ミケガモのブログ

デュエプレデッキビルド杯 22・23弾レビュー

書き溜めてたけどサボってた。スミマセン。

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22弾

総評

単色とドラグナー推しの弾。 単色デッキは構築の幅が狭いので、やや窮屈に感じられる部分もあった。 しかしながら、カードパワーは確実に上がっている。

22弾の注目カードは以下の通り。

  • 器用さの極み《スペルサイクリカ》
  • 龍解手段・龍解後の踏み倒しという2つのアプローチがある《QED
  • ワンショットからループ始動まで《チェインレックス》
  • 回数制限なくマナを起こせる《オトマ=クット》
  • 自軍の踏み倒しを何度も潰せる《赤マグナム》
  • 小型白クリのデッキエンジン《サザン・ルネッサンス
  • 破壊すると相手ターン初めに蘇る《フッシッシ》
  • 自爆のおそれがない《ジュラピ》
  • 新規のブーストカード《トロワ・チャージャー》
  • 呪文主体のデッキエンジン《スペルブック・チャージャー》
  • アンタップキラーを付与して進化先に引き継ぐ《グリージーホーン》
  • 自ターンにも効果が発動する《ニュートンパンツァー》
  • やたら龍解がめんどうな《ザウルピオ》

意外と使われていなかったのが《野生設計図》。 テーマとしてはおろか、ドロソとして採用しているデッキも(覚えている範囲で)1個しかなかった。

この弾熱かった過去カードは

  • ファンキー・"ナイト"メアでナイト関連のカード
  • 《チェインレックス》のフィニッシュ役に引っ張りだこの《ガラムタ》
  • 《サザン》のフィニッシュ力強化で《シデン・ギャラクシー》
  • マナ武装支援の《コートニー》

入賞作レビュー

dmps.takaratomy.co.jp

入賞作のアイデアおよび基盤は以下の通り。

  1. 《赤マグナム》《グローバル》でドロンゴーループ
  2. 弾幕》で《サイクリカ》を落として《サイン》で吊る
  3. 《フッシッシ》《マグナム》《クロック》によるターンスキップ
  4. 《チェイン》《ガラムタ》ワンショットをジャイアントでアレンジ

20, 21弾に続き、派手なデッキが選出されている。

1のドロンゴーループは、《黒マグナム》ができなかった踏み倒し破壊ループ。 ループしながら《クロスファイア》《GT》を集められるのがポイント。

2の『弾幕サイクリカ』は、他にも大型クリーチャーを積んだり、 ハイランダー気味に呪文の種類を散らすパターンも見られた。

3の『フッシマグナムクロック』は、入賞作以外にも色々な始動パターンが投稿されていた。 なんならスタンダードな《フッシッシ》の使い方よりも多かった気がする。

4のジャイアント型《チェイン》は、通常の《チェイン》が偶数コストの階段を降りていくところを、 《レオナルド・ダヴィンチ》を出すことで奇数コストにもアクセスできる。 《トルネード・ムーン》の貫通で《ガラムタ》のブレイクを確実に通せるのが大きい。

投稿作ピックアップ

イデアを拝借してミケガモが組んでみたデッキはこちらに掲載している。 要チェック。

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「ヒラメキサイクリカ」

《サイクリカ》は、定番コンボパーツ《ヒラメキ・プログラム》とも相性抜群。 《極楽カイザー》からヒラメいて《サイクリカ》に変身すると、《ヒラメキ》を3回撃ってコスト9にまで成長できる。 途中に《鬼修羅》を挟んで何かを場に残そうという案が人気。

『ブラザーズQED

QED》の龍解を頑張るタイプ。《エナライ》《ビジョン》で手札をため込み、《アクア・ブラザーズ》から《メタルアベンジャー》を0コストで召喚すれば、あと1回の青カードのプレイで《QED》になれる。手札をため込めば《特異点》も自ずと引けるだろう。 『赤青キャロルビュー』の基盤で手札を溜め込むパターンもあった。

『ニューパンNワールド』

ニュートンパンツァー》と《Nワールド》で、自分のターン中に10枚ドロー。 相手ターン限定の《テクノバスター》にはできなかった動きである。 あとは《コスモビュー》なり《XF2nd》なり《スチムパンプ》なり、お好きにどうぞ。

