ミケガモのブログ

3c超次元グレートブルー【デュエプレ】【マスター】【DMPP-14】

デッキレシピ

  • コンセプト:B
  • 完成度:B+
  • デッキパワー:A
  • 思い入れ:A

代表でラッカ型を載せておく。クローシス、シータ型は下に。

22/06/19, ディアボロカップADマスター。 確実に300戦はやった。

導入

先月、こんな記事が投稿された。

note.com

時が経つのは早いもので、7弾環境も1年半前の話。あぁ懐かしいなぁ、こういう考察もできるのか、などと感心しながら読み進めていったところ、 最後の最後で見逃すわけにいかない文を発見する。

(収録SRの評価・分類の文脈で)

いずれにも分類できないSRは「蒼神龍スペル・グレートブルー」「魔聖デス・アルカディア」「インフィニティ・ドラゴン」「緑神龍ハルクーンベルガ」の4種です。

「グレートブルー」以外は少なからず環境で見かける機会もありましたが、他SRたちと比べるとどうしてみ見劣りしてしまう性能でした。

7弾はVR以下にまで範囲を広げても、活躍したカードとそうでなかったカードに割とはっきり区分けされてしまう極端なプールであったと感じます。

……

…………

………………

……なぁ。ボクたちはやったよな?

ランクマッチがNDとADの2フォーマットに分かれ、連勝ボーナス制度が導入された7弾。 「ボーナスを駆使すれば好きなカードでマスターに行けるはず!」と意気込んだボクが、初めてスカウトしたのがお前だった。

mikegamo.hatenablog.com

紙の頃は、唱えられる呪文はコスト7以下、外したカードは墓地送りなんて、ふざけた効果をしてたよ。 収録されたのだって不死鳥編のVRで、お世辞にも皆の目に留まる立場じゃなかった。 それでもお前は、当時のボクを魅了した。 こっちに来たときには身軽になっていたし、細かい気配りもできるようになって、紙の頃よりもっともっと大きい夢を見せてくれる気がしたんだ。

道は辛く、険しかったよ。 お前は相手にマークされやすくて、いつも何もできずに場を去っていった。 やっとの思いで進撃できたら、今度はお前自身の気まぐれに振り回された。

気が狂いそうだった。何度も何度も諦めそうになった。 でも、ボクたちは確かに成し遂げたんだ。

覚えてるだろ!?

……とぐろをまくだけか。そうだよな。お前の腰の重さはよく知ってる。

スタン落ちしたお前はもう隠居気分なのかもしれないし、周りに気付かせてくれる人もいないのかもしれない。

でも、ボクは確信してるんだ。今の世界では、お前は以前よりもずっと強い力を振るうことができる。

お前に似合うと思った武器をたくさん持ってきたんだ。 正直言って、どれがお前の好みに合うのかは分からないよ。 でも言い換えればそれは、可能性に満ち溢れてるってことさ。

ボクは、お前を知らないと言った奴らを見返してやりたい。 相手の視野の外から思いっ切りぶん殴って、ギャフンと言わせてやる。 少しでも心が動いたなら、ボクの頼みを聞いてほしい。

もう一度、一緒に高みを目指さないか?


注:

《グレートブルー》は完全なる環境外カードです。 コイツをランクマで使うとか言ってる奴は信用しないほうがいいです。


キーカード紹介

《蒼神龍スペル・グレートブルー》

攻撃時にトップをめくり、呪文なら唱え、そうでなければ手札に加える(通称:「ウォルタドラゴン」)。

13弾から登場した超次元呪文は、

  • デッキを呪文で埋め尽くしても「殴れる」構成にできる
  • クリーチャーを展開できるので腐りにくい

という点で《グレートブルー》の構築に革命を起こしている。 とはいえ、踏み倒しているコストは5程度なのでイマイチお得感が無かったりする。

ウォルタウォルタ言ってバカにしているようにも聞こえるが、 実を言うと、対象領域に影響を及ぼさず空撃ちになる呪文よりずっと良い。 【ウンリュウビート】における攻撃ストップと同様に、スカは次に出すクリーチャーを確保できるということだ。 スカっても嬉しい構築を心がけていきたい。

