はじめに
この記事では、スーパーデッキ2021の評価、改造案を解説する。 改造案は全て、DMPP-09のNewDivision対応。
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※デッキビルダー2021はデッキとしての完成度を求める商品ではないため、割愛。
基本情報
3000ジェム or 引換チケット(期間限定)で購入。 同じデッキは1回しか購入できない。 ナンバリングはDMPS-01,02,03。
<表:スーパーデッキのレアリティ配分>
レアリティ | 枚数 |
---|---|
SR | 6 |
VR | 3 |
R | 9 |
UC | 12 |
C | 6 |
PR | 4 |
PRカードは分解できない。
PR以外の36枚を全て分解すると5130pt。 仮に3000ジェムを1日初回割引に使って全て砕いた場合、約212 x 30 = 6360pt。 分解目的なら割引パックがお得である。 欲しいSRが1枚でもあれば、スーパーデッキの方がお得。
共通
3000ジェムと高額なだけあって、内容は割と豪華。 完成度も高めなので、買ってそのまま遊ぶのでも楽しいと思う。 ただし、それもあくまで「構築済みデッキとしては」の話。 提示されたコンセプトで組むなら、いくらでも良い構築になる。
総合的に、どのデッキも割とオススメ。 好きな文明やテーマがあるか、既に持っているデッキと似た路線のものがあるなら、 それを取るのが良い。
ただし、DMPP-09現在、これらをそのままガチ対戦に持ち込むのは厳しい。 無改造だと、ランクマッチではゴールド昇格くらいが限度だと思われる。 しっかりカスタムすればマスターに行けないことも無いが、 (特にデュエプレ初心者にとっては)まあまあの苦行になると思う。
DMPS-01 レイジ・オブ・ドラゴン
《コッコ・ルピア》《ペッペ・パイン》でドラゴンを軽くして、 《超竜ヴァルキリアス》や《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》といった大型ドラゴンの降臨を狙うドラゴンデッキ。 特に、シールドをブレイクする代わりに墓地に置ける《サファイア》は非常に強力。 もう1枚のSR《紅神龍バルガゲイザー》を使いたければ、もっとドラゴンまみれのデッキレシピにした方が良い。
全くの無改造で対戦を楽しみたいなら、ドラゴンがオススメ。 ブーストやコスト軽減から強いドラゴンを投げつける動きは、カジュアルからガチまで幅広く通用する。
ただし、デッキ内のドラゴンの質はお世辞にも高くない。 環境レベルのカードパワーを持つドラゴンを入れたいところだが、 それらは軒並みSR・VRの高レアリティカード。 このデッキをベスト構築まで持って行くためには、相当な資産が必要になる。
カード評価
《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》はドラゴン以外にも、 ターボ系やコントロールデッキの切り札としてしばしば使われている。
《鼓動する石板》は、 ベーシック収録の《フェアリー・ライフ》を4積みしてなお2マナのブーストが欲しいときに有用。
他のカードはドラゴンデッキ用のパーツ。
《ボルスレッド・ファイアー・ドラゴン》はとてもカードパワーが低い。 特に拘りがなければ、まずはこのカードを抜くことから始めよう。
低コスト改造:【赤緑サファイア】
低コストで改造するならこう。ギリギリTier3くらいはある。
切り札となる《ヴァルキリアス》《サファイア》の2種類は、引けないと困るので両方とも3積みしよう。
サブアタッカーに、優秀なドラゴン進化の《超竜騎神ボルガウルジャック》を投入。 ビートダウン相手にはコイツで盤面を制圧して、《ヴァルキリアス》までしのぐ。
手札が尽きやすいという問題点は、 《ボルシャック・バディ・ドラゴン》《翔竜提督ザークピッチ》のコンビで解決を図る。
以降の改造点は、割と何でもいい。 自然文明が少なくなりがちなので、13枚以上を目安にする。 サンプルレシピでは気休めに《緑神龍バルガザルムス》で手札補充を狙っているが、 別に生成するほど強いカードでもない。
高コスト改造:【リースドラゴン】
《ヴァルキリアス》《サファイア》を入れた最も強い構築は、 光文明を混ぜたリースカラーの構築だと思っている。 環境デッキとして挙げられることはあまり無いが、Tier2.5くらいの実力はあるはず。
この構築の要は、《龍仙ロマネスク》《無双竜機ボルグレス・バーズ》の2枚。 爆発的なリソースを稼いで圧倒するべし。 《ロマネスク》は入れるなら4枚、《ボルグレス》は2枚以上欲しい。 ちなみにどちらもSR。
《紅神龍バルガゲイザー》を使った【連ドラ】は、 ↑の《ボルガウル》《アルグロス》《G・A・E》を抜いた枠に《バルガゲイザー》4枚を入れれば概ね完成する。 デッキパワーがちょっと落ちる代わりに、ロマンを求める構築になる。
DMPS-02 セイクリッド・エンジェル
《ヘブンズ・ゲート》で大型ブロッカーを展開するデッキ。 対ビートダウンには《天海の精霊シリウス》を中心としたカウンター戦術で、 対コントロールには《聖霊王アルファディオス》のロックで勝ちに行く。 現実問題として、この構築で《アルファディオス》に辿り着くのは困難だが……。
S・トリガーが強いデッキを使いたければエンジェルがよい。 《ヘブンズ》からの《シリウス》はシンプルな強さがある。
