ミケガモのブログ

シータ基盤ゴスペル【デュエプレ】【マスター】【DMPP-21】

デッキレシピ

レシピはマスター到達時のもの。 2023/9/24, GイズモカップNDマスター達成。

キーカード解説

《神託の王 ゴスペル》

紙版からコストが1下がった。「オラクルキング」と読むらしい。

性能は、めっちゃ強い《蒼神龍スペル・グレートブルー》ならびに《蒼の潮流スーパー・スペルグレートブルー》。 8-12000TBのタイタントリガーは、フィニッシャーとして申し分なし。 相手のトップから強い呪文がめくれれば儲けものだし、スカしても最悪ドローできるのがよい。

《ドラフレカチュア》から出せるという主張。

それなりの回数使った印象としては、「8マナちょうどで息継ぎとして出すプレッシャー要員」。 基本的には2ドローか1ドロー1ブーストができればよく、上振れとして《リュウセイ・ホール》などの強力呪文がついてくる。 さらに、放っておくとちょっと怖いかもよ?という圧をかけることができる。

その一方で、運が良くない限り、自分または相手の盤面に干渉できない。 さらに、少し上のマナ帯には《ヴィルヘルム》《ローゼス》《刃鬼》などがひしめいているため、出すタイミングが遅れると効用が一気に下がってしまう。 同じ8マナ圏だと《グローバル》や《ハングリー・エレガンス》、全くマナレンジは違うが《超合金 ロビー》にも近い使用感である。

相手のトップから《ライフ》がめくれたときは、トップを弱くするためにあえて唱えないというのもテクニック。 クリーチャーは流せないので、《ヴィルヘルム》や《覇》がめくれたときは絶望しながらTBすることになる。


《スペル・グレートブルー》でさえ2回もマスターに連れていけるのだから、ここまで効果を盛ってもらって勝てない道理が無い。 ADは既に『シータヴァルキリアス』でマスターに行っていたのと、 今回頼るシータ基盤が概ねNDに収まっていることから、NDでのマスター到達を目指したい(※《グレートブルー》は2回ともADでのマスターだった)。 なお、9/28には新弾がリリースされるため、少し急いでいたことも申し添えておく。

mikegamo.hatenablog.com

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《超次元リュウセイ・ホール》

《ドンドン吸い込むナウ》

説明不要の最強基盤。《吸い込む》はレジェプレに入っているが、《リュウホ》の方は順当に行けば来期を最後にスタン落ちする。 その後の環境がどうなるのか、今はちょっと想像できない。

自分の構築

《ゴスペル》からマナカーブが繋がり、SA付与がATと相性のいい《メッサダンジリ・ドラゴン》とのコンビからデッキを組み始めた。 とりあえずは4-4で積むところからスタート。

《ダンジリ》を4積みするとなると、その効果適用先が《ゴスペル》だけだと勿体ない。 アンノウン/ゼニス連中の中から候補を探し、SAを付与して嬉しい《ウェディング》を採用することにした。 《ウェディング》は《ゴスペル》にできないトリガーケアの要員でもある。

クリーチャーは8~12枚程度が良いだろうという見立てで、この3種類をベースに組んでいくことにした。

まず組んだのは、重量級呪文に《宝剣》を選んだ黒シータ型。 《ダンジリ》は最初は4枚だったが、5マナが《リュウセイ・ホール》と被るので2枚にまで減っている。 5マナでどちらかを使おうと思って《ダンジリ》《リュウホ》をダブルキープしているとき、トップで多色を引いてくると《ダンジリ》を埋めざるを得なくなる。

黒の要素として《ジョーカー》はしっかり強かったが、《宝剣》の方が弱すぎてボツに。 相手の場にクリーチャーがいないと1:1交換にしかならないのがダメだし、撃ち時を逃すと手札を与えるだけの利敵行為になる。 《宝剣》を積んだ分だけトリガーも薄くなる。 連打でランデスするのが鉄板のはずなのに、最終的には《宝剣》の弱さに呆れて3枚に減らしてしまっている。

次に、ビートダウンへの対策で《オラクルジュエル》を積んだ、なんちゃって5c型。 タップ呪文は《ゴスペル》のATと噛み合っている。 【シューゲイザー】に連続で轢かれたのをきっかけに開発したが、プラチナ下層の大半は【シータ刃鬼】や【4cヴィルヘルム】なのでイマイチだった。

ちなみに、《フェアリー・ミラクル》を積んだ本格的な「5cゴスペル」はコンセプトに難があると考えている。 青単色が《吸い込む》に加えて《ゴスペル》まで入ってくると、色バランスが崩壊するからである。

《オラクルジュエル》の派生として、シータ基盤に《ボルフレ》だけをタッチしたパターンも試してみた。 ここには《オリーブオイル》も入っている。 黒を抜いたせいで相手への干渉力が下がってダメだった。

