ミケガモのブログ

【まとめ】デュエプレの細かいルール・仕様

最終更新:2024/2/4

はじめに

この記事では、デュエプレの細かい仕様を詳しく解説する。 説明するのは主に、処理や仕様の原則である。 挙動そのもの、もしくはその解釈に間違いがある場合、コメントにて指摘してほしい。

手札・バトルゾーンの上限

バトルゾーンに出せるカードの上限数は7枚 カード数が上限に達しているときは、通常の召喚やジェネレート等の操作が受け付けられない。 無理矢理何らかの効果でカードをバトルゾーンに出そうとすると、カードは直接墓地に置かれる。

手札の上限枚数は10枚 手札枚数が上限に達しているときにカードが手札に加わると、そのカードは直接墓地に置かれる。

上限超過するの際の処理は、本来の動作の扱いにはならない。 「召喚」「場に出た」「カードを引いた」「墓地に置かれた」といった行動に誘発する処理は、どれも誘発しない。

ランダムと探索

「ランダムに」と書かれているカードは、対象ゾーンにあるカード1枚1枚を参照して、等しい確率で抽選される。

ランダム性のある効果は、全ての選択肢が等しい確率で抽選される(と考えられる)。

「探索」は、対象ゾーンに存在するカード種類数を参照して、等しい確率で抽選される。

(クリックで詳細) 例:

山札内のクリーチャーが

  • 《ラ・ウラ・ギガ》x1
  • 《青銅の鎧》x1
  • 《進化の化身》x1
  • 《二角の超人》x3

であるときに、《聖獣王ペガサス》のランダム踏み倒し効果を使うと、 《二角の超人》が出てくる確率は1/2(6枚中3枚)。

例:

  • 黒神龍ガルバロス》の各効果が選ばれる確率は、どれも1/6。
  • 《緑神龍ハルクーンベルガ》のブーストが成功する確率は、1/2。

例:

山札内のクリーチャーが

  • 《ラ・ウラ・ギガ》x1
  • 《青銅の鎧》x1
  • 《進化の化身》x1
  • 《二角の超人》x3

であるときに《ディメンジョン・ゲート》を唱えると、 《二角の超人》が探索にヒットする確率は3/4。(4種類のうち3種が探索にヒット)

S・トリガー、S・バック

S・トリガーとS・バックは、手札が上限枚数に達していても発動できる。

S・トリガー効果自体の効果処理は、以下の範囲である。

  • クリーチャーのS・トリガーは、そのクリーチャーを召喚するところまで
  • 呪文のS・トリガーは、その呪文の効果を解決するところまで

複数のS・トリガーを同時に発動した場合、順番にS・トリガー効果を解決し、その後、それによって誘発される効果を解決する。

S・トリガーとS・バックを同時に使う場合の処理順は以下の通り。

  1. 発動するSトリガーを選択する
  2. 手札のSバックを使うか否か、どのシールドを捨てるかを選択する
    • 発動するトリガーカードはSバックの捨て札に選べない
  3. Sトリガー能力を処理する
  4. Sバック能力を処理する
  5. ここまでに誘発された効果を処理する

(クリックで詳細) 例:

Wブレイクされたシールドが、 《アポカリプス・デイ》と《アクア・ハルク》だった。

バトルゾーンにクリーチャーがちょうど5体いる場合、 《ハルク》→《アポカリ》の順で発動すれば、 《ハルク》召喚で場を6体にして、続く《アポカリ》の効果を発動できる。 その後、《ハルク》の効果解決でカードを1枚引く。

バトルゾーンにクリーチャーが6体以上いる場合、 《アポカリ》→《ハルク》の順で発動すれば、 《アポカリ》で全破壊した後に《ハルク》を出すことが出来る。 その後、《ハルク》の効果解決でカードを1枚引く。

例:

自分の《聖帝エルサル・バルティス》でシールドをブレイクしたら、相手がトリガーで《アクア・サーファー》を出してきた。 この場合の処理は、

  1. 《サーファー》S・トリガー効果で召喚
  2. 《バルティス》効果処理
  3. 《サーファー》効果処理

となる。

効果の対象

バトルゾーンのクリーチャーを対象に取る効果は、 その効果が発動した時点でバトルゾーンにあるクリーチャーにのみ有効である。

一方、プレイヤーを対象に取る効果は、 その効果が発動した時にいなかったクリーチャーに対しても有効である。

(クリックで詳細) 例:

《レジェンド・アタッカー》を唱えた後に召喚したクリーチャーには、 《レジェンド・アタッカー》の効果は適用されない。

例:

自分が《調和と繁栄の罠》で火文明を選択した。 相手が次のターンに《解体屋ピーカプ》を新たに召喚しても、《ピーカプ》は自分を攻撃できない。

強制効果と任意効果

強制効果で思考制限時間内に対象を選ばなかった場合、対象はランダムで選ばれる。

任意効果で思考制限時間内に対象を選ばなかった場合、何も選ばなかったものとして処理される。

《歌舞機ロイド・ゴエモン》のクロスギアを出す効果のように、 該当カードが対象領域にある場合にのみ発動する任意選択効果がある。 この場合、思考時間の有無で手札にクロスギアがあるかどうかが相手に透ける。

