ》《ゴッド・ウォール》をマナ回収できるし、《ゴッド・ウォール》は《ベートーベン》で再利用可能。エターナルΩにより、一度出した後の安定感も高い。 フィニッシュパーツを無色に統一したことで、《ピラフ》も実質ブースト後の有効札になっているのもお見事。 普通の「Nテラフォーム」でもゴールが良く分からなくなりがちなところ、更に厳しい条件で的確な回答を出している。

《ベートーベン》が出ている時、《バベル》《N》がモヤシになることに注意。 《バベル》で《N》を回してアウト回避、という動きを狙って失敗することがある(n敗)。

『クロスオーバー+杯用・零緑ベートーベン』

《クロスオーバー・ヨミ》ともう1種類だけクリーチャーを搭載できる、「クロスオーバー+杯」用に作ったデッキ。

《クロスオーバー》に目が行きがちだが、このルールの裏の側面は、もう1種類のクリーチャーによる「準ワンオペ杯」である。 前回ワンオペ杯では、《ロマノフ》や《維新の超人》が大変強かった。 コイツらの出力は《クロスオーバー》単騎のそれを超えていると考え、自分もワンオペ杯寄りの構築を目指した。

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《クロスオーバー》と噛み合う要素がありつつも、自身をたくさん投げつけて強いカードは何か? という軸で思索を巡らすうち、以前ランクマで使った《ベートーベン》に思い当たった。 《クロスオーバー》とは《プレリュード》を共有可能で、《クロスオーバー》も一応回収可能である(あまりしないが)。 それでいて、自身を回収して連鎖的に展開可能かつ、強力な除去耐性持ち。押しの強さは申し分ない。 さらに《クロスオーバー》よりもパワーが高いので、クロスギアを使われなければ突破もされない。《ロマノフ》もかなり抑え込めるだろう。 仮にムキムキの《維新》などが襲ってきたとて、複数体寝かせておけばシールドに触られることはあるまい。 さらに無色のため、ワンオペ杯で強力だった《調和と繁栄の罠》の影響も受けない。 各方面で適正の高さを感じたため、《ベートーベン》を採用することにした。 マナ落ちをケアできる《ピラフ》、シールドを追加して粘れる《トリプル・ZERO》など、このルールと噛み合うカードを多く積めたのもよかった。

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戦績は3-1。勝ち試合は目論見通りに《ベートーベン》が活躍してくれた。 負けた1試合も完璧なプレイができていれば勝てた可能性があったので、相方選びは成功だったと言える。

『ルピアサイクロペディア』

原案ビルド杯。

《サイクロペディア》を採用したリキピ軸のバニラデッキに、ファイアーバードと《マスター・ルピア》を投入。 《コッコ・ルピア》が《サイクロペディア》のコストを下げたり、 《ノッピィ・ルピア》がバニラで噛み合っていたり、 《サイクロペディア》やバードたちで《マスター・ルピア》がひっくり返ったりする。 追加したカードが多方面と網目のようにシナジーを持っているのが美しい。

原案のまま回していたら盤面が埋まりやすかったので、《トライグラマ》で圧縮した。

最初の2ターンくらいの間はADのガチデッキ【バニラツヴァイ】と見分けがつかないことがある。 カジュアルマッチでお相手に無駄な恐怖を与えていたら申し訳ない。

『ヤザリスイッソー』

ビルド杯にいくつか上がっていたコンボを自分で構成。 《イエス・ヤザリス》で相手の進化以外のパワーを500に下げ、《ザコダケ・イッソー》で効率よく刈り取る。 《イッソー》は1マナで済むので、その前に《崩壊と灼熱の牙》を手から撃てれば完璧。

