
はじめに
こちらの記事の更新版。前回が23弾時点の記事なので、今回は24弾以降のカードを対象とする。
今回もTwitterにて公募をかけた。沢山のリプライに感謝。
ミケガモ on X: "【ゆる募】 24弾以降の汎用便利カード。ガチ・カジュアル問いません。 例:トゥリオ" / X
本当に大量にカードが送られてきたので、その中から適宜ピックアップさせてもらう。
一定以上の汎用性があることは必要条件。 その上で選定基準は、「世間と比較して、ミケガモの評価が相対的に高いもの」とする。 特に、一般的に期待される役割に加えて付加価値があったり、 素朴な強さが認知されていない可能性があったりするカードを指摘したい。
一方で、順当に強かったり、役割が明確だったりで、すぐ思い出せるようなカードは解説するまでもない。 各節の終わりに、「その他」として名前だけ列挙することにする。 カード性能としてはむしろ、「その他」のほうが扱いやすいかもしれない。
募集要項は「ガチ・カジュアル問わない」としたが、解説は割とカジュアル側かもしれない。 というより、構築一般の対象の中に、ガチデッキに相当するものはほんの一部しかない。 ご容赦を。
ドロー・マナ加速
デッキを回すのはドローとマナ加速。 デザイナーズ基盤に頼れないとき、こういった足回りのカードをどれだけ思い出せるかで、アイデアを形にできるか否かが決まる。
《原始 トゥリオ》

困ったら《トゥリオ》。 緑を含むコンボデッキで、パーツの集まりが悪いと感じたらまず投入する。 自分が多少展開するデッキであっても、普通に採用してよい。
さらに、相手にクリーチャーの展開を促せるのが非常に特徴的。 こちらから能動的にバトルや除去を狙いたいデッキに最適。
《エビデックス》も似たような置きドロソではあるが、《トゥリオ》の方が早い。 それと青はドローに困ってない。
《月の輝き 夢幻》

小型展開デッキの救世主にしてバケモン。 言うなれば、毎ターン2ドローするブロッカー付きの《レベリオンクワキリ》。
2,3の展開から出すのが鉄板だが、最悪《青銅》1匹からでも繋がる。
色の問題を無視するなら、《トゥリオ》か《夢幻》、どちらかは検討できると思ってよい。
ガチカードではあるが、救えるデッキが多すぎるので何に入れても良い。 環境を狙うなら3t召喚のルートか、大量のメタクリが欲しいかも。
《凶鬼09号 ギャリベータ》

スーパー《ヴェイダー》。 置きドロソでありながら、ハンデスや破壊に強い耐性がある。 これをディスカードするだけでも1アド。
自ずと墓地が肥えるデッキには1~2枚挿しておくのが作法。 《スラッシュチャージャー》で引っ張ってこれるとオシャレ。
《オブラディ・ホーネット/Let it Bee!》

3コストブースト最強格の《豊潤フォージュン》と肩を並べうる革命児。 マナ加速カードとして見たとき、地味に1ドローと多色処理が偉い。
そして、クリーチャー面のマッハファイターで、小型除去の要素を補填できる。 破壊されてもマナに行くので、アドバンテージも失わない。
カジュアル環境であっても、相手が≪ミクセル≫《オニカマス》《静パルット》などをさほどの悪気なく採用している場合はある。 こうした現代の高性能なメタカードに対しては、こちらも現代の汎用札を取り入れて対抗するのがよい。
《龍罠 エスカルデン/マクスカルゴ・トラップ》

単色5マナでアンタップイン2加速、必要ならパーツ回収。ついでにドラゴン。上面だけで余裕の採用。
さらに下面で除去&展開まで可能。トラップ基盤でなくとも、適当に突っ込んでおくだけで機能する。
《勇愛の天秤》

ちょっとだけ窮屈な《エマタイ》だが、手札がなければ実質《エナジーライト》なのは優位点。 さらに、火力モードを考えれば大きなお釣りが来る。 最悪トリガー主張も可能。
《アクアン・メルカトール》