色々言ってゴメン。でも《クゥリャン》使うわ。

関連カード紹介

《蒼神龍スペルギア・ファントム》

後輩。呪文主体の構築になるのですんなり採用できる。

……いや、むしろデッキを乗っ取られている。 《グレートブルー》が《サーフ・スパイラル》を当てて喜んでいる傍ら、コイツは同価値のムーブを平然とやってのけるんだから。

今環境、サイキック・クリーチャーをサクサクどかせるのが本当に強い。 相手が意気揚々と出してきた《ドラヴィタ》を返してニンマリしよう。 他にも《カチュア》を機能不全にしたり、《ジョン・ジョ・ジョン》と組ませて《ツヴァイ》《Bロマ》をロックしたりできる。 対処必須カードを出されたとき、《スペルギア》を出すために泣いて《グレートブルー》を斬ったシーンは数知れず。

バウンスが本命ではあるが、手札補充も相当大事。 このデッキのドローソースはほぼ《スペルギア》に依存している(+ウォルタドラゴン)。

ちなみに紙の頃は余ったカードをデッキトップに置けたので、《グレートブルー》の下準備になった。

《シークレット・クロックタワー

ついにデュエプレに登場したデッキトップ操作カード。 紙の頃は《グレートブルー》登場時から使えたんだけどね。

軽くて・呪文で・手札を失わずに撃てる。コンボ用カードとしては非の打ち所がないと言って良い。 しかし、《グレートブルー》をSAにして走らせるときは撃つ暇が無い。 さらにそこでトップからめくれようものなら、とても残念な気分になる。 堅実に強い超次元呪文をたくさん積むようになった現代式《グレートブルー》は、適当に殴ってもアタリを引く確率がそこそこ高い。 噛み合っているカードではあるが、4枚確定ではないと思っている。

採用するなら《ドラヴィタ・ホール》もセットになるというのが今の結論。 しかしこのデッキはビートダウンなので、《ドラホ》よりは同じ白5マナの《シャイニー・ホール》で盤面干渉したい場面が多い。 《クロックタワー》以外、回収したい3マナの呪文も少ない(低コスト呪文は《グレートブルー》との相性がイマイチ)。 バーターの《ドラホ》もそこまで魅力的ではなかったり。

《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》《炎刃 イダテン・アクセラー》

こちらも待望の、《グレートブルー》をスピードアタッカーするクロスギア。 呪文でないのが惜しいと思いきや、《グレートブルー》で《キリモミ・スラッシュ》なんて撃っても仕方ないので、 むしろドローできるギアのほうがありがたい。

この2枚、どちらを採用するかはかなり迷った。 それぞれのメリットは以下の通り。

  • 《マッハアーマー》

    • コスト減がついているため実質ブーストカード
    • パワー+2000で殴りやすくなる
    • 攻撃時《ボルホ》で出てきた《時空ボルシャック》がSAになる
  • 《イダテン》

    • 軽いので1~2ターン目、もしくは余ったマナで準備できる
    • 全てのサイキックをSA化できる

デッキを組む前は《マッハアーマー》一択だと思っていたのだが、回してみると《イダテン》にしかできないことにも気付かされた。 だが結局のところ、結論としては《マッハアーマー》だった。

《マッハアーマー》なら、3マナ以下のブースト→《マッハアーマー》→5t目に《グレートブルー》発進の動きがある(強くはない)。 ブーストを挟めなくても、《マッハアーマー》から次のターンに《スペルギア》が走れる(強い)。

現環境のメジャークリーチャー《ディアス》《GENJI》がパワー7000なので、 それらと《スペルギア》が相討ち、《グレートブルー》がパワー勝ちできるようになるパワー+2000も優秀だった。 ほかのパワーアップの使い道としては、

  • メビウス》覚醒の補助
  • 《パワード》や《ジョン・ジョ・ジョン》につけて《キル》覚醒
  • 《キル》につけて《ジャック》から保護
  • メビウス》が《チャクラ》に殴られない
  • 《チャクラ》が《ライゾウ》に殴られない