この時点でデイガ3色を含むことが確定する。 《イッソー》は《おつかい》で拾えないので、リソースに気を配りつつデイがカラーのまま組むことにした。

なくてはならないのが《ボルシャリオ》。《イッソー》《灼熱》のどちらかを持ってきつつ、《ヤザリス》の種になる。 実際はコンボを無視して《ドラホ》を持ってくる。

フィニッシャーは《ドラホ》から出てくる《ドラヴィタ》と《チャクラ》。 《ヤザリス》《ボルシャリオ》のおかげで《ドラヴィタ》の覚醒が狙いやすい。 サブとして《ゲキメツ》まで入り、フィニッシュ力は申し分ない。

《バロンアルデ》は期待の新人。動画では活躍しなかったが、白単色でブーストができるかもしれない。 しかもトリガーで《ヤザリス》の進化元ときている。 攻め込まれたときは、トリガーブロッカー→《ヤザリス》《イッソー》で返すプランを見ておこう。

お気づきかもしれないが、超次元が7枚しか入っていない。動画用には画像を撮り直したが、実際にはこの7枚で戦っていた。 《キル》は《イッソー》に巻き込まれやすいので、《シャンデリア》あたりの方がよい……かも。 コスト4以上のブロッカーが多いし、白ホールが入っているので、《マティーニ》はそのままで良いと思う。

『ギガヴォルチョロチューブルース』

原案ビルド杯&裏ビルド杯。

《ギガヴォル》の探索を確定にし、《ブルース》と《チョロチュー》を墓地経由で出しまくる。 探索確定構築はデッキ内のクリーチャー枚数が少なくなってしまうという欠陥があるのだが、 枚数制限なく積める《チョロチュー》はそれを克服している。

《ギフト》はアウトレイジが墓地に2枚以下のときに《ブルース》を6マナで出すためのカード。 《ダライフ》や原案の《メンデルスゾーン》を挟めなかった場合、《ギガヴォル》から《ギフト》につなぐとグッド。 リソースがキツいデッキにおいて《ギフト》は採用を迷うが、 《ブルース》に関して言えば一旦出た後は手札の枚数がどうでもよくなるので、気にすることなく使える。

完成された美しいアイデアなのだが、遅い。 《ブルース》が出た次のターンに《チョロチュー》、さらにその次から殴るというのが最もスムーズなルートなので、どうあがいても悠長である。 遅いデッキと戦えればいいという割り切りのもと、甘んじて受け入れよう。 それだけの価値がこのデッキにはある。

『バベライオン』

ビルド杯入賞作を製作者様がさらに改良されたレシピ。 大幅に回転率が向上し、対人戦でも狙えるレベルにまで強化された。

改良点の1つは、コンボパーツを高コストに固めたことで、《カラフル・ダンス》を撃つ価値が高まったこと。 これだけ《カラダン》を熱望するデッキもそうそうない。

もう1つは、SA付与役の《メテオライト》の役割が多いこと。 トリガー《サイン》から《バベル》経由で吊れば擬似的な《スパーク》になるため、防御力が向上している。 また、《ファル・ピエロ》が呪文回収能力が高い代わりに自爆できない《バウライオン》に変わり、盤面が埋まりやすくなってしまった。 しかし、《メテオライト》が相手クリーチャーを寝かせられるので、パワー1000を超える相手クリーチャーが1体でもいれば、 そこに《バベルギヌス》が突っ込んで自爆することで、盤面を減らせるようになった。この解決方法が美しいと思う。

noteも執筆されているので、詳しくはそちらで。

note.com

dmps.takaratomy.co.jp

使用感が良かったので、さらなる改良の案を呟いたところ、製作者様に拾っていただけた。

さらに、製作者とループの猛者との議論により、《ハルヴェルド》が開拓されている。向上心が凄い。

『石碑ウェンディゴラチナム

原案ビルド杯。

ウェンディゴ・アパッチ》は普通のバニラを呼ぶだけだと芸が無い。 バニラデッキにコイツを入れるくらいなら、少しでもバニラを多く積んだほうがいいだろう。

そこで、呼ぶバニラの質に注目したのがこのデッキ。 《石碑》で2回《ウェンディゴ》を出し、バニラの《グリタリス》《アイオライト》で一気に5色揃えて《プラチナム》を目指す。 最近《レールガン》が登場して立場がなくなっていた《アイオライト》にも、彼にしかできない仕事がまだあった。 《プラチナム》にも《石碑》が適用されるので大変お得である。