色が終わっているデッキの救世主。 シンプルに4ルック1~2回収と思ってもまあまあ。
《ケンザン・チャージャー》

最新の超汎用チャージャー。 呪文が半分くらいしか無くても、「いつでもまあまあ1ドローする3コストチャージャー」というだけで、既存の3コストブーストカードを大きく突き放す性能。
回収範囲が広すぎる仲間に、《アメノン》《集結Z》がいる。
《禁断W エキゾースト》

手札を減らさない3コストのブロッカー。 ブロッカーを1匹立てるだけで、意識外からの即死を防ぎ、ゲームレンジを大きく引き延ばすことができる。
《ディスポインター》《クルメル26》も近い性能だが、単色と多色の差で採用のしやすさが違う。 ただ、最近《アメノン》に立場を脅かされつつある。
《蓄積された魔力》

「蓄積」テーマ専用のドロソかと思いきや、これ単体でも結構機能する。 2枚目以降が2コストの《エナジーライト》になると思えばなかなか。
その他
- 《五ミュ》《ロジスパ》《クリメモ》《宝箱》
- 《ブレインタッチ》《デモンズライト》
- 《アミュレックス》《クラウンルーペ》
- 《エビデックス》《MAS》
- 《サイバーダイスベガス》
- 《タイタニス》《パウアー》
- 《黒豆/白米》《ふでがき/一筆》
- 《トライガード》
- 《ウィズローザ》《スパナード》
- 《エナジーフォーメーション》
トリガー・メタカード
自分の動きを考えているばかりでは足りないこともある。 相手の想定を崩す要素として、Sトリガーは入れておいたほうが良い。 「メタカードはデッキパワーを下げる」という戒めの言葉もあるが、単体の性能が評価できるならメタカードの採用を考えても良い。
《龍装者 ヴィヌフィース/究めし優美のブレイン》

スーパー《アクアサーファー》。なぜかたまにブロッカーが付く。
さらに≪優美ブレイン≫が付属。 トリガー枠でありながら、擬似的な《エナジーライト》として、デッキの再現性向上に大きく貢献する。 青対応の《吸い込む》は現状存在しないが、実質コイツがそうだと考えても良い。
元から取り上げるつもりではあったが、募集でも多数の推薦がついた。大いに納得。
《超機動罠 デンジャデオン/地獄極楽トラップ黙示録》

まず、最低限除去トリガー。
その上で試合中に2枚集まれば、1体を召喚・もう1枚を≪黙示録≫として無料詠唱可能。 マナ召喚持ちなので、緑を採用していなくても上面をプレイできることに留意。 この汎用ギミックにより、全てのデッキが、相手に仕込まれたトリガー1枚を処理する権利を持つようになったと言える。
トラップ基盤のカードではあるが、これ1種4枚だけの採用ですら十分考えられる。
≪ゴデンジャー≫や≪エスカルデン≫を添えることで、性能はさらに跳ね上がる。 これらトラップ基盤3枚は単体性能も非常に高いため、あらゆる緑入りのデッキで検討の余地がある。
《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》

メタカードとして唯一紹介。
クリーチャーデッキの早期理不尽ムーブを≪ミクセル≫で防ぎ、呪文デッキのかったるい耐久ムーブを≪チャフ≫で黙らせる。 メタカードは相手によって腐るのが弱いが、このカードなら概ねどちらかの面は刺さる。
ガチデッキで採用が多いのは勿論、カジュアル用途でもこのくらいの抵抗手段を用意しておいたほうが、戦える&勝てる相手が増える。 それに、≪ミクセル≫は地道なマナチャージで、≪チャフ≫は1ターンの待機で乗り越えられる。 相手を完全に詰ませてしまうことはほぼ無いので、気まずさも小さめ。
《防鎧》も近い用途で便利ではある。
《水面護り ハコフ/蓄積された魔力の縛り》《金縛の天秤》


