デッキレシピ
- コンセプト:B
- 完成度:A
- デッキパワー:A
- 思い入れ:S
2023/2/4, ゴクドラゴンカップADマスター。 累計約650戦。キッツ……。
GOLDEN! GOLDEN! pic.twitter.com/LYPTCckEvQ
— ミケガモ (@nusu_fkr453145) 2023年2月4日
注:この記事では特に言及がない限り、 《ABYTHEN》《TENMTH》《WILLOW》を3体セットで採用し、《GOLDEN》への覚醒リンクを少なからず狙う運用が前提である。
《シャチホコ・GOLDEN・ドラゴン》について
レジェプレ2023に新規Vicとして収録された。 Vic枠となれば強さが保証されていても良さそうなものだが、信じられないほど弱い。
素材は《ホワイト・TENMTH・カイザー》《ブラック・WILLOW・カイザー》《レッド・ABYTHEN・カイザー》の3体。 実質的にはどれも5-6000WBの能力持ちなので、単体スペックは決して低くない。 ところが、先出しパーツの《TENMTH》《WILLOW》が持っている能力はアタックトリガー。リンク狙いならほぼ腐ってしまう。 《ABYTHEN》にこそ強力な除去耐性がついているが、悲しくもPSリンクの最終パーツに指定されため、むしろ噛み合っていないようにすら見えてしまう。
単体スペックもさることながら、単色7コストサイキックを3体揃えるのはシンプルにキツい。 ホールを3ターン連続で使うという動きの要求値自体が高いし、 5マナのカードを連射するのはマナカーブ的に弱いし、その間除去を食らってもいけない。
さらに、3体の色がバラけているのも問題である。 現状で複数の素材にアクセス可能な超次元呪文は、《シャチホコ・ホール》と《ガード・ホール》(←白黒だけ)の2枚のみ。 必然的に、ホールの種類を多く積まなければならない。
本気でリンクを狙う場合、出す超次元カードを12枚程度採用する必要があるだろう。 これによってデッキの重たい部分が完全に占領されてしまうため、他のプランを用意する余裕はほとんど無い。 また超次元ゾーンも3枠食われてしまうため、他の強力超次元カード(例:《リュウセイ・ホール》など)を同居させようにも、本来の強さを発揮できない。 しかもメインパーツは、リソースが取りづらいデイガ3色に分布している。 デッキを回すための色を別途積むことになるので、構築の幅は尋常でなく狭い。
正攻法で行くなら、《GOLDEN》のリンクは最速でも6ターン目。 そんなに上手くいくわけがないので、基本的にはトロいデッキになる。 「マイナーカードはミッドレンジで仕上げるのが良い」という金言(以下記事より)に従うことすらできない。
これだけ難しい条件をクリアしなければならないだけあって、リンク後の性能だけなら最強格と認定してよいだろう。 とは言っても、全体9000マイナスは除去として時に不十分だったり、 呪文3枚回収はターンが返ってくる前提だったりで、リンクと勝利は必ずしも同値ではない。 なんなら、他の覚醒リンクのほうが強い状況だってザラにある。
このように、《GOLDEN》は「リンク激難&構築不自由&勝利不確定」の三重苦である。 性能的なコスパは間違いなくワーストだ。
当然のごとく、環境ではちっとも見ない。 今期600戦ほど《GOLDEN》で戦って、相手の超次元に《GOLDEN》セットが積まれていた試合が2回あったことに感謝すべきだろう。
《GOLDEN》の扱いがヒドい
直球で物申すが、このカードの扱いは相当ヒドい。
紙からの変更点は、
- 《シャチホコ・ホール》に呪文耐性追加
- 《シャチホ》で出したエイリアンサイキックにも除去耐性付与
- 《ABYTHEN》が出た時にPSリンク
の3点。 1つ目はそこそこありがたいが、ライバルの《リュウセイ・ホール》と比べると効果のショボさが際立つ。 2つ目は、あまりに配慮を欠いた紙版テキストが修正されただけ。 3つ目は、デュエプレ収録の3体覚醒リンクに共通の仕様変更である。 申し添えておくと、サポートカードの類は一切来なかった。
紙の《GOLDEN》は、カジュアル寄りデッキ【湧水シャチホコ】のフィニッシャーになるかも?程度の存在感しかなかった。 にもかかわらず、デュエプレ収録にあたってのプッシュはとっても薄い。《GOLDEN》を活躍させる気が微塵も感じられない。
此奴がいかに恵まれないかを知ってもらうため、 デュエプレ収録の他の3体覚醒リンクすべての処遇を整理しよう。
《激竜王ガイアール・オウドラゴン》《死海竜ガロウズ・デビルドラゴン》