常在型効果と誘発型効果

クリーチャーが持つ効果は主に、以下の2つに分類できる。

  • 常に効果が発動する「常在型効果」
  • 何かが起きたときに誘発する「誘発型効果」

常在型効果は、それを持ったカードが場を離れたり、効果発揮のための条件が崩されたりすると、その瞬間から効力が失われる。 常在型効果には、「相手ターン中」といった表記のものも含む。 「攻撃中」という表記であるパワーアタッカーもまた、常在型効果の一種である。

誘発型効果は、一度発動してしまえば、発動したクリーチャーがどうなろうと効果が継続する。 場にいる時に他のカードの処理にともなって誘発する効果は、その誘発条件を満たした瞬間に自身が場にいれば誘発する。

デュエマおよびデュエプレには、「常在型効果は誘発型効果よりも先に発動する」というルールがある。

(クリックで詳細) 例:

《マイキーのペンチ》は常在型効果、《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》は誘発型効果である。

自分のターンに、《幻緑の双月》→「《ペンチ》/《キリュー》」→《青銅の鎧》の順に召喚した。そのターン中のシールドブレイクで相手が《デーモン・ハンド》を使い、「《ペンチ》/《キリュー》」が破壊された。

《ペンチ》の場合、《幻緑》は《ペンチ》が出た瞬間から、《青銅》は自身が出た瞬間からスピードアタッカーを得る。しかし《ペンチ》が破壊されると、その瞬間に《幻緑》《青銅》の両方からスピードアタッカーが失われ、召喚酔いの状態に戻ってしまう。

《キリュー》の場合、《幻緑》はスピードアタッカーを得るが、後から出てきた《青銅》はスピードアタッカーを得られない(上の「効果の対象」も参照)。その一方で、《キリュー》が破壊された後も、《幻緑》はスピードアタッカーを得たままである。

例:

《レジェンド・アタッカー》でパワーアタッカー+4000を得た《強撃砲士モービィー》が攻撃した。 パワーアタッカーは常在型効果なので("攻撃中"に持続的に発動)、 まず《モービィー》のパワーが+4000される。 その後、《モービィー》の攻撃時の誘発型効果が発動。 そのときの《モービィー》のパワー6000よりも小さい相手のクリーチャーを破壊する。

例:

《邪道外道神キキカイカイ》が《デーモン・ハンド》で破壊されたとき、《キキカイカイ》の「呪文を唱えた時」の効果でカードを1枚引けるが、「自分がカードを引いた時」のハンデス効果は使えない。これは、呪文を唱えたときには《キキカイカイ》が場にいるが、呪文の効果処理を終えてカードを引いた時には既に《キキカイカイ》が場を離れているため。

場に出る順番

単一の処理で同時に複数のカードが場に出た場合、 厳密には左にあるカードから1枚ずつ場に出たのと同じ扱いになる。

(クリックで詳細)

《時空の戦猫シンカイヤヌス》と《時空の喧嘩屋キル》をまとめて場に出す場合、 先に《シンカイヤヌス》を出せば、《キル》が出たことによって《ヤヌスグレンオー》へ覚醒する。

例: 《ヘブンズ・ゲート》で《知識の精霊ロードリエス》を2体出すと、合計3枚ドローになる。

例:

効果の発動順序(スタック)

一つの処理の中で複数の誘発型効果が発生すると、それらの処理は「スタック」される。(解決される順番を待つ状態になる)

スタックされている効果は、画面右のテキストウィンドウに表示され、 上に表示されているものから順に処理される。

スタックされた効果を解決したことに付随して新たな誘発型効果が発生した場合、それも新たにスタックに追加される。 場合によっては、新たにスタックされた処理が、先に解決を待っていた効果に対して割り込むことがある。

単一のカードについている効果は、上から順番に処理する。 他のカード等によって付与された効果は、一番下に追加された扱いになる。

スタックされている効果は、ターンプレイヤーの効果 → 非ターンプレイヤーの効果の順で処理される。

同一プレイヤーの効果が同時にスタックされた場合、ゾーンごとの解決優先度は以下の順である。(左のほうが先に解決される)

バトルゾーン > 墓地・超次元ゾーン > シールド > プレイヤー

超次元は《超時空ストーム・G》、シールドは城、プレイヤーは《神秘と創造の石碑》《エンゲージ・チャージャー》が該当する。 現状では墓地と超次元ゾーンの優先度を比較する手段が無いため、どちらの優先度が高いかは不明。

なお、手札のカードの誘発条件と解決はやや特殊であるため、この後に述べる。

バトルゾーンにあるカード効果の誘発順序は次の通り。

  1. 新しく場に出たカードがあれば、それ自身が持つ能力を、古いものから(左にあるものから)順に解決する。
  2. それが済んだ後、元から場にあったカードの持つ能力を、その中の新しいものから(右にあるものから)順に解決する。

もし2の元からあったカードの能力で新たにカードが場に出た場合、以降のスタックに割り込む形で、1として先に処理する。

なお、《知識の精霊ロードリエス》のような自身および味方の登場に反応する効果は、 「新しく場に出たカードが持つ能力」の扱いにならず、元から場にあったかのような順番で処理される。

