ミケガモのブログ

僕だけが知っているルーたんチャンネルのすごいデッキ10選【DMPP-32】

導入

デュエプレ関連のYouTubeコンテンツを視聴している人であれば、ルーたん 氏のチャンネルは当然ご存知だろう。

www.youtube.com

動画再生数は平均して約1.5万、投稿頻度は2日に1回。 ド派手かつユニークなデッキを、活力のある実況とともに回してくれる。 登録者数の多さを見れば、ライトユーザーまで含めた幅広い層にウケているのは明らかである。

ところで、氏はデッキビルディングにおいても一流である。 カジュアル路線で再生数を稼ぐだけなら、人気なカードを派手に使い、時々変わった戦術を紹介するだけでもいい。 しかし実のところ、ルーたん氏はそのレベルを遥かに超えている。 自分はカジュアルデッキの構築には人一倍うるさい自覚があるが、氏の構築には全幅の信頼を寄せている。

もしかすると、動画を純真に楽しんでいるライトユーザーは、素晴らしいデッキの全容を理解できていないかもしれない。 あるいは、斜に構えた自称中・上級者の中には、数字を取っている動画投稿者全般をナメてかかっている者もいるだろう。

この記事ではそういう人々に、ルーたん氏の凄さを「理解らせ」たい。 ミケガモが特にすごいと思ったレシピおよび動画を合計10個(+α)取り上げて、ミクロ的・マクロ的な視点から注目ポイントをご紹介しよう。 いわゆる後方腕組みオタクの厄介レビューだと思ってもらえれば、概ね問題ない。

そして今回、ルーたん氏から各デッキとレビューに対してコメントを頂くことができた(注:インタビューしてミケガモが文字に起こした)。 ファンの方々はそちらも併せてお楽しみいただきたい。

レシピ選定のルール

自分の覚えている限りで、デュエプレデッキビルド杯などで類似のアイデアが出ていない、ルーたん氏のオリジナルと言って差し支えないレシピのみを取り上げた。

大見得を切って書き出しておきながら恥ずかしいのだが、自分がルーたん氏の動画を追いかけるようになったのは2023年5月頃からである。 リアルタイムで観た時の感動を重視したかったので、その時期以降の動画を選考対象とした。

1.『エンドレスエイト(ドキンダムエリアVV-8)』

ルーたん氏の新弾は、注目度の高いカードをがっちり押さえるところから始まる。 このレシピでは「無限EXターン」というキャッチーなフレーズを添え、特に多い再生回数を叩き出している。 だがそのデッキクオリティは、新弾初日とは思えないほど高い。

「ドキエリVV-8」のアイデア自体は、そこまで突飛なものではない。 しかし、《ガロウズホール》と《ヒラメキプログラム》により、カード1枚で追加ターンを得るルートを2つも搭載。 そして、〆はそれらを利用した「ザビミラ死海竜」。これ以上なく安全なフィニッシュ手段を、圧縮されたスペースの中で実現している。 自分も後から「ドキエリVV-8」を考えたが、このアイデアを超えるものは作れなかった。

まるで長期間練り上げてきたかのようなデッキをポンと出せる瞬発力には、ただ恐れ入るばかりである。

コメント:

29弾一発目は大注目の《VV-8》を使いたいと考えました。 《サイクリカ》で連続追加ターンを取る構想は事前に考えていましたが、《ザビミラ》の採用は新弾当日に決めました(←!?) 《サイクリカ》をヒラメいて青コマンドを出したい、と探したときに見つけた形です!

初日はデッキの仕上げ方に迷うのですが、このときは《ブレインタッチ》で妨害する方向に行けて正解でした。 《ハルカスドロー》は手が無い時に「動いている感」を出せるので、動画的な観点で気に入っているカードです(笑)

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2.『白黒マルハヴァン(グルル・ヴェッセル入り)』

新弾のスタートを切ってしばらくは、新規SRの開拓が続く。 こちらは、やや注目度の低かった《マルハヴァン》をNDプールで活躍させる動画。

リソースカードとして、どマイナーな《グルル》《ヴェッセル》を引っ張ってくるセンスが光る。 《夢幻》以外のドロー手段を探すと、普通の思考なら《バーナイン》が関の山。 《マルハヴァン》のデッキは4コスト以上を入れすぎると挙動がややこしくなるので、できれば3コスト以下で固めたい。 その意識をリソース枠にも適用してしまう技術は見事である。 《ドヤリビー》や《ドーン》など、残りのスペースを埋めるカードも渋くていい。

このデッキに限らず、氏はND構築にも力を入れているのが特長といえる。 カジュアルビルダーはしばしば、相性最高のカードや使い慣れた基盤を求め、ADプールを探求する傾向がある。 自分の《マルハヴァン》へのアプローチも、《ねじボン》《激天下》など、スタン落ちしているカードに注目してばかりだった。 そこであえてNDにもこだわりを見せ、NDをメインに遊ぶユーザーにもデュエプレの魅力を届けている。

コメント:

環境序盤はND構築を研究することにしています! 新弾をきっかけにデュエプレを始めた人でも作れるデッキを提供したいのと、 ADの凄い構築が出てハードルが上がってしまう前に新規SRを一通り考察したいためです。

この時はデカブツを《マルハヴァン》で守る構築からスタートしたところ、生贄の小型が枯れがちで上手く行きませんでした。 3コスト帯では《キャロル》も試したのですが扱いづらかったため、2コストを探していたら《グルル》を見つけました。

《ドーン》は《マルハヴァン》にスレイヤーを付与して大きい相手を複数体取れたりして、非常に感触が良かったです! 《ヴェッセル》含め、マフィギャング基盤が結構合っていたという感じですね。

《ドヤリビー》はまあまあです。

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3.『デスフェニロスト』

主要SRの開拓が終わると、めちゃくちゃ難しいコンボが投下されるようになる。 そういうデッキでは、冒頭のデッキ説明にて怒涛の勢いでカード画像が降ってくるのが通例である。 大量のカードを組み合わせたパズルのようなコンボは、もはやどうやって思いついたのか、常人には理解できない。

自分もまだその高みにたどり着けていないので、4枚コンボのこちらのデッキで妥協させてもらいたい。 《デスザロスト》が革命軍であることに注目し、《ギョギョラス》への侵略をコンボに組み込んでいる点に拍手。 侵略・進化してから《デスフェニ》の状態で革命0の全ブレイクが発動するという、デュエプレの仕様もしっかり押さえてある。

そして、こうした複雑なコンボの最後には必ず、見栄えする出力が用意されている。 これは簡単なことのように見えて、意外と難しいことである。

ところで、これは26弾環境の構築。もし次弾のクロニクルⅠが出てからのアイデアであれば、《デスフェニ》は《神羅ゼロフェニ》に置き換わるだろう。 裏を返せば、扱いにくい《デスフェニ》のままデッキをまとめ上げたということでもある。流石だ。

コメント:

これを思いついたときは自分でも衝撃が走りました! ブロッカーをどかしたり、革命0トリガーをケアしたりもできます。 ただ、思いついた経緯までは覚えていないんですよね……。

《ギョギョラス》の除去要求値が高いのは内緒です。 《デスフェニ》はこの時期に擦っていたカードだったりします。

最終的な出力の高さは意識しています。安定札を削って派手なカードを入れることもよくありますね。

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4.『ジェイルハウスメイ様ロック』

動画投稿者としては、いわゆる「害悪戦術」にも手を広げておきたいところだ。 こちらは《オールイエス》や《バジュラズソウル》を《メイ様》にクロスしてATのみを陰湿に使う、「世界一終わってるメイ様」シリーズの一つ。

苦手な盤面処理は、スパーク系トリガーからの《ジェイルハウスロック》に一任。 《ジェイルハウス》のATタップを《メイ様》で安全に起動し、《ジェルヴィス》で制圧することが可能。 相手が何も出してこないなら、それこそ《バジュラズソウル》のランデスが刺さる。 決して強いとは言えないが、目標を遂行するための思い切りと、ハマった後の全能感を味わえる構成が見事である。

コンセプトこそ「害悪戦術」だが、その一言で片付けてしまうのは勿体ない。 キャッチーなテーマの裏では、緻密な策略が張り巡らされている。

コメント:

実はこれ、《ジェルヴィス》から構築を始めたんですよね。 しかし動画にするにはアピール力が足りず、最終的に《メイ様》シリーズの力を借りることになってしまいました() これは世に出せた分まだ良いほうで、実際には地味すぎて泣く泣く押入れにしまい込むアイデアも多かったりします。

《ボルバルザーク》は色マナ兼サブプラン、《誣》は《ジェルヴィス》と相性が良いことを示すために入れています!

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5.『カンゼンクライムビート』

ここからは、ミケガモの個人的な思いと考察をドバドバ吐き出しながらデッキを紹介していきたい。

こちらは、自分が氏のビルディング力を確信したデッキ。 惜しいことに再生数はあまり伸びていないのだが、自分がチャンネル登録を決めたのはまさにこのレシピからである。

「サインバベル」のギミックで《カンゼンクライム》の早期着地プランを実現。 相手のトリガー使用に対して《サイン》を使えば、《カンゼンクライム》を増殖させることも可能。 準備に《ヴォルグサンダー》を使うことで、《バベルギヌス》《カンゼンクライム》を落とすと同時に、《カンゼンクライム》の回収枚数を確保。 それぞれ1枚ずつ落ちないと困るが、4-4ではなく3-3にすることでその確率を上げつつ、素引きするとしょうもない《カンゼンクライム》の搭載枚数を抑えている。 5《ミカド》→6《サイン》の繋ぎも美しい。現環境なら《戒王の封》でリペアできる。

自分で《カンゼンクライム》を考察したときには、トリガー呪文の回収のみを活かした↓の構築が出来上がった。 この程度の仕上がりで満足していただけに、氏のレシピを見た時の鮮烈なインパクトは忘れられない。

注:これはミケガモの構築。

氏は派手なデッキの印象が先行するが、やろうと思えば、美しさ重視のシナジーデッキも容易に作れる

この時をはじめとして何度となく、ビルダーとして圧倒的な敗北を味わっている。

コメント:

《カンゼンクライム》は墓地から無制限にカードを回収できる初めてのカードでした! 呪文をたくさん墓地に落としたくて《ヴォルグサンダー》を思いつき、そこからマナカーブが繋がる「サインバベル」まで決まりました。 大量に抱えた手札を吐く手段に乏しいのは課題だと思っています。

《戒王の封》は確かに嬉しいですね。 《僕らの友情パワー!》でサイキックを展開できるトリガー呪文が増えているのもアツいです!

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6.『槍投げチームエグザイル』

サムネおよびタイトルでは、《仲間たち》で《トンギヌスの槍》を撃つことをアピールしている。 しかし自分に言わせれば、サムネとタイトルはこのデッキの本質ではない。 真のギミックは、《仲間たち》から革命チェンジすると、ウルトラドロンゴーで《仲間たち》自身を出し直せるというものである。

主たるモチベーションは後者。ミケガモチャンネルなら、それに特化した地味なデッキを組む。

しかし、ルーたんチャンネルはライト層への訴求を妥協しない。 比較的知名度と人気のある《槍》を撃つギミックを前面に押し出し、動画を視聴してもらう導線を作っている。

《ドレミ24》《リフレクティングレイ》の採用は、スペースや安定性の観点から、正直苦しい。 しかし、《槍》をアピールするからには、それもないがしろにはしない。

ウケのいい動画を作るための苦悩と、それにきちんと向き合う真摯さが織り交ざったレシピになっている。

コメント:

ミケガモさんの推理の通り、「仲間たち+革命チェンジ」だけだと地味なので《槍》を足した形です(笑) 「仲間たち+槍」もアイデアとして持っていて、《槍》を無限回撃てないかなども検討したのですが、それは断念しました。

《リフレクティングレイ》は、2枚目以降の《仲間たち》をマナ置きで活用したいという意図があったりします。 このデッキは4マナくらいで止めてよく、《仲間たち》も1枚あれば済むので、2枚目をマナチャージできる構成になっています!