迷走し始めた感があったので、自分のやりたいことで固めた純正のシータ型を最後に作った。 《ゴスペル》の能力をさらに活かすにはどうすればいいかと考えた結果、アタックチャンス《シンフォニー》から《サスペンス》を飛ばすことになった。 不利を被ってきたビート対面では、《ゴスペル》《シンフォニー》《サスペンス》でワンチャンスを作るという発想である。 《ゴスペル》のTBと《サスペンス》の2枚焼却で、ちょうどよくシールドを削りきれるのが良い。 《ダンジリ》がいれば《サスペンス》もアタッカーになる。 動画映えする迷試合を数多く生み出してくれたが、狙いのビートダウンにも、元からなんとも言えない相性のコントロールにも勝ち切れなかった。

邂逅

プラチナ4を彷徨っているさなか、なんと《ゴスペル》でマスターに到達したというツイートならびに記事が流れてきた。

https://assets.st-note.com/production/uploads/images/116894317/picture_pc_05bb3c91b219bce15fc4044d2c846447.png?width=2000&height=2000&fit=bounds&format=jpg&quality=85

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ADではあるものの基盤はほぼ同じ。AD限定カードは《ギフト》1枚と《HELL》2枚だけである。 袋小路から抜け出すため、ND仕様に焼き直して使ってみることにした。

最終的な自分のレシピは↓(再掲)。こちらで無事マスターランクまで走ることができた。

レシピの決め手

一番の決め手は何かと聞かれれば、《永遠のリュウセイ・カイザー》だと答える。 コイツがいるだけで、苦手だった【ジャバジャック】や【墓地ソース】に対して安全に詰めることができるようになった。 ビッグマナをほとんど使ってこなかったので実感が薄かったが、《永遠リュウ》はビッグマナがビートダウンに勝つために必須のカードだと認識した。 他にも【4cヴィルヘルム】【ドロマーオラクル】【ドロマーGイズモ】など、ハンデスを撃ってくる相手にも刺さる。 《ゴスペル》を置いたあと、追加のSAWBでシールドを割り切れるようになるのも大変良かった。 全対面で活躍するバケモノである。 今回の件で、自分のシータ基盤は《吸い込む》x4,《リュウホ》x4に加え、《永遠リュウ》x2 も確定枠としてアップデートされた。

次いで重要だったのは《オリーブオイル》。 墓地メタになるのはもちろんだが、自分のデッキを回復する役目もある。 《ゴスペル》の山札掘削力は並大抵ではないので、ふと気づくとデッキが5枚前後になっていたりする。 安全に詰める時、《オリーブオイル》があるとないとでは大違いだ。 実は《オリーブオイル》は、三賀氏のツイートを見る前から検討はしていた(タッチ《ボルフレ》型にその痕跡がある)。 が、クリーチャー枚数が増えすぎてしまうことと、その時点の自分の構築では「ご都合」なカードにしかならなかったので、採用を渋っていた。 その点、次に紹介する《大地》の増量は、《オリーブオイル》の的確なタイミングでの使用および使い回しを可能にしてくれた。

続いて、《大地》4積み。 《ゴスペル》を使い回せてお得である。しかし自分の構築では、《ゴスペル》以外のクリーチャーが、軽い《ダンジリ》、ちゃんと召喚したい《ウェディング》だけだったので積んでいなかった。 4c・5c構築では色バランスの都合でスペースが無いし、有効トリガーとしては貧弱。緑マナとして最初に2枚積んで以降、それより増えることはなかった。 ところがこの状況は、《永遠リュウ》《オリーブオイル》が採用されたことによって一変。 《大地》でアクセスするだけの価値があるクリーチャーが積まれたことで、《大地》そのものの価値も高まった。

関連して、《ピラフ》→《ジャスミン》の変更。 無色カードが抜けたことで、《ピラフ》のメリットは無くなった。 単なる2コストブーストとして見た場合、以下のように《ゴスペル》から手札に加わる《ジャスミン》のほうが嬉しい。

ゴスペルを出す状況では大抵マナが多く手札が少ないため、手札に来るジャスミンが捲れる方がありがたいことが多かった。

デッキに呪文が多い都合上、永遠リュウと合わせて打点として使うことも多い。

それと重要なのが、終盤に《大地》の種になること。《大地》4積みに合わせて《ジャスミン》も積むべきである。

改造点

《ゴスペル》とのシナジーを考え、《勝負だ!チャージャー》を多めに3枚採用。 原案の《グリーンレッド・ホール》は《ツッパリキシ》を積むための言い分で、稀にアンタップキラーを使うということらしい。 これに対し自分は、初期の構想から積極的にアンタップキラーを使うつもりだった。 結果から言うと、アンタップキラーの使用頻度はそれほど高くなかった。 その一方で、相手を詰ませる決定打になることもあるし、初動としても使える。 《ゴスペル》の特長を伸ばしてやりたいという思いもあるので、少なくとも2枚は入れておきたい。