さておき、《GAE》が最強。コンボパーツの《石碑》《プラチナム》をサーチ可能なため、コンボの安定感がマシマシである。 コンボには場の空きが6枠必要だが、《GAE》は2ターンに渡ってプレイしても場を1枠しか食わないので都合が良い。 難癖をつけるなら、《GAE》が白緑を持ってしまっているばかりに、《グリタリス》を出す必要のない場面が極めて多い。 しばしば《ウェンディゴ》から《アイオライト》を2回出すという悲しい光景が見られる。 これも踏まえて《グリタリス》の方は3枚にしている。

1積みの《レオパルド・ホーン》がオシャレ……なはずなのだが、出せたことは一度もない。

《DNA》でなく《バリアント》の方が良い説を検証中。

『大地クロスオーバー』

7マナで《大地》から《クロスオーバー》をピッタリ出し、引っ込めたぶんの1マナでそのまま《クロスオーバー》を走らせたい。 《クロスオーバー》を出す前に2枚シールドを削れば、3点→ダイレクトでプレッシャーが凄いぞ!……という発想。

単純に、2回攻撃するのが難しい。《青銅》たちはパワーが低いので、当然殴り返される。 殴り返しによる盤面減少を読んで2体目を展開することもあるのだが、トリガーで処理されたり、相手が殴り返してくれなかったりすると計算が狂う。

元はこちら。盾を2枚割るのをサムライに任せたら、ただ《ビワノシン》と《紫電》が強いだけのデッキに成り下がった。 これだと《クロスオーバー》を使う意味もよく分からない。

タイラントUK』

原案ビルド杯。

タイラント・ワーム》に《影武者》をクロスすると、味方クリーチャーを出したときに《タイラント》が自爆しようとし、 それが《影武者》で味方クリーチャーに押し付けられる。つまるところ、出した味方クリーチャーが即死する。 これを利用して、簡単にpig利用やドロンゴーをしちゃおう……というアイデアは前からビルド杯などで提唱されてきた。

しかし、基本的にはドロンゴーで変身した先も《タイラント》に食われてしまうので、場に何も残せない。 効果処理中に《影武者》を外す手段があるはずもない。動きが独特なしょーもないコンボという認識だった。

ところが《UKパンク》の登場により、状況は一変。 アウトレイジ蘇生で《クロック》を吊ってくれば、《タイラント》《影武者》の破壊衝動スタックを流すことができるのだ。 《UK》への変身過程で捨てた2枚のエグザイルを《UK》の効果で吊ってこれるため、コンボが始動できれば出力も自動的に確保される仕組みである。 突如として実戦的かつロマン溢れるコンボへと変貌した。

最もよく使う始動条件は以下の通り。

  • 6マナ
  • 墓地に《クロック》
  • 場に《影武者》
  • 手札に《タイラント》《UK》、エグザイル2体

1マナで《タイラント》、1マナで《影武者》クロス、4マナで《ブータンPOP》召喚で起動する。 場に待機させるのはクロスギア1枚でいいので、比較的妨害されにくい。 引きさえ良ければ、5ターンでコンボに入ることも可能である。 速さ、出力、ともに文句なしだ。

《UK》は資産の都合で3枚にしている。ただ回した体感として適正枚数は3.5枚くらいなので、このままでもいいとは思う。

《デーモン・ハンド》は適当な呪文トリガー。いわゆる自由枠である。 場にクリーチャーが残るとコンボが失敗するので、トリガー枠に当てるなら呪文にしておくべき。

コンボがにっちもさっちも行かなくなったらエグザイルでビートする。 ただし、場を一掃してもらわないと基本的にコンボルートには戻れない。覚悟を決めるべし。

『ケミプロニクス』

原案ビルド杯。

これを見つけたとき、ちょうど《イヌハッカ》の使い道に悩んでいた。 タダで出せるのはいいとして、結局アドは取れていない。 モヤシ付与の《ケミカル・プロディジー》と相性がいいのは分かるが、今ひとつインパクトに欠ける……という悩みがあった。