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7.『ごっつぁん無敵艦隊

漫然と動画を流していると気付かないかもしれないが、レシピをよく見てほしい。

こんな基盤はこの世に存在しない。 《義留の富士》《ごっつぁんホール》のバトル効果を使うのですら極めて難しいのに、それを活用するための構築を無から組み始めている。

サイキック主体ゆえの《ガガキャンサール》、そこから《夢幻》に繋ぐための《トロワチャージャー》、《義留の富士》のコマンドを参照してトリガー化する《ギャラクシーホール》。 《ペトフレ》によるアンタッチャブル付与はスパークによる全体タップキルに弱いが、それは「ごっつぁん義留の富士+《裏ギャラクシー》」の防御機構がカバーしている。

必要とあらば基盤ごと作ってしまう力量に天晴れ。

コメント:

《ギャラクシーホール》はブロッカー化と無敵化の役割を持てるトリガーホールです。 「ごっつぁん義留の富士」との相性が良いことにはすぐに気付きました。 このように、超次元呪文はそれぞれの働きを意識して頭にインプットしています!

《バジュラズソウル》は《パルット》の探索スカ防止を考えつつ、《防鎧》との相性も見て投入しました。 結局動画では使いませんでしたが、《バジュラズ》ビートで勝つ試合が1回くらいあっても良いのでは?と考えたりもしました(笑)

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8.『ズンドコオージャ』

《ケンゲキオージャ》はルーたん氏の動画によく登場する切り札。 ここでは《ズンドコ》を使って「ケンゲキイカズチ」を狙う、比較的ストレートな構成である。

《ワンケングレンオー》を普通に召喚する構成において、赤マナをどのように確保するかは悩ましい課題だっただろう。 凡庸な発想なら、適当にトリガーで埋めるか、あるいはサブプランを積むにしても《永遠のリュウイカイザー》がせいぜいではないだろうか。

そこで採用されているのがなんと、《レジェンドドギラゴン》である。 《ズンドコ》で伸びるマナを活用しつつ、デッキパワーを底上げ。Dスイッチ《アガピトス》から直接繋がるマナカーブでもある。 《リップル》探索の3枠目に入り込むことで、赤マナサーチも可能に。 盤面干渉ほぼ無し・ノートリという脇の甘さを、アンタップキラーと敗北回避できっちりフォローできている。

この枠に《レジェンドドギラゴン》を持ってこれる人はそういないと思う。 動画内で登場しているにもかかわらず、コメント欄では残念ながら《レジェドギ》に触れている人はいなかった。

サイドカードの選定も、ぜひ見逃さないでほしい。

コメント:

この《レジェンドドギラゴン》にはハッキリ意図があります! 今回の構成だと現実的に目指せるのは8マナくらいだろうと考え、7-8コストのカードから赤のパワーカードを探した結果が《レジェドギ》です。

《ケンゲキオージャ》を立てただけだとすぐには勝てないので、自分を負けなくするカードが必要でした。 2枚目以降の《ズンドコ》で出したり、《ケンゲキ》成長で伸びたマナから「リップルレジェドギ」とサーチしたりして場に出す想定です。 《イカズチ》で《レジェドギ》をブロッカー化するのも狙ってます。

これも最悪《レジェドギ》だけで勝つ試合があってもよいと思っていました!

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9.『最高傑作アルファリオン』

失望と落胆の権化、《デッドマンTHEEND》の救済。 ビルダーならきっと一度は取り組んだことがあるはずだ。 何をしても弱いので、基本的にアイデア勝負のカードである。

ここで氏が提出してきたのが、エンコマ持ちドラグハートを量産することによる《アルファリオン》着地。 《カチュア》の上に《THEEND》を進化させることで、《ジャンヌミゼル》らの龍解条件を安全に満たせるのがポイント。 《サソリス》基盤の安定感とそこからの奇襲性、《ダルクアンシエル》の防御力など、独自の主張点も確保されている。

こちらのデッキは、有志のカジュアル対戦会「裏デッキビルド杯#11」にて、参加者投票で最多得票を集め「ベストジョニー賞」を獲得している。 30人以上の腕利きビルダーが渾身の作品を持ち寄る中で、そのビルダー当人たちから票を貰うのは簡単なことではない。

玄人集団からも支持を得る、確かなビルド力である。

コメント:

裏ビルド杯に出ようと思って、1週間くらい前から面白いデッキを組もうと考えていました! 《THEEND》の武器を持てる効果を活かそうと考え、タップスキルで寝る《カチュア》との組み合わせを思いつきました。

ただ、エンジェルコマンドを追加で添えないといけなかったり、光マナが足りなかったりで、100%満足の行く構築にはなっていません。 動画タイトルにも自信のなさがちょっぴり表れていたりします。 裏ビルド杯ではコンボが上手く決まり、受賞までできてしまったので、このことはあまり言えなかったんですよね(苦笑)

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10.『ロローコギループ』

最後は、ルーたん氏自身がセレクトしたデッキで〆たい。 厳密にはコメントを貰う際に、予備でピックしていた(Twitter募集したものも含む)レシピをルーたん氏に見てもらい、その中から思い入れのあるデッキを選んでもらった。

こちらは《ロローコギ》+《ワイルドサファリチャンネル》によって、《ワルスラプリンス》のガチャを繰り返し引くことができるというコンセプト。 《ロローコギ》はNEO進化なので、いらない緑のクリーチャーが出たらその上に重ねて盤面を空けられるのが革命的。 《チャンネル》を使う前提のため、パーツは基本的にマナに埋めてしまって構わないのが嬉しい。

前々からの課題を新ギミックで解決する慧眼も素晴らしい。

コメント:

この構築は特に気に入っています!

破壊置換でマナに行くカードはとりあえずループを考えるのですが(←???)、 《ロローコギ》なら《ワルスラプリンス》が抱えていた課題を克服できることに気付きました。 盤面制限というデュエプレ特有の事情ではありますが、NEO進化実装時に一番感動したのは《ロローコギ》です。

この構築を出してしまったせいで、これ以降に盤面制限に苦しむタイプの《ワルスラプリンス》を投稿できなくなったのは痛手ですね()

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自作レジェタッチ構築

今更で恐縮だが、氏の自作レジェンドタッチ構築が複数あることを指摘しておく。 誰にでも通じる指標をわざわざ自分が語る必要は無いだろう。 プレイヤーとしての実力が備わっていることについても、疑う余地はない。

クロニクルⅡ『デイガエイリアン』 レジェンドタッチ

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31弾『タイヤキブランド』 マスター帯勝率7割・レジェタッチ報告あり

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クロニクルⅡ『ベア子姫入りシータハンター』 ND瞬間5位 ※動画なし

視聴者セレクト

この記事を書くのと並行して、Twitterでルーたん氏の人気動画を募集してみた。

数の多さゆえ箇条書きになってしまって恐縮だが、自分がピックアップしなかったものを以下にリンク付きで紹介させてもらいたい。 とんでもなく古い動画が出てくることにも期待していたが、【カンゼンクライムビート】より古いものは現れなかった。

それにしても、どれも良いレシピばかりだ。

このコーナーを作る目的以外に、募集をかけた理由が2つあった。 1つ目は、うっかり見落とした動画を思い出せる可能性があったから。 2つ目は、自分がこの記事を書く意味を再確認したかったからである。

前者の意図からは、『最高傑作アルファリオン』を採用できた。 裏ビルド杯受賞という経歴を忘れかけていたので、助かった。

後者については、アンケートを経てこの記事の意義が強固になった。 というのも、挙げてもらったレシピは、ほとんど自分のピックアップと被っていなかったからである。 今回の記事は、他の人が気付いていないレシピの魅力を語ることにこそ意味がある。 ゆえに、「自分と皆のセンスが被っていない」ことを確認できたのが良かった。 言い換えれば、自分が厄介ファンであることを証明できたというわけだ。

ただし1人だけ、自分が紹介しようと思っていたレシピを鋭く指摘してきた人がいた。 そのせいで、せっかく考えたこの記事のタイトルが詐欺になってしまった。 同担と思しきその人とは、"""お話"""をする必要があるだろう。

あとがき

候補止まりで紹介できなかったレシピが15個ほどある。 【パーフェクトブッディ】は《ブッディ》愛好家としては見逃せないし、【チェイン連鎖ダイリュウガン】はパズルの出力が美しい。 また、ルーたん氏が自身を振り返っているレビュー動画は、編集に手間がかかっている割に再生数が少ないのが勿体ないため、この機会にぜひ見ていただきたい。 読者の皆さんにもそれぞれにお気に入りの動画があると思うので、よければコメントなどに書いてほしい。

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氏のすごいところを端的に言えば、「クオリティを維持しながら、動画を見てもらうことを意識してレシピを仕上げている」点である。 インタビューを経て、その方針を改めて実感した。

実は偶然にも、ルーたん氏と自分が動画投稿を始めたのは、共に8弾の頃だったりする(ルーたん:2021/2/27, ミケガモ:2021/4/2)。 初めて交流を持ったのは21弾の頃。 デュエプレ一本でやっている、他の投稿者とのコネが無いなどの共通点も多く、そこからゆるゆると付き合いが続いている。 チャンネル登録者数は、ミケガモチャンネルのほうが多かった時期もあったが、8500人くらいのタイミングでルーたんチャンネルが追い抜いたと記憶している。 伸ばす努力もされているし、客観的に見てもあちらのほうが面白いと昔から思っていたので、抜かれた時は正直言って安心した。 これからも同志かつ一人のファンとして、精力的に応援していきたい。

今の状況で納得行っていないのは、未だにデュエプレ公式からルーたん氏への出演依頼が無いことだ(勿論ミケガモにも来ていない)。 登録者数や活動年数の点で言えば、公式に声を掛けられるだけの功績は十分にある。 既に生声での配信をやっているし、トーク力や人物像に問題があるとも到底思えない。 本人にこの話を振ってみたところ、「依頼されても出られるかは分からない」「我々の路線はダメなのでは?」「もう半分諦めている」などととても謙虚な様子だった。 だからこそ、公式の方からアクションを起こしてほしい。

次回2026年2月のデュエプレフェスにて、ルーたん氏にオファーがかかることを強く期待する。

DMPP-32 環境所感

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スタン落ち・バランス調整

「DG」収録に伴う名前集合の整理のためか、《ラディア》の効果や《ジーン》の名前が微変更された。 ゲームバランスを調整する目的での変更点は無し。

27弾がスタン落ち。ゲーム性を大きく変えた《ドキンダム》、パワフルすぎる受け札の《ボルドギ》《ミラミラ》、やりすぎなS級侵略の《デッドゾーン》《サンマッド》《アダムスキー》、トリガーケアの《シャッフ》《ヤドック》、【天門】パーツの《マギフィン》など、高レアのパワーカードが一気に消えた。

《ドキンダム》が重要だった【ドギラゴン剣】系統のデッキは強さが1ランク落ちた。 【4c/5cバスター】は《シャッフ》を失ったのも厳しい。 【ドルマゲドン】は押し込みが絶望的に弱くなってしまい瓦解。

