ミケガモのブログ

デュエプレ DMPP-09 環境考察

はじめに

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この記事では、DMPP-09の対戦環境を総括する。 想定はガチ対戦である。

デッキレシピはTwitterの投稿から引用させていただいている。 削除要望等あればコメントまで。

リリース前

9弾の目玉カードは、《武者》と《キング》。 本家でも人気の高かった2枚が、パッケージを飾るカードとして収録されることが決まった。

《キング》は紙の性能から弱体化を食らったが、これは流石に納得のいく調整だ。 コントロール系のデッキを強化してくれる存在として期待されていた。

ところが《武者》の方は、デュエプレお得意の魔改造がなぜか適用されず、 見るからにポンコツな性能のまま実装となった。おまけにサポートカードも貧弱。 とてもガチ環境を戦えるカードにはなっていない。

そのほかの高レアカードは、グッドスタッフ寄りのカードが多いものの、 全体的に8弾よりもカードパワーが控えめ。 《キング》を除き、即戦力となりそうなカードが不在のまま環境が始まった。

環境初期(ND)

【5cコントロール

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https://twitter.com/okosan_dmp/status/1399382208876466176?s=20

まず多くのプレイヤーが手に取ったのは、5c専用の強力ブーストカード《フェアリー・ミラクル》を軸にした、【5cコントロール。 《ミラクル》のブーストからは、《ゲキメツ》《ゼンアク》といったコントロール向きのゴッドや、 《聖鎧亜キング・アルカディアス》を投げつけるのが主な戦術となる。

強いデッキが見えない環境初期に、 《ミラクル》という明確な強化パーツを得たこのデッキは大流行。 一時的に環境が大きく低速化した。

バリエーションも多いデッキタイプだったが、研究が進んでいった結果、 デッキタイプとしてのパワーはそこまで高くないことが判明した。 強力ブーストを活かせる9~10マナ圏のカードがデュエプレにはまだ少ないこと、 探索などの仕様で紙の方ほど器用な動きが出来ないなどがその理由か。

このデッキタイプは、後に紹介する【5cフュージョン】へと派生していく。

【マルコビート】

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レシピは自作。

新規デッキとしてほどほどの存在感を見せつけたのが、 《エンペラー・マルコ》率いる【マルコビート】

ドローとバウンスでテンポを取る、スタンダードなビートダウンである。 メインカードの《マルコ》がデッキエンジンも担うため、 色々なカードと組み合わせることができる。

↓ ラッカwithスターマン。

↓ 研究note。

note.com

↓ 5cグッドスタッフ型。

note.com

【驚天ビート】

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https://twitter.com/kirikabupoino/status/1399391735709462532?s=20

さて、新弾のデッキなぞ歯牙にもかけず環境初期に暴れていたのは、 8弾EX環境からいる【驚天ビート】

9弾では、相手の《驚天の超人》に合わせて出したい大型クリーチャーが収録されなかった。 前環境で《驚天》の行く手を塞いでいた《剛撃聖霊エリクシア》は、今環境からスタン落ち。 このため、特にND環境において《驚天》が猛威を振るうのだった。

AD環境には、 デカブツを投げつけられてしまう【カチュアサンダー】【ゲオルグ天門】が存在している……のだが、 新弾効果で既存のデッキを使う人は少なかった。 むしろ、《驚天》を出してもリスクが少ない上、豊富なトリガーでカモにできる【黒緑速攻】が多くいたため、 【驚天ビート】はADでも活躍した。

【ガントラビート】

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そんな中、新たなデッキタイプとして頭角を表したのが【ガントラビート】

《運命の選択》から《ガントラ・マキシバス》を投げつけてブーストし、 6マナ圏のスピードアタッカーを投げつけるデッキだ。 主力カードがスペースを食わないため、残りのスペースにはふんだんにトリガーを詰め込んである。 いわゆる【トリガービート】に分類されることも多い。