モード持ちのトリガー2バインド呪文をまとめてピックアップ。 盤面制限のおかげもあって、2体をバインドすればかなり助かる。
≪ハコフ≫はクリーチャーを確保したいときに、《青天秤》はドローを足したいときに役立つ。
その他
- 《初不/ホリスパ》
- 《デモンスパイン/デモハン》
- 《ウマシカ》
- 《吹雪く》
- 《ドレミGo》
- 《ボイメン》
- 《闇ジャック》
- 《オリジナルチューニング》
コンボ
コンボを決めるのはビルダーの大目標。その中でも特に拡張性の高いパーツを再認識したい。
《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》

あらゆるコンボは《ズンドコ》から始まる。
超メジャーにもかかわらずあえてここで指摘するのは、置きブーストとしてデッキエンジンもこなせるから。 出せるクリーチャーが何かしら搭載されているなら、適当に採用しても仕事をする。
これに限らず、D2フィールドは可能性の塊。 《AFO》《ドキンダムエリア》《研究所》などは常識中の常識。 個人的に、《ハリデルベルグ》《フェスライブ》《ゲバラベース》あたりは過小評価されがちだと感じている。
《最強虫 ナゾまる》

コンボ目線で言えば、起動が1ターン早くなる《ズンドコ》。しかも繰り返し使える。
本題は、あらゆるクリーチャーはマナから2コストで出せる、という点。 《ナゾまる》自身もマナ召喚なので、出すクリーチャー共々マナに埋めてしまって良い。 緑が無いデッキへの出張も可能。 コンボデッキでなくとも、1~2枚刺すという選択肢はあって良い。
3~4コストを踏み倒すだけでも十分強いし、マナを伸ばせばその分だけ出力は上がる。 環境に通用するかはともかく、ポテンシャルで言えばマスターレアの格は十分ある。
《ラグマール》《ナハナキリー》は作法。
《ルソー・モンテス/法と契約の秤》

「7コストは5マナで出る」とルールを書き換えている。文明進化問わず何でも出せる。
上面は黒単色のディスカードというだけで貴重でありながら、相手への妨害要素にもなる。 そして、下面も合わせると動きが自己完結する。
クリーチャーとして回収・蘇生ができる点まで含め、非の打ち所が無い。
《覇王類虹色目 イメン=ボアロ》

新時代のコンボの申し子。 《シューゲイザー》の要領で5コストを自在に操る上に、唯一無二の盤面・マナ同時染色をやってのける。 ビルド杯でもコンボカードとして引っ張りだこ。
《シンカイヤヌス》を添えるだけでSAを付与できるのは必須の知識。
その他
- D2フィールド全て
- 《キリモミヤマアラシ》≪オーリー≫≪マッハアイドル≫
アタッカー
勝ち筋の確保もまた、構築の重要な課題。 打点の補強やサブプランに有用なカードを要チェック。
《S級侵略 サンマッド》

単純な打点補強要員としては未だに最強格。 侵略条件に制約はあるものの、緑3の層の厚さとマナ侵略まで考えれば、汎用と認定できる。 しかも除去までついている。
ただ、「《青銅の鎧》さえ積んでおけば良い」という謳い文句がいつまで魅力的に響くかは分からない。
《気高き魂 不動》

除去耐性をこんな簡単に付与して良い訳がない。
《誣》《スパイラルハリケーン》《ギガタック》など、無慈悲な全体除去は非破壊のものも多い。 頑張って盤面を並べるデッキには、保険として採用の余地あり。
革命チェンジができなくなることにだけ注意。
《正義の煌き オーリリア》

「『1点刻む』を正当化できるカード」。 自分で使ったことはあまり無いが、上記の推薦文を読んで大いに期待させられた。
スタッツが良い上に攻撃曲げまで付いている。よく見ると明らかなオーバースペック。
《緑神龍ガイアバルガロウ》

マナが溜まるデッキのフィニッシャー。7マナから出すだけでQブレイカー。 出して殴れば4アド、破壊されても進化元ごとマナに行くので、本当に雑に扱って良い。
LOにだけ注意。
《大獄の封殺ディアスZ》

墓地肥やしエンジン兼フィニッシャー。
黒単色で即時デッキ回復までできる超ユーティリティカード。 《ミクセル》に流されたとて、それはそれでデッキ回復になっている。
《歴戦の精霊龍 カイザルバーラ》