(クリックで詳細) 例: 《幻想妖精カチュア》のタップスキルで《バザガジール・ドラゴン》をバトルゾーンに出した。《バザガジール》にターン終了時破壊の効果が付与されるが、終了時には《バザガジール》自身の手札に戻る効果が先に処理される。

例:

自分のバトルゾーンに《怒髪の剛腕》がいる。 相手ターン中、相手が《ピアラ・ハート》を召喚してきた。 ターンプレイヤーは相手なので、

《ピアラ》1000火力 → 《怒髪》パワーアップ

の処理順となる。 《怒髪》のパワーが上がる前に《ピアラ》の1000火力が発動するので、《怒髪》は破壊されてしまう。

例:

自分の《怒髪の剛腕》がシールドをブレイクし、 S・トリガーで相手の《ピアラ・ハート》が出てきた。 ターンプレイヤーは自分なので、

《怒髪》パワーアップ → 《ピアラ》1000火力

の順に処理される。 《怒髪》のパワーが先に上がるので、《ピアラ》に破壊されずに済む。

手札の誘発カード

アタック・チャンス

アタック・チャンスは、全ての攻撃時効果よりも先に解決される。

リベンジ・チャンス

紙のキーワード能力で「リベンジ・チャンス」に相当する能力は、該当ステップ(ターン終了時)に突入した時点で条件を満たしていれば、発動できる。 実際に発動するのは、バトルゾーン、墓地の解決の次である。

(クリックで詳細) 自分の手札に《剛撃無双カンクロウ》、場にタップ状態の《冷徹のソーダライト》があり、相手ターンに相手の《雷電の覚醒者グレート・チャクラ》が覚醒した。 そのターンの終了時、まず自分の《ソーダライト》の効果が発動し、《グレート・チャクラ》が破壊(解除)される。 これによって《カンクロウ》の条件を満たすカードはなくなるが、エンドステップを迎えた時に手札で条件を満たしていたため、《カンクロウ》を場に出すことができる。 なお、複数体の《カンクロウ》を持っていた場合、手札の左にいたカードから順番に出ていき、1体出るごとにcipを処理していく。

特定のステップに誘発する効果

「特定のステップに誘発する効果」を持つカードは、そのステップが訪れたときに自身が適切なゾーンに存在していることが必要条件となる。 ステップ中に該当ゾーンへと移動した場合、そのターンは誘発タイミングを逃す。

誘発に条件がある場合、バトルゾーンおよび墓地にあるカードは、そのカードの効果処理順が回ってきた時に条件を満たしていれば効果が発動する。 一方、手札にあるカードは、そのステップを迎えた時点で条件を満たしていれば、効果が発動する。

(クリックで詳細) 例:

ターン開始時に《死胞虫エンリッチ・ワーム》の効果で墓地に移動した《暗黒凰ゼロ・フェニックス》は、そのターンは場に出てこれない。

例:

《時空の剣士GENJI・XX》《清浄の精霊ウルス》がこの順に並んでいると、ターン終了時は右の《ウルス》のアンタップ効果が先に発動する。《時空GENJI》の効果処理時にはアンタップした《ウルス》が存在するため、覚醒できない。場の並び順が逆の場合は、《時空GENJI》の効果が先に解決されるため、覚醒できる。

例:

自分のターン開始時、《貴星虫ヤタイズナ》の効果で《火ノ鳥ピルドル》を場に出し、これによって初めて場に赤と黒のクリーチャーが揃った場合、その後に墓地の《暗黒凰ゼロ・フェニックス》を場に出すことができる。

置換効果

「かわりに」という文を持つ効果は、「置換効果」に該当する。

置換効果は、効果解決中であっても処理に割り込む。 複数のカードが同時にゾーンを移動する場合、置換効果を持つものだけが先んじて置換先に移動する。

置換効果は連鎖しない。最初に誘発される置換効果のみが発生する。

一つの処理に複数の置換効果がかかった場合、そのカード本体の持つ効果が優先的に適用される。 それ以外は、場の新しい(右にある)ものが適用される。

置換効果が発動した場合、元の動作はされなかった扱いになる。

ただし、「~する。それと同じだけ……する。」というような効果のカードは、「前の効果の対象になったかどうか」だけを参照する。 仮に、前の効果が置換されて実行されなかったとしても、置換されなかったのと同じように後の効果を処理する。

(クリックで詳細)

例:

《邪魂創世》を撃って、自分の《アクア・ソルジャー》を破壊した。 まず、《ソルジャー》の置換効果が呪文の効果に割り込んで手札に戻る。 その後、カードを3枚引く。

例:

相手の《聖鎧亜キング・アルカディアス》がいるときにハンデスされ、自分の《緑神龍アーク・デラセルナ》を捨てた。 このとき、《デラセルナ》の「捨てられる"かわりに"場に出る」置換効果に対しては、 《キング》の「場に出る"かわりに"墓地に置く」置換効果が連鎖しないため、ロックをすり抜けて《デラセルナ》が場に出る。

例:

自分の《神羅スカル・ムーン》の破壊置換効果で、相手のシールドフォース状態の《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》が対象となった。 このとき、《スカル・ムーン》の「破壊される"かわりに"《PG》を破壊」の置換効果に対して、 《PG》の「場を離れる"かわりに"とどまる」置換効果が連鎖しないため、《PG》は破壊される。

例:

場に《超神星ヴィーナス・ラ・セイントマザー》《秘護精マキシマムコブラ》、ほかアーク・セラフィムがいるときに《アポカリプス・デイ》を発動した。

このとき、

左から《ヴィーナス》《コブラ》の並びのとき:

場のセラフィムは《コブラ》の置換効果でマナへ。 《ヴィーナス》のみ自身のメテオバーンで場に残る。

左から《コブラ》《ヴィーナス》の並びのとき:

《ヴィーナス》の置換効果が優先され、左から3体のクリーチャーがメテオバーンで場に残る。 《コブラ》は《ヴィーナス》の対象か否かによらず、マナゾーンに行く 残りのアーク・セラフィムには《コブラ》の効果が適用され、マナゾーンに置かれる。

《炎槍と水剣の裁》で《雪溶妖精シャーマン・メリッサ》を破壊しようとした。 《メリッサ》は破壊置換効果でマナに行くが、《裁》のドロー枚数に含むことが出来る。

ちなみに、前の効果が真に実行されたか(置換されなかったか)を参照するものとしては、 《破壊と誕生と神殿》の「~されたなら」というテキストがある。

例:

本家DMの方では、他にも置換効果に関するややこしい裁定が他にもたくさんある。 詳しくはDM wikiを参照。

置換効果 - デュエル・マスターズ Wiki

制限時間

対人戦において、3ターン目以降の基礎制限時間は90秒である。(1ターン目は60秒、2ターン目は70秒) 制限時間を超えた場合、ターンが強制的に相手に移る。

制限時間は、カードの効果選択時間の発生に応じて延長される(DMPP-15のアプデ以降)。 処理の組み合わせにもよると思われるが、ループを組んで10-15分程度ターンを維持し続けることも可能である。

ただし、延長できる時間にも限度がある。 特定カードに対する思考時間(画面上部の時間制限バーで表示される)が規定値を超えると、ターンが相手に移る。 この延長限度は、メインステップ、アタックステップ、エンドステップのいずれでループをしても発生する。

カードの移動

複数のカードが同時にゾーンを移動するときの順番は、基本的に元のゾーンで「左側」にあったカードから先に移動する。 ただし、移動先が手札の場合のみ、「右側」にあったカードから先に移動する。

(クリックで詳細)

例:

相手ターン中に自分の手札を全て捨てる場合、手札で左にあったカードから順に墓地に行く。 マッドネスクリーチャーは、左にあったものからバトルゾーンに出る。 複数体出そうとした途中で盤面上限に達した場合、 それよりも右にあったマッドネスはバトルゾーンに出られず墓地に置かれる。

例:

《キング・アトランティス》で手札に戻されるカードは、バトルゾーンで右にあったカードから順に手札に加わる。 途中で手札上限を超える場合、それより左にあったクリーチャーは墓地に置かれる。

墓地orマナからカードが手札に加わるときは、右にあるカードから対象が選ばれていき、移動カードが全て確定したら、その中で一番左にあったカードから順に手札に加わる。

(クリックで詳細) 例:

《漆黒戦鬼デュランザメス》で墓地から回収されるクリーチャーは、 墓地で右下にあるカードから順に選ばれる。 途中で手札上限を超える場合、それより左にあったカードは墓地に残ったままになる。 手札の中では、墓地で一番右下にあったカードが、手札の一番右に来る。

《デュランザメス》召喚前。

《デュランザメス》召喚後。

パワー0以下のクリーチャーの処理

パワーが0以下になったクリーチャーはバトルゾーンに存在できず、直ちに破壊される。 cipは破壊後に誘発する。

パワー0以下による破壊に対して破壊置換効果が発動したとしても、その処理の後もパワーが0なら再び破壊されてしまう。

(クリックで詳細)

例:

相手に《ローズ・キャッスル》を2枚張られている状態で《霊騎コルテオ》を召喚した。 《霊騎コルテオ》は直ちに破壊され、その後にcipのタップ効果を処理するため、《コルテオ》自身を効果の数に計上できない。

例:

《吸魂バキューム》によって《緑神龍ウルガルダス》のパワーが0以下になった。 破壊置換効果でマナからファイアー・バードとドラゴンを1枚ずつ墓地に置くが、 置いた後も《ソウルガルダス》のパワーは0以下のため破壊され続ける。 最終的に、マナからファイアー・バードとドラゴンのいずれかがなくなるまで自分をランデスし続け、その後破壊される。

開発側の配慮が行き届いた除去置換クリーチャーの場合、《超神星ヴィーナス・ラ・セイントマザー》やエラッタ後の《西南の超人》のように「パワーが0より大きければ」という表記にでこれを避けられる。

その他

コストの下限は最も大きい値

下限値を伴うコスト軽減効果が複数適用される場合、下限値の中で最も大きいものが適用される。

(クリックで詳細) 例:

《ルピア・ラピア》《コッコ・ルピア》が場にいるとき、4マナの《センチネル・ドラゴン》を召喚した。 このとき、コストの下限値は《コッコ・ルピア》の2が採用される。

ターン中に1回限定の効果

「各ターン初めて〇〇したとき~」系の効果は、その効果を持つカードが場に出る前の〇〇もカウントする。

「ターン中に一度のみ発動する」効果は、それが場に出た後の処理のみがカウント対象になる。 さらに、そのカードが一度場を離れて同じターン中に場に戻ってきた場合、カウントがリセットされ再度効果を誘発できる。

「(カード名)のこの効果はターン中に一度のみ発動する」という名称指定形式の場合、 2体目以降はもちろん、場を離れて戻ってきた場合にもカウントはリセットされない。

(クリックで詳細) 例: 《氷牙アクア・マルガレーテ卿》のバウンス効果は、リリース当初「各ターン初めて呪文を唱えたとき~」だったが、後に「ターン中に一度のみ」に変更された。 変更前は《インフェルノ・サイン》で《マルガレーテ》を出して《魔弾プラス・ワン》を唱えた場合、《プラス・ワン》は初めて唱えた呪文ではないため、《マルガレーテ》のバウンスが発動しなかった。変更後は、《プラス・ワン》がターン中一度のみの対象となり、バウンスできるようになった。

余談だが、公式は変更前の効果処理について「挙動として直感的ではありませんので」としている。 実装時の考えが足りなかったって書けばいいのでは。

https://dmps.takaratomy.co.jp/news/1978

効果の9回制限

一部カードは、1ターン中の効果発動回数が9回までと制限されている。10回目以降は、その効果が発動しなくなる。

DMPP-24現在、公式からアナウンスされている該当カードは以下の通り。 これらは、「相手のカードやプレイに依存した、不慮かつ無意味な無限ループ」が発生しうるカードである。

  • 神羅スカル・ムーン》
  • 《ホーガン・ブラスター》
  • 《母なる大地》
  • 《インフィニティ・ドラゴン》

なお、このうち《インフィニティ・ドラゴン》はサイレント修正で、公式からのアナウンスまでに時間差があった。 また、これらに9回制限があることをゲーム内で確認する術は無い。

(クリックで詳細)

想定されていると思われる不慮のループは以下のパターン。

  • 《スカル・ムーン》
  • 《ホーガン・ブラスター》
    • 山札が《ホーブラ》のみ、かつ《キクチ師範代》がいるときに《ホーブラ》を撃つと無限ループ
  • 《母なる大地》
    • トップが《大地》、かつ《キクチ師範代》がいる時に《スーパースペルグレートブルー》で《大地》を撃つと無限ループ
  • 《インフィニティ・ドラゴン》
    • 《早撃マグナム》がいる状態で《スペルサイクリカ》を踏み倒すと、破壊置換で《サイクリカ》がデッキに。デッキが全て《サイクリカ》であれば無限ループ

攻撃の成立

一旦成立してしまった攻撃は、処理中に「攻撃できない」効果が攻撃クリーチャーに新たに付与されようとも、続行される。

(クリックで詳細) 例:

《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》のメテオバーンでブレイクされたシールドから、 《調和と繁栄の罠》をS・トリガーで唱え、効果で火文明を選択した。 この後にも、《アポロヌス》の攻撃は続行される(ブロックor除去が出来なければダイレクトアタック)。

ちなみに、成立してしまった攻撃を止めるには、《聖天使グライス・メジキューラ》のように、 「攻撃を中止」というテキストが必要である。

同時にバトルゾーンから離れた時

自身および味方がバトルゾーンを離れたことに対して誘発する効果を持つクリーチャーが、味方と同時にバトルゾーンを離れた時は、その効果は自身に対しての1回分しか誘発しない。

(クリックで詳細) 例:

《インフィニティ・ドラゴン》を含む複数のドラゴンが同時に場を離れるとき、 《インフィニティ》の「自分のドラゴンが場を離れた時~」効果は、 《インフィニティ》自身に対しての1回しか誘発しない。

カードタイプごとの仕様

クリーチャー

「召喚」と「バトルゾーンに出す」は区別される。 原則的には、「召喚」はコストを払って正規にプレイする行為、「バトルゾーンに出す」はそれ以外の踏み倒し手段も含む行為である。 召喚にしか反応しない能力もある。

Sトリガー、Sバック、G・ゼロなどは、コストを支払わずに召喚している扱いである。

「カードを使う」という表記は、クリーチャーであれば召喚扱いになる。

進化クリーチャー

進化元にタップ状態のクリーチャーが1体でも含まれていると、進化クリーチャーもタップしてバトルゾーンに出る。 一時的に効果を付与されたクリーチャーが進化した場合、付与効果は進化後にも引き継がれる。 これはゴッドリンクや覚醒、覚醒リンクも同様である。

複数体のクリーチャーから進化する際は、進化元に指定した順番が若いカードが上に重なる。 進化前にバトルゾーンのどこにいたかには依存しない。

進化クリーチャーを構成するカードがバトルゾーンから離れるときは、上に重なっているカードから先に移動する。

進化クリーチャーが強制的に踏み倒される際、進化条件を満たしていなければ、その進化クリーチャーは場に出ない。 なお、それが非公開領域からの踏み倒しの場合(例:連鎖)、相手に進化クリーチャーは公開されず、不発の演出が出る。

