ミケガモのブログ

超次元ブラフの最適化について考える【デュエプレ】【DMPP-14】

はじめに

最近、ストームカイザー数枚だけ突っ込んだ簡素な超次元ゾーンのライゾウデッキをそこそこ見かけるのですが、超次元ブラフでコントロールやビートに偽装する他に、ストームストームメビウスジョンだけ入れとけばライゾウ偽装も出来るんじゃないかと思いました。 これを使ってマナに低コスの除去やブロッカーを置かせて実は速攻、マッドネスを置かせて実はハンデス入りの黒メカオーやナイト等のデッキで活用出来そうです。 しかし普段アグロ・ビート・メカオー等ばかり使う自分目線ではコントロール使いの考え方が分からず、実際にどんなマナ置きをしたくなるか知見が無いので、ライゾウ偽装で他にもどんなデッキに効果があるか色々と考察いただきたいです。 ちなみに私はストームホール1枚当てたので、ストームメビウスメビウスジョン入りのチョコザイ型赤白速攻を模索しましたが、デッキタイプが1ターンでバレるのは良いとしても、サプライズホール不採用でケアの必要も無いことまでバレるのは大損ではないかとか、かと言ってライゾウならストームホールから出す優先度の低いキル&ヤヌスやそもそも出せない筈のチャブルまで積んだらライゾウ偽装を怪しまれる(むしろ普通に超次元ビートに見える)とか、他に3コスホール入りの速攻でブラフ付きのリストを組むならライゾウよりも順当に小型5枠積めるドロマーコン偽装の方が得策なのではとか色々考えましたが、あんまり良し悪しを計る自信はありません。

https://odaibako.net/detail/request/300705d5-191b-485b-8300-bcd9ad98d8b5

こちらは6/5投稿のお題。遅くとも2週間以内に記事を書くようにしているのだが、完全にアウトだ。 今月は脳のリソースを《グレートブルー》の調整に持ってかれていたせいで、考察記事をまとめ上げる余裕がなかった。 大変申し訳無い。

正直なところ、自分も最適な「超次元ブラフ」の方法は分からない。 今思うところを色々と書き出してはみたが、これが正解だとか最適だと言い張る自信は無い。

もっと有効なブラフの方法や、ブラフの知られざる特性を知っている人は、ぜひコメント欄で教えてほしい。

超次元ブラフとは

超次元ブラフは、超次元ゾーンを使わないデッキが超次元ゾーンにサイキック・クリーチャーをセットし、デッキ内容を相手を誤認させる作戦である。

超次元ブラフには大きく2つの形がある。

1つ目が、デッキタイプそのものを偽装するもの。

この場合、テンプレが定まっているガチデッキの超次元ゾーンを真似ることになる。 例えば質問で寄せられているように《ストーム・カイザーXX》複数枚+αだけを仕込めば、あたかも【ライゾウ】を装うことができる。

このブラフは、早ければ1枚マナを置いた瞬間、遅くとも3ターン目くらいまでには相手にバレる。 序盤の一瞬、相手のマナチャージをミスさせるのが狙いと言える。

こちらに関しては、模倣先のデッキタイプと、どういうデッキがそれに偽装すると効果的か考察する。

2つ目が、特定のサイキック・クリーチャーが出てくる可能性を匂わせるもの。

この場合、必ずしもテンプレに従う必要は無い。 あたかも自分のデッキから出てきそうなサイキックを置いておき、 なるべく後半まで相手のプレイングをブレさせる要素にしておくのがよい。

こちらは、匂わせに効果的なサイキックと、どういう効果をもたらすかを整理する。

注意

14弾環境以降においては、超次元ギミックを採用しているデッキが超次元ブラフをする余裕は一切ない。 超次元は、出せるカードの選択肢の多さが一つの強み。特に小型サイキックの種類が増えた今の環境では、 それらを採用できるスペースを潰してまでブラフするのは得策ではない。 なので、これ以降は「超次元ギミックを一切使わないデッキ」でのブラフだと思って読んでほしい。