環境前半

ND

カードとして見れば、一番人気は《シャコガイル》。 青単のムートピア型、《MDW》から《エザワ》と一緒に出す型などが初期から組まれた。 環境中期には、《オールフォーワン》《オーパーツ》でコントロールしながら《シャコガイル》を着地させる型も出現した。

《ゲイルヴェスパー》も人気。 《ナハト》下で《ルツパーフェ》をループさせて《シャコガイル》でフィニッシュするタイプが最メジャー。 しかし盤面制限と立ち上がりの遅さがネックとなり、環境には残らなかった。

【赤ジョーカーズ】の事前評価はそこまで高くなかったが、いざ実装されてみれば速度も出せるミッドレンジデッキとしてなかなかの強さだった。 《メラビート》の展開力に加え、《ゲキシンオー》だけでも4tキルが組めたり、《カメライフ》でリソースを失わずにメタ耐性を確保したりできている。

【青緑キズナ】は玄人好みなビートダウン。 《セビーチェン》のテンポ&リソース、《マイト》の展開力が売り。 さらに、《ロロカゲティ》《マジュガイ》《アオミ》と小型も充実。

【白零サッヴァーク】は受け重視のパワフルなデザイナーズデッキ。 《サヴァDG》からの《断罪裁キ》が強い。速度は《プレリュード》で確保する。

少し経つと、マジレス系のデッキが出現。

初期から有力だったのは、主要パーツが全部残った【青黒ミザリィ】。 《センノー》のメタや《学校》《ヘモグロ》の妨害によって、煮詰まっていない新デッキを崩した。 《戒王の封》が強化要素でもある。

環境が固まってくると、デッキパワーが図抜けた【赤青エグザイル】が台頭。 攻撃力と盤面処理能力で大半のデッキを踏み潰している。 【エグザイル】に圧倒的な有利がつくという点で、【白零サッヴァーク】の評価が上がっている。

【ネロⅢ世天門】【ハムカツ団】【4c/5cトリガー】なども生き延びている。

リリース直後、ADはさほど変わり映えしなかった。 【エグザイル】【ドルマゲドン】【スノーフェアリー】の三強が一旦は安定。

そこに、上振れ狙いの【モルトNEXT】【竜舞カチュア】、 メタ込みのビートダウンの【シリンダンテ】【爆炎ガイアール】、 高速攻撃を仕掛ける【アガペリオス】【赤白バイク】【赤白紫電武者】などが顔を出すような環境である。

しかし少し経つと、《シャコガイル》の基盤が大いに研究された。 《バイケン》のカウンタープランと《禁断》のデッキ削りで洗練された【青単シャコガイル】、 盾仕込み+《オーロラ》+《シャナバガン》のコンボで《ジーク》を早出しする【オーロラジーク】、 そして《ロスチャ》《ギフト》《バベルギヌス》でシンプルに《ジーク》を早出しする【黒緑ジーク】。 【オーロラジーク】は最速5t、【黒緑ジーク】は最速4tで特殊勝利できることから、レシピが出回ると大流行した。

https://x.com/jigosumi/status/1975228698745049341

また、地味ながら【赤ジョーカーズ】の通りが良かった様子。メタカードを並べて《シャコガイル》系統を牽制しつつ、《メラビート》で一気に手札を吐く動きで手堅い三強を打ち崩したようである。

新デッキでは《重音》も時々見る印象。

今期はプレイスアリーナ&バトルアリーナがADで開催されることもあって、平時よりもADの研究が進んでいた印象。

AD環境でND以上に《シャコガイル》が強い理由は、カードプールが広いという点がまず一つ。 《シャコガイル》の踏み倒し手段や周辺パーツが充実している点は、要素としてとても大きい。

さらにADでは、【ドルマゲドン】【エグザイル】による足切りラインが非常に高い。 この2デッキをメタカードや分厚いトリガーで対策しようにも、【スノーフェアリー】に轢かれるのがオチである。 突き詰めた環境で生き残れるのは、ごくわずかなデッキタイプしかない。

特にメタやコントロールの要素がとことん駆逐されているため、スピーディーな《シャコガイル》の着地を止める者がいない。

環境後半

環境中期のバランス調整にて、《フェアリーギフト》がDP殿堂に指定された。

主に【黒緑ジーク】の4tキルや、《竜舞カチュア》の3t降臨などに貢献してきた。 【黒緑ジーク】は環境を大荒れさせたものの、その支配期間はまだ長くなかった。 【竜舞カチュア】がじわじわと集めてきたヘイトに【黒緑ジーク】の理不尽さが上乗せされたことで、 ユーザーの不満がしきい値に達したと運営が判断したようである。

《ギフト》への恨み辛みはしばしば見かける一方で、ゲームバランスの観点から早急に対処が必要だったかどうかについては疑問が残る。 良くも悪くも、ユーザーの声を聞き入れる方針なのだろう。

dmps.takaratomy.co.jp

参考・画像引用元

パーフェクト・エイティーカップ最終TOP100(ND) - posfie

パーフェクト・エイティーカップ最終TOP100(AD) - posfie

【32弾】デッキビルド杯企画「教えて推しデッキ」推薦デッキ発表【デュエプレ】

mikegamo.hatenablog.com

『テンザンソース』

▽特徴

墓地に送られたら効果を発動するカードが登場したことでテンザンで殴る意味が出てきたぞ! 悠久で山札を回復しながらTブレイクだ!

▽思い

Tブレイカーが3回殴ったら勝ちます

推薦デッキ:https://x.com/yougure_aotw/status/1973230734090617193

推薦コメント:「どこからでも墓地に置かれた時」に発動し、「カードを1枚引く。その後、自分の手札を1枚捨てる」能力を持つ《一なる部隊イワシン》と、「相手クリーチャー1体のパワーを-2000する」能力を持つ《爆撃男》。独特なタイミングで効果が発動することから、今回のビルド杯でもデッキが複数投稿され、ランクマッチでも活躍を見せているカードです。

そんな数多のデッキの中、私が今回推させていただくのは、こちらの『テンザンソース』!!

コンボの準備に必要なのは、なんと《不吉の悪魔龍 テンザン》1体だけ!?

《不吉の悪魔龍 テンザン》は攻撃するたびに、自分の山札の上から13枚を墓地に落とします。通常ならLOまっしぐらになりますが...それがこのデッキの真骨頂!! この墓地肥やしにより、大量に搭載された「どこからでも墓地に置かれた時」の効果を持つカード達の能力が一気に発動します!

《爆撃男》の効果を何回も使って相手のクリーチャーを溶かし、《ドラグーンS》で相手クリーチャーをバウンスすれば、相手の盤面は一気に壊滅! また、《一なる部隊イワシン》が落ちれば、手札に引いてしまった「どこからでも墓地に置かれた時」の効果を持つカードを起爆することも出来ちゃいます!

さらに、《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》を落とせば、墓地に落ちたクリーチャーが山札へ帰還! これにより、LOを気にすることなく何度でも《不吉の悪魔龍 テンザン》で攻撃し、「どこからでも墓地に置かれた時」の効果を持つカード達の能力を使い回せてしまうんです!!

「どこからでも墓地に置かれた時」の効果を持つカード達を一斉に墓地に叩き落として一度に効果を使ってしまおうという豪快なアイデア、そしてかつてなく《不吉の悪魔龍 テンザン》が魅力的かつ超強力に使えるデッキビルディングがあまりにもお見事だったので、今回推しデッキに選ばせていただきました!

『水闇火ボーカロイド

▽特徴

ヴェノ"ミック"ハザードやアクアン・メ"ルカ"トールで墓地に送った重音を"リン"ネビーナスで釣り上げてSA化! 攻撃時にキズナ能力で執よウナるがIAの牢獄を唱えよう!

▽思い

ボカロコラボ、やりませんか?

推薦デッキ:https://x.com/sely_kb/status/1971797832589103422

推薦コメント:初音ミク巡音ルカ鏡音リンといったボーカロイドの代表キャラが勢揃い! かと思えば鏡音レンは勿論のこと音街ウナに重音テト更にはIAまで網羅しておりここまでボーカロイドを詰め込んだ執念と発想力に脱帽です!

デッキ名が「水闇火ボーカロイド」になっていますが《記憶の紡ぎ重音》だけ光文明なのも芸術点が高いです。 敢えて光を入れることで意表を突くことができ、相手に想定外の一手を加えることが可能になります。 またデッキカラーを度外視して入れることで《重音》を採用する必要性を相手に考えさせることができ、そこからデッキの真意に気づくきっかけとなるため非常に計算高い構築であると言えます。

以下気づく限りで元ネタを考えていきたいと思います。

  • 《グレンニャー》:鏡音レン
  • 《クロック》:???(何かあるのであれば逆に知りたい) KAITO(コメント補足より)
  • 《ミテトル》:重音テト
  • 《ルカスレイ》:巡音ルカ、足立レイ?
  • 《重音》:重音テト
  • 《メルカトール》:巡音ルカ
  • 《ヴェノミック》:初音ミク
  • 《執拗なる鎧亜》:音街ウナ、IA
  • マキャベリ》:弦巻マキ?
  • 《リンネビーナス》:鏡音リン

『キリコゲイル』

▽特徴

エンペラーキリコでアマテラスとゼニスが出れば星域プレキリでゼニスを手札に抱えつつゲイルを並べよう! 超軽減されたゼニス達で相手を圧倒だ!

▽思い

無色は0コストまで下がる

推薦デッキ: https://x.com/yougure_aotw/status/1971803972853027256?s=46&t=NBVVbaku1cf_OoiGCcGG4g

推薦コメント: キリコから複数のゲイルヴェスパーを出し、大量のゼニスを並べることを目的としたデッキ。 キリコ→プレキリと出すことで召喚しなければ効果をつかえないゼニス達をキリコの踏み倒し時の盤面リセットや星域で手札に戻しつつゲイルヴェスパーが出ればシンパシー効果を適用した状態にできるので0コストで使うことも可能なド派手なデッキ!

ゲイルヴェスパーの出し方が一風変わったところやコンボ時の動きが派手な点からこのデッキを推薦します!

『重音無限攻撃』

▽デッキの特徴

後述のコンボで、《記憶の紡ぎ 重音》が無限に攻撃!最短3ターンの超スピードで相手を倒せ!

▽デッキへの思い

メタリカシナジーが普通に便利でよき

推薦デッキ:https://x.com/sou_imomushi/status/1971825828704276732

推薦コメント:重音と革命チェンジを組み合わせて無限攻撃を仕掛けるデッキ。手順は以下の通り

  1. 重音攻撃時任意のチェンジ
  2. キズナプラスP’Sでドラサイorヘブフォ詠唱。重音をチェンジ先から進化
  3. 2度目のキズナプラスP’Sで重音を参照して攻守の天秤詠唱。重音をアンタップして1点
  4. 重音攻撃時秘術師ミラクルスターにチェンジ。撃った2枚の呪文を回収して2に戻る

重音をチェンジして出し直すことで自身のキズナ能力を2回使うギミックが面白い。

『無料ザマス!』

▽特徴

ゼロルピアでTOYザマスを無料にして、相手にプレゼント! しかし安い値段で買ったものは、当然壊れるのも早い… マグナムとゼンアクで何度もリサイクルしよう!