探索してクリーチャーを場に出す効果で、進化条件を満たしていない進化クリーチャーが探索に引っかかった場合、探索の3枚には表示されるがグレーアウトして選択できない。

(クリックで詳細) 例:

パワーが上昇した《愛嬌妖精サエポヨ》から《ダイヤモンド・ブリザード》に進化すると、パワー上昇は《ダイヤモンド・ブリザード》にも引き継がれる。

例:

進化元を

  1. 《フェニコーラー》
  2. 《ジャンボ・アタッカー》
  3. 《エル・カイオウ》

の順で指定して《ヴィーナス》を出す場合、上から順番に

《ヴィーナス》《フェニコーラー》《ジャンボ・アタッカー》《エル・カイオウ》

の順番に重なる。

例:

メテオバーン効果を使うと、進化元のうち上に重なっているクリーチャー(=進化時に選んだ番号が若い方)から順に墓地に置かれる。

例:

手札が8枚の時に、

《マーキュリー》《ガード》《スクリュー》《ハルカス》

の順で重なっている《マーキュリー》がバウンスされた。 このとき、《マーキュリー》《ガード》が手札に加わり、 《スクリュー》《ハルカス》は手札上限を超えたため墓地に置かれる。

例:

《紅神龍バルガゲイザー》の効果で、デッキの一番上の《超天星バルガライゾウ》がヒットした。 ここでマナにドラゴンが3体無ければ、《バルガライゾウ》はデッキトップに戻る。 「トップを表向きにし、ドラゴンなら場に出して、それ以外なら墓地に置く」という効果なので、「ドラゴンなので場に出そうとしたが失敗。"以外"には該当しないため墓地にも置かない。何もせず《バルガライゾウ》をトップに戻して終了」という処理。

呪文

クリーチャーと異なり、呪文はコストを踏み倒すかどうかの区別が無い。 全て「唱える」行為である。

ゴッドカード

ゴッドカードは、場に出ている時以外はコスト0のカードとして扱われる。

G・リンク効果は、「相方をクリーチャーとして召喚し、その後1体のクリーチャーになる」効果である。 召喚に反応する《ルナ・アレグリア》の効果は誘発し、召喚を封じる《聖霊王アルファディオス》や《ボルシャック・クロス・NEX》下ではG・リンクできない。 片割れのゴッド含め場が7枚埋まっているときも、8体目を召喚することができないので、G・リンクできない。

カードテキストにおける「ゴッド」の表記は、カードタイプとしてのゴッドと、種族としてのゴッドを区別しない。 「山札からゴッドを探索する」というテキストであれば、ゴッドカードと種族にゴッドを持つカード、両方がサーチ対象となる。

クロスギア

複数のクロスギアを1体のクリーチャーにクロスすると、クロス順が古い順に左から並ぶ。 攻撃時効果が複数発生した場合、場の右にあるクロスギアから順に効果を解決していき、最後にクリーチャーの攻撃時効果を処理する。

クロスギアにも、「ジェネレートする」と「バトルゾーンに出す」の違いがある。 《流牙 シシマイ・ドスファング》の効果は、ジェネレートされた時にしか誘発しない。

ルナティック進化カード

ルナティック進化カードは、「神羅」側のカードとして扱う。 「羅月」側として扱うのは、それを召喚したときだけである。

(クリックで詳細) 例:

《紅神龍バルガゲイザー》で《神羅ライジング・NEX》がヒットした場合、 それを《羅月サンライズ・NEX》として場に出すことはできない。 ただし、《蒼神龍スペル・サモニオン》でヒットさせた場合は、《ライジング》《サンライズ》の好きな方を選べる(後述)。

例:

《神秘と創造の石碑》から続けてプレイする場合、 「神羅」側は究極進化・ルナティック進化のどちらで召喚しても《石碑》の効果が適用されるが、 「羅月」側は召喚しても《石碑》が適用されない(山札内に「羅月」カードは存在しないため)。

城を要塞化しているシールドがブレイクされた場合の処理は以下の順である。

  1. 城が要塞化されているものとして、S・トリガー処理を解決する。
  2. トリガーの処理を終えた後、城が剥がれる。
  3. S・トリガーを使ったことで誘発した処理(トリガークリーチャーのcipなど)を解決する。
  4. 城が剥がされたときの効果を処理する。

サイキック・クリーチャー

サイキック・クリーチャーが場を離れる時は、「本来の移動先ゾーンに一瞬だけ移動した後、直ちに超次元ゾーンに戻る」という処理になる。

(クリックで詳細) 例: 相手のマナは5で、相手の場に《究極兵士ファルゲン》とサイキック・クリーチャーがある。 ここで、サイキック・クリーチャーに対して《ナチュラル・トラップ》を発動した。

