
導入
アイドルパックの5テーマのうちの一つ、「キリコ」。
種族・オリジン、キーワード能力:ブロッカーで固められた、《ヘブンズキリコ》をトップレアとする天門基盤のテーマである。
残念ながらランクマッチでの使用率は5テーマで最下位。
しかし(それもあって?)、自分はキリコテーマに強く魅了されてしまった。
ND・ADのマスターランク到達まで使い、ビルド杯投稿作を含む数多くの【ヘブンズキリコ】を研究してきた経験を元に、キリコテーマの美しさと課題、《ヘブンズキリコ》の構築の考察を記す。
1. テーマの概観
まずは、キリコテーマがどのような経緯でデザインされたのかを考察しつつ、その意図と特徴を分析してみる。
文明・種族
元来、オリジンは単色種族だった。
しかし、アイドルパックのキリコは白青多色のテーマである。
この差異の原点は、オリジンサポートとして開発されたデュエプレのオリジナルカード《オリジナル・サイン》だろう。
総大将である《エンペラー・キリコ》の青に、「手札からの踏み倒し」というカラーパイによって白が混ざったカラーリングだ。
さらに、有効トリガーと「ブロッカー付与」という効果まで付与された。

白青多色、ブロッカー。
デュエプレオリジンの象徴とも言える《オリジナル・サイン》の特徴を継承したのが、アイドルパックのキリコテーマである。
《トユケテラス/この歌》の実装を見れば、《オリジナルサイン》の影響を多分に受けているのは間違いない。
ところで、デュエプレ12弾で公式が想定していた【キリコ】のカラーリングは、白青緑のトリーヴァである。
マナ加速と《星域》で《キリコ》着地に繋ぐ緑の成分は、《キリコ・アンプラウド》が既に継承していた。
《アンプラウド》が拾えていなかった白の成分を、今回《ヘブンズキリコ》が拾った格好になっている。


アーキタイプ
キリコテーマは、従来の防御的アーキタイプの殻を破り、攻撃的な【天門】を成立させようという挑戦の成果である。
- 《ヘブンズゲート》は、非進化を2体出せる。
- オリジン種族がプッシュしていたのは、進化ギミック(とゴッド)だった。
この2点を繋ぎ合わせ、「《ヘブンズゲート》から出た2体でNEO進化速攻を組ませる」というデザインに至ったわけだ。


防御を重視したいのであれば、NEO進化せずにブロッカーを2体出せばよい。
《ヘブンズゲート》という呪文1枚が攻守両方の起点になる、画期的なテーマだと言えよう。
攻撃前提でデザインされがちなNEOクリーチャーが、このテーマではブロッカーを持っているというのも新しい。
それが合理的なデザインのもとに成立しているのは秀逸だ。
それでいて、攻めの姿勢を選択しても、防御はおざなりにはならない。
- 《ヘブンズキリコ》は脇をブロッカーで固める。
- 《プリマドラード》は敵獣タップインで展開を抑止。
- 《ナルカミ》は展開に対するアンタップで反撃を防ぐ。
- 《カンナビ》はバインドと盾追加で突破を防ぐ。
このように、白青多色の大型NEO進化ブロッカーたちは、皆防御にも秀でている。
アーキタイプとしての特長を損なわせずにできることを増やす、という方針は非常に美しい。
アイドルパック
アイドルパックの他テーマが、キリコテーマとの融合に配慮してくれている点にも感謝したい。
というのも、アイドルパックのカラーリングでは、光文明のみが4テーマにまたがっている。
《天門》の白指定がテーマ横断の足枷となりうるのを見越した設計だろう。
他テーマにも【天門】に出張できるパーツが存在するおかげで、キリコテーマもパック内での構築の拡張性が担保されている。
エースカードの色がそのままテーマカラー。
2. カードプール評価
次に、キリコテーマのカードプールを褒めそやす方針で眺めてみる。
主要カード
キリコテーマは5テーマの中で唯一、PEX・SR・VRの4枚全てが、既にデュエプレに収録されたことのあるカードをモチーフに持っている。
オリジンが「太古の種族」であることを念頭に、昔のカードをリスペクトしようとする姿勢……と言えるのかもしれない。
《神歌の天后 ヘブンズ・キリコ》