▽思い

シャコ以外もループに使ってあげないと

推薦デッキ∶https://x.com/balloon_mush/status/1973960819282248167?t=9oXBAQw90GEQtStc9uYrzQ&s=19

推薦コメント∶TOYザマスはバケラッタラストミニロボ3号に続く低コストで相手の盾をカチャカチャする族であり、おまけで(こっちがメインな気もしますが…)相手の盾が置かれた時のドロー効果を持っているクリーチャーです。

このデッキでは無色である点に着目してゼロルピア×2で0コストにすることでタダで出しつつ早撃ちの効果も起動するのでゼンアク効果で手札に戻す事が可能になります。

これにキクチを合わせることにより0コストで盾全焼却が可能になるというわけです。

他デッキはTOYザマスのドロー能力のほうを使ったものが多い中キクチカレイコとの盾焼却コンボで使っており、さらに無色である点も活かしていたのでこのデッキを推薦します。

『シャコΣ』

▽デッキの特徴

Σの効果でクラゲン、ホーガン、オロチムの効果を使い回し、シャコを踏み倒す。あとはホーガンとリーフでデッキを削り切るだけ。センノー以外のメタ無効。

▽デッキへの思い

終わりが見えないのが終わり。

推薦デッキ:https://x.com/5xu9hvdp7qgnish/status/1973056187030462571?s=46

推薦コメント:一般的なΣループは《Σ》を横に並べるか手札の大型サイバーをただ出して終わる程度で、手間の割にリターンがちょいショボかった。 また激流連鎖で《Σ》が被ったり、サイバークリーチャーが捲れなくて《Σ》が出せなかったりとループが1回分無駄になることもしばしば。

こちらのデッキはサイバー以外のクリーチャーを《シャコガイル》のみにすることで、《オロチム》のガチャのハズレ枠を《Σ》の進化元とする事ができます。 激流連鎖の2枠目を必ずしも必要としないうえに、《Σ》が被っても進化元がいるので両方とも重ねて出す事ができます。

《オロチム》ガチャで《シャコガイル》が引けた時以外は、むしろ盤面節約のために2枠目は使わなくても良いくらいです。 激流連鎖で出すクリーチャーは《オロチム》か《Σ》のみに限定しましょう。

同じく盤面制限の兼ね合いで、《オロチム》の効果で《ホーガン》を出した時は激流連鎖の効果はスキップしましょう。 ※《シャコガイル》を出した後はデッキを削る必要があるので、むしろ積極的に激流連鎖を多用しましょう。

ただ1点欠点として登場時にドロー効果のあるクリーチャーを採用してしまうと、《Σ》の回収効果時に手札上限を超えてしまい、ループの度にループパーツが墓地に落ち続ける事態が発生します。

序盤のドロソは進化クリーチャーか呪文や城などのカードしか採用できないので注意です。

ちなみにループを早く終わらせる為に《オロチム》ガチャの当たり枠である《シャコガイル》は4投で良いんじゃ無いかな?と思います。

それと恐らく盾落ちのケアとデッキに眠ってて欲しいパーツを手札から戻す手段として《チェレンコ》と《Tプルルン》を採用しているのだと思うのですが、コスパ悪いので《海底鬼面城》でいい気がしました。

その点反映したデッキ改造案も一応お送りします。※1

※1:以下、改造案についての訂正です。

激流連鎖だけですとフィニッシュのループの際にコスト7以下のクリーチャーしか削れないので《シャコガイル》や《海底鬼面城》がデッキに残ってしまうようです。

対策として問答無用で墓地に落とせる《アクアン・メルカトール》を採用するのが良いかと思われます。 《オロチム》ガチャで誤射した場合でも、効果を任意で発動できるのでキャンセルすれば良いし、仮に間違えて発動してもデッキが墓地に行くだけで手札は増えないため、ループを阻害しないはずです、、、

ミケガモの補足:

原案は理想主義的。 ループ中にデッキを引き切って、メタカードを完全に拒否して勝つのが目標。 無限にループを回せる前提の下で、その確実性を保証している。

推薦者案は始動とループの手間を抑える提案。 《シャコ》を置いてターンを渡す設計である。

コンボ始動時は「Σ クラゲ ホーガン チム」の4体。 ここで《ホーガン》連鎖の2枠目がスカり、かつ《Σ》を《チム》で流して《シャコ》が出ると、《Σ》の進化元がいなくなってループが止まる。ゆえに《シャコ》の増やしすぎには注意。 《シャコ》で面が4枠埋まってもやはり破綻するので、最大でも3枚くらいか。

原案の〆は、山を8枚まで削り、《ホーガン》で《リーフ》を2枚当てて引き切るルート。 《ホーガン》で出さないカード(ホーガンリーフΣ)は《プルルン》で盾に埋めることで、デッキを極限まで《ホーガン》の効果で削る。 このコンセプトを忠実に守る場合、《ホーガン》のハズレとなる《シャコ》《鬼面》はあまり積みたくない。

推薦者はこの問題を解決するために、《メルカトール》の採用を勧めている。 が、推薦者のレシピでは《シャコ》を2体以上立てて相手にターンを渡す設計のため、 《ホーガン》でめくれないカードが山に残っても、その分は2体目の《シャコ》で引けばいいとも言える。 ゆえに《メルカトール》は必須ではない。ループ中に《メルカトール》を出すと、デッキの《Σ》を落として破綻する可能性もあるので、効果を起動するのはフィニッシュに向かうときのみとなる。 有用なカードではあるので、選択肢に入れておきたい。

《プルルン》《チェレンコ》には、不要カードを盾に幽閉する役割もある。 《鬼面城》のみだと、シールドに埋まったカード、および始動直前に引いたカードを山に返却できない点に注意。

《シャコ》を置いてエンドするパターンの場合、メタカードは《オロチム》で除去するという主張もあり。 cip除去持ちへの変身が怖いなら《ウェービィ》を入れてもよい。 ただし《エバーラスト》《不動》や《オニカマス》に対応できない。 他の【シャコガイル】にできないことをするという点では、ループ中の引き切りで完全なメタ耐性を目指すのも悪くない。

【解決済】Google日本語入力でコピー&ペーストすると次のかな入力の一文字目が半角になる問題【Windows11】

表題の通り、Google日本語入力でコピー&ペーストすると、次のかな入力の一文字目が半角入力で確定されてしまうという、結構うざったいバグがある。 正確に言えば、新IME以外の文字入力ソフト(旧IMEATOKなど)全般で発生する。

自分のメインPC環境でも、今年3月頃から発生していた。 Windowsクリーンインストールで一度解決していたものの、つい最近程なくして再発。 大いに苦しめられていた。 なお、サブPC環境ではなぜか発生していなかった。理由は不明。

Microsoftコミュニティや各所ブログ、ツイートなどで、多くのユーザーが被害を受けている様子を確認することができる。

「タッチキーボードを一度表示することで、暫定的にバグを回避できる」という対処法も発見されていたが、 再サインインするとまたバグが発生するため、根本的な解決にはなっていなかった。

learn.microsoft.com

learn.microsoft.com

あまりにも鬱陶しかったので対処法を探したところ、2025年7月に日本マイクロソフトWindows Supportチームから情報が出ていた。

jpwinsup.github.io

結論から言えば、以下2つのコマンドを実行することで、このバグを消すことができるという。

reg delete HKCU\Software\Microsoft\InputMethod\Settings\Common /v TouchKeyboardHasEverShown /f

reg delete HKCU\Software\Microsoft\InputMethod\Settings\Common /v InputPanelPageLastOpenTime /f

自分の環境のPoweshellで実行した結果、バグは直った。今のところ再発もしていない。 1つ目のコマンドは、「指定されたレジストリ キーまたは値が見つかりませんでした」のエラーメッセージが出た。 2つ目のコマンドは正常に実行が終了した。

32弾・ミケガモが使ったデッキ【デュエプレ】

mikegamo.hatenablog.com

【ND・赤青エグザイル】【AD赤黒ドルマゲドン】

業者用デッキのメモ。

速度重視ならNDはとりあえず【エグザイル】でよさそうだった。【赤ジョーカーズ】に対しては《新アラシ》の2000火力、そして《メラビート》の全体火力にカウンタードロンゴーしてのバインドが強かった。

ADは試しに【ドルマゲドン】を使ってみることに。以前使おうとした時はミラーマッチがどうしようもなかったため断念した。ミラーが少し減ったのと、《キルザボロフ》で継戦力がアップしプレイングの幅が増えたことでいくらかマシになった。

《ブラックサイコ》を確実に出すために4積み。 《ドルーター》搭載も含め、最近のトレンドを追っているつもり。《フロンティア》1積みははTLで見かけたレシピを真似しただけ。 《デッドゾーン》は3枚から減らしたくない。重ねがけによる破壊、3打点など、破格の性能。

『トンボゼニス』

野良で出会ったデッキのアイデアを頂戴した。 《プラントボ》が5枚目以降の《フェアリークリスタル》になる。

《コレンココ》が強い。 手出しの性能は《テラネスク》に劣るが、《プラントボ》の成功率を上げるためにコイツを積む必要がある。

このデッキに《ピクシーライフ》は要らないと思う。運頼みで2ブーストをかけるくらいでないと何も始まらない。 一応、《ピラフ》《クリスタル》《スクラッチ》の4tルートがありうるが、3枚コンボの上に《クリスタル》も《スクラッチ》も成功する未来は見えない。

一般的なドラゴンデッキにおける《龍の呼び声》の成功率は、概ね7割ちょっとといったところ。 一方、【零緑ゼニス】基盤の《クリスタル》《プラントボ》の成功率は、どう頑張っても6割程度にしかならない。 運だけで生きるべし。

『ジバボン防御革命』

原案ビルド杯

《ジバボン》をSSTで発動すると、次の自ターン終了時に強制敗北する。 その効果を《防御革命》で打ち消したい。 今までにもLOや《ドキンダム》などの特殊敗北はあったが、それらは全て永続的なもの。 一度だけやってくる特殊敗北をスマートに《防御革命》で防ぐ動きは、このギミックが初である。

コンセプトを活かすべく、盾を仕込みながらじっくり準備して攻め込む基盤。 相手の行動ロックや呪文の回収まで考えると、白青革命チェンジの基盤は最適解であるように思える。

《防御革命》を4枚積んだおかげで、《ジバボン》で自爆したことは一度もなかった。 勇気を出して3枚にしてもいいかもしれない。

《パニックルーム》は、手撃ちが効く除去札。 破壊が効かない【エグザイル】をほんのり意識している。 この程度で勝てる相手ではないが。

『トテントン2』

1マナTBの《デデカブラ》で殴りたい。 ビルド杯では、ダイヤモンド系のカードを使うなどする様々なアイデアが出ていた。 ここではシンプルに、デカいのを6体並べて攻撃制限を解除する。 12000を並べるとなれば《トテントン》である。

とにかく低コストで大量展開するのが重要。黒も混ぜて《ジュランネル》《ジュランデス》を搭載した。 木偶の坊が邪魔になった時のことも考えて、ついでに《バタイユ》も投入。

期待を背負うのは《カカンロク》。《ゲイル》との違いは12000が4体いる時のコストが1か2か。 このデッキでは大いにそれが活きるはず。実際はそれなりだった。

《ラパダイス》を適当に4枚積んでいる。《プラントボ》も検討したほうが良いと思う。 このあたりの搭載枚数も含め、普通の「ゲイルジーク」基盤との差別化には頭を悩ませる。 あちらも普通に《カブ》で殴ることがあるのでなおさら。

『青黒サソリムカデ』

《サソリムカデ》から《ムカデ》を吊るだけで強い。《キラードン》の手札刈り取り効果を能動的に起動して、《タイガニトロ》のように詰めていく。

《センノー》などでメタられるので、《ムカデ》は手札にキープしたい時もあった。チャージャーを2回撃って早出しするルートも見据える。

《パイレーツチャージャー》はかなり良いかと思いきや、2枚の中からしか選べないのが弱い。多色事故も頻発する。結局《スラッシュチャージャー》の方を多く積むことになった。