戦術は至ってオーソドックスである。 何かが環境に刺さっているとか、そういうピーキーなデッキではない。 しかも、メインギミックである《選択》《ガントラ》は8弾から存在していたカードだ。 これまでガチ環境ではほとんど注目されていなかったカードが、 プレイヤーの開拓によって突如環境に上り詰めた。 この事実は、多くのガチプレイヤーに衝撃を与えた。

今では、青や黒を足したり、軽量クリーチャーを増やしたりするアレンジも豊富である。 環境後半になると、《ガントラ》をパワーで抑えてくる《霊王機エル・カイオウ》の入ったデッキが増えてきたため、 若干戦い辛くなった。

【白入りゲートサファイア】

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https://twitter.com/dmtatsumi/status/1399408459779502081?s=20

環境初期のメタデッキとして比較的メジャーだったのが、 【白入りゲートサファイア】

【5cコントロール】に対しては、ブーストカードが少ないことによるデッキの濃さで対抗。 【驚天ビート】に対しては、《サファイア》カウンターと《魂の記憶の盾》で優位を取る。 《猛菌恐皇ビューティシャン》は、防御札かつコントロールカードとして活躍している。

そのほかのデッキタイプ

8弾環境の覇者、【ゲオルグ天門】は《剛撃聖霊エリクシア》のスタン落ちでNDから退場。

主要パーツが落ちていない以下のデッキは、引き続き環境に残った。 特に記述が無いものは、おおむね前環境から変わりが無いので省略。

  • 【テクノロジー
  • 【4cアガピトス】
  • 【パンダネルラ】(後述)
  • 【アポロヌス】(後述)
  • 【メカオー】(後述)
  • 【ツヴァイ】

環境初期(AD)

NDに存在するデッキタイプは、概ねADでも活躍していた。 以下、ADのみにあるデッキタイプを挙げる。

【黒緑速攻】

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https://twitter.com/Chiku_Channel/status/1399354473688928270?s=20

新たな強化パーツ《緊縛の影バインド・シャドウ》《無頼封魔アニマベルギス》の2枚を手に入れた【黒緑速攻】

AD環境を規定するデッキタイプとして、相変わらず暴れていた。

【リーフメビウス

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https://twitter.com/cXoAyvZilPWW69A/status/1399278503757942790?s=20

6弾環境の地雷枠だった【リーフメビウスが、時を経て再登場。

強化要素は《猛菌恐皇ビューティシャン》。 以前よりも、《リーフ》《メビウス》に失敗した時の立ち回りが安定するようになった。

元はコントロールキラーの地雷デッキで、ランクマというよりはカジュアルマッチで使われることが多かった。 しかし今回、 【5cコントロール】の多い低速環境に乗り込んできただけかと思いきや、 意外にもデッキとしての安定度が高かったため、 環境後期まで居座ることになる。

【黒緑速攻】に対しては、《リーフ》で溜め込んだ手札から《ルナ・コスモビュー》を出してワンチャンスを狙う。

そのほかのデッキタイプ

  • 【カチュアサンダー】
  • 【ゲオルグ天門】

など。

環境中~後期(ND)

9弾環境開始からスペル・デル・フィンカップ終了までは、わずか5日しかなかった。 ランク入りを目指すガチプレイヤーが急ピッチでデッキ開拓を進めた結果、9弾環境は不穏な立ち上がりを見せていた、かに見えた。

そう思ったのも束の間。 2021/6/10, 環境を形作っていた4枚のカードが調整を受けた。 9弾実装からわずか半月でのバランス調整であった。*1

制限が《インビンシブル・テクノロジー》、 ナーフが《連珠の精霊アガピトス》《超鎧亜キングダム・ゲオルグ》《驚天の超人》。

【驚天ビート】【テクノロジー】【4cアガピトス】【ゲオルグ天門(AD)】は、核カードを奪われたことで消滅。 他にも、《アガピトス》《ゲオルグ》を運用していた多くのデッキがダメージを受けた。