言うまでもなく、《エンペラー・キリコ》の系譜のカード。
代々の「キリコ」に倣い、「場をリセットして3体出す」というデザインである。
効果発動が攻撃時、かつ踏み倒し対象がトップ付近のブロッカーに絞られる制約を代償に、特権的な強さを得ている。
分かりやすく嬉しいのが、リセット先が手札になった点。
リソース的に損をしないのはもちろん、【天門】基盤にとってブロッカーが手札にある状態は望ましい。
おかげで、デメリットを感じにくい構造になっている。
そして重要なのが、「進化はバウンスされない」という点。
元来の《キリコ》は、複数回出しても場が増えないように盤面リセットの効果がついている。これは《アンプラウド》にも引き継がれた特徴である。
ここで、キリコが直接踏み倒すのが非進化のみであることを考えると、進化をリセットの例外としたところで、「複数展開の出力を抑える」という目的は見かけ上では果たされる。
このロジックで、《ヘブンズキリコ》は「進化でない」というテキストを比較的安い査定で獲得できる。
これをNEO進化ギミックと組み合わせることで、盤面の純増が可能になった。
《大河聖霊プリマ・ドラード》

《大河聖霊エル・ドラード》がモチーフ。
《エルドラード》を攻守反転させたような能力を持つ。
まさに、今テーマの「攻めの天門」を体現していると言える。
敵獣タップインは、《結界の守護者ル・ギラ・レシール》《聖霊王エルフェウス》を祖とする、由緒正しい光文明の能力である。
盤面での圧殺を狙う比較的シンプルなキリコテーマにおいて、唯一と言って良いレベルの「搦め手」でもある。
ちなみに、非進化状態の7-11500WBというスタッツは、デュエプレ未登場の《神銃の精霊ナカツマキ》をモチーフにしていそうだ。
《聖霊王ナルカミ》

《聖霊王イカズチ》がモチーフ。
《イカズチ》単体では守りのカードだった。意図的にAT踏み倒しカードと組み合わせることで、初めて攻めに貢献できる。
今回、テーマ内の《ヘブンズキリコ》《プリマドラード》がアタックステップの踏み倒しを持っているため、効果はそのままに攻撃的な要素が強調されることとなった。
《蒼狼の御先 トユケテラス/「この歌はきっと、貴方の心に届く」》

クリーチャー面は《青狼の始祖アマテラス》がモチーフ。呪文面はなんと《オリジナル・サイン》そのもの。
《天門》が呪文とクリーチャーの両立を前提とするのと同様、《アマテラス》もとい≪トユケテラス≫もまた、クリーチャーと呪文の融和を掲げるカードである。
上面と下面が相互に強くシナジーしているのも特徴的。
《天門》に次ぐ5枚目以降の踏み倒し呪文として、またとなく相応しい性能である。
各アイドルのツインパクトカード5枚の中でも、最も完成度が高いと言えると思う。
周辺カード
R以下のカードも下記の通り、きちんとした役割を持っている。
注:懐古枠の《ヤサカノフカ》《ピュアオリジナル》を除く。
主要カードを使う際に思い当たる需要や課題に対しては、概ねテーマ内に回答が用意されている。
- 「カリスワカヒルメ」からの4t《ヘブンズキリコ》ルート
- 盾追加&実質盤面干渉の要素を補完する《カンナビ》
- セルフバウンスからの再展開やナルカミの4体条件は《ヤスガワラ》がカバー
- プリマドラードの弾は《ミクリヤ》が補充
- 敵の小型は《チェンクン》《チューニング》、大型は《セミラミス》で誤魔化す
- 小型メタカード《カクラン》
- バウンスされないお手軽進化《タイクーン》
- 除去耐性の《Musical》
- 盾操作の《ヤオトメ》
このうち、性能として深刻な問題を抱えているのは《ヤオトメ》くらいである。
改めてカードプールを眺めてみれば、割と配慮の行き届いたラインナップだと感じる。