SAが欲しいかもしれないと考えて《グスタフ》を1枚刺した。 《ギャリベータ》は2枚くらいあれば十分。なくてもデッキは回るし、手札を入れ替えていればいつか辿り着ける。

『参角メダロス/ギラン』

元のアイデア

《参角》と《ギラン》を揃えてラビリンス状態になると、寝て復活する《ギラン》が何度でも攻撃曲げを使える。 盤面としては、《参角》と《ギラン》を揃えるだけ。しかも《ギラン》は《参角》の効果で出すこともできる。ここまでならとても簡単に見える。 問題はラビリンスの発動。防御のコンボなのに、シールド枚数で勝っていることを求められるのが非常に苦しい。 構築段階から大いに頭を悩まされた。

《参角》はメタリカデザイナーズの踏み倒し手段を使って出すのが無難。出し方は大まかに3通り。

《翔天》……原案。ラビリンスを発動しやすいのが利点。《参角》のエンド時効果を使い損ねるのが欠点。 今回は《参角》で《ギラン》を発射できるシナジーを研究することにしたので、一旦保留。

《エメスレム》……寝ているクリーチャーを量産できるのが利点。小型展開特化の必要と、寝かせるせいで1点刻むタイミングが難しいのが欠点。 白クリ参照のため、《ギラン》と相性が悪い。

《エメスレム》であれば、寝かせた4体で十分ブロック回数を稼げる。よって《ギラン》は《メダロス》に変更。正直ここまでしなくても、《夢幻》+αの攻撃曲げで十分なようにも思える。《メダロス》自体は結構強かった。

はじめはマナ武装基盤を意識して《トロワ》《サスペーガ》を積んでいた。しかし、白クリを大量展開するにあたって、メタリカ基盤の《バーナイン》に勝るものが無いと気づいた。《至脚》はメタリカ兼マナ武装達成要員。 一瞬だけ盤面整理のために《バタイユ》を入れた、マナに置けないのが苦しかったためすぐ抜けた。

ジャスティ》……構築の制約が緩いのが利点。前のターンのうちにラビリンスを満たす必要があるのが欠点。

殴りながら《ジャスティ》を撃てる基盤として、【重音】。《アワービ》なども絡めて手札を確保する。最速4tで《ジャスティ》を撃てるように、2コストキズナプラスも入れて早めに殴れるようにしている。

実は《汰弧》が結構良さそうに見えていた。必要な分だけキズナ能力でシールドを追加してラビリンスを起動。《ジャスティ》の通常効果でも出せる。しかしそう思ったのも束の間、除去耐性付与が必須と気付いて《不動》に差し替わった。

《参角》でキズナたちを出せるのは一応の利点。その一方で、《ワンダータートル》でもいいような気がしてならない。

こんなに頑張って達成しても、結局は防御のコンボなので、有効に働くかは相手次第。報われにくい努力である。

『ナハトカオルン』

原案ビルド杯および関連ツイート

ジーク》のオートマナ回収で《カオルン》のマナ加速を起動する。

デュエプレでは5マナ以上ないと回収できないのが地味に悲しい。 とりあえず5マナを目指すことになるので、《レヴィータ》が便利。 《レヴィータ》《ジーク》の両方と相性が良い《ルツパーフェ》も2枚程度は入れておきたい。 《ランボンバー》《ステップル》のセットも《カオルン》と組み合わせると使いやすい。

ギミックとしては概ね以上の通り。ここからゲームメイクを考えるのが非常に難しい。 《カオルン》がリソースを稼いでくれる間、メインステップで強いムーブを仕掛けてゲームを進めたい。一方で、毎ターンのマナ置きは原則《ジーク》で固定されるため、トップでペーパーを引いてもマナチャージで処理できない。 マナが伸びるというよりは手札が増えるコンボなので、置きドロソの《エビデックス》《トゥリオ》あたりとも差別化したい。 ゲームが長引くほど有利になるはずだが、緑主体のデッキでコントロールっぽく立ち回るのは難しい。 最終的に《ジーク》を出すか出さないかもかなり悩む。

原案者が思いついた《Gイズモ》は、1枚のカードで行動が保証され、なおかつ強力なフィニッシュ手段となりうる点で非常にいいセンス。しかしながら、《Gイズモ》で勝つのであれば、ゴッドカードを増やすなどした特化構築の方が強そうに見えてしまう。他にもゲームを長引かせるための《ゲバラベース》など、様々なアイデアが検討された。

自分でも結局、納得の行く答えは出なかった。 《シャナバガン》《大地》なども相性が良さそうではあるが、「ジークシャコ」をゴールにすると《カオルン》の良さを発揮しきれない。青を入れると《エビデックス》の影もちらつく。

最終的には、《ジーク》を出さず殴って勝つという方向に向かった。 《バリアントバデス》は、マナの《ジーク》のパワーを活かせるカードとして投入。 うっかり《ジーク》が立った場合、《ルツパーフェ》を回して《ソルハバキ》《星域》をマナに集めて《バデス》を出す。

調整中、「《カオルン》を減らしてもいいか?」と一瞬考えたが、わざわざ《カオルン》を起動できるようにしているのだから、2体目以降を積極的に立てなければダメ。減らそうとしている時点で、構築方針が間違っていた。

『マギカIam』

原案ビルド杯

《クラムノウレッジ》で《Iam》を踏み倒したいという変則思考。 《マギカ》ATで《知新》を経由して唱え、その《マギカ》は《ラフルル》にチェンジ。 革命チェンジした《ラフルル》の上に《Iam》が乗っていきなり全ブレイクする動きが面白い。 引っ込めた《マギカ》はNEO進化速攻用に握っておける。

始動ターンの理想の手札は、《マギカ》《ラフルル》《Iam》。墓地に《知新》《クラム》が必要となる。 場には《マギカ》の種と、可能ならトドメ要員のアタッカーをもう1体用意できると嬉しい。 準備はかなり大変なため、5t目に走れれば御の字とする。

手札を減らさないように準備するため《サイバーチューン》。 もしくは、手札を吐く場合に備えて《カーペンター》。 《知新》《クラム》の2枚を落とすのが重要なため、思い切って《エマタイ》は抜いた。

メインの進化元は《クラウンルーペ》。 連れてきた《ガード》の上に《マギカ》を乗せて、《クラウンルーペ》でのトドメを目指す。 「ガードマギカ」を引っ込めれば、5マナで進化速攻も可能。 やはり「4コストで手札を減らさずに2体展開」は破格である。

《マギカ》から撃てる除去要素が欲しかったため《ピタゴラス》。 《スパイラルハリケーン》は7コストが遠すぎる。

『セラフィナQアマダンタル』

原案ビルド杯

  1. 《幽ブルース》に《ダンタル》で《セラフィナ》→詠唱で《クイアマ》
  2. 《ハリデルベルグ》を建築して、エンドに《幽ブルース》《セラフィナ》蘇生
  3. 《ダンタル》で《クイアマ》を砕いて9コストを出せる。

《アツト》らで墓地を肥やして《セラフィナ》《クイアマ》を墓地に落とし、 ルーターを砕いて《幽ブルース》を1コストで召喚する。 最速ルートは、3t目に《幽ブルース》からの4t《ダンタル》。 無駄が無く美しい。

しかし冷静になると、下準備の大変さに対して、最終的な出力はちょっぴり地味。 打点量以外の特長は、7~9コストのデカブツを1匹踏み倒せる点と、《セラフィナ》で白ホールを2回撃てる点となる。

9コストの筆頭は《黒幕》。もちろん採用するが、《神門》や《ゴッドゲート》を使えば4-5t目に《黒幕》を出すこと自体は簡単である点に留意。さらに、マナ加速もトリガーも無いこのデッキでは《黒幕》のリンクを活用できているとは言い難い。ゆえに、他の9コストも入れておく。次点は、コンボ中に呪文が確実に3枚以上落ちる点を考慮して《マギアデルフィン》。さらにその下には《デストロキール》が続くと思われる。

一応、《幽ブルース》《セラフィナ》も場にいるので、7・8コストのクリーチャーを出すことも可能ではある。が、その中にも絶対的な正解は無い。原案の《ザビミラ》は、《ハリデルベルグ》の効果も活用できて良いセンス。しかしエンドステップなので、定番の《死海竜》は棒立ちになる。《ガガシリウス》《シューヴェルト》などもなくはないが、このデッキでやる意味があるのかは不明。

続いて、《セラフィナ》で撃つ白呪文の選定。改めてラインナップを確認すると、汎用的に使える呪文が全然無い。 原案の《ファイナルストップ》も悪くないが、《黒幕》《マギフィン》を出すならロックの必要性は低いと判断。 結局、《ディアナホール》が一番マシだという結論に至った。メインステップ時は《ジョンタッチャブル》を出すことで、エンド時に覚醒が狙える。《ハリデル》起動後に出す《ジョンタ》は覚醒できないので、《ディアナ》《勝利プリン》あたりを出すのが無難。

呪文の数を確保するために、《ジェラシーベル》を1枚だけ積んだ。白黒両対応であることと、ディスカードにも使える点を評価している。

リソースが足りなかったので、《幽ブルース》で回収できるように《ロッサアリス》《アリス》を搭載。このおかげでようやく満足の行く回転率になった。

地味に不安なのが、《セラフィナ》で唱える呪文の在庫。 墓地と《幽ブルース》《ダンタル》を揃えるためにデッキを掘ることもあって、《ダンタル》2枚がデッキに残っているかどうかはかなり不確実。 《ダンタル》や《幽ブルース》を考えると墓地リセットもしたくない。割とどうしようもない感がある。

5マナ用意して《幽ブルース》→《ダンタル》と繋ぐと、《幽ブルース》が破壊した小型を蘇生できる。 お得感はあるが、《ディアナホール》で展開すると面がパンクする。

『シャコビッグバン』

原案ビルド杯

《ビッグバン》で《シャコガイル》を踏み倒すと、cipの墓地リセット効果を無視できる。 山札踏み倒しによるデッキ枚数の減少も合わせて、相手ターン開始時の引き切りを狙う。

進化GVともなるとその着地に全力を注ぎたくなるが、このレシピでは墓地リセット無視の特長を活かすことを考え、長期戦狙いのハンデスコントロールに仕上がっている。《レインボースパイラル》の採用も納得。

《ビッグバン》の進化元として《エビデックス》が優秀であることに、今更ながら気付かされた。 進化クリーチャー扱いのため、《ビッグバン》からは出てこない。

3点でトリガーを踏んでも大丈夫なように《デコイ》も搭載されている。

《禁断》を採用することによって削減できるデッキの枚数は7枚。 仮に《シャコガイル》が1枚封印落ちするにしても、それで減らし損ねる枚数は、ドロー5枚+《シャコガイル》自身で計6枚。《禁断》を入れたほうがデッキを多く削れる。

今回の構成だとクリーチャーをもっと増やせるかもしれない。 《ビッグバン》が出るのは大体デッキが10枚くらいになってから。 そこまで来ると、大抵クリーチャーは2体くらいしか残っていない。