しかし、戦力と完成度を総合的に見ると、エンジェルは他の2デッキに一歩遅れを取っている。 ドラゴンやデーモンと違って、エンジェル・コマンドは7弾以降ほとんど強化を受けていないのも懸念点。
カード評価
SRの《アクアン》は超汎用パーツ。 光or闇が多めのデッキには、ガチ・マイナー問わず必ず4積みされるレベルのカードである。
《ヘブンズ・ゲート》は登場以降ずっと環境トップで使われてきたカードだが、 このデッキに環境で使われている大型ブロッカーは1枚も無い。 《シリウス》《メルセウス》も弱いというほどではないのだが、 ガチ環境ではもっと強力なブロッカーが積まれることが多い。
《ホーリー・スパーク》は、主に攻撃的なデッキのトリガーとして使われるカード。 4枚ゲットできるのはとても有難いが、このデッキに入れるのは微妙かも。
低コスト改造:【ドロマーエンジェル】
エンジェルを基盤にして組むとなると、この構築がベスト。 環境カードと比べると全体的に力不足。Tier3下位くらいか。 これ以上の強さを求めるとなると、 《ヘブンズ》《アクアン》以外のメインパーツが総入れ替えになるため、高コスト改造は無し。
切り札は《アルファディオス》で据え置き。
闇文明を足して、除去の《デーモン・ハンド》、 マナ溜め兼墓地回収の《リバース・チャージャー》を入れた。
《魂と記憶の盾》は、汎用性の高い軽量除去呪文。 4はやや過剰かもしれないが、最低2枚は積みたい。
DMPS-03 リターン・オブ・デーモン
- 完成度:A-
- おすすめ度:A
マナブーストを連打して、 出た時に闇以外のクリーチャーとマナを全て破壊する《悪魔神ドルバロム》に繋ぐデッキ。 《ロスト・チャージャー》などで《ドルバロム》を墓地に落として、 《邪霊神官バーロウ》で《ドルバロム》を吊り上げるのがメインの勝ち筋。 《暗黒導師ブラックルシファー》《悪魔神ロックデウス》《無敵悪魔カースペイン》のビートダウンがサブプランになっている。
スーパーデッキを基盤にしてランクマッチに行きたい場合、デーモンが一番オススメ。 《ドルバロム》は、ガチ環境でも存在感を放っている。 環境トップを取ることはあまり無いが、代わりに常にTier1.5~2くらいをうろつくデッキである。 黒緑型は今までマイナーだったが、9弾で強化パーツを得てデッキパワーを大きく挙げた。
カード評価
強力トリガー《デーモン・ハンド》が4枚手に入るのが素晴らしい。 《不浄の魔人ジャラ》もグッド。
《口寄の化身》は、貴重な水以外のドローソース。 環境での使用率こそ高くないが、マイナーデッキを組むときには高頻度でお世話になる。
他のパーツはデーモン・コマンド専用、もしくはごく一部のマイナーデッキで活躍する程度。
低コスト改造:【黒緑ドルバロム】
黒緑軸のまま、《ドルバロム》を出しやすい構築に改造。 この構築の基盤は、初心者向けガチデッキの記事でも紹介した。 9弾環境Tier2は行けると思う。
メインルートである《ロスト・チャージャー》《バーロウ》は、絶対に4積みすること。
《腐敗無頼トリプルマウス》《無敵死神ヘックスペイン》は、 ブーストしながら《バーロウ》に繋ぐ優秀カード。 どちらも最低3枚、できれば4枚ずつ積みたいところだ。
《フェアリー・ギフト》は、《バーロウ》を早出しするためのカード。 4枚は要らないかもしれない。
高コスト改造:【白黒青赤ゲキメツドルバロム】
逆に緑以外の3色を加えた構築。 Tier1の【白黒青赤ゲキメツ】に《ドルバロム》を織り込んだ形である。
《ゲキメツ》《アクアン》《超鎧亜キングダム・ゲオルグ》《魂と記憶の盾》と、 必要となる高レアカードが多い。 ガチガチのコントロールデッキなので、環境にいるデッキを理解しないと始まらない。 カードゲーム経験者向け。
旧記述
2020/12/30-2021/01/08には、この3デッキの中身を10枚まで入れ替えた構築で戦うSPルールマッチが開催された。 そちらに向けて準備した構築がこちら。
ドラゴン
- IN
- 《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》x1
- 《無双竜機ドルザーク》x1
- 《ストリーミング・チューター》x4
- 《アクア・サーファー》x4
- OUT
ターボからの《ヴァルキリアス》《サファイア》のコンセプトをより通しやすくするために改造。
《ストリーミング・チューター》4枚で息切れを防止。無ければ《トリプル・ブレイン》でもいい。
エンジェル
- IN
- OUT
《アルファディオス》をフィニッシャーに起用するのはそのままに、デッキパワーを補強した。 《聖騎士ヴォイジャー》を4枚入れたのだが、回してみたらそこまで強くなかった。
デーモン
- IN
- 《ロスト・チャージャー》x4
- 《邪霊神官バーロウ》x2
- 《傀儡将ボルギーズ》x2
- 《口寄の化身》x1
- 《解体人形ジェニー》x1
- OUT
- 《ボーンおどり・チャージャー》x3
- 《ディメンジョン・ゲート》x2
- 《死の宣告》x2
- 《悪魔神ロックデウス》x2
- 《従獄の凶獣ドルベロス》x1
《バーロウ》からの《ドルバロム》に特化した構成に改造した。 そのキーパーツとなる《ロスト・チャージャー》《バーロウ》をフル積みにするところまでは確定。 残りは当時のカードプールで性能の良いカードを入れていた。