はじめに
特殊ルールで戦うSPルールマッチ。
第10回(2021/6/10 ~ 6/22)の今回は、新ルール「トライアル・ディビジョン」。
<ルール>
- レギュレーションはAll Division。
- 所持していないカードも含めてデッキを編成できる。
- ただし、以下のカードは使用禁止。
<使用禁止カード>
- 《ヘブンズ・ゲート》
- 《超神星ヴィーナス・ラ・セイントマザー》
- 《連珠の精霊アガピトス》
- 《アクアン》
- 《クリスタル・ツヴァイランサー》
- 《インビンシブル・テクノロジー》
- 《超神星マーキュリー・ギガブリザード》
- 《悪魔神ドルバロム》
- 《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》
- 《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》
- 《幻想妖精カチュア》
- 《ダイヤモンド・ブリザード》
- 《統率するレオパルド・ホーン》
- 《独裁者ケンジ・パンダネルラ将軍》
- 《驚天の超人》
- 《霊騎幻獣ウルコス》
- 《魂と記憶の盾》
- 《超鎧亜キングダム・ゲオルグ》
- 《無双竜機ボルバルザーク》
- 《竜極神》
使用不可のカードに指定されているのは、現在ランクマッチで環境デッキに多く積まれているカードたちである。
要するに、「ランクマのTier1じゃないデッキを、カード資産を無視して組んでいいよ」というルールだ。
普段は辛酸を舐めているカードや、 環境の変化で時代についていけなくなったデッキなどを活躍させるまたとない機会である。
持っていないカードでも使えるので、 始めたての人でも高額なカードを使うチャンスでもある。
ここにきて、また一つ魅力的なルールを追加してくれたことを歓迎したい。
一方で、普段はテンプレのガチデッキをコピって使っている人にとっては、 何を使えばいいのか分からなくて困るルールだろう。
そこで本記事では、トライアル・ディビジョンで強力と思われるデッキタイプをいくつか紹介する。
紹介するものの多くは、現在もしくは過去に環境入りしていて、 なおかつ主要パーツが今回の使用禁止カードに含まれていないデッキだ。 何を使えばいいか分からない時や、負けが込んできた時に参考にしてほしい。
もう一度言うが、このルールは持っていないカード・環境で活躍できないカードを使える滅多にないチャンスである。 使ってみたいデッキがあるなら、こんな「準・テンプレデッキ」など握らず、 好きなデッキを使った方がいい。
環境考察
防御の硬い【天門】、カウンター戦術が凶悪な【アポロ】【ツヴァイ】などがいないため、 素直なビートダウンが普段より強い。
ビートダウン環境をメタろうと思うと、全く規制が入っていないカウンターデッキの【ウェーブストライカー】、 盤面制圧に長けた《超竜騎神ボルガウルジャック》などが注目される。
【ウェーブストライカー】をはじめとする小型展開系のデッキが流行る場合、 小型除去に特化したコントロール系のデッキにも役割が生まれる。 実は、純正のコントロールデッキの弱体化点は《エタガ》《ゲキメツ》程度で済んでいる。 理不尽なコンボデッキに轢かれることもないため、コントロールも意外と戦えるかもしれない。
事前予想
【白入りマルコメイデン】
スタンダードなビートダウンデッキ。
《永刻のクイーン・メイデン》《エンペラー・マルコ》を出してガンガン殴る。
《メイデン》《マルコ》の2枚は、どちらもデッキ構築の自由度が比較的高いカード。 まとめて紹介したいから抱き合わせにしているだけで、 どちらかを抜いて別の強そうなカードを入れても問題ない。
追記:激強カード《烈流神》の存在を忘れていた。 適当に突っ込んでおいてください。
【ウェーブストライカー】
3体並べると一気にコスト論を破壊し始める「ウェーブストライカー」のデッキ。 展開カウンター系の元祖にして、その中で唯一全く規制を食らっていない。
《ゲキメツ》をはじめとする展開デッキメタのカードが封じられているため、かなり動きやすいはずだ。
ビートダウン系のデッキが流行ってくるなら、間違いなく最強のデッキになる。
過去に環境で暴れたのは、リース(白赤緑)とネクラ(白黒緑)の【ウェーブストライカー】。 自分は最近トリーヴァ(白青緑)型を使っていた。
【赤黒ドラゴン】
古き良き(?)パワーカードの《神滅竜騎ガルザーク》はおとがめなし。 弱体化点は《ゲキメツ》が使えない点くらい。
対ビートには《超竜騎神ボルガウルジャック》、 対コントロールには《黒神龍グールジェネレイド》を押し付けて暴れまくろう。
少し攻勢を変えて、《暗黒王デス・フェニックス》を入れるのも面白いかも。
速攻やバウンスを苦手とするデッキだが、 カード資産に制限がないこのルールで、 そういう安価なデッキに出くわすことは少ないのではないか。
【白黒アウゼス】
盤面制圧に長けたコントロールデッキ。
《悪魔聖霊アウゼス》で相手のクリーチャーを破壊しまくろう。
〆は、《ドルバロム》《サファイア》が規制される中でも許された《聖霊王アルファディオス》。
全盛期の【アウゼス】は《ヘブンズ・ゲート》を使っていたが、なくても何とか戦えると思う。
手札補充が少ないので、コントロール相手がやや厳しいか。
【4cボル白コン】
純正のコントロール。 《サファイア》の部分を《ホワイト》にしたデッキである。
自分はコントロールエアプなので、それっぽいレシピを他にも探して吟味すると良い。
本イベントの最終称号にもなっている《超絶究極神ゼンアク》は、なにも制限がかかっていない。 普通に強いはず。
【赤黒ティラノ・ドレイク】
本ルールでオススメしたいデッキ。
ランクマでは活躍できなかったティラノ・ドレイクも、 《ゲキメツ》がいないこのルールなら活き活きと展開できるはずだ。
《覇竜凰ドルザバード》と《超竜騎神ボルガウルジャック》の二刀流で攻め上がろう。
同じく種族ビートダウン系としては、 【青黒グランド・デビル】なども全く変わらぬカードプールで構築できる。
開催後によく見るデッキ
【ガントラビート】
9弾ナーフ前環境で開発された、スタンダードなビートダウン。
本ルールで規制を受けるカードが無いため、通常ランクマのレシピの使い回しで戦っている人が多くいる。
【烈流マルコ】
上で紹介した【マルコメイデン】から《メイデン》のパーツを抜き、代わりに《マルコ》に寄せた&《烈流神》を突っ込んだデッキ。
これもランクマ向きかつ目立った規制パーツの無いデッキということで、よく使われている。
【赤白武者ドラゴン】
9弾の目玉SR(のはずだった)《ボルメテウス・武者・ドラゴン》のデッキ。
【ティラノ・ドレイク】同様、天敵の《メツ》がいないため立ち回りやすい。 ビートダウンが多めの環境では強い。
《デーモン・ハンド》は我流アレンジ。《ボルガウルジャック》を先出されると詰むので入れておいた。
自分用構築
おわりに
期間中は、カジュアルマッチの代わりにこちらに潜ろうと思っている。
変なデッキ、沢山回すぞー。