『キリコゲイル』

原案ビルド杯

ダブル《キリコ》で《ゲイルヴェスパー》をたくさん出す。 《キリコ》でゼニスが出た場合、《プレキリ》を出すときにエターナルΩで回収して、最小0コストで出せる。

出力をわかりやすくするため、ゼニスは《エムラクール》に統一。回収用に《ベートーベン》も入れてある。《アマテラス》で《ピラフ》を撃って回収するルートもある。

《ゲイル》を複数出すのは難しいので、《サイバーブック》で《ゲイル》を返却して少しでも出てきやすくする。《ブック》は《シャワー》の枠を持ってきた。 《ブック》と《ライフ》をセットで撃てば実質《シャワー》。 トリガーブーストが減る点だけは良くないが、実戦で気になったことはなかった(運が良かっただけかも)。

『重音チェンジループ』

原案ビルド杯

「《重音》2体+《レッドローズ》+《秘術ミラクルスター》+《ドラサイ》+《レスキュータイム》」で、アタックキャンセルの無限ループが組める。 ループしていくと《レッドローズ》でドローが進むのがポイント。 《秘術》2枚目と《ヒラメキ》が揃い次第、《秘術》を《ダイハード》に変換して盾焼却ループに入る。 《レッドローズ》連打で手札がパンクすると破綻する。 《ルルフェンズ》が引ければ完全ループになるが、そうでなくとも《ドラサイ》《レスキュー》を引く分には問題ない。 最悪適当に見切りをつけて殴り切るorエンドでいい。

コンボパーツは、手札or場に必要な分だけでも4枚。しかも《重音》2枚要求なので、まあまあ大変ではある。 一方で、トリガーから展開しやすいのが特長。

《ドラサイ》《レスキュー》は墓地から拾う前提で、《クロックタワー》を《サイバーチューン》に差し替え。 ビートプランを取らないことが発覚したため、《バッラード》をOUT。無難なドロソとして《ジャスティスの誓い》、カウンター強化の《ノヴァルティアメイズ》をIN。《エナライ》でないのは《レッドローズ》のマナ武装を意識したため。

《ヘブンズフォース》は、主に【青単シャコガイル】への対抗札。 こちらは《レスキュー》で《シャコガイル》をバウンス、それに対して相手が《シャコガイル》を立て直すという応酬を続けるうちに、7マナで「ヘブフォドラサイ」で《重音》を2体揃えて走るのが目標。 【青単シャコガイル】に一度負け、意を決して《ヘブフォ》を採用した所、次に当たった試合では勝てた。成功体験としても都合が良すぎる。

『シンフォニーゾルゲモアイ』

原案ビルド杯

《シャナバガン》で《ゾルゲ》《モアイランド》をこの順で同時に出し、《ゾルゲ》を《モアイ》に、《モアイ》を相手クリーチャーにぶつけてシールドを6枚処理する。

これを《バザガジーラゴン》のAC《ゼニスシンフォニー》で《ライオネルフィナーレ》からやると、《バザガ》がそのままダイレクトアタックできる。

《シンフォニー》で《フィナーレ》を飛ばすと、エンド時にエターナルΩで引っ込む。ここでシールドを仕込んでおけば、次の手出し《フィナーレ》で暴発できる。これは回して初めて気付いた。

原案では《フィナーレ》で仕込むギミックを重視しているのか、それ以外の盾仕込みカードが無い。 《バザガ》で早期に突っ込む動きも美しいので、早めの盾仕込み兼置きドロソとして《NoData》を採用してみた。

デッキスペースがカツカツ。立ち回りも重視した結果、コンボパーツは3枚しか積めなかった。 《ゾルゲ》は色と《シャナバガン》の防御要素のため4積み。狙いは3枚コンボなので、とにかく手札の枚数を重視している。

『クラウンルーペプレキリ』

原案ビルド杯

前弾時点で体験しておくべきだったデッキ。《ギフト》研究会に持ってきていただいて存在を思い出した。

5マナで《ズンドコ》を設置し、次のターンで《クラウンルーペ》を発射すると、 《ズンドコ》のブースト込みでぴったり「ラリコギフトプレキリ」に進化できる。 マナカーブが美しいことに加え、《クラウンルーペ》で生贄を用意できるのもよく噛み合う。 デッキに戻したいのは《クラウンルーペ》なので、《アクアガード》のほうに進化させるべし。

《プレキリ》からのクリーチャー発射に《ズンドコ》が反応してマナが増える。 このおかげで、《プレキリ》から《クラウンルーペ》が2体めくれた場合、《ドライランサー》に進化GVできる。 サブプランとして捉えることもできるし、急いでいるときにはむしろこちらの方を狙うべき時もある。 非常に芸術点が高い。

原案からカスタムする点があるとすれば、5マナ帯でドローするために《青天秤》4-《水霊》3に変更、 《ギフト》の4枚目を《大地》などの適当な緑トリガーに置き換える点くらいか。

《フェアリーギフト》もついにDP殿堂。使い納めに相応しい秀逸なデッキだった。

『造リシモノアンタップ』

原案ビルド杯

《造リシモノ》で自分のシールドからアンタップトリガーを引き当てて連続攻撃する。 強いて言えば《アルメリック》に近い動きではあるが、メタリカと裁キのトリガー化、自身の軽さで差別化できる。

実質WBなので、アンタップは2回で十分。

原案の《ペトフレ》から《サモハン》に気付けたのが収穫。 《プロテクション》で仕込み、《プレリュード》《造リシモノ》で除去耐性を付与できると良い。

フォトン》は《サモハン》が入っていない時代に、《造リシモノ》単騎で突っ込むイメージで投入した。 高パワーブロッカーを寝かせられるのがポイント。 《サモハン》が横に並ぶようになった今は、《白天秤》も混ぜてよい。

『DGウンリュウ

原案ビルド杯

《裁きDG》を出しておくと、《ウンリュウ》がクロスギアをめくるだけになって無限アタックできる。 《キクチ》《カレイコ》でもできていたことだが、黒をデッキから追い出せるのは嬉しい。コストも軽い。 《裁きDG》が殴れないデメリットも、《ウンリュウ》単騎で勝つのなら問題ない。

トップを仕込むために《ブレインストーム》《クロックタワー》。 クロスギアまで入れても枠が余るので、トリガーを多めに積んでいる。 《ウンリュウ》を相手ターンに出すルートとして《ガチャンコサイン》を入れてみた。

《ペトフレ》がかなり重要。できれば《DG》も保護できるように2枚出したい。 《DG》のメタが効いていれば、のんびり準備する時間を確保できるかもしれない。

本当は《ウンリュウ》のパワーを上げるギアを積みたい。 しかし、《トライスネーク》《ヘブンズアーム》はデッキトップを崩してしまうため採用できない。 仕方なく《ネビュラウイング》を入れているが、このパンプ量では《エメラルーダ》すら越せない。 《鮫シー》が出た今では望み薄だが、《インビジブルスーツ》の実装を切に願っている。

『重音ヒラメキチェンジ』

原案ビルド杯

《重音》で攻撃して革命チェンジした後、ATで《ヒラメキ》を撃つ。 《重音》はドラゴンなので7コストの《ベルファーレ》にチェンジし、そこから8コストのカードに変身できる。 《ヘブンズフォース》で《重音》を出せれば最速3t。

《クイーンアマテラス》で階段を上ることもできるが、今回はシンプルに《ニコボー》。 《ニコボー》は赤ドラゴンなので、ハンデスを決めた後にのんびり《重音》を出し直せば、《ドラヴィタ》の覚醒条件を満たせる。 そのため、《ファイナルストップ》は入れていない。

キズナプラスは重複発動が命なので、《バッラード》《アワービ》《セビーチェン》も入れて普通にビートダウンできるようにしている。 一方で、普通の【重音】デッキよりは《重音》をすぐに走らせてチェンジする重要性が大きいので、進化元として《ドレミ》も入れてある。

『タイガーオヴDG』

《タイガーレジェンド》は無色にも対応しているので、《オヴDG》を出せる。 《オヴDG》の出力を上げようと考えた結果、トリガー化の《ゴールドレイユ》を思いついた。 あるいは『メリーアンオヴDG』でシナジーを見つけた《ヴァルハラパラディン》でもいい。

【タイガー天門】の作法は手探り。手札を貯めたいことと、《ゴルドレ》のためにサイドカラーの枚数はできるだけ抑えたい点から、白青で組むのは概ね確定。

大型ブロッカー割合を高めた結果、ドロソ・ブースト・トリガーの枚数がかなりカツカツ。 せめて青マナだけでも大型ブロッカーで捻出しようと頑張った。 《ウルソフィア》を入れれば省スペース化が図れそうだが、これを入れるのであれば《アルファリオン》が欲しい。 しかし、《オヴDG》は《アルファリオン》の参照対象ではないし、《ゴルドレ》の踏み倒しはせっかくなら《アルファディオス》を出したい。面を埋めるリスクがある《ウルソフィア》は一旦保留した。

手札の枚数が重要と睨み、《オヴDG》が落ちるのを承知で《おつかい》。 《ゴルドレ》のためにマナ武装を目指すので、デッキはどのみち白に染まる。

青を持つ大型ブロッカーは適当に採用。《シールドレイユ》は、蔓延るメタカードを除去するために入れている。

《マザーホール》と《白騎士ゲート》は選択。自分は《マザホ》を大いに評価しているし、《ゴルドレ》の生贄を出せる点も優秀。一方で、盾追加が豊富ゆえに《シューヴェルト》が活躍しにくいのはもったいない。頭数の展開は《タイガー》が担ってくれること、トリガーがとにかく足りないことから、最終的に《白騎士ゲート》にした。

「ドラサイロージアヘブヘブ」のサブギミックはおそらく不要。 エンコマドラゴンに染めた構築ならあるいは。

ブースト要員として《ルミリエ》を投入。 《ゴールドレイユ》のことを考えると、トリガーで出せる点、低パワーの生贄要員になれる点が噛み合う。

『総長ジャッジ』

原案ビルド杯

《ヤッタレ総長》下で《オリオティスジャッジ》を撃って自分のクリーチャーをボトムに送ると、カードを引ける。 《オリジャ》は《クジルマギカ》のATで撃ち、その上に侵略を重ね着してボトムに送るカードを増やす。

この面白い挙動をなんとか実戦級に仕上げたい。 とりあえず《ガチダイオー》のバウンスで時間は稼げる。

手札を増やすには、《総長》を2体出すか、《ガチダイブ》を使う必要がある。 元手が必要なので、まず《ホウエイル》でドローすることにした。

手札が増えるので、ゴールを《コスモビュー》にして殴る方針に。 当然《コスモビュー》は《オリジャ》で吹き飛ぶので、攻めに転じるときはプレイ方針を切り替える。 温存した《ファイナルストップ》を《マギカ》で唱え、《ガチダイオー》を使いながら素直に攻撃する。

『石碑ドラムサンダイオー』

ビルド杯配信ゲストとの議論から考案。

《ドラ息子》を1体置いておくと、6マナで《石碑》《ドラ息子》《サンダイオー》が繋がる。《サンダイオー》は2回の《ドラ息子》で持ってくればいいので、始動の手札は2枚でOK。

ただしこれだと打点が1つ足りないので、《パーリナイ》《ヤッタレマン》などを立てておく必要がある。

打点の質を高めたことで、普通の【赤ジョーカーズ】に比べてデッキスペースに余裕があるのは利点。 全体ストップ系のトリガーを12枚搭載している。白緑マナは《龍幻スパーク》で確保。

