お題
最近のオリカ【烈流神】と【聖鎧亞ジャック・アルカディアス】を解説していだけないでしょうか
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前回のオリジナルカード紹介が好評のようなので(筆者調べ)、 2枚と言わず興味のあるものを全部紹介させていただく。
前回が1~7弾だったので、今回は8~9弾。
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(まだ)
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オリジナルカード
《幻獣竜機ボルパンサー》《電脳海王ネオングライド》《無双霊騎ラルゴバニス》
DMPP-08収録。
- 元となったカードがない
- デザイナーズパーツでもない
- 微妙にハイスペック
- なぜかドラゴン持ち
- 女性寄りのフォルム・女性CV
という不自然な登場の仕方で、リリース前後に一部で話題になった。
後に、WIXOSSコラボのカードだったことが判明。
不自然にドラゴンがついていたのも、 《龍の呼び声》がイベント用カードとなることの布石だった。
変なオリカが来たらコラボを疑え、という流れを作った奴ら。
本当に細かいことだが、「無双竜機」にしか適用されないのが原則の「竜"機"」表記が、 《ボルパンサー》についているのがモヤッとする。
《連珠の精霊アガピトス》
DMPP-08収録。最近ナーフが入った。
上3枚とは元ネタなし・女性っぽいという特徴が共通していた。 完全オリカがSR枠を2つ占有していたのは、 どちらもコラボパック用の商品にするためだったというわけだ。
《アガピトス》の能力は、コラボカードのイラストにもなっているWIXOSSのカード「タマヨリヒメ」の能力をオマージュしている。
元のカードのコストは、WIXOSS中では最高値である4。 デュエマで言うと、7~9コスト帯に相当するコストである。
デュエプレではプレイしやすいように6コストにしたのだろうが、 それを忘れていろいろと詰め込みすぎたせいで、コスト論に収まらなくなってしまったような印象を受ける。
《烈流神》
DMPP-08EX収録。
敵対色もゴッドも、この弾では《烈流神》の1枚だけ。 これに関連するカードが収録されているわけでもない。 収録の経緯が想像できないカードである。
《クリスタル・ランサー》と《クリスタル・ジャベリン》を足したような性能。 破壊を受け付けず、7マナあればリンク速攻でブロックされない2打点を確実に生成できる。
ゲームのタイムリミットを分かりやすく押し付けてくる、見た目以上に凶悪なカードだ。 今のコントロールが《魂と記憶の盾》を欲しがる理由の一つでもある。
ビートダウンに入れると、ゲーム後半に攻め手不足に陥ることが減る。 3マナの《ウンギョウ》側にモヤシがついているため、序盤に迷いなく場に置けるのも嬉しい。
色に無理が無ければ、サブアタッカーとして採用を検討したいカードだ。 モヤシのおかげで、無理に4積みしなくてもいいのが助かる。
よく見ると、単体性能も平均以上で笑える。 《アクア・ソルジャー》《掃討兵バーニング・ヘル》に詫びを入れてほしい。
《聖鎧亜ジャック・アルカディアス》
DMPP-09収録。
本家では調整版の《キング》が出たときに、合わせて《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》が収録された。 その《闇ジャック》を逆リメイクしたのがこのカードである。
- 4マナ
- 2000火力
- ブロッカー
- 殴れる
というだけで十分強いのに、なぜかトリガーまでついている。
結果的に、2点ストッパーになりうるクリーチャートリガー、しかも4コストという破格の性能だ。 多色であることを考慮しても、コスト論的に1コストは不正を働いている。
トリガーブロッカーということで、《アポロヌス》対策になるのも評価が高い。 横の《コッコ・ルピア》も焼けるので、《アポロヌス》を意識するなら必ず入れたいカードだ。
白赤多色という独特のカラーリングも、環境デッキにおいて役立っている。 ビート系では《アラゴナイト》、ミッドレンジ~コントロールでは《ウルコス》《メツ》の色基盤。 《キング》《クイーン》の進化元にもなれる。