こちらは、Gゼロ仲間の《ブラッディ・シャドウ》とセットで投入し、《サードニクス》に食わせるというアイデア。 《サードニクス》は《ケミカル》のディスカードで落としておき、《エタサイ》で吊るとスムーズである。 さらに、ドロマーカラーの《ケミプロ》は、20弾のときにも使った一撃奪取サイクル+《ミストジアス》と同じギミックが流用できる。 躓くことなく40枚を埋めることができた。

悩みは多色の多さ。《シャドウ》《イヌハッカ》《ジアス》《サードニクス》《エタサイ》《ケミプロ》と、必須パーツがすべて多色である。 これ以外の部分は多色を一切入れないという勢いで構築した。

ドロソとして《エナジー・ライト》。《ジアス》が引けなかった時の保険、《シャドウ》のG0起動、単色マナといった役割がある。 《おつかい》にできたら良いのだが、《ケミプロ》を両軽減できる《マイパッド》、赤単色マナとしての《スクラッパー》があるので、ここは《エナライ》で妥協。

《ダイヤモンド・グロリアス》は、万が一のときにブロッカーを突撃させる人。 1回も使ってない。

『軽減Gイズモ』

ランクマに持って行ける程度の理性を保ちつつ、ゴッドを大量に積んで《Gイズモ》のコストをガチで下げに行く。 奇抜な構築ではないけど、そこそこ考えたので載せておく。

古いゴッドカードも使いたいのでもちろんAD。真面目な構築なので、《インガ・ルピア》による軽減も当然認めてよし。 《Gイズモ》が強いのでそこそこ戦えるが、【バルガライゾウ】がどうにもならない。 UKパンクカップのマスター目標デッキにはできなかった。

《Gイズモ》の白とブーストの緑を併せ持つ《G・A・E》は確定。 《Eレオパルド》で《Gイズモ》を直接持ってきたり、《Aペガサス》から《大地》《神門》など《Gイズモ》にアクセスできるカードをサーチしたりできるのに、なぜか再録されなかった。

ADプールを解禁するとは言え、従来のゴッドカードは多色ばかり。 身軽に動くには、やはり直近収録の無色ゴッドを中心に積み、アンタップマナを用意したい。 その一方で、実は《Gイズモ》のリンク先のために黒マナも確保したい。

ところで、当初の構築はこんな感じだった。

緑も白も微妙に枚数が足りない。 黒マナを《呪印》や《神門》にし、《Aペガサス》のサーチで持ってくる案も試した。 しかし、《呪印》や《神門》をまず使わないこと、サーチで持ってきたところで多色マナなのでチャージしにくいのでダメだった。

もう一つ、《ゴッド・ウォール》が弱い。マナチャージしても色にならないし、普通に使い所が無いし、《Gイズモ》がリンクすると全くのゴミカードになる。 マナに置く以外の仕事が無いことに悩んでいたとき、「これに色を付けてマナチャージ専用カードにしたほうがいいのでは?」という発想になった。

そこで入ってきたのが、「黒と緑を持ったゴッド」という条件だけでの《至高無上神》(他に該当カード無し)。 タッチ《アルバトロス》のように、それ自身を積極的に出したいというわけではなく、本当にマナに置きたい一心でのみ採用されている。

黒緑をこのようにして補うことで、白成分は単色の《スパーク》系に回せる。《クラフトヴェルク》で仕込めるのが大事である。 《Eレオパルド》目線で白クリーチャー枠が余っていたので、シールド確認できるように1枚だけ《コルテオ》にした。 ゴッドは場のクリーチャー数が増えにくいので、相性は微妙に悪いが。

『エベレストサガ』

《エベレスト》から出せる8コストクリーチャーとして《サガ》に注目。 6《エベレスト》→7《アク》→8《ゼン》リンクから《エベレスト》のマナ光臨で、スムーズに《サガ》を出すことができる。……はずだった。