《メラメラジョーカーズ》は《石碑》を引き込むのにちょっぴり役に立つ。

メーテルシャコガイル』

メーテル》《シャコガイル》を並べてターンを渡し、相手ターン開始時のドローで山札を引き切って勝つ。

先攻で《メーテル》→「クラムシャコ」とプレイした場合、引き切るべき枚数は以下の通り。

デッキ40 - 禁断7 - 盾5 - マナ5 - 場2 - 手札1 = 20枚

「シャコメーテル」で10枚引ける。 《イワシン》を3枚、《バイケン》のドローを2回誘発させれば勝てる。 成功率は体感7割。 「クラムシャコ」の後に《赤天秤》を使ったり、《メーテル》をくっつけたりなどして確定勝利できるパターンもある。

イワシ》は絶対にマナに置かない。やむにやまれずマナチャージするくらいなら、4ターンが経過していなくても捨ててしまったほうがいい。 《バイケン》も可能な限りキープor捨てて山札に還元する。 最初に《シャコ》で捨てる時は、マッドネスを2体以上出さないでおくのが無難。 《バイケン》のドローが入って手札が6枚以上になると、《メーテル》のドロー枚数が減る。

赤のマッドネス枠は「サイチェンガイアール」。 封印を剥がして《イワシン》が落ちることに期待。 マッドネスは8枚も要らないと感じたため、7枚。もう1枚削れるかも。 最初はマッドネスを集めようと思って《ザークピッチ》だったが、非ドローで回収&手札を圧迫するため逆効果だった。

グリモア》は《エマタイ》と選択。《エマタイ》の場合、《メーテル》を出した次の5マナのターンに、2+2+1で限界まで《クラム》《シャコ》を探せる。しかし、《エマタイ》ではなく《グリモア》がトリガーすれば勝てていた試合が1回あったので、《グリモア》にしている。

《マイパッド》を入れようかとも思ったが、あまりにも手札が厳しいのでボツ。 《メーテル》を軽減したところで、5マナなければ《クラム》を唱えるのも難しい。 《オニカマス》で相手の動きを妨害、もしくは豊富なトリガーで受けるという思考。

《ハードラック》は《メーテル》を相手ターン中に出せる可能性にも期待して採用。 しかし、相手の場に大きいクリーチャーしかいない場合、バトルが強制のため《メーテル》が死ぬ。 これを踏まえ、やらせルムマで「《I am》+横に1体」の形を作ってワールドブレイクしてもらう作業を40分ほど繰り返した。 ところが、殴られると手札が増えて《バイケン》のドローが誘発しなくなり、山札を引き切れないことが判明。 SST《ハードラック》を起点に勝つのは諦めた。

『フィフスTHEEND

《フィフス》の無敵化を《THEEND》に引き継ぎたい。 『フィナーレSST』と『フィフスザロスト』、2つの知見を融合するだけで済んだ。

《フィフス》の除去耐性がついたカードは、《THEEND》の破壊数にカウントされない。 そして、龍魂パーツがすぐにくっついてくれないため、すぐに盤面制限にぶち当たる。 頭を悩ませた結果、以下の手順であれば《オオザワ》に到達できることに気付いた。

  1. 盤面0から《フィナーレ》
  2. 《フィフス》《シャナバガン》をこの順で宣言し、《イメンボアロ》をマナから2体出す
  3. 《フィフス》から《星域》で《THEEND》。直後に除去耐性付与
  4. 《イメボ》からドラグナー2体が出る。この2体には除去耐性が無い
  5. THEEND》の処理でドラグナー2体を破壊し、龍魂パーツ2枚を出す
  6. ドラグナーのcipで龍魂パーツが2枚出る。ここで盤面が7面に到達
  7. スタックがなくなり、龍魂パーツが合体
  8. 《ホワイティ》で寝かせた相手クリに《イメボ》が殴り、ドラグナーを出して《オオザワ》

《星域》は《シャナバガン》で拾えるのでキープしなくてよい。

相手クリーチャーがいない場合、《オオザワ》を出しながら《イメボ》が2点突っ込むことになる。 そこで除去トリガーを踏んだらおしまい。

当初は《イメンブーゴ》《ボアロアックス》で破壊対象を稼ぐつもりでいたが、 《THEEND》の効果後に《ボアロ》起動→ドラグナー&龍魂展開となるせいで、盤面が足りない。

始動条件は下記の通り。

  • 盤面:なにも無し ※1体でも出ていると失敗
  • 手札:《フィナーレ》
  • マナ:《星域》、《イメンボアロ》x2, ドラグナーx3
  • 盾:《フィフス》《シャナバガン

マナは《シャナバガン》のブーストに賭けるという最終手段もある。 盾を2枚とも仕込んで発進するのもかなり難しいので、運に身を任せて始動することもよくある。

殴られて《シャナバガン》がSSTした場合、ドラグナー2体から《ホワイティ》x2で凌げる。 《フィフス》もSSTしてくれればまあまあの打点を止められる。 ただし、《イメボ》《マリニャン》《ホワイティ》各2枚で最大6面埋まることに注意。 《フィフス》もくっつけるかつ既に《フィナーレ》が出ている場合は、《イメボ》を経由せずに盤面の数を調整する。

《フェニックスライフ》で《フィーバー》などを一旦盾に送り、続く《トライガード》で回収する動きがある。

THEEND》がマナを生んでくれさえすれば、《トライガード》→《フィーバー》→《フィナーレ》のマナカーブが刻めていた。カス。このマナカーブを疑似的に再現するために、《豊潤フォージュン》を積むしかなかった。

コンボを決めた所で、この悠長な動きを許してもらえている時点で、 《スパーク》系統のトリガーを踏まされるパターンが多数。

『ズンドコアマテジーク』

原案ビルド杯

《ズンドコ》《アマテラス》でターン開始時に《ギフト》を撃ち、《ジーク》に5軽減をかけて召喚。 そのターンのうちに《ルツパーフェ》を回して《シャコガイル》で勝てる。

原案では《フィフス》から《ギフト》を手撃ちする設計。5マナの状態から《ズンドコ》を張ってコンボに入れるのが魅力。

一方、《アマテラス》には以下のようなメリットがある。

  • ターン開始時に《ジーク》の自己回収を使うとぴったり召喚できる
  • 《ギフト》をキープしなくてよい;始動時は手札0枚から入れる
  • 2色で済む

《ギフト》を素引きしてキープするのと、2コストブーストを1回撃っておくのを天秤にかけ、後者を選んだ。

動画化の2日後、《バベルギヌス》で《ジーク》を吊る【黒緑ジーク】がADランクマで大流行。 《ジーク》単体が強くなりすぎていたらしい。

ペトルソムニス』

シモーヌペトル》と《ソムニス》の相性の良さがビルド杯にて指摘されていた。 墓地を肥やしてコスト軽減&選択肢を広げ、《ソムニス》で砕くことで盤面を広げられる。 墓地肥やしは一般に《ヘモグロ》よりも価値が低いが、《ソムニス》目線ならむしろ有用。

と言いつつも3マナは候補が多いので、《ペトル》は3枚くらいが妥当か。 《ワリィ》を2ターン目に立てて生き残ってくれれば、《ペトル》が絡まなくても5マナ時には《ソムニス》に辿り着ける。

少し見ないうちに、《ソムニス》基盤がかなり強くなっていた。 《ヘモグロ》は《ガニトロ》との組み合わせで詰めるのが強い。 このデッキにおいてさえも、《ペトル》より強いと思う。

《大獄》は、《ソムニス》の懸念要素だったLO負けを回避してくれる札。 序盤の墓地肥やし、終盤の進化速攻にもなるので便利。 ただし、《ソムニス》のドロー枚数もよく考えておかないと、山を回復するタイミングを失うので注意(1敗)。 LOに関しては、山札が残り少ないときに除去トリガーで《ペトル》を破壊されると危険であることにも留意(無敗)。

SSTに期待して《ズス》を投入。4コストなので《ソムニス》とも相性が良い。 しかし覚悟が足りず、1枚だけ《ハンズ》を残している。

《ミザリィ》と比較すると、色の制約が強い分、《ソムニス》自身のドローパワーと、《ギャロウィン》による瞬発的な制圧力で勝る。

実は「ネロギャロ」ギミックを使うのは初めてだった。《デモナ》が絡むと2回効果が使えるのが嬉しい。

『フィフスザロスト』

原案ビルド杯

《ベンゾ》で《フィフス》をSSTでめくり、《星域》から《デスザロスト》。 無敵を付与してダイレクトアタックまで漕ぎつける。

《ミラダンテ》は一旦不要かと思ってしまったが、やはり必要と思い直した。 トリガーがわんさか入っている相手に対しては、《ミラクルストップ》のロックと合わせて2ターンかけて殴りに行くとよい。 《ミラクルストップ》は《エメラルーダ》も参照できる。

《バリバリホール》は、《フィフス》から撃つ緑の低コスト呪文。 盾無し5マナ時、《ポリマ》を出して《デスザロスト》に繋ぐのが重要。

パーツが多いので、《トゥリオ》《マクーロ》で集める。 《マクーロ》は《フィフス》も拾えるが、公開してしまうので《トライガード》で仕込むとバレバレ。

《トライガード》をいっぱい積んでいる割には、仕込むトリガーが少ないのが課題。

『ジェリフィマッドネス』

《ジェリフィ》で青マッドネスをまとめて捨てたい。

最初は《プラズマ》で手札を稼ぎつつ、手札から《ジェリフィ》を投げるつもりだた。しかしながら、《プラズマ》が生き残りながら革命2が発動するという状況が非常に稀なので、実戦力を上げるためにシンプルな構成にした。

《ジェリフィ》は《スーパーエメラル》で仕込む。 ドローは《ホウエイル》で量を稼ぐ。

カウンター札にスペースを取られまくっているため、能動的な基礎アクションは《ロビー》のみになった。【シリンダンテ】の《マイパッド》《インスレート》《エビデックス》の位置が、《ロビー》《Mジェスティ》《スーパーエメラル》になっているというイメージ。

ちくちくシールドを削り、手札が整い次第《シリンダ》《ミラダンテⅫ》の特攻を仕掛ける。

『イーアルアガピトス』

《イーアル》のマナ武装を能動的に活かす方法を考えた結果の《龍アガピ》。 《龍アガピ》からの展開を考えながら【メタリカ】基盤をアレンジした。 パワーラインの低さを補う《白夜》がその筆頭。

結果、《龍アガピ》があまり活躍しなかった。 シンパシーによって低コストで召喚できる状況は、すなわち盤面展開が概ね終わっている段階だからというのが大きい。 《サザン》に対しても思っていることだが、《龍アガピ》が存分に活躍するのは、《コッコルア》《ララァ》を投入している時である。 《アクロアイト》なども魅力的ではあるが、強い動きと言うにはあと一歩足りない印象。

『フィナーレSST

原案ビルド杯

《シャナバガン》収録を記念して「バルザークブライゼ」を試運転していたが、あまりにも弱すぎた。 そこに現れたのがこのレシピ。

《フィナーレ》を使えば一発でSSTを起動できる。不発分はシールドに戻せるので、即死のリスクも下がる。 《ロマネスク》もいるので防御は堅い。

盾にST、マナに緑クリを置ける《フェニックスライフ》が素晴らしい。 《トライガード》も含め、

《シャナバガン》は《フィナーレ》との相性が特に良い。 《フィナーレ》の効果に割り込む形でSSTをマナから回収し、埋め直せる。 6→8のマナカーブで「ギフトフィナーレ」もできる。

モーツァルト》が怪しい。《マニューバ》でも出ない。 《悠久》《ドラゲナイ》あたりのほうが良いか。 《ヴィルヘルム》の色マナという点だけは評価できるかも。

『AD白黒マルハヴァン』

出費:《マルハヴァン》x3

10/1, エイティーカップADマスター到達。 ビルド杯で《ねじボン》入りの《マルハヴァン》を見て、これならADマスターを目指せそうだと思った。 ADで色々デッキを回しているうちにプラチナ2-1まで上がってしまったので、せっかくだからと走り始めた。 そこから約40戦でマスターに昇格できた。

