ミケガモのブログ

デュエプレ DMPP-15 環境考察メモ

NDは強デッキが数個ありつつ、その下にも幅広いデッキタイプが存在している多様な環境。 ADは【スノーフェアリー】が全てをぶち壊していった。

次:

mikegamo.hatenablog.com

前:

mikegamo.hatenablog.com

例の通りレシピはTwitterから引用。

スタン落ちカード

9弾、9弾EXのカードがスタン落ち。

直接的に落ちるのが【5cコン/フュージョン】【武者】【ボルフェウス】【サバイバー】【ヒャックメー】、間接的には【青黒リーフ】。 《トリア》を失った【トワイライト】、《ヘヴンとバイオレンス》を失った【デイガナイト】、《サイバゴン》を失った【ジャイアント】などにも少なくない影響がありそう。

新規カード

防御に長けた超次元カード、《超次元ガード・ホール》《時空の支配者ディアボロスZ》《時空の凶兵ガンヴィート》が追加。 《悪魔神王バルカディアス》も含め、コントロールの戦力が大幅アップした。

新規カード《煉獄邪神M・R・Cロマノフ》はサポートパーツも多く収録され、デザイナーズデッキとしての基盤を確立。

《ホーガン・ブラスター》《ポジトロン・サイン》のガチャセットもある。

そのほか、

など。

素直なビートダウン用のカードは少なく、コントロールにとって風向きが良い環境。

【XX】は《キズナ・ブラスター》などでようやく始まったかに見えたが、結局ほとんど見ない。 【Z】がテーマデッキになることはついに無かった。

ND

あえて言おう。この環境のキーマンは【MRC】である。 アーキタイプとしてはワンショット系。召喚を許した際の破壊力は《アポロヌス》に通じるものがある。 ただし、採用する呪文やプレイングでプレイヤーの"色"が出るため、ワンショット系にしては多様性があって面白い。

https://twitter.com/WeezbwpXPwHbIF1/status/1565088309222977537?s=20&t=einBXA17-9VmHssKh0sGXg

《MRC》の発進条件は墓地枚数なので、コントロール耐性が非常に高い。 対ビートダウンにおいても、デッキエンジンの《ベリアル》《ディミトリ》がブロッカーを持っている上に、 《ヤミノオーダー》《プライマル・スクリーム》でトリガーカウンター性能まで完備している。 普通に戦う分には、【MRC】は死角のないデッキタイプである。

ところが、【MRC】は「最強デッキ」ではない。 その理由はメタの張りやすさにある。 具体的には、相手の墓地を全てリセットする《お清めトラップ》の存在。

  • 腐っても3コストのブーストで
  • 撃てば【MRC】をバッチリ足止めできて
  • 他のデッキにも時々刺さる

という性能により、《お清め》はデッキに組み込みやすいメタカードとして普及した。 といっても、【MRC】の墓地肥やし力は半端ではない。《お清め》を使い回す《ドラヴィタ・ホール》まで入れて、ようやく安心できるといった感じ。

メタられると苦しいとは言え、メタを張っていない相手に無双できること、ワンショット系は常に需要があることから、【MRC】の使用率が落ち込むことはない。 ゆえに、《お清め》《ドラヴィタ》の2枚を自然に組み込めるかどうかが、安定した勝率を出すために求められる条件になっている。

「お清めドラヴィタ」条件を満たすパワーデッキが、【ネクラ超次元】【トリーヴァグライフ】の2種。

【ネクラ超次元】は、リリース初期から高い使用率を誇った王道のコントロール。 15弾環境で最強のグッドスタッフカード、《超次元ガード・ホール》を最も上手く運用できるのが一番の強み。 実力・使用率ともに環境トップと言って良い。

https://twitter.com/kurage_akira/status/1565150398113284102?s=20&t=einBXA17-9VmHssKh0sGXg