トリガーを踏んではいけないのはもちろんのこと、それ以前に《エベレスト》《ゼンアク》を並び立たせることができない(カジュアルでも)。 盤面的には2枚のカードを並べるだけなのだが、《吸い込む》のバウンスで遅延されたり、《ロマネスク》のターボから先にぶっぱされたりで、チャレンジできることのほうが稀である。

テンポの良さが売りであること、1ターン遅らせれば普通に《ゼンアク》リンクからの《サガ》ができてしまうことから、実現する意義が極めて限定的なコンボと言える。 真面目に取り組むなら、6マナの動きは《エベレスト》ではなく《ガチンコ・ジョーカー》とし、ハンデスで相手の除去札を落としてから悠々と《ゼンアク》をリンクさせるのがいいだろう。 なんなら、6マナの時点で《神門》や《ゴッド・ゲート》から片割れを踏み倒せば、速度的には同じだ。 《サガ》の出し方は《大地》でもいいし、なんなら《創造神》の方は普通にマナ召喚できる。 差別化が怪しいとまでは言わないが、色々と対抗馬が多い。

それでも最速にこだわるべしと特化で回していた以下の構築は、てんでダメだった。 不純物として《エベレスト》を寝かせるための《ラシャ》がいるものの、1枚なので誤差レベルである。 これでも全然決まらないので頭を抱えるばかりだった。

改善点は、まず《エベレスト》に他の役割を持たせること。 《エベレスト》からは呼び出せないゴッドカードの《超絶究極神》、フィニッシュ時以外は木偶の坊の《サガ》2種にスロットを割いている都合で、これ以上多くの高コストカードは積めない。 そんな中で採用に至ったのが《ババン・バン・バン》。 《エベレスト》から出す場合、本領は発揮できず12か14マナ辺りで止まってしまうのだが、それでも十分アドは取れている。 とにかく《ゼンアク》リンク速攻の領域に辿り着くのは重要だった。《エベレスト》が絡まなくても《ババン》単体でサブプランを組み立てることができるのも良かった。

続いて、コメントで提案いただいた《神門》。 もとは多色が増えること、マナが減ることを懸念して採用していなかった。 しかし《神門》を採用することにより、序盤に引いた《ゼンアク》を気軽にマナチャージできるようになった。 そして実のところ、《エベレスト》→《神門》→リンク という繋ぎにおいては、マナが減ることのデメリットは無い。 仮に《ゼンアク》を墓地に送る手段がなくても(実際は《ケミカル》のディスカードがあるが)、コンボの再現性を上げるカードとして有用であることを認識した。 ちなみに、《神門》のために《ズカズッカ》まで採用するのはこのデッキではやりすぎだと判断している。

最後に、本当に本当に地味だが、《エナジー・ライト》の採用。 ビッグマナと呼ばれるデッキタイプでは初動を12枚以上採用することが多いため、ここでもつい軽量ブーストを沢山積んでしまいそうになる。 が、このデッキに関してはマナは7~8程度でひとまず十分である(あるいはそこから《ババン》を投げての15マナ前後の領域)。 中盤以降に撃つ軽量ブーストの価値が一般的なビッグマナよりも低いことを考えれば、軽量ブーストの枚数は抑え気味でも良いはずだ。 でも3マナ圏で何かしらの動きは残しておきたい……ということで、《エナライ》に至った。 もっと率直に言えば、「回らないデッキにはとりあえずドロソを積め」という基礎中の基礎を思い出しただけだったりする。 実際に3t《エナライ》するケースは多くはない。が、構築段階でそういうルートを許容しているのだという安心感が、デッキを回す上での心のゆとりをくれた。