この大味な調整には、多くのガチユーザーから戸惑いの声が上がった。 ともあれ、メジャーデッキが一気に規制を食らったことで、環境は大きく動くこととなる。

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【白青グレートメカオー】【赤白アポロヌス】

盤面制圧力に秀でた《アガピトス》《ゲオルグ》が弱体化したことで、 これらに抑え込まれていた7弾の「デザイナーズ横並べデッキ」、 具体的には【グレートメカオー】【アポロヌス】が息を吹き返した。

この2つは、元々のデッキパワーが飛び抜けて高い。 盤面干渉が減ったことで、小型クリーチャーが生き残りやすくなった9弾後期の環境では、 本来の力を余すところなく発揮した。

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https://twitter.com/G66yx6QNWBK6vrI/status/1404807591482564608?s=20

【メカオー】の核となるパーツは、7~8弾の頃から全く変わっていない。

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https://twitter.com/G66yx6QNWBK6vrI/status/1404807591482564608?s=20

【赤白アポロヌス】は、 《ルピア》を《アガピトス》《アラゴナイト》に処理されなくなって本格的に躍進し始めた。 新要素は《聖鎧亜ジャック・アルカディアス》が入るかという程度で、基本構成は以前のまま。

あまりにも《アポロヌス》が増えたため、 これに相性の良い《英霊王スターマン》が注目されたりもした。

【パンダネルラ】

f:id:mikegamo:20210619194849j:plain https://twitter.com/kanappe248/status/1404806287574147079?s=20

【パンダネルラ】は《アガピトス》弱体化でデッキパワーを落としたが、 《パンダ》本体の性能で環境に食らいついている。

【4cコントロール

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https://twitter.com/Rest_444/status/1406035333653753858?s=20

調整後、構築を大きく見直す必要に迫られたコントロールデッキは、 「赤ドロマー」カラーの【4cコントロールに落ち着いた。

《猛菌恐皇ビューティシャン》《聖鎧亜ジャック・アルカディアス》《腐敗聖者ベガ》らの防御札を手に入れたことで、 以前よりも安定してビートダウンを相手取れる。

フィニッシャー枠は《ゲキメツ》がほぼ確定。 追加として、《ゼンアク》《キング》《クイーン》《サファイア》などが、環境・好みに応じて採用される。

サブギミックとして、

  • 定番のイージーウィンルート、《ロスチャ》《ゲート》《サファイア
  • 展開コンボの息の根を止める、《ロスチャ》《バーロウ》《ドルバロム》
  • ビートダウンを厚く見た、《ヘブンズ》《ザーディア》

のいずれかを搭載しているものが多い。

【メカオー】【アポロ】を意識して、 《コメット・チャージャー》《炎槍と水剣の裁》を積んだものもしばしば見られる。

環境後期には、《悪魔神バロム・エンペラー》を採用したレシピも開拓された。

【4cアガピキング】

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https://twitter.com/tinduel/status/1409127969075859461?s=20

上記の【4cコントロール】に《アガピトス》を混ぜ込んだのが、【4cアガピキング】である。 調整から少し経った頃、「やはり《アガピトス》は強いのでは?」と評価が見直された。 ブロッカーが多く入っているため、ビートダウンに対して一層強いコントロールである。

《アガピトス》から出てくる《霊王機エル・カイオウ》は、

  • 《ガントラ》などを抑える序盤の高パワーブロッカー
  • 《キング》《クイーン》の進化元
  • 《ミリオンパーツ》下でもブロック可能

というスペックで、このデッキの強さを下支えしている。

特徴的なのが、《聖騎士ヴォイジャー》の採用。 《キング・アルカディアス》《クイーン・アルカディアス》《アガピトス》のコストを軽減できる。 最速5ターン《キング》の構えで、展開コンボを封殺する。