「サザンザビミラ」

軽減して出した《サザン》に閃いて《ザビミラ》。 シンパシー対象だった軽量白クリを潰せる。

『グリージーバルクライ』

ファンキー・ナイトメアと《グリージーホーン》の合わせ技。 ナイト軸では《シーザー》も人気。

ザウルピオ

「ピオ」にちなんで、様々な"改造"案が発生。 そういえばベイブレードってタカラトミーだったね。

「キグナシオントリガー」

みんなやりそうなのに全然投稿されないヤツ。 《ホーブラ》《ミスキュー》に取り憑かれたガチャ人間の視野を広げる仕事に就きたい。

23弾

総評

前弾と同じような収録傾向が続く。 フォートレスが新規登場し、ウェポンの種類も増えた。 マナ武装による単色推しも続行。

この弾の注目カードは以下の通り。

  • 文明別に7以下を最大5体も踏み倒せる《ドミティウス》
  • 5c下でコスト5固定に軽減する《デッドマン》
  • 安定したマナ染色の《ニガ・アブシューム》
  • トリガー使用可能な盾仕込み《エメラルーダ》
  • 任意色の呪文を増幅できる《チュレンテンホウ》
  • 開始時にタダで場に出て墓地まで肥やしてくれる《シバカゲ斎》
  • エンド時に同じく味方を破壊しながらタダで出てくる《ゲンセトライセ》
  • 自軍全体を永続的にドラゴン化する《ザンテツ・ビッグホーン》
  • コスト制限なく呪文を踏み倒しうる《スペルサイケデリカ》
  • 緑クリーチャーへのアクセス性を向上させた《トレジャー・マップ》
  • 任意のクリーチャーを「紫電」にできる《二刀流トレーニング》
  • 初の青3マナチャージャー《ピーピング・チャージャー》
  • 自分と相手が3ドローする《シャミセン》
  • 3マナで《豊潤フォージュン》

この弾で特にアツかった過去カードは以下の通り。

  • 《ウラミハデス》《ドミティウス》との併用が見られた《バベルギヌス》
  • 《ザンテツ》との組み合わせの人気が沸騰した《ポッピ・ラッキー》
  • 《シャミセン》で引かせてリベンジチャンスする《ベニジシ・スパイダー》

入賞作レビュー

dmps.takaratomy.co.jp

入賞作のアイデアおよび基盤は以下の通り。

  1. 「極楽ヒラメキサイクリカ」で染色&《ガイグレン》
  2. 《二刀流》を《ルドヴィカⅡ世》に付与
  3. 《二刀流》を《カチュア》に付与
  4. 《チュレンテンホウ》と《ファタル・スパイラル》でループ

1の「極楽ヒラメキサイクリカ」のギミック自体は、22弾の時点でだいぶ開拓されていた。 それが今回遅れて入賞。 最終的にコスト9のクリーチャーしか残らないのが悩みのコンボだが、 このデッキでは8の《デッドマン》が《ニガ》を残し、9の《ガイグレン》が単騎で勝負を決めるという、勝つのに十分な結果をもたらしてくれる。 構築は4枚x10種。2コストブースト8枚に対し、4コストブースト12枚とバランスが悪いので、ここは要調整。 ヒラメキ先も基本的には3枚ずつあれば十分なので、空いたスペースに別の要素を詰めたい。

2の『二刀流ルドヴィカ』は、Gゼロ呪文二種と《二刀流》で《魔光神》を強化してぶん殴るワンショット。ブロッカーは軽量の《チェーン・スパーク》で突破可能。 4x10のため改良のしがいがあるかと思ったが、使ってみると意外とこのままでも十分だった。 《インガル》からの《魔光神》即リンクも重要。

3の『二刀流カチュア』は、いくつかあるパターンの中の一つ。 《サイクリカ》の位置は、《ダイハード・リュウセイ》、《バベルギヌス》でも5枚焼却が可能である。 これもまた4x10、かつドラゴン枠が1つ余っている。よくある【カチュア】の構築に従えば、

