ミケガモのブログ

巨大設計図ドロンゴー【デュエプレ】【マスター】【DMPP-25】

デッキレシピ

2024/4/10, ヘルボロフカップNDマスター。

当初はADプラチナ帯でちょろっと回して終わりにするつもりだったが、強烈なデッキパワーを感じたため急遽マスター到達狙いに切り替えた。 よく見たら主要パーツがほぼND、かつ20弾のアウトレイジ組は今期がND最後ということで、NDに持ち込むことに。

コンセプト

《巨大設計図》は、トップ4枚をめくってコスト7以上を全て手札に加える。 一般的な2マナ呪文として《未来設計図》《エマタイ》などを考えれば、これらの査定は「質の良い1ドロー」。 《巨大》を採用するなら、最低2枚は回収したい。

組み合わせるのは、「PSドロンゴー」持ちのエグザイル軍団。 デッキを表記コストの高いカードで埋め尽くして、下面の存在のおかげで序盤の動きも安定する。 PSドロンゴーが実装されたデュエプレならではのコンセプトである。

構築解説

バカの一つ覚えのようにエグザイルを積んでいる。 デザイナーズ色が強いので、解説はほどほどに自分の所感を多めに残しておく。

《巨大設計図》

コンセプトなのでとりあえず4枚。 基本的に手札を使い切れないので、2マナ時に1回唱えれば十分。 言い換えれば、2枚引いたら1枚埋める。

回収率が十分すぎるので、7コスト以上はもっと削っていい。 なんなら《巨大》自体の枚数を減らしても問題ないとすら思うが、他に2マナで入れたいカードも無い。

《菌次郎/サンサン/シャイニング・キンジ》

他の多くのドロンゴーと違って、3種類それぞれが1体まで場に存在することが許される。

《菌次郎》は、相手から殴ってこない場合、3ターン目に最も置きたい人。 美しいのは、《菌次郎》→なにか&ATブースト→6マナ《ジャッキー》のパターン。 逆に言うと、それ以外に狙いたいマナカーブは特にない。雑にマナを増やすだけで十分である。 《オリオティス》を超えるのにも貢献してくれる。

《キンジ》の強さは見たまんま。パワーが低くて微妙に頼りない。 一見《ミケランジェロ》に似ているが、表示されたカードはそのゲーム中、能動的に触ることができなくなる。 「ドン破UK」の捨て札としても優秀。時に自爆しながら、ATでのトリガー仕込みを狙う。 ただし【トリガーロージア】にだけは出してはいけない。相手の盾枚数が増え、こちらはアウトが近くなる。

《サンサン》は、気休め程度に盾を増やしながら詰めるときに時々お世話になる。 対戦で見ることはほぼ無いが、無条件のAT盾追加はかなり評価している。

《ロビー/ロビンフッド

バカ。殴り合いになりそうならこの人から。 ATで《クロック》を1枚捨てておくと、安心して「ドン破UK」を待てる。

ただし《ロビンフッド》自体も、「ドン破UK」で捨てて蘇生すると一面処理できる貴重なカードである。 こちらがやや出遅れていて、かつ相手の《モルトNEXT》《モルト王》などで一気にジャスキルを組まれそうな雰囲気があるときは、《UK》と一緒にキープする。

手札が増えすぎた時は、LOケアで《ロビー》でドローしない。

《カツドン/カツキング》

遅れを取り戻す人。

他文明と違って、ドロンゴーの捨て札としての役割は弱い。 が、常にゲームメイクの中心となるので4枚安定。 8マナ払って出すこともそこそこある。

Secを持っているなら、カツドンスキンを装備して運命力を高めるべき。

《五郎丸/グローバル》

このデッキに採用されなかったら存在意義が怪しい。 が、悲しくも《巨大設計図》に仕事を奪われている。

《五郎丸》はエグザイルの種類水増し。 3,4t目に異なる種類のエグザイルを2体確実に展開するときに役立つ。

《グローバル》はひたすら打点を溜めたいとき、8マナcipドローのTBとして召喚することがある。 《五郎丸》を《レッドゾーン》で焼いてもらえば、ドロンゴー&返しでの相打ちが狙えるのだが、相手がそれに乗ってくれるかは別の話。

