ミケガモのブログ

レジェンダリー・ディビジョン2022 所感【デュエプレ】【DMPP-17】

概要

前回から1年ぶりの開催となった「レジェンダリー・ディビジョン」。 規制カードが当初の能力のまま、もしくは4枚編成可能な状態でデュエルができる特殊ルールである。

前回は公式から用意されたレンタルデッキのみが使えたが、 今回はなんと、未所持を含む全てのカードで自由にデッキ編成可能となった。 さらにレンタルデッキも新しく9個が追加され、計20個から選択できるようになった。

この記事では、そんなレジェンダリー・ディビジョン(2022)をレビューする。 具体的には、レンタルデッキのレビュー、実戦やTwitterで見かけたデッキタイプ、ミケガモが作ったデッキを紹介する。

規制解除カード

今回のレジェンダリー・ディビジョンで規制解除されるカードは以下の通り。 《ゴースト・タッチ》《汽車男》《魂と記憶の盾》は直前のアップデートで正式に規制解除されたため、ここに含まない。

  • 【殿堂解除カード】
  • 【能力変更カード】
    • 《ダイヤモンド・ブリザード
    • 《クリスタル・ツヴァイランサー》
    • 《統率するレオパルド・ホーン》
    • 《ジェネラル・クワガタン》
    • 《剛勇王機フルメタル・レモン》
    • 《連珠の精霊アガピトス》
    • 《超鎧亜キングダム・ゲオルグ
    • 《驚天の超人》
    • 《烈流神》
    • 《モノノフ・ルピア》
    • 《暗黒凰ゼロ・フェニックス》
    • 《薔薇の使者》
    • 《ブレイブ・ルピア》
    • 《ダイヤモンド・カスケード》

前回と共通のレンタルデッキ

前回にもあったレンタルデッキは、レシピまで全く共通である。 前回記事で一通り解説しているので、本記事では省略する。

ちなみに前回の【赤白アポロ】には実際の優勝レシピとの齟齬があったが、今回は修正されている。

ゲーム内名称 デッキタイプ名 時期
『ダイヤモンド・ブリザード 【白ブリザード 3弾?
ハンデスボルバルザーク』 【青黒ボルバル】 4-5弾
『グレートメカオー』 【白青メカオー】 7弾
『ケンジ・パンダネルラ』 トリーヴァパンダ】 8弾
『5cヘブンズ-ゲオルグ 【5cゲオルグ天門】 8弾
『驚天の超人』 【黒リース驚天】 9弾
『バトルアリーナ1st優勝』 【5cボルバル天門】 5弾
『バトルアリーナ2nd優勝』 【赤白速攻】 6弾
『バトルアリーナ3rd優勝』 【赤白アポロ】 7弾
『バトルアリーナ4th優勝』 【青単テクノロジー 8弾
『バトルアリーナ5th優勝』 【ラッカマルコ】 9弾EX

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レンタルデッキ

ここからは今回追加されたレンタルデッキを順に紹介する。

『水単ツヴァイランサー』

レシピ

活躍時期:14弾

通称:【青単ツヴァイ】

解説

14弾で《メルゲ》《ジェスタールーペ》を手に入れて覚醒した《ツヴァイ》のレシピ。 AD環境を暴れまくった結果、成立から1ヶ月後に《ツヴァイ》のG・ゼロ条件がリキピ4→5体にナーフされた。 なお【ツヴァイ】が環境に初登場したのは6弾であるためか、 レンタルデッキ内では【青黒ボルバル(4弾)】と【メカオー(7弾)】に挟まれた位置にいる。

レシピは概ねテンプレ通り。《パラディン》1挿しも""理解ってる""。 タッチ白で《スパーク》《コルテオ》を積んだ型のほうが若干人気だったように思うが、純青単もよく見られたレシピである。 14弾環境では、《ルーペ》の成功率を上げるために《サーファー》が抜ける場合もあった。 アレンジとしては、《スーパーエメラル》で《スパーク》《コルテオ》を仕込めるようにしたり、 何故か未だに殿堂入りしている《ストリーミング・ビジョン》で長期戦に対応したりなど。