などなど。

さらに、一旦の目標マナが6でよくなるため、《イダテン》のときに必要だと感じていた《エナライ》《ブレチャ》のような、 デッキの密度を下げてリソースを取りに行くカードを入れずに済むようにもなった。

デッキカラーについて

茶番で触れたように、《グレートブルー》は構築はおろか、最適なカラーリングすら未知である。 どの色にも採用したいカードがあるので、文明を決め打ちすることはできなかった。

まず、ビートダウンデッキになること、超次元呪文およびメインカード周辺がほとんど単色であることから、デッキカラーは3色に抑えたい。 《ヘヴンとバイオレンス》《花籠》《牢獄》などの呪文で色を稼ぐこともできるが、多色の優秀な呪文は軒並み除去である。 除去が過多になると《グレートブルー》のハズレが増えるので、単色の超次元呪文を中心とした腐りにくい呪文で枠を埋めていきたい。

当然ながら、《グレートブルー》の青は確定。

スピードアタッカーを付与する赤も、準確定で良いと思っている。 《ボルホ》から出てくる2打点の《時空ボルシャック》も強い。

つまり、あと1色を 白・黒・緑 から1つ選ぶことになる。

白(ラッカ)

《シャイニー・ホール》の色。 最初に作ったのも、一番多く使ったのも、マスター到達まで漕ぎ着けたのもこのカラーだった。

メビウス》×《シャニホ》の相性の良さは言わずもがな。 詰めのブロッカータップ、《チャクラ》のカードパワー、《ユリア・マティーナ》へのアクセスなど、できることの多さが魅力。

トリガー超次元呪文《サプライズ・ホール》も見逃せない。 普通のトリガー呪文は除去かタップくらいしか無いところ、《サプライズ》はトリガー呪文でありながら場を増やせるのが偉い。

除去カードを積むとすれば優秀なのは《ヘヴンとバイオレンス》だが、殴り切りが遠くなってしまう。 殴るデッキにつき、《魂と記憶の盾》は要らないと思う。

ほか候補カード

  • 《バリアント・スパーク》
    • ワンチャンス作る用と、《メビウス》絡めて場を一掃。スペースなし。

黒(クローシス

《ミカド・ホール》の色。 最高プラチナ2-2。

《ディアス》はなぜかドラゴンを持っているので、《マッハアーマー》で走れる。 《ボルホ》以外にもトップからSAのパターンが増えるのが良い。

除去トリガーには、定番の《デーモン・ハンド》を採用できる。 何を当たり前のことをと言われるかもしれないが、《グレートブルー》の詠唱は強制なので、 例えばどうでもいいクリーチャーに《花籠》を撃たざるを得ず、相手のマナを伸ばしてしまうことがある。 その点、《ハンド》は原則利敵しない唯一の確定除去なのだ。

黒には必殺の《ロスト・ソウル》があるのも良い。 うっかりめくれたらラッキー、手撃ちもほどほどに狙えるコストだ。

もう1種の重量呪文《英知と追撃の宝剣》は、

  • 多色が邪魔
  • 除去は《スペルギア》のバウンスで事足りる
  • 終盤に撃ってもマナ回収されるだけで対して役に立たない

という理由で解雇した。

黒の弱点は、群を抜いた脆さ。 《コメチャ》以外に採用したい3コスト以下のカードが存在しない。 他の2タイプでは呪文率を上げるために2枚にした《ボルット・紫郎・バルット》を、やむなしで4積みするくらいには何もない。 初動にしかならない《ボンチャ》を入れるのは流石に微妙だし、 殴りたいデッキなのに《ジェニー・ダーツ》なんて撃っても仕方ないし……。

ほか候補カード

  • 《執拗なる鎧亜の牢獄》
    • 除去。やはり《スペルギア》でいい
  • 《憎悪と怒りの獄門》
    • 思いついたけど結局試さなかった。これを撃って勝つイメージが湧かない