最速にこそ意義があるからとは言え、それに特化するのは危険である。 それよりもサブプランやドローを充実させるほうが重要だ。

余談だが、これを調整している途中に《エベレスト》でマスターに行った動画が上がったり、↓

youtu.be

《ゴッド・ウォール》で《ゼンアク》を保護する明快なアプローチが投稿されていたりで、↓

youtu.be

多方面から謎の圧を感じていた。なんとか満足行く仕上がりになって何よりである。

クローシスキャロルエンジン』

《キャロル》をエンジンにしたクローシスの何か。 《メルゲ》が実質《ミスト・リエス》だったり、《アツト》《ジルコン》《アンドラージ》が実質キャントリップになったりする。

すごくお得に思えるが、手札の《キャロル》は結構邪魔。 多色はアンタップマナにならないので、これを実質的に手札枚数に換算しないとすると、 最低2回は《キャロル》を捨てないと元が取れない計算になる。 ……というのを腕利きの方が言っていて感心した。

《キャロル》を有効活用する手段が手札進化。 特に《アンドラージ》はディスカードも併せ持つためとても好都合だ。 《アックス》は後から思い出して入れたので1枚になっている。適正は2枚だろう。

《キャロル》を捨てるためのカードとしては、《グレイト・プルーム》も良い。 他には、色の縛りがキツいものの《ジェラシー・ベル》、効果が貧弱すぎる《アンドロリウス》なども候補。

のろまな割にフィニッシュ力が足りないので、《スカル・ムーン》を採用。 《ラスカル》の墓地肥やしで《キャロル》《キューブリック》が落ちると嬉しかったり、 無意味に場に残った《アンドラージ》から究極進化できたりする。 《グレイト・プルーム》採用のためには黒か緑を採用することになるわけだが、この《スカム》があるおかげで黒に軍配が上がった。

黒の汎用フィニッシャーとして、《グレイトフル・デッド》を提案いただいた。完全に忘れていたが、それもかなり良さそうだ。 ただ、《キャロル》は墓地に行かないのが若干のアンチシナジーである。

《ジルコン》は3コスト帯を埋めるためのカード。 スペックは決して高くないが、ちょいとパワー高めのブロッカーとして頼りになる。

一個下の『追越クラック』もそうだが、アーキタイプとしての分類は何になるのだろうか。 ミッドレンジとコントロールの間にいる、よくわからないデッキである。

『追越クラック』

《ケラサス》《フロッグ》でマナを「増やさずに」《ダイヤモンド・クラック》に繋いでブーストを狙う。 この後に何をするか、そして《クラック》を引けなかったときにどう動くかが難しい。 このデッキは、その両方をうまく埋めることができた自信作である。

次に繋ぐカードは《ミンメイ》にした。 出すカードは、よく組み合わせていた《ヘックスペイン》、同じく緑と黒を含む強力クリーチャー《ヴィルヘルム》で良いだろう。 一応《ヴィルヘルム》手出しがありうるので、《スクラッパー》で赤マナを確保している。

MVPは《ズカズッカ》。 セルフランデスを挟むため、元々《クラック》エンジンに搭載されていた《カオルン》と相性が良いのである。 これは《ギガヴォル》にはできない仕事だ。 《ケラサス》《フロッグ》から2→4に繋がるので、《クラック》の代用にもなる。 《ズカズッカ》で多色クリを墓地に送っておけば、《ミンメイ》で確実に1ブーストできる。 《ギガヴォル》でも似たようなことはできるが、このデッキは探索で単色クリーチャー3種が引っかかってしまう可能性がある。 条件が揃えば確定で狙った動きができるのは、《ギガヴォル》よりも優れている点である。

このデッキに完璧な除去カード、《グローバル・ナビゲーション》が21弾で登場したのも見逃せない。 《クラック》は一度相手のマナを追い越すと効果が発動しにくくなるのだが、《ナビゲーション》を撃てば実質2マナ分相手を先行させることができる。 手札薄め、マナ多めのこのデッキにはとても有り難い。

最初は《カオルン》を4積みしていたが、溜めて殴る割にはWB以上が少なかった。 手軽なフィニッシュ力増強カードとして、《グレイトフル・ライフ》に来ていただいた。 《ジオ・ザ・マン》を出すのが一番強い。そういう意味ではここは《ミランダ》でもいいので、要検討。