ちなみに、ナーフ後《アガピトス》復興の先陣を切ったのは、 《烈風の求道者サンゾン》を採用した【ドロマー天門】だったことを記しておく。

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レシピは自作。

【5cフュージョン

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https://twitter.com/751yTA1Aa7LMgph/status/1413875258340220928?s=20

環境初期にはロマンカードとみなされていた《バイオレンス・フュージョン》。 【テクノロジー】消滅後、低速デッキが息をしやすくなったことで、 【5cフュージョンとして環境に上がってきた。

コントロール系のデッキには、軒並み有利を付けることができる。 調整前は【4cアガピトス】に採用されうる《光神龍スペル・デル・フィン》が怖かったが、 赤ドロマーカラーの呪文ロックは専ら《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》なので問題なし。

対ビートダウンは厳しいが、プレイングを工夫してゴッドを手から出せば応戦可能。

そのほかのデッキタイプ

比較的メジャーなデッキを紹介。

【ドロマーアビス】

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https://twitter.com/yoshu_da/status/1417117744885997570?s=20

準黒単の【ドロマーアビス】。 《インビンシブル・アビス》は、【メカオー】【アポロ】、さらには【4cアガピキング】などに良く刺さる。 序盤の展開は、《暗黒秘宝ザマル》《天使と悪魔の審判》で制する。

【パルティアLO】

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https://twitter.com/pontas_DP/status/1412654146885328896?s=20

主にコントロールを狩る、【パルティアライブラリアウト】。 《ボルバルザーク》《ゲオルグ》は必要悪だったのか。

環境中~後期(AD)

【ゲオルグ天門】はADに移り住んだと思いきや、《ゲオルグ》ナーフで早々に瓦解した。

【白緑ブリザード

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https://twitter.com/Yu02100830/status/1410254801644908545?s=20

バランス調整後、一瞬の間を置いて【白緑ブリザードが再注目された。 3弾登場のカードにもかかわらず、未だにそのカードパワーを武器に戦っている。

《ジャック・アルカディアス》《ベガ》によってアグロ対策を講じたつもりのデッキに対して、 それを超えるリソースで攻め込む【ブリザード】が強い……ということなのだろうか。 あるいは、【ゲオルグ天門】が崩壊して以降、【天門】系のデッキが減少傾向にあるのも追い風か。

全体俯瞰

ここからは、環境全体を俯瞰してコメントする。

バランス調整前

バランス調整前の9弾環境は、8弾EXの延長線とでも言うべき環境が続いた。

軽いデッキは【驚天ビート】に苦しめられ、重いデッキは【テクノロジー】に蓋をされる。 展開系のデッキは、相変わらず《アガピトス》《ゲオルグ》《ゲキメツ》が苦しい。 9弾のカードは、低レアリティの優良パーツ何種類かが使われていたが、 高レアリティカードに関してはさっぱりだった。

新規デッキは、【ガントラビート】【マルコビート】くらい。 【ドロマーテクノロジー】【緑テクノロジー】などの変態デッキも一部で開発され実績を上げたが、 浸透する前にバランス調整を食らうことになってしまった。

バランス調整前の環境を語る上で欠かせないのは、やはり【驚天ビート】の存在である。

【ツヴァイ】【メカオー】など、小型クリーチャーがデッキの大半を埋めているものは相性が悪い。 【パンダネルラ】【4cアガピトス】などのスペースに余裕があるデッキは、 メタとして《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》《緑神龍ダクマバルガロウ》といった大型獣を積むこともあった。 あまりにも露骨な対策が取られたために、 スペル・デル・フィンカップ最終日には、「【驚天ビート】が減った」という報告すら上がっていた。

↓ 《サファイア》入り【パンダネルラ】。

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https://twitter.com/kurage_akira/status/1399382133190234114?s=20