専属呪文《ガイアール・ホール》《ガロウズ・ホール》を絡めれば、ホール2回でリンク可能。 先出しパーツにはそれぞれ、cip持ちの《ブーストグレンオー》、実質除去耐性の《ザビ・リゲル》がいる。 《激竜王》は《ガイアール・カイザー》との択による柔軟なプレイングが可能。 《死海竜》はPSリンクを存分に活かし、《ザビ・ミラ》からのトリガー封殺フィニッシュが定番。
《星龍王ガイアール・リュウセイドラゴン》《豪遊!セイント・シャンメリー》
先出しパーツが2マナ・3マナのため、汎用の5マナホール2回でリンク可能。 出力は若干控えめな代わりに、PSリンクが非常に簡単なのが特徴。
《絶体絶命ガロウズ・ゴクドラゴン》
専ら【天下統一シャチホコ】のフィニッシャーとして活躍。 まともにホールを撃って揃えることはまずないが、一応どれも3色のため、ホールからのアクセスは良い。 先出しパーツの《激天下》はシスクリ性能が非常に高く、《天下統一》との相性も抜群。 紙から強化された《ザビ・デモナ》を使えば、《天下統一》下で《激相撲》《激沸騰》を一気に呼んですぐPSリンクに持ち込める。
《唯我独尊ガイアール・オレドラゴン》
リンクのためにはホールを3回撃つ必要がある。 とはいえ、《生姜》《昇龍》は3色のためアクセスできるホールが多い。 時代先取りのパワカ《リュウセイ・ホール》も、《オレドラゴン》セットの採用をよりお手軽にしている。 何より、3体すべての単体性能が全サイキック中トップクラスに高い。 極めつけに、この中では唯一V覚醒リンク持ちである*1。
《バンカラ親分 メンチ斬ルゾウ》
ホール3枚要求。 しかし、「《四つ牙》でマナ伸ばす → 《ホワグリ》《カチコミ》 → ホール回収して《紅蓮》」というスムーズな流れが開拓された。 《四つ牙》が《ヨーデル・ワイス》に呼んでもらえるようになったのも大きい。 リンク解除が無いが、本命はリンク時に飛ばす他の覚醒リンクや《覇》なので何も問題ない。
《弩級合体!ジェット・カスケード・アタック》
《キラーメガネ・ホール》を絡めたホール2回でリンク可能。 一応《キラーメガネ》の微強化とリンク後の効果変更が入っているが、コイツはだいぶポンコツ。 せめてリンク解除をつけてあげて。
これらと比べると、《GOLDEN》はぶっちぎりで揃えにくく、かつ強化要素が乏しいのが明らかである。 ロマン性で言えば《GOLDEN》はほぼ紙の頃のままだが、 カードプールが濃密に凝縮されたデュエプレでは、《GOLDEN》の魅力は相対的に落ちている。 あからさまなカスレアなら哀れみの目を向けてもらえるかもしれないが、 微妙に使えそうな雰囲気を出しているゆえ、かえって注目されないのも悲しいところだ。
辿った過去の型
諦めた型の供養。
デイガ型
ゴクドラゴンカップ初期にまず使ったのはデイガ型。 色の安定を最優先している。リソースは《アヴァ》《ボルシャリオ》《ドラホ》に任せた。 実際、ホール連打に入ると1ターンに1枚しかカードを使わないので、ハンデスを序盤に撃ったとしても手札は足りる。
敗因は実にシンプルで、ブーストからの《リュウホ》《ガドホ》《永遠リュウ》といったパワカ群に押し潰されること。 ハンデスをちょっと撃ったところで、ノロノロと5マナホールを使っている間にすぐに戦況を引き戻されてしまう。
緑デイガ呪文型・初期版
デイガ型の場合、《GOLDEN》降臨は最速でも7ターン目。 流石にブーストが欲しいと感じて緑を投入した。
結果、10マナ溜めて5マナホールx2でリンクを狙うルートが生まれた。 というか最初はそれしか狙ってなかった。
その証拠に、初期案では《ガード・ホール》が1枚も入っていない。 《ガドホ》を入れたら《ディアボロス》に頼ってしまうだろうと危惧しての構成である。 しかし四の五の言ってられなくなって、最終的に4枚になった。 《ディアボロス》の存在を認めるにしても、《TENMTH》《WILLOW》目線で見れば《ガドホ》から出てこれるのはメリットである。 せっかくホワイト・コマンド・ドラゴンおよびブラック・コマンド・ドラゴンなのだから、これを活かさない手はない。
緑にブースト以外の役割がほぼ無い。 普通のデッキなら《大地》《リュウホ》があるのだが、このデッキではどちらも使えない。
青デイガ型
緑型の出力に限界を感じ、再び妨害する方向に舵を切った。 正確には、緑か青のいずれかを足すしか改造の余地が無いので、 試していない方を作ってみた。
ドロソを入れてハンデスが撃ちやすくなっている……と言い張りたい。 《ミル・アーマ》でのホール軽減も狙っている。