5ターンくらいで決着するので、周回用として優秀。対戦でもそこそこ見かける。

『火水剣誠』

レシピ

活躍時期:11-12弾

通称:【赤青剣誠】

解説

12弾を超高速環境に仕立て上げたデッキその1。 4t《マッハアーマー》設置の後、5t目にはSA6000火力1焼却を備えた《剣誠》が沢山のお供と一緒に殴りかかってくる。 《メモアク》《コテガエシ》によるちまちまビートも楽しい。

レシピはほぼテンプレ通り。 青マナが少ないのが気になるなら、《弥太郎》を《ネンブツ・クリネッコ》《アクア・サーファー》《ラネーバ・早雲》などに入れ換える。

回してみるとやはり《トモエ》が邪魔。多色なのでマナに埋めにくいし、《マッハアーマー》で軽減もできない。 そして約1/5とは思えない頻度でスカる。体感成功率は大真面目に6割。ゴミ。

やはり5-6ターンで決着するので、周回用に優秀。 【天門】や《ディアボロス》には《デュアル・スティンガー》がよく刺さる。 ただし使用者はとても少ない。

『火光自然NEX』

レシピ

活躍時期:12弾

通称:【リースNEX】

解説

12弾を超高速環境に仕立て上げたデッキその2。 《NEX》と《ブレイブ・ルピア》で異常な打点を生成する。 《ブレイブ》の二重ナーフ後も《ボルシャック・ルピア》である程度リペア可能だが、 純粋に打点量が減ったことと、相性補完として最強だった《ライジング・NEX》を組み込みづらくなったことで、 環境級ではなくなってしまった。

テンプレレシピと比べると、緑の2コスブーストが少なく、《ライジング》《ピース》が余分に入っている。 テンプレががっちり固まっていたデッキゆえ、新カードでアレンジしようという気が起きない。

対戦ではめったに見かけない。

note.com

『エンペラー・キリコ』

レシピ

活躍時期:12弾

通称:【キリコ】

解説

12弾を超高速環境に仕立て上げたデッキその3……と言っていいのか。 どちらかというと、【剣誠】【NEX】にナーフ前《薔薇の使者》でなんとか追いついていたという印象。

構築は大体テンプレと言っていいと思う。 《オリジナル・サイン》の採用は人によって分かれるところだったが、 【剣誠】【NEX】および速攻が多かった12弾環境では、それらにトリガー《オリサイ》で無理やり食らいつこうという発想も自然だった。 環境が低速化した13弾以降は、多色を0枚にして《ライフ》《青銅》の単色落ちを確定させる構築が増えた。 DP殿堂後もつい最近(=《アマテラス》スタン落ち)まで環境トップクラスのデッキだったため、構築は研究し尽くされている。

12弾の3デッキの中では一番見かける。

グランドマスター2021』

レシピ

活躍時期:10弾EX-11弾

通称:【赤白ボルフェウス】

解説

10弾EXの《ミルザム》を取り込んだ【ボルフェウス】。

《武者》《剣誠》などがややキツかったが、純粋なカードパワーで言えば《ボルフェウス》は強い。 当時は《ロードリエス》《ネプチューン》まで入れたラッカ型もよく見た。 クロスギア破壊の《バ・キーン》は当時の【剣誠】を強くメタったものなので、このルールではほぼ要らない。

使っている人は見ない。

『バトルアリーナ6th優勝』

レシピ

活躍時期:11弾

通称:【リースアポロリペア】

解説

11弾環境開催のBA6th優勝構築。 《アポロヌス》の殿堂入り後も、《ヘリオライズ》のサーチでリペアが利くデッキだった。 11弾で《バルガライゾウ》のために収録された《アカギガルムス》を吸収し、赤白タッチ緑の形で環境に姿を見せていた。 《アポロヌス》が活躍していた理由を環境の細かい変化に見出すことも可能だが、 自分は単純に《アポロヌス》が強いからだと考えている。

デッキタイプ自体がマイナー寄りだったので、テンプレ通りかどうかの議論が難しい。 そもそも【ラッカマルコ】の《アガピトス》と同様、わざわざ殿堂レギュに従ったリペア構築がここにあるのが不思議な気分。 使っている人は見ない。

『バトルアリーナ7th優勝』

レシピ

活躍時期:11-13弾

通称:【デイガナイト】

解説

13弾環境のBA7th優勝構築。 【デイガナイト】は、《ネロ・グリフィス》のアッパー、《グレイテスト・シーザー》および《HDM》が収録された11弾以降に活躍した。