緑(シータ)

《フェアリー・ライフ》《フェアリー・ホール》の色。 最高プラチナ2-3。

緑を入れる意味といえば《ライフ》。 《ライフ》を撃つためには緑を15枚程度入れる必要があるのだが、 今までは中~高コスト帯にまともな呪文が無かったため、まともに枚数を増やすのが困難だった。 そんな悩みも、今や《フェアリー・ホール》のおかげで解決。 今回の3つの型の中では、最も超次元呪文の登場に感謝しているカラーである。

当たり枠の《HELL》を4積みしているのが特徴。 《ライフ》をめくって「シルバーアックス・ドラゴン」になると悲しいので、マナが伸びて嬉しい構築にしたかった。 しかし、10マナにたどり着く過程で《ボルホ》を撃っていると、《HELL》のシールド焼却の出力が下がるというジレンマがある。 《HELL》マシーンになるなら《シーザー》で良いのも悩み。

巻き込んでゴメン。でも《青銅》使うわ。

《チャクラ》《ディアス》がいたスペースに《ジャパン》は入らないので、その分は小型サイキックで埋めた。

結構イケてる構築だと思っていたが、勝率はイマイチ。 速さを謳っている割にそんなに速度が出ないせいだと思う。

各対面

【ライゾウ】

大きく不利。今回のランクマを苦行にした元凶。 5t《ライゾウ》は基本無理で、そうでない場合にギリギリ打点が揃って勝てたらいいなというレベル。 《ストーム・カイザー》は《スペルギア》でどかせるので、寄り道してくれてありがとう。 負けるけど。

あまり出会わなかったが【キリコ】もキツい。

【ツヴァイ】

有効カードたくさん入れてるけどそれでもキツい。 《コメチャ》《ボルホ》《ミカド》で処理しつつ、《ジョン・ジョ・ジョン》で粘って《スペルギア》に繋ぐ。

白型は《シャニホ》で盤面処理しやすいので割りと戦える。 「ボルホメビウス→シャニホチャクラ」のイージーウィンルートもある。

他のカラーリングは目に見えて勝率が低い。 黒型は《ミカド》、緑型は《声援》が刺さる設計だが、ちょっと処理したところでいつかこちらがジリ貧になる。 と言いつつ実は最初の方、《ジョン・ジョ・ジョン》で《ツヴァイ》を止められるのに気付いていなくて、 そのせいで落とした

先1ガードは《コメチャ》でしっかりお仕置きしたい。

【ドロマー超次元】【リーフハンデスコン】

有利。こいつらを食って星を稼いだ。

《マッハアーマー》さえ置ければ概ね勝ち。 あちらの主戦力の《ディアス》《ドラヴィタ》を《スペルギア》でらくらく対処。

【リース超次元】【ラッカ超次元】

緑型でブーストして殴り合うのが一番マシ。 《青ヤヌス》に《声援》を刺せる可能性がある点でも有利。

早めに《マッハアーマー》を立てて、 殴ってきた《GENJI》などを《ボルホ》+《マッハアーマー》で倒して《メビウス》覚醒が狙えるとグッド。

3《ヤヌス》→4《オーフレイム》は受からない。

【5cコン】【フュージョン

《メタル》で《マッハアーマー》を焼かれるのがキツいので、 《マッハアーマー》をあえて出さず召喚酔いしながら攻めていくのがいい。 ゴッドに対してはやっぱり《スペルギア》が強い。

おわりに

やっぱりキツいよ。

《グレートブルー》の個性をもっと発揮できるように、7~8マナ帯の強力な呪文をもっと増やしてほしい。 踏み倒せたらお得、手撃ちもほどほどに可能というラインである。 現状、このコスト帯で撃って嬉しいのが《ロスソ》《宝剣》くらいしかないのが辛い。 ……なんてこと言ってるけど、いざ充実し始めたら「5マナ超次元呪文で固めるのが良い」とか言うんだろうな。

《グレートブルー》も5枚めくって唱えられるようにしませんか?

なんでだよ。