色確保のために《シャチホ》《ミル・アーマ》がすぐマナに埋まるのがダメ。 緑を入れていればマナブーストで運良くマナ色が揃うのに期待できるが、 緑抜きの場合は手札からのマナチャージのみで色を確保する必要があるせいでそうなりがち。 《シャチホ》はさておき、《アーマ》は4c以上のデッキだと弱いことを実感した。 【ドロマー超次元】ですらちょっぴり扱いづらいのだから自明だったか。
色合わせで入れたい《執拗なる鎧亜の牢獄》は、現環境だとほぼ《陰謀と計略の手》の下位互換。 スペース不足の中で赤を入れる意味が全くといいほどない。
18弾の《コアクアンのおつかい》が強化要素になりえたものの、 《エナジー・ライト》がそれに変わったところでデッキの根本は変わらない。 《アクアン》から《ザビ・イプシロン》を拾って進化し、《WILLOW》《ABYTHEN》を出し分ける手も思いついたが、 たぶんそれ以前の問題。
負け方はデイガ型と概ね同じ。 生粋のコントロールが、わざわざ3tかけて《GOLDEN》を揃えようとしているところに笑いを禁じえない。 その手番とデッキスペースを他のカードに充てろよという話。
緑デイガイダテン型
完全に行き詰まった結果、《TENMTH》《WILLOW》のATを活かさないと勝てないのでは? という発想に至った。 殴る構成だと《GOLDEN》は出にくくなるが、それを許容する程に追い詰められている。
ATを使うなら、やはり《イダテン・アクセラー》によるSA化である。 《シャチホ》《TENMTH》《イダテン》クロスで、トリガーを踏まなければ攻撃避け&呪文耐性のSAWBを半無限に生成可能。
一度《TENMTH》《イダテン》体制が整えば手札の消費はなくなるし、ギアの《イダテン》も積むので、 リソース役は量の《アヴァ公》ではなく、質の《ボルシャリオ》に定めた。 最後には探索を確定させるため、探索対象を《ドラホ》《シャチホ》《ガドホ》の3種に絞った。
緑確保&速攻対策の意識で《戦祭の化身》を試したこともあった。
結局のところ、手札のみならず色マナの制約がめちゃくちゃ厳しいので、理想ムーブはさっぱり決まらない。 いっそデアリガズにして、色だけでも安定させるという案もあったが、 《GOLDEN》パーツへのアクセスカードで一番無難な《ドラヴィタ・ホール》を切る勇気がなかった。
そもそも、ちょっと押しが強いだけのビートダウンが勝てる時代ではないのだが。
最終形
緑デイガ呪文型ファイナル
イダテン型はやっぱりデッキパワーが足りない。 《GOLDEN》の関連パーツで、純粋にデッキパワーを高めるにはどうすればいいかを考えた。 結果、緑デイガの初期型にも入っていた《アヴァ公》に行き着いた。 使いたいカードが全て呪文だからという、単純明快な理由である。 《アヴァ公》の手札補充に期待して、《マジック》を減らして2コストブーストの《石盤》《コクーン》を搭載。【ネクラ超次元】では《コクーン》をもっと積むと思うが、このデッキではトップマナ落ちで色が揃うことに期待しているので、《石盤》も大事。
《アヴァ》の出力を高めるため、他のクリーチャー、具体的には《ボルシャリオ》を抜いた。 どうせ呪文をたくさん積むなら、《ボルシャリオ》の探索が濁るのは避けられないだろう。 白赤呪文の種類数の制約が外れたのをいいことに、ATを活かすために《勝負だ!チャージャー》まで積んだ。 こうした呪文を大量搭載する前提での構築ロジックは、イダテン型と真逆である。
《アヴァ公》を使うきっかけになったのが、相手サイキックの除去に《リースストーム》を採用したいというモチベーション。 それまでは確定除去が《ガドホ》だけだったため、早い段階で出てくる《昇竜》《パンツァー》に困らされていた。 《リフスト》を手撃ちしたいカードに押し上げることで、緑にブースト以外の役割を持たせることにも繋がった。
白赤多色の《ボルシャリオ》が抜けたことで、 同じカラーリングの《ボルメテウス・ホワイト・フレア》を、 全体の色バランスを保ったまま採用することができた。 スペース不足が宿命のデッキなので、トリガー枠には1枚盾に埋まれば機能するスパーク系が頼もしい。 これを仕込む《ホワイトグリーン・ホール》も併せて、理論上は死角のないデッキということにしておく。
《ボルシャリオ》を抜いた枠に間接的に入ってきたのが《ミカド・ホール》。 採用理由は無論、PSリンク狙いで《WILLOW》を出すカードを増やすため。 記事を書いていて初めて気付いたが、《ミカド》《ガドホ》がありながら、《ガンヴィート》が採用されていない。 普通なら絶対に《ガンヴィート》を採用すべきだが、《GOLDEN》パーツにスペースを取られすぎているので致し方ない。
何が決め手?