すると、サイキック・クリーチャーは一度マナゾーンに行き、その瞬間にマナが6枚となって、パワーが0になった《ファルゲン》が破壊される。 その直後、サイキック・クリーチャーは超次元ゾーンに戻る。

https://dmps.takaratomy.co.jp/faq-cardrule/no-274

エグザイル

ドロン・ゴーを持つエグザイル・クリーチャーは、ドロンゴーで手札を捨てた直後に、破壊されたカード自身が墓地に存在していれば、墓地からバトルゾーンに出すことができる。 ドロンゴー発動までにそのカードが墓地から無くなった場合、ドロンゴーで手札を捨てることはできるが、そのエグザイルは場に戻ってこない。

ただし、ドロンゴー発動までに破壊されたエグザイルを墓地から手札に戻し、そのエグザイルをドロンゴーのコストとして捨て、それを墓地から場に出すことはできる。 この時、「同名エグザイルである別のカード」を捨ててしまうと、それを墓地から出すことはできない。

ドラグハート

ドラグハートカードが直接除去された場合、サイキック・クリーチャーと同様に一瞬だけ正規のゾーンに移動した後、超次元ゾーンに戻る。 一方、ドラグハート・ウェポンを装備したクリーチャーが場を離れた場合、他ゾーンを経由せずに直接超次元ゾーンに戻る。

個別カード

《薫風妖精コートニー》ほか

《コートニー》下でマナからコストを払ってクリーチャーを召喚する場合、4コスト以下のカードも全て5コストになる。 最低でも所持している文明数ぶんのコストを払うルールのため。

《コートニー》がいる時、マナの単色カードは全て多色カード扱いになる(《ミンメイ》の探索に引っかかる)。 無色カードは、無色カードではなくなる(《ベートーベン》で回収できなくなる)。

《無双竜機ボルグレス・バーズ》

バトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンからドラゴンとフェニックスを手札の上限枚数になるまで手札に戻しても良い。

この効果は、後に書いてあるフェニックスが優先的に回収対象に選ばれる。

(クリックで詳細) 例:

↑の状態で《バーズ》を召喚する。

まず、フェニックスが右にあるものから全て回収対象となり、 その後にドラゴンが右にあるものから回収対象となる。

ちなみに、↓のテキストのナーフ前《ダイヤモンド・ブリザード》は、 前に書いてあるマナゾーンのカードが優先的に回収されていた。

バトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンと墓地から《ダイヤモンド・ブリザード》以外のスノーフェアリーを、手札の上限枚数になるまで手札に戻す。

《蒼神龍バイケン》

《バイケン》のマッドネスは、「場に出し、1体バウンス」が一連の置換効果の処理である。 盤面上限のせいで《バイケン》が場に出なかったとしても、バウンスは発動する。 また、このバウンスは相手の効果処理に割り込む。 例えば、相手の《魔弾バレット・バイス》に対して《バイケン》をマッドネスで出し、 バウンスで相手のナイトが場からいなくなれば、《バレット・バイス》のナイト・マジックは発動しない。

神羅スカル・ムーン》

自分と相手の《神羅スカル・ムーン》がバトルした場合、 ターンプレイヤーの《スカル・ムーン》のみが生き残り、 非ターンプレイヤーの《スカル・ムーン》は破壊される。

ただしTCG版のルールでは、どちらの《スカル・ムーン》も破壊されるのが正しい処理らしい。 デュエプレの処理が意図的なのかミスなのかは不明。

https://dmwiki.net/%E3%80%8A%E7%A5%9E%E7%BE%85%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%80%8B

本家と異なる仕様

置換効果による条件充足

デュエプレでは、6マナの状態で《英霊貴族ムーンライト》と《雪溶妖精シャーマン・メリッサ》が同時に破壊されたとき、《ムーンライト》のメタモーフ効果は発動しない。 《ムーンライト》と《メリッサ》の位置関係にもよらない。 どうやら、デュエプレでは場を離れることが決定した瞬間の状態を参照しているようである。 この裁定は、デュエプレ公式Q&Aにも掲載されている。

dmps.takaratomy.co.jp

本家DMでは、メタモーフ効果が発動する。 置換効果は、効果解決中であってもそれに割り込んでいち早く処理されるという裁定があるためである。

英霊貴族ムーンライト のFAQ - デュエルマスターズ

シールド焼却とターボラッシュ

デュエプレでは、《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》でシールドを焼却した場合も、味方のターボラッシュ効果が発動する。

本家DMでは、ターボラッシュ効果は発動しない。*1 ターボラッシュの発動条件が「シールドをブレイクした時」なのに対し、 《ボルメテウス》は「シールドをブレイクするかわりに墓地に置く」という置換効果なので、実際にシールドをブレイクした扱いにはならない。

攻撃強制とタップスキル

デュエプレでは、タップスキル持ちのクリーチャーが攻撃を強制された状態にあっても、そのタップスキルを発動することが出来る。 例えば、自分の場に《幻想妖精カチュア》が、相手の場にタップされた《不落の超人》がいる場合、《カチュア》は《不落》を攻撃せずにタップスキルを起動できる。

本家DMでは、攻撃強制状態のクリーチャーはタップスキルを起動できない。 もう少し拡張して言うと、本家DMでは、「可能なら○○する」「○○のかわりに××してもよい」の2つの状態にある場合、○○をしなければならない。