13弾の【デイガナイト】には、《シーザー》のMBと相性の良い《リバイヴ・ホール》が入るようになった。 《アヴァ公》のヒット率も考えて、この頃《HDM》はほとんど採用されていなかったはず。 このレシピは《ネロ》が4ではなく3、《シーザー》が3ではなく2、 《ヘヴンとバイオレンス》の4枠のうち2枚が《ダキテー》に変わっていることなど、細かいところにオリジナリティーがある。

使っている人は見ない。

『バトルアリーナ8th優勝』

レシピ

活躍時期:15弾

通称:【ネクラ超次元】

解説

15弾環境のBA8th優勝構築。 【ネクラ超次元】がND環境で使えたのは、《ガドホ》登場後かつ《アヴァ公》スタン落ち前である15弾環境のみである。

ランクマ用のレシピでは、【MRC】のメタで《お清めトラップ》を積むのが主流だった。 しかし本レシピは、前回優勝者特権によりBA決勝トナメのみを戦う前提で組まれた、【MRC】度外視の構築となっている。 《Nトラ》がガン積みされているのは、《お清め》を抜いても緑枚数はキープしたいという意図の現れ。 《アンタッチャブル》を意識してか、《スパーク》と《オルゼキア》が1枚ずつ挿してあるのも特徴的だ。

使用者は割といる。使い慣れていないためか、高すぎるデッキパワーに振り回されている光景もしばしば。

グランドマスター2022』

レシピ

活躍時期:15-17弾

通称:【MRC】

解説

16弾環境のグランドマスター決定戦2022優勝構築。 15弾からの【MRC】を16弾の新カードでアップデートした構築である。 《ヴィルジニア》はDP殿堂後なので1枚。

16弾の【MRC】は、《特攻ジェニー》《デス・ゲート》の組み合わせで除去コンのように立ち回るのが特徴的。 《ミカド・ホール》《ディアス》も入れるのが主流だったように思うが、 ここでは代わりに《ボルシャック・ホール》と小型サイキックが多く編成されている。 《ライク・ア・ローリング・ストーム》もやや珍しい。

【MRC】は今でも環境トップだし、なんなら17弾でさらに強化されている。 手を抜いてレンタルデッキを使っている人をそこそこ見かけるが、本気で勝ちにいくなら最新版のレシピを組みたい。 《ヴィルジニア》も今や1枚も入らないことが多いので、そもそもレジェンダリー・ディビジョンで使う意味もない。

自由編成デッキ

ここからは自由編成(レンタルでない)のデッキを紹介。

【真・スノーフェアリー

レンタルの【白ブリザード】で済まされる訳がない。 墓地も触れる《ブリザード》は、自壊できる《ジャスミン》によってさらに凶悪になった。 パワード上昇が戻って多量ブレイクできるようになった《カスケード》も強いが、 スノーフェアリーもサーチ系カードも充実した今、とにかく《ブリザード》がイカれている。

白型で殴ってもよし、黒型で《ザビ・ミラ》してもよし。 最大出力は文句なく最強である。 ただし速攻や【剣誠】【NEX】など、4-5キルのルートを持っている相手に対してはシンプルに殴り合うしか無い。

実は構築がよく分からない。

【ゼロフェニハリケーン

倫理観ゼロの害悪デッキ。 赤の種かつ自爆効果を誘発できる《ポン吉》、 黒の種かつ2枚手札交換できる《アツト》によって強化まで受けている。

ただし、完全無敵かというとそうでもない。 《リュウセイ・ホール》の除去から《N》に繋がれたり、回り始める前に速いデッキに轢かれたりすると、順当に負ける。 《のろテラ》を入れない場合はリソースも細いので、《ゼロフェニ》再臨やランデスが続かないこともある。

真面目にやると最後まできっちり詰めなければならないのだが、大体そこに行く前にリタイアされる。 酷い話だが、ある意味では周回効率が良い。

【Nエクス】系

《吸い込む》《リュウホ》《N》《エクス》系統の基盤。 【ブリザード】には《勝利リュウセイ》のマナタップインが、 【ゼロフェニハリケーン】には基盤の各種カードが刺さる。

レシピは割愛。

ゾルゲテクノロジー

TLで見かけたので掲載。 《クサナギ・ブレード》《クルメル》《リュウセイ・ホール》など、 青混じりのブーストカードが増えたことで5t《テクノロジー》が現実的に目指せるようになった。