↑ 意味不明。
3. プールの問題点
キリコテーマの長所を挙げてきたが、環境で活躍が見られないのもまた事実である。
ここでは、このテーマが持つ問題点を指摘したい。
多色率
最も厳しいのは、2色テーマでありながら、ありえない量の多色カードがプールを占めていることである。
《キリコ》の青、《天門》対応のための白。
これらを両方持たせたいがために、6コスト以上のクリーチャーはほとんどが白青多色である。
さらに、コスト論的調整(チューニング)、カラーパイの観点(Musical)から多色にさせられたカードもある。
結果、テーマカードの大部分が多色となり、系統的に多色事故のリスクを抱えることになった。
先述の「カリス→ワカヒルメ→ヘブンズキリコ」など、これでは決まるはずもない。
似た悩みをルピコ・ダピコ・カスミテーマも背負っているが、これらは全て3色基盤である。
色が多ければ対応力が高くなるが、キリコは2色ゆえにそれも厳しい。
これがキリコテーマの根本的な苦しさである。

↑ 多色やめろ。
天門基盤の枷
次いで、《ヘブンズゲート》の基盤に縛られている点も悩ましい。
キリコは今弾の5テーマの中で唯一、《ヘブンズゲート》という既存のカードおよびギミックを主軸においたデザインをしている。
それゆえ、これまでに対天門を多少なりと意識して作られたメタカードや戦術が、そのまま刺さってしまう。
アイドルパック直前時点で天門デッキは環境から消えていたことを考えれば、基盤選定の時点で不穏なことが直ちに分かる。
メタカードに対しては《チェンクン》の除去、「トユケMusical」での強制着地などで抵抗こそできるものの、それ自体が強い行動とは言えない。
【赤青カツマスター】における《しずく&ドラポン》《アラシのような、とんでもないメタ拒否性能を持ったカードが必要だったのかもしれない。
あるいは、「白青天門」の枠を飛び出すようなカードで、これを克服することもできたとは思う。
実際、《超アジサイ》《サンナックルNEX》といった中型のマナ加速ブロッカー、《クローネ》のような革新的な大型ブロッカーは、
テーマ横断による課題克服の可能性を示していたかもしれない。
しかし皮肉なことに、こうした堅実なcipブロッカーたちは、キリコテーマそっちのけで【クローネ天門】を成立させてしまった。
やはり、白青ベースの天門を正当に「進化」させていくだけでは、限界があると言わざるを得ないようだ。

↑ キツすぎる。自分も使うけど。
クリーチャーと呪文
加えて、クリーチャーと呪文の融和が上手く行っていない点も指摘したい。
最初に述べたように、キリコテーマの革新性は、《天門》1枚を攻撃の起点にできるところである。
しかし、この観点でプールを眺めると、それを的確にサポートするカードはテーマ内にほとんど無い。
具体的には、呪文を軽減する、もしくは《ヘブンズキリコ》《天門》といったパーツをしっかりサーチできるカードが、全然収録されていないのだ。
《ワカヒルメ》をはじめとするクリーチャー軸のムーブは、《天門》で発進して《ヘリコ》で場をリセットする動きとも、《プリマドラード》≪トユケテラス≫の呪文発射ともイマイチ噛み合わない。
軽減からの展開はルピコ・ダピコテーマが既に手を広げているので、そもそも固有の強みにはなりえない。
天門基盤に乗っかるのであれば、テーマ全体をもう少し呪文に寄せて、《天門》を撃つ動き自体をサポートしてほしかった。
アイドルパックとしては、実体を持つクリーチャーを沢山出したいという意図もあるだろう。
その一方で、コットンテーマがクロスギアを装飾にしているように、呪文も工夫してアイドルっぽいイラストに落とし込むことはできたと思う。

↑ 天門1軽減くらいしてほしい。
他のテーマにもデザイン上の文句が無いわけではない。
ルピコは攻めが直線的すぎるし、カスミはやっぱり多色過多だし、コットンは光臨周りが半分死にプールと化している。(ダピコはテーマとしての完成度が高すぎる)
しかし、キリコが抱えている問題は、他のテーマに比べてやや深刻である。環境に進出できるかという視点に立つと、「未完成」と評価されてしまっても仕方ない。
4. 構築のエッセンス
前章のような課題はあるものの、先に述べたように、キリコテーマのコンセプトとデザインは秀逸である。
《ヘブンズキリコ》ら主要カードのパワーは、他テーマと比べても遜色ない。
自分が一番気に入っているのは、デッキ構築の自由度が極めて高い点だ。
《ヘブンズゲート》の基盤に縛られているということは、裏を返せば過去の天門デッキのカードを使えるということでもある。
5テーマの中で唯一、種族ではなく「ブロッカー」という能力がフィーチャーされているのも長所となる。
この観点で、自分は《ヘブンズキリコ》のデッキを色々と考えてきた。
そこで得られた知見として、ADまで含めた《ヘブンズキリコ》の構築バリエーションと、その中のエッセンスをまとめたい。
《ヘブンズ・キリコ》