環境初期はミラーマッチが非常に多く、お互いに《バルカディアス》を投げつけ合う試合が繰り広げられていた。 クリーチャーを増やして《バルカディアス》下でも行動できるようにする構築もあるが、《アヴァ公》のドロー枚数が犠牲になるので悩ましい。 マナが伸びるがゆえに行動の選択肢が多く、プレイングは難しめ。 また、リソースのほとんどを《アヴァラルド公》に依存していたり、《アンタッチャブル》やクロスギアの除去手段がなかったりと、意外なところに脆さがある。 これが一強のド安定デッキかと聞かれると、決してそんなことはない。

トリーヴァグライフ】は、趣深いユーザーズデッキ。 コントロールには《グレイトフル・ライフ》のリソース、ビートには《L・デストラーデ》の盾追加、長期戦には《サイバー・J・イレブン》のEXWIN。 これらを《リップル》の探索で使い分けながら戦う、バランスの良いデッキである。 カスタムとプレイングの幅が広いのも特長。 【ネクラ超次元】と《グレイトフル・ライフ》が合体した【ネクラグライフ】もある。

https://twitter.com/love_gardo/status/1564993098127577088?s=20&t=einBXA17-9VmHssKh0sGXg

ビートダウンは、【ラッカ超次元】【赤白速攻】【スノーフェアリーが奮闘している。

【ラッカ超次元】は《GENJI》が【ネクラ超次元】の《ディアボロス》に止められるようになったのが逆風。 しかし、前環境で多かった【ドロマー超次元】【青黒リーフコン】の《ローズ・キャッスル》が、【ネクラ超次元】には採用されない。 《アンタッチャブル》の通りが良くなったのを武器に、プレイングにものを言わせて勝ちをもぎ取っている。

https://twitter.com/xxxxxx1212a/status/1565003666574086144?s=20&t=einBXA17-9VmHssKh0sGXg

【赤白速攻】の強化要素は《ライラ・アイニー》。 最近はトリガー偏重のデッキ(例:【ガントラビート】【トリガーHDM】)がいないため、割と通りが良い。

https://twitter.com/NEBKA8/status/1565006312072957952?s=20&t=einBXA17-9VmHssKh0sGXg

スノーフェアリーは、《ダイヤモンド・カスケード》が単体でも強いことを示してくれる。 絶対的なデッキパワーは高いのだが、【MRC】への勝率が芳しくないことだけがネック。

https://twitter.com/MlPCuC9J4Lo0FgT/status/1564994243210293250?s=20&t=einBXA17-9VmHssKh0sGXg

前環境のデッキの動向は様々。

【Bロマノフ】は、超次元ゾーンが充実したあおりで《ジョン・ジョ・ジョン》不採用のデッキが増え、再度環境復帰。 《お清めトラップ》流行の巻き添えを食らっているが、それでもデッキとしては抜けて強い。

https://twitter.com/para_dmp/status/1564992222642053120?s=20&t=einBXA17-9VmHssKh0sGXg

【キリコ】は、当初跋扈していた【ネクラ超次元】の《バルカディアス》が厳しかったため、退場を余儀なくされていた。 しかし、【ネクラ超次元】の使用率が徐々に落ち着いてきたこと、《バルカディアス》の採用枚数も減ってきたことから環境に復帰。 《ケロディ・フロッグ》の発見によって《バルカディアス》メタまで備え、かなり勝てるデッキになった。

https://twitter.com/gin_dmps/status/1564996145101045761?s=20&t=einBXA17-9VmHssKh0sGXg

【バルガライゾウ】は、大型ドラゴンが《ガドホ》《ガンヴィート》や《DDZ》のATで簡単に処理されるようになったため使用率減。ぶっぱ系の需要も新デッキ【MRC】に吸われている。それでも一定の数が残っているのは流石。

【デイガナイト】は、《ヘヴンとバイオレンス》がスタン落ちしたことにより《シーザー》のための赤マナ確保が難しくなった。《ガード・ホール》は強化点になりうるものの、7マナまで伸ばすのが大変なのでちょいとキツめ。《ガード・ホール》で《ネロ》が処理されるのも辛いらしく、使用率は低い。