ゾルゲ》を出して盤面制圧したら、《リュウセイ・ホール》を撃って疑似「紅蓮ゾルゲ」する。

強いし楽しい。

自作デッキ

アレンジも含む。

【ブリザード】について

LD環境ぶっちぎりのデッキパワーを持つ【ブリザード】の最適解を自分なりに研究した。結論から言えば、

白トリガーを6枚前後積み、他は可能な限りスノーフェアリー割合を高める

となった。……通常環境と同じじゃん。

黒の《ザビ・ミラ》について

比較対象は《ザビ・ミラ》を入れた黒型、および《スパーク》と《ザビ・ミラ》を両刀するネクラ型。 回していて《ザビ・ミラ》が欲しいと感じたことは一度も無かった。 期間中、黒入りの【ブリザード】と幾度となく対面したが、相手から《ザビ・ミラ》は出てくることすら殆どなかった。 一度だけミラーで使われて負けたが、そのデュエルは回り方からしてお相手が大幅に勝っていた。

《ザビ・ミラ》を出す条件の「使用可能マナが8前後かつ場に4体以上」は、既にスノーフェアリー軍団で殴り勝つのに十分な状態なことが多い。 スノーフェアリーは盤面展開とマナブーストに長けているため、確かに《ザビ・ミラ》への適性はあるのだが、わざわざそうする意味が無いのだ。 特にLDだと《カスケード》が超打点になるので、【天門】の《エル・ドラード》なども貫通しやすい。 その上で【天門】を強く見るにしても、15弾初期のように《アポカリプス・デイ》、もしくは同じ黒で《ギガボルバ》など、対抗手段は他にもある。

黒型はトリガーが薄くなるため、ミラーや【ツヴァイ】などに対して大幅に不利。 ネクラ型は不純物が多くなるため、《ブリザード》の出力が低くなってデッキパワーを発揮しきれない。 黒を入れると全体への勝率は落ちると考える。

《進化/未来設計図》《進化の化身》

通常環境でもそうだが、LDの【ブリザード】は特に《ブリザード》への依存度が高い。 《ブリザード》を良いタイミングでプレイできなければ、しょっぱい準緑単ビートでしかない。 そのため、《ブリザード》を手札に持ってくるのは必須である。

《ブリザード》を掴むためによく使われているのが、《進化設計図》《未来設計図》《進化の化身》の3種。 LDで勝ちを追求する場合、評価は

《エボト》=《未来》>《進化》

だと思う。

《進化》は上振れたときに大量ドローできるのが魅力。反面、下振れると何も得られない。 《ブリザード》を安定して持ってくることで下振れを防ぎたいのに、そのカードが下振れ要素を含んでいるのではどうしようもない。

また、《進化》を積む場合はそのヒット率を上げるため、《ダイヤモンド・クラック》を2-3枚投入する必要がある。 しかし、LDの《ブリザード》は墓地にスノーフェアリーがいるとマナが増えるので、《クラック》のブースト発動機会は少ない。 《クラック》自体、どちらかというと溜めるプランや《ザビ・ミラ》との相性が良いカードなので、自分の結論である攻撃的な型への優先度は低い。 唯一《クラック》が活躍しやすい要素といえば、《ブリザード》が墓地を空にするせいで《カスケード》でマナが減りやすいため、そのカバーに入れるということ。 しかしながら、《ブリザード》を出した後に《カスケード》を出しているということは、すなわちゲームがほぼ終盤である。 その後のケアを《クラック》で……というのは状況としてはかなり稀である。

《未来》は最序盤の安定感を上げるのに役立つ。 既に《ブリザード》が手札にある場合は、マナに置くためのスノーフェアリーを持ってくることもできる。 墓地に行った呪文カードは《オチャッピィ》でマナに返すのにも最適。 《進化》と違って、《未来》《オチャ》の繋ぎを狙いやすいのもメリットである(※このデッキでは下振れムーブだが)。 弱点は、《ブリザード》が引っかからない可能性があること。 例えば目的のカードが《青銅》《ウルコス》の8枚体制であれば期待値は十分だが、《ブリザード》は所詮4積みなので来ないときは来ない。 《未来》を撃っても《ブリザード》がめくれなければ、そのデュエルはほとんど負けたようなものである。 そういう試合は捨てるという発想でやり過ごせないほどには、無視できない弱みである。