↓ 【ドロマーテクノロジー】。

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バランス調整後

バランス調整後の9弾環境は、7弾環境に時代が逆戻りした。

ND・ADともに、結論構築は【グレートメカオー】、次いで【赤白アポロ】だと思う。

突き詰めていくと、【メカオー】か【アポロ】、 もしくはこの2デッキを対策できる【赤ドロマーコントロール】のどれかを握るのが丸いという話になるだろう。 ただ、コントロール系のデッキは、 【5cフュージョン】や【黒緑ドルバロム】といったTier2デッキに嵌められがちなことに注意。 こういう有象無象にも強いのが、【メカオー】【アポロ】の長所でもある。

ADでは、NDよりも多彩なメタゲームが展開されている。 【黒緑速攻】【リーフメビウス】【カチュアサンダー】【ブリザード】のように、 純粋なデッキパワーで強デッキに立ち向かえるデッキタイプがあるおかげで、 他の選択肢が生まれている。

ここからはあくまで個人的な意見だが、9弾環境のデッキは飽きが来るのが早い。

【メカオー】【アポロ】は、誰が組んでも構築がほぼ一緒になる。 その動きも既によく見知ったものだ。 さらに、一旦軌道に乗ると、対話拒否の性質が非常に強くなる。 そう頻繁に相手にしたいデッキではない。

コントロール側の動きも、《ジャック》《エタガ》《アガピトス》で凌いで、 《ゲキメツ》か《キング》を投げるというパターンがほとんど。 例えば、前期の【ゲオルグ天門】は対応力と爆発力を併せ持つ全能デッキだったのに対し、 今のコントロールは1枚ずつパワーカードをプレイするだけで、取れるプランが少ない。 また、《キング》《クイーン》を得てロック性能が上がった代わりに、 《ゲオルグ》《ボルバル》が消えてフィニッシュ力が落ちている。 特にコントロールミラーでは、ライブラリアウトの頻度が増えている。

フュージョン】【黒緑ドルバロム】といったランプデッキも、 基本的には対話拒否でメインルートを通すのに専念するデッキである。

全体としてプレイングのパターンが減ってしまったために、 使っても使われても似たような展開になるデッキが多いと感じる。

唯一救いなのは、諸悪の根源である【メカオー】【アポロ】が、強さの割に意外と使われていないことだ。 「強さの割に意外と使われない」というのも自分の主観でしかないのだが、概ねこの認識はガチプレイヤー間で共通していると思う。

主な理由は、これらを使うのに飽きているプレイヤーが多いためだと考えている。 【ガントラビート】や【パンダネルラ】といったデッキが根強く残っている理由も、デュエマらしい駆け引きを求めるプレイヤーが一定数いるからではないだろうか(もちろん、環境を見切った上でそれらを握るプレイヤーもいると思うが)。

コラム

9弾最強は《ジャック・アルカディアス》

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《聖鎧亜ジャック・アルカディアス》。 《キング》《クイーン》夫妻をはじめとする9弾のSR・VR格のクリーチャーを差し置いて、 環境で最も多く使われているのがコイツだ。

コイツは単純にスペックが高い。いや、高すぎる。 仮にトリガーがついていなくても、採用を検討していいレベルのカードである。

【ガントラビート】が環境入りしたのも、《ジャック》の功労あってこそだ。 白赤というカラーリングによって、《運命の選択》の追加効果を1枚で満たせる。 トリガーを厚くしながら、序盤の動きにも無理なく組み込める。 《ジャック》なくしては、このデッキは完成しなかったかもしれない。

当然、コントロールデッキにおいてもその活躍は目覚ましい。 《キング》《クイーン》の種になるのは勿論、《ゲキ》で吊り上げたり、 最悪《ヘブンズ》から2体目として出したりできる。

《ジャック》が環境に蔓延したことで、速攻デッキは非常に戦い辛くなった。 パワーラインの低い【赤白速攻】などは、特に苦労している。 その【赤白速攻】も《ジャック》を取り込んでいるので、いたちごっこ感があるが……。