《GILL》を1枚だけ採用。 《ウェディング》《サスペンス》が抜けてしまったので、代わりに《スーパーエメラル》などで仕込まれたトリガーをケアできるカードが欲しかった。 これがないと【祝門】相手が詰みかねない。 呪文なら《トンギヌスの槍》が選択肢にはなるが、《大地》でアクセスしやすい《GILL》の方が良いと思う。 実は、原案をパッと見た時に《HELL》を《GILL》と見間違えたのが思いついたきっかけだったりする。

当たり枠が《HELL》ということらしいが、NDにはないので堅実かつそこそこ嬉しい《フェアリー・ホール》を採用。 ……というか、枠的に元々《フェアホ》の位置が《HELL》に相当しているなという分析を後からしたというのが正しい。 《ダンジリ》がいなくなって5コスト帯の動きが減ったので、《フェアホ》を減らすわけには行かなかった。 《キル》《カスケード》でバウンスを防ぎながらブロッカーを出す動きが強い。 《ザマン》もそれなりに使ったが、《大地》4積みによって少しだけ役割が薄れたかもしれない。

記事の印象的な記述

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先の記事を読んでいて印象に残った部分がある。

あくまでゴスペルが主役でなければならないという目的意識のもと、《ウェディング》など他のフィニッシャーの採用は控えた。

相手次第では《永遠のリュウセイ・カイザー》が事実上のフィニッシャーとなるが、ゴスペルとの役割分担はできておりコンセプトは阻害していない。

この箇所は、自分の構築意識と真逆だった。

《永遠リュウ》はSA付与の役割が《ダンジリ》と被るし、《ゴスペル》本体とのシナジーも特に無い。 コストも8で《ゴスペル》と被ってしまっている。 単なるパワーカードを積むことになってしまうことを恐れ、検討すらしなかった。

逆に、展開次第で《ウェディング》がフィニッシャーとなってしまうことに関しては、《ダンジリ》を腐らせないためという反論があった。 《ゴスペル》の役割は、《ウェディング》を待っていられない時のアタッカー&牽制要員、ならびに《ウェディング》までの繋ぎで、十分差別化できているという考えだった。

《永遠リュウ》を思いつかず《ウェディング》を許容した自分と、《ウェディング》を控えて《永遠リュウ》を起用した三賀氏。 どちらの発想も合理的ではある。 ただ、ランクマッチで通用するデッキを作るという点においては、《永遠リュウ》が正解だった。

対面所感

先程の記事で【4cヴィルヘルム】相手は《ゴスペル》が活躍して星を稼げる、という記述があった。 これは部分的には正しい。《ゴスペル》で良い呪文をめくれれば、相手が処理しきれない豪華な打点で圧殺可能だ。 だが、そうならなかった場合は大変苦しい相手でもある。 《ゴスペル》を8マナのタイミングで出し損ねたり、出せても《ライフ》をめくったりすると、少し上のマナ帯から《ヴィルヘルム》《VAN》《ウェディング》に踏み潰される。 全体で言えば負け越している感覚である。 近い理由で【シータ刃鬼/大王】も、相手の呪文は美味しいのにも関わらずキツい相手だったりする。

シータ基盤なので、《Gイズモ》も本当にキツい。 【ドロマーGイズモ】は《Gイズモ》が出てくるまでに猶予をくれるのでまだいい。 問題は、NDプラチナ帯での遭遇率が高い【5cイズモ】。 上手く《ミラクル》を決めて《Gイズモ》を出された日にはほぼ投了である。 シータ基盤仲間では、【シータ大王】なら《フィーバー》《大王》、【4cヴィルヘルム】なら《ヴィルヘルム》という対抗策がある。 一方、こちらの対抗策は《大地》のみ。上手く除去できても2体目が来たら即終了のため、生きた心地がしない。

ビート対面は、《永遠リュウ》のおかげで一定の勝率を保つことができた。 【墓地ソース】相手には《オリーブオイル》も頼もしい。詰め方をしっかり勉強すれば有利寄りになるのではないかとすら思っている。 あまり《ゴスペル》は関係ないが……。

【リースドラゴン】対面は、素早く盾を割り切れるかどうかで勝負が決まる。 この戦術を取ることだけにおいて、【シータ刃鬼】や【4cヴィルヘルム】には無い速度が武器になる。 といっても、あちらはあちらで《VAN》なり《ジョーカー》なりがあるので勝率は変わらなそう。

【アガサ】はほぼ無理、【祝門】は多分微有利。

《ゴスペル》ならではの強みは正直良く分からない。 使いたいから使うといういつものマインドでお茶を濁したい。

おわりに

何度でも言おう。《永遠のリュウセイ・カイザー》が強い。 今までは、相手に出されて詰んだ経験が多かったため無意識に避けていた。 しかし、環境の【ジャバジャック】や【墓地ソース】といったイカれたデッキたちと戦うには、《永遠リュウ》が必要らしい。 ただのパワカとしてだけでなく、環境のインフラとして認めてやらねばなるまい。