《エボト》の良さは、何と言っても確定サーチなところ。 急いで決着を目指すときには《カスケード》を確定で呼ぶこともできる。 弱点は4コストという重さ。序盤の事故解消にしてはちょっと重いのがネックである。 とはいえ、《ピーチ》下では実質2マナとして出せるタイミングもあるし、《ジャスミン》からの2→4の動きも悪くない。 シングルブレイカーではあるが、高パワーの打点としても結構頼りになる。

《未来》《エボト》にはそれぞれの良さがある。 一方で、それぞれ手札にダブつくと非常に邪魔なので、棲み分けるのが良いように思う。 別々に来るぶんにはマナカーブをずらせるのでそんなに困らない。 個人的には3-2くらいがちょうどいい。

『青黒リーフボルバル』

コンセプトは、本家《ボルバルザーク》で勝つこと。

3-5弾環境で盛んだった「タッチ《ボルバル》」を想起しつつ、

  • 除去やハンデスで耐久可能
  • フィニッシュ要素が薄め
  • 赤緑をタッチすることで採用可能カードが増える

という条件でデッキ基盤を探したところ、14弾環境の【青黒リーフコン】がちょうど良さそうだという結論に達した。 《ボルバル》をタッチすることで、雑に強い《リュウセイ・ホール》を搭載可能になった。

《ボルバル》《リュウホ》のスペースは、本来《エナホ》《リバイヴ》などが入っていた位置。 《エナホ》《アレグル》のドロソ基盤を捨てることに若干の抵抗があったが、《リュウホ》のドローオプションと《パンツァー》のおかげで全く問題なかった。 それどころか、ブーストオプションに《四つ牙》まで選択できてしまう。マナが伸びにくいという青黒コントロールの弱点を克服した。 終盤は《ボルバル》待ちで、来なかったら最悪《ミカド》《リュウホ》からの《オレドラゴン》ブチギレでもいい。 やはり《リュウセイ・ホール》が強すぎる。

今更ながら《ミカド・ホール》も優秀。 《生姜》《昇龍》の両方にアクセスできるため、超次元の枠を《リュウホ》と共有できる。 マイナス2000で《生姜》の射程内に入れるプレイングも健在。

《陰謀》は2枚でもいいかも。

『フルパワールーペビジョンツヴァイ』

明らかにDP殿堂の格ではない《ストリーミング・ビジョン》を研究した。 《ビジョン》は絶対に3枚拾いたいので純正青単、さらにリソース意識で《ルーペ》《ハルフォート》のヒット率を極限まで上げた結果、ノートリフルパワー構築になった。 レシピ公開制で戦うなら流石にまずいが、野良マッチでは他の【ツヴァイ】使いたちがトリガーを積んでくれてるから大丈夫。

最初は《ルーペ》《ビジョン》を各4枚ずつ入れていたが、《ビジョン》を撃つ頻度が思ったより少なかったこと、《ハルフォート》が《ビジョン》を落としまくることから、《ビジョン》を2枚に減量。 《ビジョン》が手札にあると、対コントロールでの安心感がある。 4《ビジョン》→5《ルーペ》《ガード》のように、連鎖外しをケアした慎重な動きも可能になる。

その一方、《ルーペ》がリソース役として優秀なことも強く実感した。結論の枚数比から見て分かるように、【ツヴァイ】におけるカードの強さは《ルーペ》>《ビジョン》である。《ビジョン》が殿堂入りした理由は【ツヴァイ】のドローパーツだったからなわけだが、《ツヴァイ》弱化・《ルーペ》が登場した今ではその正当性はなくなっている。早急な殿堂解除を求める。

これだけ頑張って構築しても、《ルーペ》のヒット率は7割に届かない。トリガーを普通に積む一般的な【ツヴァイ】なら、6割前後まで落ち込むはず。当たるものと思ってプレイするのは間違いだろう。

《カスケード》は《勝利ガイアール》対策。

『黒緑レオパルド速攻』

《レオパルド・ホーン》が弱体化するきっかけとなった【黒緑速攻】の更新版。ちょうど《キリンソーヤ》が収録された頃に全盛期を迎えて弱体化、その後は墓地進化《デスマーチ》を絡めて進化速攻するデッキへと形を変えていった。