【ドロマー超次元】は、同じく《ガード・ホール》の扱いの点でやや【ネクラ】に遅れを取っている印象。でも勝ってる人はいる。

その他、

  • 【NEX】:《爆竜 NEX》の展開力が売り
  • 【赤青剣誠】:《デュアル・スティンガー》《マッハアーマー》で【ネクラ超次元】に強い。次環境でサムライスタン落ち
  • 【オール・イエス:ねちっこいメタビ

など。

ちなみに、15弾リリース時のアプデにより、ターン制限時間が大幅に伸びた。*1 【トワイライトΣ】【シロガシラジュカイ】などのソリティア系デッキには朗報である。……14弾のときにやってほしかったなぁ。 15弾では、《MRC》の攻撃で無限ループする手法が開拓された。 制限時間緩和の恩恵もあって、ランクマッチでも普通に回し切って勝てるそうである。

スノーフェアリーはついに禁断の領域へと歩を進めた。 それすなわち、《ダイヤモンド・ブリザード》×《ダイヤモンド・カスケード》。 この2枚はそれぞれ単体でもクソ強いのだが、組み合わせたときの効果の噛み合い方がものすごい。 《カスケード》は序盤のリソース力に課題があるが、そこは《ブリザード》がバッチリカバー。 《ブリザード》は終盤の即時打点生成が苦手だったが、《カスケード》が簡単に打点を稼いでくれるようになった。 【天門】相手にも、《アポカリプス・デイ》からの《カスケード》で簡単に立て直せてしまう。 15弾のAD環境はこのデッキタイプに規定されている。 この異常なデッキは環境中盤でのお咎めも特になく、2ヶ月間AD環境を破壊し続けた。

https://twitter.com/Iboobi7777777/status/1564995488029413376?s=20&t=F7v_JaI9DfvZFoYiNZqnQw

スノーフェアリー】と戦えるデッキ筆頭は、【ドロマー天門】。 新規ブロッカー《エル・ドラード》、トリガー水増し《ポジトロン・サイン》《ホーガン・ブラスター》により、ビート絶対殺すマンになった。 デュエプレで初めて環境入りした天門が型破りの5色編成だったのに、今になって王道のドロマーカラーが環境入りしているのがちょっと嬉しい。

https://twitter.com/uzuki_hama/status/1565079264818778112?s=20&t=F7v_JaI9DfvZFoYiNZqnQw

上記2デッキに比較的強いのが【MRC】。構築はAD環境に対応させたものが多い。具体的には、白トリガーを封じるために《ギガボルバ》を採用するタイプ、《崩壊と灼熱の牙》でトリガーケアするタイプがある。

https://twitter.com/anaguma_megane/status/1564997075175358464?s=20&t=F7v_JaI9DfvZFoYiNZqnQw

https://twitter.com/flating1st/status/1564994323695149056?s=20&t=F7v_JaI9DfvZFoYiNZqnQw

以上3種類が使用率高め。

このあたりを食えるのが、松浦元気の最高傑作【グレートメカオー】。 【天門】は《ミリオンパーツ》《マーキュリー》で無力化し、【MRC】は《コンクリオン》で黙らせる。 【スノーフェアリー】には特に有利でもないが、《コルテオ》ゲーに持ち込むことは可能。 7-8弾環境では【スノーフェアリー】は【メカオー】に有利とされていたが、あれは《ソーラー・コミューン》や《コロビナー》による序盤のタップキルがあったからこそ。 今の【スノーフェアリー】の主要トリガーは《コルテオ》《アポカリ》なので、昔の相性関係は成り立たないと思う。

https://twitter.com/weabon_G/status/1564993100316954625?s=20&t=F7v_JaI9DfvZFoYiNZqnQw

環境終盤ともなると皆【スノーフェアリー】には飽きてきたようで、 ランクマに潜るとそこそこいろんなデッキとマッチングする。 とはいえ【スノーフェアリー】の調整は必至。

参考

BA8th デッキ分布

note.com

beans-duelplays.com

beans-duelplays.com

*1:正確には、カードの効果処理をするたびに制限時間が加算されている?