個人的な評価がめちゃくちゃ高いのでピックアップ。 あらゆる白7は《マザーホール》≪スターゲイズ≫から《カイザルバーラ》を経由して踏み倒せる。
8000Wのブロッカーがくっつくのもシンプルに偉い。
《魔の革命 デス・ザ・ロスト》

いかなる状況からもワンチャン作るマン。黒小型が入るなら常に1-2枚検討できる余地がある。 一昔前ならガチ向けカードに分類していたと思う。
その他
- 《QQQX/終葬》
- 《コーラレヒト》
- 《ガビュート》
汎用ガチカード
牧歌的なデュエルには似合わないが、ガチデッキと渡り合うには頼もしい、そんな覚悟のカードたち。
《刻解人形ジェニー・ジェーン》

ブロッカー、スレイヤー、疑似ピーピングハンデス、キャントリップ、構成によっては置きドロソ、長期戦の盾焼却。 これで5-5000の標準スタッツ。異常。
黒でありながら全プール最強のブロッカーと言える。 新時代の《ビューティシャン》と例えても良い。
防御と妨害を両立することで、出すだけでゲームになる。 ロングレンジのグダった展開を所望するなら積んでおきたい。できれば3枚以上。
《ドルツヴァイ・アステリオ》

6マナで1体倒しながら6ブースト。すなわち7アド。 中コスト帯の全てのブーストギミックを置き去りにする大馬鹿野郎である。
相手のアタッカーやメタクリを潰しながらマナを伸ばせるので、次のビッグアクションはほぼ確実。 ターンを跨ぐ2枚コンボを1ターンに圧縮できたりもするので、コンボのマナ帯によらず検討できる可能性がある。 しかも自身がTB以上のフィニッシャーになる。ふざけるな。
カジュアル視点でコイツの存在を認めると、「パワー7000未満のクリーチャーを場に残してはいけない」という、死ぬほど息苦しい環境になる。 ゆえに自分の記憶からは抹消している。
《禁断機関 ViVy-R》

雑フィニッシャー。 昨今は単純な打点だけでなく、何かしらのロックやケア要素を絡めながら殴るのが理想。 《ラプチャー》はそのニーズを無理無く満たしてくれる。
と言いつつ、NEO進化元を用意し、脇の盤面も固めた上で、真っ当に盾を殴らなければならない。 適性のあるデッキは意外と限られる。
表記は12コストだが、実質6マナだと思ってよい。デッキ回復が強い。
《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》

手札がやたらと溜まるコンボデッキに、《ビッグバンフレア》とセットでフィニッシャー採用が可能。 なんなら赤はこの2種+α程度でも良い。
《ラプチャー》と同じく、盤面を整える必要はある。
《“乱振”舞神 G・W・D》

小型デザイナーズに抵抗したいときに。実質ドロソとも主張できる。
《ワンダーチューン》《業火エリア》と組み合わせたいと思って早一年近く。
《“轟轟轟”ブランド》

ビートダウンの汎用札と捉えることができる。最悪赤が入っていなくても良い。
手札の消費を肯定してくれるので、殴るデッキで適切なドロソが思い浮かばないときに採用できるかも。 ただしその場合、シンプルな【赤単轟轟轟】との差別化点くらいは主張できた方が良い。
その他
- 《誣》
- 《ニコルボーラス》
- 《ミラダンテⅫ》
- 《サッヴァーク》
おわりに
《超アジサイ》など、評価が定まりきらない新カードは一旦除外した。
ここで紹介できたのはほんの一部である。 「その他」のカードまで含め、これらはスタートラインの知識としてしっかり抑えておきたい。
マイナー寄りのカードも多く扱ったが、環境で一瞬注目されたカードもいくつかある。 例えば、30弾の【青黒ワルスラオーパーツ】環境では、対抗策として《トゥリオ》が注目された。 現環境カードと非環境/型落ちカードで、必ずしもカードパワーが分断されているとは限らない。
新たな基盤が見つかったら追記する。



