ガードマンは、ほぼ勝敗に寄与しないシーンで1回だけ使った。

《白豚》

手札は足りている、LOが近づく、《槍》は入ってない、《ROCK》へDGしてもそこまで強くない、「ドン破UK」できなくなる

といった観点から、あまり召喚しない。 原則カウンター札として抱えておき、万一4t目に展開するエグザイルがいないときには仕方なく出す。

「通常とSecを両方引いたらSecをキープしたくなる」という心理の逆を行き、 優先してSec版を埋めることで手札に通常版もキープしていないと錯覚させるテクニックがある。

《RMG》

Mさんは今回欠席。捨てるもしくは埋めるためだけのギャグカード。 地味にコイツ自身が破壊されたときもドロンゴーで復活できるが、そもそも場に出ない。 トリーヴァクリーチャーの本体性能に期待してはいけない。

《ジャッキー》

概ね6-6000のSAWB。 エグザイルは場持ちが良いので、シンパシーの数字は安定する。 そして唯一の非エグザイルクリーチャーゆえ、除去や殴り返しでめちゃくちゃ狙われる。 《GENJI》の枠はコイツを増やしたほうがいい。

《グローバ・ライブ》

エグザイルの数稼ぎ。 確定除去という要素として一応欲しいような、一方で場から一刻も早く消えてほしくて鬱陶しいような。 最初4枚だったが、別に減らしても良さそうだという判断で3枚に。

《カツドン破》

これのおかげでメシが食える。4確。

《クロック》

ただでさえ強力なのに、このデッキでは《ドン破》《UK》《グローバル》との噛み合いもある。4確。

《DNA》

【白単天門】メタその1。打点を溜めてちゃっかり《スパーク》で突破出来たら嬉しい。 だが現実は非情である。 能動的に手札に加えることはできないが、そのぶんトリガーなので良しとする。

《GENJI・XXX》

【白単天門】メタその2。一応《巨大》で拾ってこれると主張しておく。 こんなの1枚入れた所でご都合で引けるはずもなく、一度も出番が無いままマスターに上がった。

候補カード

《巨大設計図》の回収率はもう少し下げてもいいと思っているが、エグザイル以外で入れたいカードもあまり思い浮かばない。

《マジックマ瀧》

【天門】対策のアウトレイジとして目を付けていたが、難点が3つある。

1つ目は、表面の性能の低さ。特に《しずく》がただのアンブロッカブルでしかないのが弱い。

2つ目は、色基盤の貧弱さ。おそらく入れ換えるなら《RMG》の位置になるのだが、 かといって《巨大》《菌次郎》のための緑マナをこれ以上減らしたくない。 黒エグザイルはシータ3色のそれらと違ってビートでの運用が難しいので、黒をしっかり入れる路線も厳しい。

3つ目は、【天門】で役立つかどうかの不透明さ。 攻撃さえできれば活路は開ける一方で、その前の盾除去やフリーズは普通に食らう。 少なくとも《マジックマ》の7コスト面を手から出してやらねば話にならないが、 既に述べたように黒マナがちゃんと用意できるか確証がない。 結果、【天門】対策のために入れるのは厳しいという結論に達した。

《トンギヌスの槍》

仕込まれた盾の処理、ドラグハートへの対抗といった役割が期待される。 しかし、《巨大》《グローバル》のどちらでも拾えない。 《巨大》の回収率を下げて良いと言ったものの、デッキを掘るときにピンポイントのメタカードがすり抜けていくのは良くないと思った。

コンセプト的に4cが確定しているため、セットの《白豚》含め無色を7-8枚も採用するのも厳しめ。 普通の【赤青UK】が《槍》を集めていくところを、このデッキは《菌次郎》や《ジャッキー》で雑に殴るのが勝ち筋になる。