一つは、《アヴァ公》のカードパワーにすべてを託したこと。 《スペル・デル・フィン》や《バルカディアス》は諦め、《アヴァ公》に頼り切る構成にしたのが功を奏した。 例えビート相手だろうと、手札に来た《アヴァ公》は安易な気持ちで埋めてはいけない(2敗)。
もう一つは、潜る時期。 《GOLDEN》で相当長いこと沼っていたが、それは猛者たちがランクマを駆け上がるカップ序盤、 そして新弾リリース直後でガチデッキ開拓期間のカップ中盤の話である。 それらの時期が過ぎると、ADプラチナ帯は(ときに自分のように)変なデッキが増えてだいぶ勝ちやすくなる。 イヤな言い方になるが、このデッキが強くなったのではなくて、周りのデッキが弱くなったというわけだ。 前期に「業者」をやっていたせいで、その辺の事情をすっかり忘れていた。
プレイング・カード所感
適当に《TENMTH》などを投げて相手をビビらせながら、ホールを2連射できる10-12マナ圏を目指す。
《イダテン》型と違って積極的には殴らないが、場合によって
- 《TENMTH》→《シャチホ》《WILLOW》、《TENMTH》殴って《シャチホ》回収
で《GOLDEN》を予告することもある。
一番難しいのがサイキックの出し分け。各ホールからは、
- 《ドラホ》:《TENMTH》《チャクラ》《パンツァー》《プリン》
- 《ミカド》:《WILLOW》《生姜》
- 《シャチホ》:《TENMTH》《ABYTHEN》《WILLOW》《プリン》
- 《ガドホ》:《ディアボロス》《TENMTH》《WILLOW》
が出る。記入順は出す頻度が高い順である。
特に《ドラホ》の選択は、その後のゲーム展開を大きく左右する。 なるべく勝ち筋につながる《TENMTH》を出したいが、そうも言ってられないケースもしばしば訪れる。 《チャクラ》は、【ライゾウ】【キリコ】【MRC】のようなタイムリミット系、および速攻相手に。 《パンツァー》は、序盤にハンデスを受けた時、もしくは手札がとても弱い時に出したい。 その際にはもちろん《GOLDEN》デッキとしてのプライドを捨てることになるので(特に《チャクラ》)、覚悟を決める。
《ガドホ》は《ディアボロス》のことが多いが、《ディアボロス》で圧がかからない相手、 またはもうじきホール2連射が可能なときは、《TENMTH》《WILLOW》のいずれかを並べるのもいい。 《TENMTH》を出せば、最悪殴って《ガドホ》を構え直すこともできる。 一方、《TENMTH》は4積みの《ドラホ》でも出せることから、《WILLOW》を選んだほうがリンク確率は上がる。
他のアプローチ
《GOLDEN》完成への王道は、パーツ3種を出し分けられて除去耐性も付く専属呪文《シャチホコ・ホール》を軸に、ホールを3回撃つルートである。 今回はこれに従ったが、それ以外にも現実的に《GOLDEN》を揃える方法はいくつかある。 参考までにここでご紹介しよう。
1つ目は、シャチホコ仲間の《天下統一》。
《シャチホ》以外で唯一、3パーツ全てにアクセスできるカードである。←《グレイトフル・ライフ》もいた。
しかし残念ながら、《天下統一》を軸にデッキを組むなら、それと相性の良い《激天下》を擁する《絶体絶命》のほうがフィニッシャーとして適任となる。
誠に遺憾だが、《GOLDEN》と《絶体絶命》のフィニッシュ力は大差ない。
場合によっては《DNA》や《吸い込む》を許さない《絶体絶命》のほうが強いことすらある。
加えて【天下統一】はクリーチャーデッキのため、《GOLDEN》の呪文回収が腐ってしまう。
やはり《絶体絶命》を使うべきだろう。
《ファンク》《悠久》に困らないぜ!という屁理屈もあるにはある。