逆に、色が特徴的ということは、入るデッキが限られるということでもある。 トリガー枠のカードには、色および単色マナの確保という役割が求められることも多い。 白赤多色という癖の強いカラーゆえ、すべてのデッキにすんなり入るかというと否だ。
《アポロヌス》対策となる汎用トリガーを、もう1~2種類収録してもらえると助かる。
《ラセン・チャージャー》《クルセイド・チャージャー》
それぞれ、DMPP-08EX, DMPP-09収録。新規チャージャー呪文2種である。
《ラセン・チャージャー》は、単体で見ると2コスト以下しか戻せないポンコツスペック。
《クリムゾン・ハンマー》が2コスト上がって《クリムゾン・チャージャー》になれているのに対し、 このカードは《スパイラル・スライダー》比較で2コスト増加・トリガー削除・対象6→2コストと、 大幅に弱体化している。
しかし、このカードが積まれるのは【テクノロジー】デッキ。 8弾EXで収録されたときは、青の4マナチャージャーが増えたというだけでありがたがられた。 むしろ、《テクノロジー》がいるので、これ以上高いスペックにできないというのが正しい所だ。
《テクノロジー》は、8弾EXで《ラセン》および《キング・レムリア》によるプッシュを受けた後、直近のアップデートで制限がかかってしまった。
《クルセイド・チャージャー》は、紙の《リロード・チャージャー》によく似た性能のカードである。
《ラセン》が《テクノロジー》支援なら、こちらは《ゲキメツ》支援のカード。 イラスト、カラーリング、《ゲキ》の蘇生対象準備になる効果と、 《ゲキメツ》と併用することを念頭に作られたカードだ。
《クルセイド》によるプッシュを受けた《ゲキメツ》は、果たしてどうなるのだろうか。
魔改造カード
《竜極神ゲキメツ》
DMPP-08収録。
- クソ強いcipが両方についた
- パワーが21000になった
- デュエプレ版ゴッドカードの仕様になった
紙だと専用デッキを組んで遊ぶ程度のパッとしなかったゴッドが、 デュエプレでは抜群の汎用性を誇るエースフィニッシャーに昇格した。
場に干渉しながら置けるフィニッシャーというのが一番のポイント。
壊れに近いスペックで環境を大きく変えたが、直近の一斉ナーフでは摘発されなかった。 このまま逃げ切るのか、あるいは……。
デュエプレ版ゴッドの仕様に関しては↓を参照。
《運命の選択》《超速レーサー・パラリラ》
DMPP-08EX収録。
元はどちらも、手札を見せるタイプのカード。 デュエプレでは、ゲーム側が勝手に判断し、手札を公開することなく効果が発動するようになった。
紙での《選択》は、光・火・自然のどの効果を使いたいかを選ぶ、という趣旨だった。 デュエプレでは、自然の効果がデフォルトで発動し、 さらに光と火をそれぞれ持っているだけで効果を追加できる。 紙と比べると、大幅な強化を受けているのが明らかだ。 8弾EX環境の【驚天ビート】、9弾環境の【ガントラビート】でしっかり環境入りも果たしている。
紙での《パラリラ》は、見せるカードをランダムに決めていた。 デュエプレでは、手札に多色があるだけで確実に発動。 安定して効果を発動できるようになった。
《封魔妖スーパー・クズトレイン》
DMPP-09収録。
味方の黒にスレイヤー付与の効果が付いた。 ただでさえ《屑男》の上位互換だというのに、随分欲張りである。 なお、環境入りはしていない。
9弾は、魔改造というほど効果が変容したカードは無い。
《クズトレイン》をはじめ、《エンペラー・マルコ》《悪魔神バロム・エンペラー》など、 元からまあまあ強かったカードを少しだけ強化してリリースするという、 「適切な改造」が施された良カードが多い。
《ボルメテウス・武者・ドラゴン》
改造失敗。 コイツにまで9弾の「適切な改造」を適用してほしくなかった。
cipでも効果を使えるようになったが、それが活躍のきっかけになるかと言うと当然そんなことはなかった。
オリカを含むサポートカードもいくつか収録されたものの、 ガチ環境のハードルを超えることはできていない。
デュエプレでの魔改造に一番期待していたカードだったので、非常にがっかりしている。
コイツについては、近いうちにまた何か書く予定。
おわりに
このテーマはシリーズ化する可能性が高いかも。
ほかにもレビューが見たいカードがあれば、コメントなどで要望してほしい。