更新点の1つ目は《コダマンマ》。手札の数が出力に直結するこのデッキでは、手札補充の重要性が高い。《ヤット・パウル》8枚体制によって、高い出力を安定して出せるようになった。

2つ目は《ザビ・クロー》。採用については説明不要だろう。 ただし、しばしば「溜めて殴る」プレイングをする【レオパルド入り黒緑速攻】では、《ザビ・クロー》が勝手に突っ込んでいくのが若干噛み合わなかったりする。

3つ目は《ジオ・ナスオ》。《ダンディ・ナスオ》同様、デメリットなしの実質1マナクリーチャーである。マナをよく見る必要のある《ダンディ・ナスオ》よりもプレイングが簡単になるのは嬉しい。そして《ダンディ》同様、1ターン目には出せないので注意。《ロンリー・ウォーカー》も1ターン目には出せないので、本物の1コストの枚数には気を配りたい。

『アガピリースパンダ』

8弾環境に猛威を奮った《ジェネラル・クワガタン》入りの【トリーヴァパンダ】は、しばらく生き延びていたらこうなっていたはず。要は《アガピ》《アラゴ》のセットが入ってくるというだけだが。

《アラゴ》以外の赤を探す段階で、「《ディアボロス》対策で《シューティング》だよなぁ……」と即決してしまった自分の思考回路が悲しい。本当なら《ボルパンサー》を入れてあげたいんだけどね。 と言いつつ、実際入れるとなると《バンジョー》の探索対象が1つ増えることになる。4t《パンダ》の安定性が下がってしまうというリスクは無視できない。

『驚天リペア』

《驚天》も使わないわけにはいかない。 《驚天》《アラゴ》《運命》《ジャック》をはじめとする当時の基盤をベースに、今のカードでアレンジ。

《ホワグリ》は必須。《驚天》の後は殴り合い必至なので、《コルテオ》を仕込みでバックアップできると心強い。

「驚天コントロール」なるものを体感してみたかったので、気取って《シャイニー・ホール》。前寄せのデッキに対して《パンツァー》を立てたら好き放題できる。 《ガレック》《デス・ゲート》が入っているのも主にコントロール目的。

しかしその結果、多色が多くなりすぎて、本筋のはずのビートダウンが安定しなくなった。黒は抜いてしまって、ブロッカー対策は《シューティング》に任せるのが無難。

『黒抜き烈流アガピNビート』

最後まで使ってこなかった《烈流神》から構築をスタート。 LDでは、《烈流神》の売りである粘っこいビートダウンは、相手のハチャメチャなデッキパワーに押し負けやすい。 《烈流神》と方向性の合うコンセプトを保ちながら、こちらもデッキパワーを十分に上げる必要がある。 そもそも《烈流神》の現役時代も、彼らはパワーデッキのサブアタッカーとして採用されていた(【烈流トリビ】のようなデッキもあったが)。 メインプランとして据えなくても問題なかろう。

《スパーク》仕込みたいなで《ホワグリ》、白があるなら《アガピ》《ウルコス》《アラゴ》基盤、色調整に《リュウホ》、【MRC】対策の《N・ワールド》……とやっているうちに自ずと40枚埋まった。グッドスタッフとはそういうもの。

《烈流神》がアンブロッカブルなのに《シューティング》が入っているのはやや矛盾。《ディアボロス》に恨みを募らせすぎた末路である。

『現代版ドロマーボルバル天門』

《エル・ドラード》入りの現代【ドロマー天門】に《ボルバルザーク》を突っ込んだらどうなるんだろうという発想で組んだが、あんまり強くなかった。 多分普通の5cでいい。

『流星撃滅』

リュウホ》《昇竜》から《ゲキメツ》したら楽しそうだったので作成。 《吸い込む》《リュウホ》基盤が強かった。 回りの悪い【ブリザード】に2回勝ちながら8連勝。

『テンプレNEX』

《ホリスパ》を《DNA》にしただけ。地味だけど普通に強い。

おわりに

レジェンダリー・ディビジョン、やはり最高。 歴史を振り返るもよし、あの頃使わなかったデッキを使い直すもよし、自由資産で持っていないカードを試すもよし。 ルームマッチで過去環境戦を楽しむこともできる。 ポイントがカンストしても遊びたい。