マナを増やさない2→4《クラック》のギミックは、元は12弾の《ケットウ・チューリップ》の数少ない強みだった。 しかし、いかんせん《クラック》以外とシナジーを組みにくいせいで保留にしていた。 4マナの強い緑進化が出るのを待っていたのだが、それよりも先に自分と同じような能力のカードが2種類出てきてしまったので、出る幕なく終わってしまった。 一方、《チューリップ》目線では21弾に待望の《ジュピター》が収録されたので、そちらで頑張ってもらいたい。

『黒単メイプルシロップ』

《メイプルシロップ》を使いたかった。アンコモンだから仕方ないのかもしれないが、能力が大変控えめである。 墓地光臨と言えば聞こえはいいが、基本的にはATよりも発動が不安定だし、光臨と違って前もって墓地を用意する必要があるしで、実態は残念極まりない。 出す範囲も5以下のパペットorオラクルと狭い。自身が5マナでしかも進化、シールドをブレイクして生き残るというハードルを乗り越えなければならないにしては、見返りが少ない。 デスパペットは妨害が得意な種族なので、《メイプルシロップ》のビートダウン戦術とも噛み合っていない。

これだけだとデッキとして厳しいと感じたので、デスパペット軸のエンジンとして《ブルース》に来てもらうことにした。 デスパペットでデッキを固めることの意味が生まれたこと、そしてデッキとしての着地点が作れたのが素晴らしい。 《ブルース》は案の定《メイプルシロップ》の役割をだいぶ食ってしまったが、頼もしいのは事実である。 《メイプルシロップ》は詰めに使うのが良い。この運用だと4枚はいらない気がする。

《ザビ・カペラ》が強い。 《ブルース》や《メイプルシロップ》で出したいカードを墓地に送り、自身も殴れる3000のブロッカーとして場に残る。 流石オリジナルカードだけはある。

トロール》は2マナの動きとして採用。《カペラ》に繋ぐと1ハンデスできるのと、気持ち返霊でLO回避。使ったことはない。

《ブルース》は生成を渋って2枚。実際2枚目以降が弱いので、《ナスロスチャ》《ロスチャ》で落とせるようにしておけば困らなかった。

デスマーチ》が雑に強い。今回はデスパペットであることがきっかけで採用したが、仮にこれがデスパペットデッキでなくても強い。

最初は青入りだった。小型を展開するなら《アクアン》のドローが必須だろうという旧時代的な発想だった。 《ブルース》が残りさえすればエンジンはそれで十分なことに気付き、青を抜いた。

『ナスロスチャセラフィナ』

インフェルノ・サイン》で《セラフィナ》を吊ろうと思うと、《セラフィナ》を落とすための《ロスチャ》が《セラフィナ》の探索に混ざるのが邪魔だった。 それを解決してくれるのが《ナスロスチャ》。これで《セラフィナ》が本気を出せるようになる。 サブプランに《ライデン・ホール》からの《ヴォルグ・ティーガー》。 《ナスロスチャ》を生贄にできたり、《ヴォルグ》で《セラフィナ》を墓地に落としたり、運が良ければATで《セラフィナ》を吊れたりする。 ただし、《セラフィナ》で撃ちたい呪文がデッキから落ちる可能性があるので、必要に迫られた時以外は《ヴォルグ》の墓地肥やしは使わない方がいい。

《アクアン》の位置は《ブレチャ》でもいい。《ロスチャ》がいなくなったことでブースト手段がなくなっているため。

いざ3種類呪文を積んでいいと言われると、その選択は意外と難しい。 とりあえずクリーチャーを出すのが状況に依存しにくい無難な選択になるので、《サプホ》《ブラブル》はかなり安定して入ってくる。 この2枚があれば《青ヤヌス》《ツッパリキシ》による打点形成や、トリガー《サイン》から出したら《マティーナ》《シルバー・ヴォルグ》などもできる。 《サプホ》は《キル》を出せるのも強いので、この2枚は堅いと考えている。