6枚めくってブロッカーを3体出す。
2体しか出せないと手撃ち《天門》の出力と変わらないので、もちろん3体踏み倒しを狙う。
そのためにも、ブロッカーは最低20枚、できれば25枚以上搭載する。
早めに出してゲームメイクしたいことから、4積みが基本。
《ヘリコ》で《ヘリコ》を出せば、返しで盤面を少し崩されても、次のターンに新しい個体で再展開できるので悪くない。
5ターン目に《天門》で走らせるルートを狙いたい。
頑張れば≪スターゲイズ≫で4t始動も可能ではある。
出すブロッカーの色指定が無いことに注目。
カジュアルビルド的には、《メリーアン》《オレオレライオネル》《天門ノ裁キ》でもできていたことではある。
しかしながら、特別な下準備無く、複数体を同時に展開できるのは十分革新的と言える。
特定の2体を踏み倒したい場合、双方4積みずつなら、約23%で成功。
《ヘブンズ》や≪アケルナル≫で手札からの展開も狙えば、もう少し確率は上がる。
それだけがコンセプトだと厳しいが、アドリブで程々に狙っても良いと思っている。
発射候補
ADランクマでグッドスタッフ的に【ヘブンズキリコ】を構築する場合の採用カードTier表を作ってみた。
何かしらコンセプトを立てる場合はこの表の限りではない。

- S:必須。いかなるコンセプトでも検討可能。
- A:精鋭。枠があるなら投入して損なし。
- B:傑物。強力だが色や構成に負荷がかかる。
- C:優秀。選択肢として持っておきたい。
以下、特筆すべきカードにコメントしておく。
《天門の精霊ヘブンズ》

≪スターゲイズ≫1枚から《ヘブンズキリコ》の進化速攻が可能。
めくりで出てきても、手札に引っ込めたor持て余しているブロッカーを展開できて嬉しい。
NEO進化のための盤面稼ぎにも有用。
超便利なのでとりあえず試してみるべし。必ずしも4積みしなくてよい。
《プリマドラード》がメインの場合、《カイザルバーラ》も押さえておくこと。
《八重の精霊パーフェクト・エイティー》

シンプルにスペックが鬼。
《ヘリコ》のセルフバウンスを耐えるほか、《ヘリコ》が引けていない時のサブプランにもなる。
AD環境において、《禁断》系統のメタカードとしても大変頼りになる。
《聖霊王ナルカミ》

アンタップおよびバトル必勝は要素として魅力的。
少なくとも自身と《ヘリコ》に効果が適用されるため、オリジン軸でなくとも有用。
≪アケルナル≫を添えてエンド時にブロッカーを出せば実質警戒。
《龍覇 エバーローズ》


研究中に見つけた逸材。とにかく《パーフェクト》装備からの《エバーラスト》が頼もしい。
下記の通り、八面六臂の活躍を見せてくれる。
- 《エバーラスト》
- 《ヘリコ》で3体展開すれば自ずと龍解
- 非破壊の全体除去の予防
- 《ヘリコ》のセルフバウンス防止(《エバーローズ》状態でも)
- 《アメノン》も攻撃可能に
- 《ドギラゴールデン》《エタトラ》の攻撃制限無視
- 自ターン《天門》→「《パーフェクト》装備+進化」でメタ貫通着地
- 《ゾディアック》
- 《グリージーホーン》
《エバーラスト》の除去耐性は白のみが対象。
《アメノン》を《ヘリコ》でどかせるのはかえってありがたいとも言える。
最初はちょっとしたコンボのつもりだったが、汎用的に採用可能と言えるまでに評価が上がった。
《埋没のカルマ オリーブオイル》