対面所感

共通

エグザイルを出してボコスカ殴る。

5-6マナ帯が若干暇。《ジャッキー》が最大出力で、 出せなければ《カツドン》で刻むか、《巨大》+下面で展開する。

かなりアウトする。《白豚》《キンジ》《ロビー》の動きには要注意。

【白単天門】

ガン不利。硬すぎて突破できない。現環境最強デッキなんじゃないかと思わされる。 相性的にも、《シール・ド・レイユ》の盾除去、《ヴァルハラ・グランデ》や《バラディオス》のフリーズが無理すぎる。 盾除去前提で《カツキング》を複数キープすることを意識し、盾を削ってから《DNA》や《XXX》でのうっかり突破を狙う。

【九極】

無理。真面目か舐めプか知らないが、一切マナチャージしてこない相手に負けた。

【ソムニス】

赤入りで《盗み》を出されるとキツい。黒単でも《タイガニトロ》がキツい。この2枚が来たら不利。 いずれも根本的な解決方法が「ドン破UK」くらいしかない。《UK》が手札に来たら大事にキープする。 逆にこれらが来なければ有利。過剰打点が組めれば《ヘルミッション》込みでも十分貫通できる。 総じて五分と言えるか。

【赤青UK】

同業者にして微不利。あちらのほうが《槍》《スパエメ》で小回りが利く。 デカいクリーチャーも出てこないので、《カツドン》ブチギレもしにくい。 そもそもデッキとして【赤青UK】に勝っているところが見当たらない。 《オリオティス》への耐性がわずかに高い点?

【レッドゾーン】

有利。《レッドゾーン》の破壊がほぼ無意味、というか逆効果にすらなる。 先3《レッドゾーン》はトリガー《ドン破》頼みになってしまうが、それ以外は普通の立ち回りだけでも五分以上に戦える。 3t目の優先度は 《ロビー》≧《菌次郎》≧《五郎丸》 であるように思うが、正直どれでもあまり変わらない印象。

白入りは《オリオティス》がほんのり鬱陶しいものの、不純物のぶんだけ相手の動きも鈍い。 《菌次郎》のブーストで普通にマナを溜めたり、「ドン破UK」で強引に突破したりする。

モルトNEXT】

有利。 《ハートバーン》のワンショットはまず防げる。《閣》を置いて返してくるなら、《カツドン》自爆からのジャスキルで十分。 《悠久》が微妙に面倒だが、《ロビンフッド》やマナを溜めての《カツキング》で突破可能。

【トリガーロージア】

こちらがしっかりとプレイングできて五分。 殴らずに展開し、相手がしびれを切らして5000未満のクリーチャーを出してきたところを《カツドン》で叩いて《ネバーエンド》を引きずり出すのが一つの勝ち方。 《カツキング》で《ネンド》を叩き、《グローバライブ》《ロビンフッド》でもう1体の《ネンド》を除去すれば、残り盾2枚にスパーククロック系統があるかどうかの勝負になる。 あるいは貫通狙いでサクサク殴るか。

《キンジ》で殴って盾を増やすと、《エンブン》の盾上限枚数が増えて一生突破できなくなる。

【5c系】

微有利。リソースを取りながら勝負していく。

【速攻】

五分。流れに身を任せる。

その他

《ジュダイオウ》を置かれたことが何回かある。 ぶっ刺さりかと思いきや、盤面の低コスト面エグザイルを殴らせてマナに飛ばし、《カツキング》《ロビンフッド》ら上面を直接プレイすれば普通に越せる。

おわりに

エグザイルは、最近のデュエプレでは珍しい正統派ミッドレンジである。 同名1体までという制約のもとで許された高い個々のスペックと、 殴り返しや破壊除去に異常に強いドロンゴーギミックのおかげで、 現代環境でもミッドレンジ戦術を取ることができる。 いくら環境が高速化しても、トリガー《カツドン破》や《カツドン》で簡単にカウンター打点を組めるため、インフレ耐性が高い。

ドロンゴー実装時と比べると、環境全体でバウンスカードの使用率が下がっているのが追い風でもある。 超次元の主要カードが消えたことで、《吸い込む》の採用率は低くなった。 【墓地ビート】のシェア率低下により、《キューブリック》もめったに見なくなった。 次にはエグザイルの大部分が落ちるので、使うなら今だと思う。