  • SA化の《イダテン・アクセラー》
  • 青型なら《吸い込む》《リュウセイ・ホール》
  • ドラゴン枠に《ヴィルヘルム》

などが候補になるか。

4の『チュレンファタループ』は、以下の要素を絡めた複雑なコンボ。

  • 《チュレンテンホウ》での《天門》《オリジナル・サイン》増幅
  • 《バウライオン》《ウルフェウス》《エメラルーダ》による呪文回収&連鎖
  • 《ファタル・スパイラル》による盤面再利用

原案者いわく、公式の説明は不十分らしい。知らん。


20弾から続く傾向として、公式の解説文が異常なほど充実している。 加えて21弾からの傾向である、コンボが成立した時にほぼ勝つorループに入るという特徴が見られる。 今回は4個中3個が4枚10種で、アイデア重視&改造の余地が広いレシピだった。 ビルド杯の方向性にも注目である。

投稿作ピックアップ

ミケガモが組ませていただいたものは↓に。

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公式レシピ

公式の投稿例が4回連続でLOだったことで(↓)、ビルド杯界隈から大ブーイングが巻き起こった。

  • 20弾:【悠久ファンクラ学校LO】
  • 21弾:【シューマッハキキカイカイLO】
  • 22弾:【準黒単サイクリカボトム送りLO】
  • 23弾:【青単リンシャン耐久LO】

こういう「ゲテモノ」はユーザーが好き勝手にやるからいいのであって、公式が何度も悪ノリで出してくるのは見苦しい。 「あとは、わかるな・・・?」じゃねーんだわふざけんな。

始まったのは、ちょうど解説文や入賞傾向が変わった時期からである。 ビルド杯担当者が交代した説が濃厚。

誤解を招かぬよう補足するが、悪いのはLOの投稿例を連続で出してくることであって、 入賞傾向の変化を非難するつもりはない。 仮に疑問を持つ入賞作品があったとしても、この時期に限ったことではない。

ちなみに、24弾:【ダイシャリン罠耐久】 はようやくLOから脱出したものの、耐久デッキであることに変わりない。

『ベニジシシャミセン』

《シャミセン》《ベニジシ》は確かにコンボだが、出力が低い。 それを小型展開&《バルザーク》or《グレンモルト》でしっかりサポート。

『白豚槍チュレン』

《チュレンテンホウ》は、緑および無の呪文を増幅できる初のカード。 無の方に注目したのがこのレシピである。 《ピーピング》で見た位置を《槍》で処理できたり、 《ニヤリー・ゲット》で無色カードを掘れたりする。

『二刀流ミセス』

雑に手札を吐きつつATを使うという発想がシンプルでイイ。

『サードデッドマン&インビンシブル』

アカシック・サード》の変身先として《デッドマン》。 《デッドマン》が生き残ればインビンシブル呪文が5マナ、 生き残らなくても《ニガ》があれば7マナで撃てる。 このデッキの《ホーガン・ブラスター》は非常に合理的。

『ゲンセ連デモ』

《ゲンセトライセ》は、メインステップに出したpigを即起動できる。 《ヤミノストライク》を破壊し、タイムラグなしで《ベル・ヘル・デ・ガウル》を発射可能。

『シギャライセ』

《ゲンセトライセ》を《シデン・ギャラクシー》のメテオバーンで墓地に送り、 除去耐性を得た《シギャラ》を生贄にしながらエンド時に《ゲンセトライセ》が復活する。 色の縛りはかなりキツいが、非常に賢い。

デイガカラーで《ゲンセ》の発動率を上げた改良版を作って収録しようかとも思ったのだが、 原案者さんが既に動画化されていたので、そちらを尊重して何もしなかった。

https://www.youtube.com/watch?v=NwPa82qurFE

フュージョンサイケデリカ』

《サイケデリカ》代表。 《MAS》を出した次のターン、0コストの《特異点》でトップに《フュージョン》を仕込んでから《サイケデリカ》を繰り出す。

イデアをすぐに投稿したのだろうか、《MAS》がありながらドラグハートが1枚も入っていない。 流石にこれを入賞させるわけにはいかなかったか。

『イージスQED+』

実は《QED+》も人気だった。 その中から印象的だったのが、《ヒラメキ》《イージス》からのドローで即再龍解を狙うというこちら。《イージス》で飛ばないアンノウン/アンノイズを無理なく組み込んでおり、完成度が高い。