キリコテーマも例に漏れずデッキ消費が激しい。
1枚忍ばせておくだけで取れるゲームプランが増える。
【ダピコ】などに対する墓地メタとしても有能。
《ヘブンズキリコ》《プリマドラード》の両方から発射できるため、まさにキリコテーマのためのカード。
NDに来てほしいカード筆頭。
《護英雄 シール・ド・レイユ》

天門基盤の貴重な除去要員。
進化を除去できないのは玉に瑕だが、進化して殴ってくるような相手(ありがちなのは《ViVy-R》)には、大型のブロッカーで蓋をできるので、そこまで深刻ではない。
無条件除去にこだわるなら、《セイントカイザー》を検討しても良いと思う。
《天門の精霊キバッテ・キャット》

存在を忘れられているであろう「ヘブンズ」および「ライオネル」サポート。
この基盤で必須級の、《ヘリコ》《天門》《ヘブンズ》の3種類を引っ掛けることができる。
上記だけだとスカる可能性もあるため、もう1種類くらい何か積んでおくと安心。
《龍聖霊マギア・デル・フィン》

超強力ブロッカー。しかし、《ケンザン》《アメノン》などで動いていくと墓地に呪文が3枚溜まらないのが悩み。解決案を模索中。
《「終焉」の頂 オーエン・ザ・ロード》

除去耐性は頼もしいが、シールドの消費が激しすぎる。考えなしに使えるカードではないという印象。
5. デッキレシピ
ここからは具体的なデッキレシピを紹介する。
デッキ名を『』で囲っているのは、ミケガモがしっかり回したレシピ。
自作レシピは研究次第追記していく。
ND・王道デザイナーズ

NDのプールでは、デザイナーズ通りに《ヘリコ》から《ナルカミ》パンチを決めるのが王道にして最強。
≪トユケテラス≫《チャフ》で呪文を止めて進軍できるのがアピールポイント。
白青2色の中で収めるのであれば、この形が無難だと思う。
(注:ランクマでのテンプレは存在しないことに留意)
白青で組むにしても、≪ミクセル≫《ポクチン》への意識で小型除去は欲しい。
《チェンクン》《チューニング》のほか、1ドローしうる《エタガ》も採用候補。
《ドレミGo》+≪スターゲイズ≫のカウンターパッケージに密かに注目している。
ND・クリーチャー型

「カリス→ワカヒルメ→ヘリコ」を重視し、クリーチャー主体で組むとこんな具合。
単色確保に苦労する。
よわそう。
ND・アイドルパック内アレンジ

アイドルパック内でのアレンジとして、《超アジサイ》《サンナックル》を挿すことも可能。
スノーフェアリーには《クルメル》《クルメル26》もいるため、このレシピのようなトリーヴァ型も構築可能。
《クローネ》まで入れると【クローネ天門】でしかないので、あまりオススメしない。
ND『ヘリコカリバー』

ブロッカーは21枚。
アイドルパック以外のNDプールでは、メタリカやサバキZ周りにブロッカーがいる。
ビルド杯を参考に組んだ《サヴァカリバー》型はかなり好きな構築。
主に《絶兆》が入っているから。
《ヘブンズキリコ》のカードパワーを確信したのも、妙なカードばかりのこのデッキでそれなりに戦えたのがきっかけだったりする。
ND『ドロマーヘブンズキリコ』(マスター達成)

ブロッカーは21枚。
2色基盤の対応力の低さを補うべく黒を入れた型。計62戦でNDマスター。
最強ブロッカーの《ジェニージェーン》を採用するのはもちろんだが、一番の目的は《デモンズライト》。
色を問わない場合、小型メタクリーチャーに対する汎用的な除去の中で、最も性能が高いのが《デモンズライト》となる。
《ブレインタッチ》も入れたくなるが、3コストは《アメノン》《ケンザン》のターンなので見送った。
3マナ時点で黒マナを用意できない可能性も高い。
《アメノン》を《ブレインタッチ》に置き換えるとブロッカー枚数が20枚を割るため、《ヘブンズキリコ》である意義がなくなる。
《デスゲート》と《デーモンハンド》の棲み分けは意味をなさなかった。
《ハンド》で寝ている《HADES》や《ラプチャー》を破壊する機会があるかと思ったが、負けるときは《ハンド》1枚程度では助からない。
トリガー《天門》からの殴り返しでも似たようなことができるので、全部《デスゲート》でも良かった気がする。
≪チャフ≫詠唱 → 《デスゲート》で≪ミクセル≫を吊る → 《ヘリコ》パンチ時に《ミク/チャフ》回収 という動きがあるといえばある。
先述の通り≪トユケ≫≪チャフ≫が最強だと思っているので、両方とも4積み。
AD『キバッテヘリコ』