他の選択肢はこんな感じ。

  • 《ザ・ストロング・ブレス》
    • 《セラフィナ》から撃てば確定1ドロー。他の除去カードと比べ、出力が高水準。無難な選択肢として今回採用。
  • 《天界の神罰
    • 白枠にも黒枠にもなれる除去カード。新しめのカードということもあって試したかったのだが、《セラフィナ》が撃つと絶対にこちらの盤面にタップクリーチャーが残ってしまうのが微妙に噛み合ってない。白枠黒枠両方で除去を撃ちたい場面というのも多くはない。3コストなので、4コスト呪文に比べてお得感も小さい。
  • 《ジェラシー・ベル》
    • これも白黒の呪文。《サイン》に備えて《セラフィナ》をディスカードできるのも良い。トロいデッキなので、ハンデスによる干渉も入れておきたいとは思う。しかし、2ハンデスしたい状況は意外と限られている。白黒でいつでも撃てるよ!という割に、いつでも撃てる必要がないのが噛み合わない。
  • 《陰謀と計略の手》
    • 状況によっては強い。《ブレス》より良いのは手撃ちおよび青マナのとき。
  • 《魂と記憶の盾》
    • 白枠で除去を撃てる。青マナ確保にも。

神罰》《ベル》を最後まで考えたが、上手く組み込めなかった。

追記:《アクアン》→《電脳決壊アリス》。 ドロー枚数は落ちるが、引いてしまった呪文を山に戻せる。無駄に山を削らないのもヨシ。

『零緑フロッグアシッド』

勝手に寝る《フロッグ》を《アシッド》でサクるというシンプルなアイデア。 2コストの実質ブーストクリーチャーとして、《リリン》が実はめちゃ偉い。

メインの動きは以下の通り。

  • 2t 《ライフ》or《フロッグ》
  • 3t 《フロッグ》《リリン》《ホルモン》 のどれかを2枚プレイ
  • 4t 《アシッド》or《ヨミ》

3t目までにブースト札を3回(うち2枚以上がクリーチャー)使うことによって、4t目の《アシッド》が狙える。 《リリン》が2枚来ているなら、《リリン》→ 《ホルモン》《リリン》などでもOK。 手札消費は激しいが、サクって《ヨミ》を出せばドローできるのでその後の動きにも困らない。

3t目までに《リリン》を出せていれば、4t目に《ヨミ》を出すことも可能。 超前のめりな構築でありながら、《アシッド》に依存しすぎない構築になっているのがヨシ。

もっとも、常に4tムーブが決まるわけではない。次善の策として、《フェアホ》を入れて5t《アシッド》も許容している。 《フェアホ》は、DMwikiで紙の【黒緑アシッド】に入っていたらしいという記述を見て採用に至った。 《アシッド》が出る前のイケニエ準備要員としても、出して攻めに行くときも強い。さすが超次元。 多分《ジオ・ザ・マン》も入れた方がいい。

最初は以下のように組んで失敗した。 《インガル》を入れてしまうと、《アシッド》がその軽減対象にならず腐りがち。

『青単リーフトライグラマ』

【バニラビート】は《ティーチャー》への依存度が高い。 《番長大号令》などで引っ張ってくるのがメジャーな解決策だが、シンプルに他のドロソを積んでも良い。 ということで、バニラの種を2種類持っている《アストラル・リーフ》の出番。 最悪《リーフ》ビートでいいかなと思いきや、今や2+2の《リーフ》進化速攻は《エリート》《ジャバジャック》の下位互換ムーブ。 辛い。

『7軸ミセス』

《ミセス・アクア》で表記上のコストが高いエグザイルを拾う。 アイデアは20弾ビルド杯で上がっていて、動画も収録を試みていた。 しかし21弾の《マジックマ瀧》によって完成度が大幅に上がったため、ここで組み直した。 《マジックマ》の前は色合わせで《グラン・ベルゼ》を入れていたので(※大真面目)、純粋にデッキパワーが上がった。