ADプールでは、攻撃して自壊できるクリーチャーを積めるのが特長(むしろ何故NDに収録しないのか)。 他には実質1コストの《ソルハバキ》、一部サイキックがAD要素となる。

《ねじボン》は殴れるブロッカーなのが素晴らしい。 3t《マルハヴァン》《夢幻》にも貢献できるので4枚。 気を付けたいのは、《マルハヴァン》の最低パワー破壊でうっかり選ばれてしまい予定が狂いかねないこと。 この点ではパワー2000の《ボンスラー》のほうが確実なのだが、《ボンスラー》のAT自壊は1回も起動しなかったので、ここは別のカードでもいいかもしれない。

《カベドン》は非常に使いづらい。ごく稀に役に立つが、無駄死にすることもよくあった。

メタリカはやや少なめだが、それでも《クリスタ》は必須。 《マルハヴァン》《夢幻》を出せないとカワイイだけのデッキになってしまうため、《マクーロ》で探しに行く。

《防鎧》も強すぎるため採用。補助で《オリオティス》も検討したが、殴れない&ブロッカーは《ねじボン》《マルハヴァン》で十分&《防鎧》と役割が被ってしまうため、不採用。

《アクロアイト》の枚数を思案中。3t《夢幻》を意識するならもっと増やしたい。 ただしこれは《ねじボン》とセットで引くのが前提になるので、3tルートのためだけに増やすのも微妙。 4マナのカードも入っていないので、様子見の2枚。

《ファイナルストップ》は【5cトリガー】に当たってから入れた。 結局それ以降は当たらなかったが、【スノーフェアリー】や【ドルマゲドン】相手に役立つことがあった。 このデッキは「ねじボンマルハヴァン」で打点量を出せる一方、SAを作る動きが非常に少ないため、《ストップ》は殴るターンの動きとして悪くなかった。 一応《マクーロ》《夢幻》で探せるという主張もある。 《ストップ》を入れるならドロー/サーチギミックがあるデッキがいい。

《リバイヴ》は、ビルド杯で見た《激天下シャチホコ》を出すアイデアに感心して投入した。 《マルハヴァン》で《激天下》を守り、生贄になった3以下は《激天下》で何度でも吊ってこれる。 しかし、実戦ではその機会に恵まれなかった。 《裏ジョン》で《ドライランサー》《アガペリオス》を牽制したり、《マティーニ》を《マルハヴァン》で覚醒させたりする動きも想定していたが、どちらも使わなかった。 用途はもっぱら、相手の意識外から《ガンヴィート》《生姜》を叩きつけることだった。

《マルハヴァン》《夢幻》だけで十分防御力が高いので、トリガーの枚数は控えめにしてある。 《デスゲート》は色合わせ重視のトリガー。身代わりにした小型を吊りやすい。 《デスハンズ》などの高コストトリガーは、無駄に《マルハヴァン》の能力を使ってしまう恐れがあるのでよくない。

《クロック》は様子見の1積み。3コストなので、《マルハヴァン》の生贄側になれる。 一方、序盤に色事故を引き起こす可能性があるので、あまり多くは採用できない。 全体ストップ&クリーチャー用意という点では《アメイズ》でもよかったかもしれない。

当初は《グレイブヤード》を入れていた。シンプルに使わなかったのでOUT。 他には、《バーニアン》《デスマーチ》《ヘモグロ》《クルト》などを採用候補に入れていた。

とにかく【赤黒ドルマゲドン】を避けること。 【赤青エグザイル】も除去が激しいのでまあまあ厳しい。【シリンダ/NEX ミラダンテ】も不利。 【ブリザード】【モルトNEXT】【成長バスター】あたりには五分以上が見込める。

自作デッキでマスターに上がるのはとても久しぶり。24弾環境で『イメンTHEEND』を使って以来である。 業者デッキに比べるとやはり骨が折れる。

キズナマキャベリ

出費:《マキャベリ》x2

使い時を窺っていた《マキャベリ》をここで消化。 31弾当時は《ラベン》《ジュトク》と組むつもりでいたが、緑ベースのキズナが強すぎるのでその基盤に乗ってみた。 キズナプラスはATで起動するので、《マキャベリ》の能力もついでに発動する。

31弾時点では《ラベン》《ジュトク》と組むつもりだったが、それぞれ《スタフ》と《グスタスク》《ランプ》で代用する。相手の手札枚数に合わせて《スタフ》を起動できるのがかなり便利。

《アラクレ》が墓地を肥やすので、《マイト》のブーストが安定する。 反面、【青緑キズナ】に比べると4コスト以下のクリーチャーが少ないため、《マイト》の展開力は控えめ。 とはいえ打点生成には重宝する。

もっと《マキャベリ》を出せるようにチューニングしたかった。 《ロロカゲティ》のブーストで6マナを目指そうとすると、相手の盾を削りすぎてしまってハンデスの効果が薄くなる。 かといって、《マキャベリ》を待ってから殴るようではキズナ基盤の強さは発揮しきれない。 《マキャベリ》の運用自体もだが、ATでゲームを進めるNEOクリーチャーの難しさが表れている。

《ランプ》が強すぎた。殴るたびに相手1体を溶かせてしまう。中型クリーチャーも複数体効果を当てれば沈む。

『エメスレムタートル』

《エメスレム》で出したいカードを検討した結果、とりあえず《ワンダータートル》。 《エメスレム》は盤面を展開した状態で撃つので、《オヴシディア》よりも《タートル》だろう。 《不動》も一緒に並べて無敵のメタリカ軍団を作ることを目標にする。

《エメスレム》を撃つためにはとにかくリソースが必要。《夢幻》はもちろん、《バーナイン》も大事。 《マクーロ》でこれらのドロー源や、《エメスレム》《タートル》《不動》を探す。

寝かせるクリーチャーを確保するため、そして《夢幻》の着地を安定させてリソースを早くから取るために、トリガーを削って小型を多めに入れた。 そのために《トーパズ》で2コスト枠の水増し。《エメスレム》で寝かせて攻撃曲げの準備をする。 NEOゆえ《不動》と相性が良かったり、盤面が埋まってもプレイできたりする。

『ギャリベータ入りモナーク

《ギャリベータ》が強すぎるため、とりあえず何か組んでおきたかった。 デーモンコマンド関連のカードの中から《モナーク》が目に留まった。 墓地を肥やせて相性がいいのは言わずもがな。 ドロソの少なさが地味に気になるデッキでもあったので、結構嬉しいはず。

マナカーブ上、《ギャリベータ》は《シヴァカレズ》と対になる選択肢になれる。 ゲームレンジを考えて適切な方を選びたい。 《シヴァカレズ》で《ギャリベータ》を探しに行く動きもありうる。

新しめのパーツ《スラッシュチャージャー》は、《ザビミラ》などの必要なパーツを選択的に落としたり、 実質的に《ギャリベータ》をサーチしたりできる。

意外とスペースが余ったので、《特攻》や9枚目のチャージャーを突っ込んだ。 特に《特攻》《学校》は、《ギャリベータ》のリソース力があってこそ積めるカードだと思う。

『ジュースグラスパー』

出費:《グラスパー》x3

《ジュースダスタンク》の使い道を考える。 マナが必要なシステムクリーチャーであるため、《ズンドコ》と組むのが安泰。 NEOクリーチャーをたくさん出したいが手札が足りない……と思いながらNEOクリーチャーをチェックした所、まだ使っていなかった《グレートグラスパー》に気付いた。

《グラスパー》下でNEOが攻撃してNEOを出し、それを《ジュースダス》で進化化することで、パワーの階段を下りるようにして攻撃を連鎖できる。 《ガイアバルガロウ》は階段の切り返しに有用。マナから《グラスパー》も出せる。

当初はAD用として、《ズンドコ》→《グラスパー》のマナカーブを刻めるように《ギフト》を入れるつもりだった。 しかし《トレジャーマップ》も含め、他の構成カード全てがND対応だったため、頑張ってNDに持って行った。 《かぼちゃうちゃう》が《ギフト》の代わり。

『アワビリオーネ

以前『リオーネアダムスキー』を組んだ時、ディスカードできるムートピアが欲しくて紙のプールを眺めていた。《アワービ》が適任に見えたが、キズナプラスが簡単に使える能力ではなさそうだったので肩を落としていた。

しかし、キズナプラスPSならなんとかなる。やる気を出して『リオーネアダムスキー』のリペアに取り組んだ。

組み始めてすぐ、ATと侵略の相性の悪さに気付く。 《アワービ》に《アダムスキー》を乗せると、そのディスカードによるパンプアップは自身に乗らない。 《アワービ》ではなく《ホーラン》あたりを出して、5マナ時に《エマタイ》から《イワシン》でも捨てておけばいい。 (※これはこれでデッキになりそう) 結局《アダムスキー》との組み合わせは諦めた。

とはいえ、待ちわびた《アワービ》を使わないのはもったいない。 普通に《リオーネ》でぶん殴る構成にした。

ムートピアが充実してきたことで、《アンモ》のヒット率が100%になったのは嬉しい。 回してみると捨てるカードが意外と足りなかったので、《シャークウガ》を増やした。

キズナHOTギアスター

出費:《セビーチェン》x2, 《ギアスター》x1

《HOTギアスター》の影が薄そうだったので作成。 【青緑キズナ】の基盤が強力なので回る。

《カタパルチュー》が想像以上に良かった。 《ギアスター》で出てきたキズナプラスをSAにすれば攻撃が連鎖する。 《ロロカゲティ》と一緒に引いて、3t目に2体で殴って4t目に6マナを目指せる。

《ぶろっこりー》はなんとも言えない。4→6と緑マナ目当てで入れているが、前者は《ロロカゲティ》がよく働いたのであまり使わなかった。

《マジュガイ》《セビーチェン》の強さは言わずもがな。

『ヒラメキラトリエ』

出費:《ラトリエ》x4, 《封》x1 ←《ラトリエ》1枚も出ず

《ラトリエロブション》を出す直前に《エザワ》を出したい。 もちろん可能ならそのターン中がいい。であれば「ヒラメキチュレン(極楽)」の出番だろう。 《エザワ》が墓地に行くので、《ラトリエ》のコストカウントにも貢献できる。

ただし、デュエプレの《エザワ》は山札をコントロールできない。 よって、残った3枚の中に《ラトリエ》が残ることをお祈りする。確率は27.7%。 対戦会にはとても持ち込めないが、野良で回して動画化する分にはいいと判断した。

《戒王の封》でリカバリーを狙うことで、破綻はしていないと言い逃れする。 《チュレン》から唱えてもSSTはもちろん発動しないので注意。

《チュレン》のマナ武装を達成するために、大型は青にしたい。 といっても、最近の青の大型は充実しているため、踏み倒し先には困らない。 《かんぷめ》《クラシック》に加え、そこそこ呪文が入るので《マギフィン》まで入れれば十分。

《ヒラメキ》が成功した場合、デッキ枚数が残り2枚になって次がラストターンになってしまうのが気になった。 そこで、《オリーブオイル》《エザワ》の順で出し直せば、デッキがもう1枚回復する。

非常に今更だが、安定を取るなら《蝕王の晩餐》で《エザワ》を潰すのがよいと思う。 事前に《クジルマギカ》でも出しておけばいい。 成功率は《チュレン》が1ターン生き残るのとなんら変わらない。