個人的な線引きでは、こういう汎用系の強カードは、 カジュアルデッキに入れても良いと思っている。 カジュアル殺しの《アポロヌス》を止めるためのトリガーという名目もある。

↓ 前に書いた考察。

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《ゲキメツ》が許された理由が分からない

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6/10のバランス調整で皆が思ったことを当てよう。

「あれ、《ゲキメツ》は?」

機能てんこ盛りのぶっ壊れゴッドは、 ナーフ前《アガピトス》《ゲオルグ》と同等か、下手するとそれら以上の強さを持っている。

【パンダネルラ】【アーク・セラフィム】などのビートダウンデッキは、 《ゲキ》(と《アルバトロス》)のために黒を入れる。 ドロマーカラーがベースのコントロールは、《ゲキメツ》(と《ジャック》)のために赤を入れる。 このカードを採用したいがために配色が歪んでいる点は、 かの《無双竜機ボルバルザーク》を彷彿とさせる。

コントロール復権に貢献した点、 プレイングの選択肢を広げた点では、《ゲキメツ》の功績は大きい。 しかし、この明らかなオーバースペックがいつまでも放置されるとは考えにくい。

今回調整を逃れたのも、「8弾の目玉ギミックであるゴッドだから」以上の理由は無いように思う。 覚悟の準備をしておいてください。

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《ゲキメツ》さえいなければ……なのかな。

2000ラインの儚さ

《ジャック》と《メツ》がはびこるこの環境では、 パワー2000以下のクリーチャーは虫けらのごとく焼き払われてしまう。

今までにも《バースト・ショット》《クリムゾン・チャージャー》のような汎用2000火力は存在したが、 《ジャック》《メツ》の採用率は旧来の火力カードに比べて段違いに高い。

これまでの記事でも何度か書いたと思うが、今の環境は2000以下のクリーチャーに人権が無い。 小型クリーチャーを展開する楽しみが奪われているのは、なんとも悲しい。

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生まれる時代を間違えた人。

速報:《アポロヌス》DP殿堂

dmps.takaratomy.co.jp

新弾直前の7/19, 《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》のDP殿堂が決まった。 新規カード《超聖竜ボルフェウス・ヘブン》の活躍の場を奪わないようにという配慮か。

今回のDP殿堂は、相当焦って施行したものと思われる。 その根拠は、露骨な《アポロ》メタとなる《予言者リク》《霊騎ラファーム》が9弾EXに収録されていること。 本来はこの2枚で《アポロ》を対策させるつもりが、 それでは間に合わないという判断で急遽殿堂入りにしたのだと考えられる。

このカードには辛酸を舐めさせられてきたので、環境からいなくなってくれるならせいせいする。 《アポロヌス》の嫌いなところは2つ。

1つ目が、ビートダウンデッキを悉く否定する、不健全極まりないカードだということ。 これは、ワンショットが簡単すぎて真面目にビートするのがバカらしくなってくるというのと、 ビートダウンに対してのカウンター性能が高すぎるという2つの側面から来ている。

2つ目が、ドラゴンデッキの他の切り札を否定していること。 《超竜ヴァルキリアス》《太陽王ソウル・フェニックス》《龍炎鳳エターナル・フェニックス》《超神星ビッグバン・アナスタシス》など、《アポロヌス》によって存在意義を疑問視されたドラゴン進化は数知れず。 今後は、これらのカードが日の目を見ることを期待したい。

おわりに

9弾環境は出だしこそ順調だったものの、全体を通しては変わり映えのしない環境に落ち着いた。

9弾収録のカードが弱いとまでは言えないが、 やはり7・8弾のインフレウェーブに乗り切れなかったようである。 感覚としては、3・4弾のあとから出てきた5弾に近い。

9弾EXは、環境に名乗りを上げるテーマデッキが複数出てきそうなラインナップである。 5弾の後の6弾のようなパックになるのだろうか。

*1:6/12に予定されていた「配信者王決定戦」に間に合わせるためと思われる