攻撃強制 - デュエル・マスターズ Wiki

怪しい裁定

効果の発生源

相手の《神羅スカル・ムーン》に《デーモン・ハンド》を撃ち、置換効果で《ケンゲキオージャ ~究極火焔~》が破壊される場合、《ケンゲキオージャ》の特殊勝利は発動しない。これは効果の発生源が相手のカードではなく、自分の《デーモン・ハンド》であるためとされている。

dmps.takaratomy.co.jp

……この裁定(仕様)は非常に怪しい。 他のケースでどういう挙動になるかを見ていく。

自分の《邪魂創世》を《スカル・ムーン》に撃ち、置換で相手の《デンデン・パーカッション》を対象に取った場合、《パーカッション》を破壊できない。 効果の発生源が自分の《邪魂創世》のため、《パーカッション》の呪文耐性効果が発動するからである。 これは最初の裁定と整合的である。なお、15弾実装前は同じ操作で破壊できていたらしい。

相手が《デーモン・ハンド》を自分の《影武者 ソウル・ブリンガー》付きのクリーチャーに撃ち、《ケンゲキオージャ》がその身代わりになった場合、特殊勝利できない。 効果の発生源は相手の《デーモン・ハンド》なので、特殊勝利できるはずである。 最初の裁定と矛盾が生じている。

自分の《チェーン・デスマッチ》で自分の《恐気の覚醒者ランブル・レクター》と相手の《パーカッション》をバトルさせ、《ランブル・レクター》の効果でバトルを破壊に置換すると、《パーカッション》を破壊できる。 効果の発生源が《デスマッチ》なのに《パーカッション》を破壊できてしまうのは、《邪魂創世》のパターンと矛盾している。

参考:

youtu.be

クイズ

(クリックで詳細) 読者の皆さんが仕様を理解できているかどうかを確かめるために、 効果処理のクイズを2問作ってみた。 本記事の内容を複合的に適用すれば、正解できるはずである。 一応、どちらも実機で再現検証ができている。

問1

※《西南の超人》のセイバー効果が《西南の超人》に適用されなくなったため、問1のような処理は発生しなくなった。

自分の場に、《西南の超人》を含むジャイアントが6体並んでいる(ケース1, 2)。 ここに《アポカリプス・デイ》を撃った時、どうなるか。

ケース1:

《突然》《西南1》《驚天》《二角》《万象》《西南2》

ケース1。

ケース2:

《突然》《西南1》《驚天》《西南2》《万象》《西南3》

ケース2。

問2

自分の場に《聖帝エルサル・バルティス》《霊翼の宝アルバトロス》《時空の守護者ジル・ワーカ》、墓地に《百発人形マグナム》がいる。 《エルサル・バルティス》が相手のシールドを2枚ブレイクしたところ、 《ヘブンズ・ゲート》と《アクア・サーファー》がこの順でトリガー発動し、 《ヘブンズ・ゲート》から《連珠の精霊アガピトス》《聖核の精霊ウルセリオス》が出てきた。 自分は《エルサル・バルティス》の効果で《アポカリプス・デイ》《ネオ・ブレイン》を、 相手は《アガピトス》の効果で《雷光の使徒ミール》を山札から使うつもりである。

効果がどのように処理されるか答えよ。

答1

ケース1では、

  1. 《突然》を《西南2》がセイバー
  2. 《驚天》を《西南1》がセイバー

ケース1の解答。

ケース2では、

  1. 《突然》を《西南3》がセイバー
  2. 《西南1》を《西南2》がセイバー

という解決順になる。

ケース2の解答。

答2

  1. 《エルサル・バルティス》効果処理(1回目)。山札から《アポカリプス・デイ》を唱え、《エルサル》《アルバ》《ジル・ワーカ》《アガピ》《ウルセ》《サーファー》の6体が破壊される。

  2. 《ジル・ワーカ》効果処理。しかし相手の場に何もいないので不発。

  3. 《アルバトロス》効果処理。《ジル・ワーカ》《マグナム》を場に出す。このとき、《マグナム》を1体目に出すと自分に《マグナム》効果が発動するが、《マグナム》を2体目に出せば発動しなくて済む。

  4. 《エルサル・バルティス》効果処理(2回目)。山札から《ネオ・ブレイン》を唱える。

  5. 相手の《アガピトス》効果処理。山札から《ミール》をバトルゾーンへ。

  6. 相手の《サーファー》効果処理。《マグナム》バウンス。

  7. 相手の《ミール》効果処理。《ジル・ワーカ》タップ。

  8. 相手の《ウルセリオス》の効果発動。《ウルセリオス》自身のみがカウントされてシールド1枚追加。

おわりに

DMPP-01ではシンプルな効果しかなかったのが、 エキスパンションを追うごとに複雑な効果を持つカードが次々に登場している。 その効果同士が組み合わされば、どう処理されるのか直感的に分からないというケースがいくつも発生しうる。

自分が気付いていないだけで、 複雑な処理をする未知の組み合わせがあるかもしれない。 心当たりがあれば、ぜひコメントで指摘してほしい。

*1:ルール上そうなるはずだが、ターボラッシュがマイナーすぎるせいか、直接的な記述を見つけることが出来なかった