ブロッカーは28枚。
ビルド杯作品から作成。《ヘブンズキリコ》の面白さに気付くきっかけになった。
このレシピのように、踏み倒し前提なら青マナすら無くて良いというのは重要な視点。
AD『ダママチェンジヘリコ』

ブロッカーは27枚。
ビルド杯作品から作成。《ヘブンズキリコ》からの革命チェンジで攻撃キャンセルができるという、カジュアルビルド的にはかなり美味しいネタ。
このレシピは、そこからの勝ち筋の設計が非常に美しい。
『キバッテヘリコ』もだが、《ブライオネル》が強い。
AD『エバーローズヘリコ』

ブロッカーは23枚。
道中8連勝&計46戦でADマスター。
想像以上に《エバーラスト》が強かった。
最初は《おつかい》から構築を始めたが、《ヘリコ》のスカが気になり始めたので《アメノン》に差し替えた。
《ミクセル/チャフ》は【赤白レイド】にワンチャンス作りつつ、トリガー系のデッキにちゃんと勝つために4枚採用。
本当は《マギフィン》を積みたかった。
《吹雪く》は除去要素。《ドレミGo》はスパーク要素兼、トリガーで≪スターゲイズ≫を撃てたら嬉しい想定。
AD『ビョイトオーエンwithヘリコ』

ブロッカーは23枚。
- 《ビョイト》でブロッカー持ちゼニスをトリガー化したい
- 《オヴDG》も一緒に添えたい
- 《カイザルバーラ》も入れて、《ヘリコ》でまとめて出せば良いのでは?
という流れ。《ヘリコ》が後から入ってきたので、3枚になっている。
AD『ポンピンヘリコ』

ブロッカーは20枚。
ビルド杯から作成。《ヘリコ》《プリマ》が出た時、《ポンピン》で相手クリーチャーをタップして殴り先を作る。
《ポンピン》は白青呪文にも反応するので、《チューニング》≪この歌≫《トリガージャー》なども強い。
5マナ≪この歌≫《プリマドラード》の動きを重視しているため、《ヘリコ》は3積み。
AD『マフィギャングヘリコ』

ブロッカーは27枚。
《阿修羅ムカデ》が強すぎると思っているので、マフィギャングブロッカーの《サソリムカデ》《JJ》と一緒に踏み倒してみることに。
黒基盤は流石に難しかった。白ブロッカーが少ないこともあり、《天門》が3枚に減るという謎の構築になってしまった。
しかし《ヘリコ》や《JJ》《ムカデ》が強いので戦える。
レンタルデッキ

最後に、公式が用意しているレンタルデッキのレシピも載せておく。
懐古枠以外のテーマカードを全種類詰め込むことを優先しているようなので、レシピの機微を考察することにあまり意味はないだろう。
参考までに、他テーマのレンタルデッキも掲載する。本記事3章にて、
キリコは今弾の5テーマの中で唯一、《ヘブンズゲート》という既存のカードおよびギミックを主軸においたデザインをしている。
と指摘した。その裏付けとして、キリコテーマのみが、アイドルパック非収録カード(ヘブンズ・ゲート)を含むレシピになっている。
まとめ・おわりに
アイドルパックの「キリコ」は、デュエプレオリカ《オリジナル・サイン》を源流に持つ、秀逸なデザインのテーマである。
活躍が見られないのは、高い多色率・既存基盤の束縛・クリーチャーと呪文のアンバランスさが原因かもしれない。
しかし、構築の拡張性は随一である。
《ヘブンズキリコ》は拡張性の高さゆえ、特にADの構築が面白いテーマである。
自分がキリコテーマに取り憑かれたのは必然だろう。
あるいは、ADで化けうることを前提にテーマパワーが調整されている可能性もなきにしもあらずである。
この記事では扱い切れていないが、《プリマドラード》も掘りがいのあるカードだと思う。
デッキ構築が好きな人は、ぜひキリコテーマを触ってみてほしい。