2つ目は《MRC》。 《シャチホ》、黒ホール、赤ホールの3枚を一気に唱え、一気に《GOLDEN》までたどり着ける。 使わなかった主な理由は、《MRC》というカードの主張が強すぎること。 メジャーデッキとして確立されていて面白みに欠けるし、 正直《MRC》が出れば何をやっても勝つので、ここで《GOLDEN》を使う意味を見いだせない。 加えて、一般的な【MRC】の構築上の悩みにもどっぷりハマってしまう。 ただでさえ赤黒呪文の種類を少なくしたい【MRC】が、 《GOLDEN》のためだけに《シャチホ》を(おそらく)フル投入するのは渋い。 しかも、超次元も3枠食ってしまう。《ヴォルグ・サンダー》x2, 《サンダー・ティーガー》x1は確定だろうから、自由枠があと2つしかなくなる。 ついでに、せっかくの《シャチホ》の除去耐性はほぼ腐る。 《GOLDEN》と《MRC》、どちらの視点から見ても腑に落ちない点が残ってしまう。
3つ目として新たに注目しているのが、《ドラゴン・ボーン》を絡めた「ロマノフアレクサンドル」。 このギミックの特徴は、同じ黒呪文を連射できることである。 《シャチホ》を連射して《GOLDEN》を目指したい。 《シャチホ》→《エタサイ》の始動なら、《シャチホ》の除去耐性を活かしながらスムーズにリンク可能。 《ドラゴン・ボーン》x2→《アレクサンドル》x2 の体制が整えば、1ターンのうちに《GOLDEN》が完成する。 諸々の噛み合いが良いので、こっちのほうが面白いデッキになったかもしれない。
▽デッキ名
— ギャレット (@cvylon401) 2023年1月31日
赤味噌秘伝RZZ
▽デッキの特徴
始動は手札《エタサイ》&《邪龍秘伝》墓地《ロマノフ》だけ!
《ディミトリ卿》で儀式の準備!
《ロマノフ》攻撃《邪龍秘伝》で《アレクサ》蘇生して超次元連射の物量差で勝利を掴み取れ!
▽デッキへの思い
煌めいて!GOLDEN!#デュエプレデッキビルド杯 pic.twitter.com/j9V3Mqd8GR
ただし、自分は《GOLDEN》を17.5弾環境から研究し始めたので、 今更18弾で出たギミックに切り替えるのが悔しくて使わなかった。 見栄を張らなくていいなら、これが最も合理的な《GOLDEN》の使い方と言えるだろうか。
注目カード
背景ストーリーの都合上、超次元関連カードはしばらく出ないので、《GOLDEN》リンクを直接的に支援するカードの追加は見込めない。 出てきた直後から苦境に見舞われているというのは、なんとも悲しい運命だ。 そんな中、18弾で収録された、自身および7マナ以上のクリーチャーが出た時に能力が誘発するトリガークリーチャーのサイクルは、数少ない《GOLDEN》の強化パーツである。 「構成パーツがすべて7コスト以上」という、《GOLDEN》の弱点を逆手に取ることができる。
《エビンビー》は"置きタッパー"として優秀。《TENMTH》でタップキルしながら《シャチホ》を回収する強いムーブがある。
《躍食》はマナを伸ばしてのホール連射が魅力。
《オニゾウ》は速攻相手に強い……はず。黒マナにもなる。
《アヴァ公》との相性の都合で最終形からは抜けてしまったが、本来もっと吟味するべきだったかもしれない。
おわりに
これだけたくさん潜ったのは、『ペガサスキングサファイア』のとき以来である。 達成感はあれど、苦行は苦行。 特に今回は、カード開拓およびデッキ投稿を頑張るべき新弾リリース直後にもかかわらず、 マスター未到達のせいで頭が《GOLDEN》に支配されているという良くない状態に陥っていた。 新弾を控えたシーズンは、ちょっと強めのデッキを使って駆け上がるか、 新弾が出て1週間(≒ビルド杯の折り返し日)あたりからスロースタートで始めるべきだと感じた。
*1:V覚醒リンクは紙時代からついていた