ついでに言うと、ブラフのためにプレイングを曲げるのも✕。 それではもはや本末転倒である。

また今記事では、ブラフによって本気でデュエルを有利に進めることだけを考えることにする。 カジュアルマッチやフレンド戦のような場で【ライゾウ】や【ドロマー超次元】を匂わせるブラフをすると、相手に「なんだコイツ」と思われる可能性が否定できない。 デッキレシピを公開する時も、ブラフのためだけにセットしてある超次元ゾーンは、全体の見栄えを悪くするかもしれない。 ブラフにもTPOが適用されるということだ。

デッキタイプ偽装の場合

超次元を活用しているデッキタイプのテンプレートと、それに偽装したいデッキを考察。

想定するデッキタイプは14弾時点のもの。 パックリリースごとに最適な形は変わっていくと思うが、 基本的には自分と対極の動きをするデッキタイプの超次元ゾーンを真似ればよい。

【赤白速攻】

https://twitter.com/rrsyhsi10/status/1536413624860024833?s=20&t=x1N4TB4-Uk9aMnaQKK_xkA

《サプライズ・ホール》のみ搭載で、《ヤヌス》《アンタッチャブル》を主に出す想定。

速攻というアーキタイプを相手するときは、1ターン目から対速攻の動きをしなければ対処が間に合わない。 最初のマナ置きを歪ませるという点では、最も効果的だと思う。

これに偽装すべきは、立ち上がりのゆっくりな遅いミッドレンジ~コントロール寄りのデッキ。 早とちりした相手なら、初手からドローソースや重たい進化クリーチャーを切ってくれて、その後のリソース合戦が有利になるかもしれない。

【リース超次元】

https://twitter.com/I_am_Himen/status/1537339291227287552?s=20&t=x1N4TB4-Uk9aMnaQKK_xkA

小型のビート用サイキックで固めてある。

これに偽装したいのは、ミッドレンジ~コントロール

相手に与えるインパクトの大きさという点では、【赤白速攻】よりも劣ると思う。 ただし【リース超次元】は、《ライフ》や《ジャック》、各種超次元呪文などの汎用パーツが多い。 これらのパーツを採用しているデッキなら、偽装を2~3ターン目まで引き伸ばせる可能性がある。

「どうせ偽装でしょ?」と思われては仕方ないので、【赤白速攻】が極端に少ない時などは【リース超次元】のほうが良さそう。

ちなみに【ラッカ超次元】は汎用パーツが少なめなので、リースに比べると偽装がバレやすい。

https://twitter.com/Duel_Lounge/status/1538538164780175360?s=20&t=x1N4TB4-Uk9aMnaQKK_xkA

『バルガライゾウ』

https://twitter.com/Naito_TCG/status/1530193751620341761?s=20&t=x1N4TB4-Uk9aMnaQKK_xkA

《ストーム・ホール》のみ搭載。 本気で偽装するなら、《ライゾウ》《サファイア》《ルピア》などのドラゴン系プレイマットにするといい。

これに偽装すべきは、速攻や《ツヴァイ》《メカオー》のような小型を展開するデッキ。 【ライゾウ】には有効札となりにくい、《ジャック》《ヘヴィ》のような小型除去カードを切らせることができる。 あるいは《ザークピッチ》まで見越して、勝手にハンデスを切ってくれるかもしれない。

また、《ストーム・カイザー》2枚だけのようにあえて「ナメた」構成にしておくのも一つの手。 初心者ながらに頑張って組んだか、あるいは面倒くさくて8枚埋めなかったような「リアルなプレイヤー像」を演出し、相手の油断を誘える可能性がある。

【ドロマー超次元】

https://twitter.com/ImJinsan/status/1536350135399378945?s=20&t=x1N4TB4-Uk9aMnaQKK_xkA

《ドラヴィタ・ホール》《ミカド・ホール》などから出てくるサイキックが中心。 《ルナ・アレグル》まで入れておくとガチ感が出る。

これに偽装したいのは、高速~やや速いビートダウン。 ブーストカードを撃ちにくくしたり、マッドネスや重たい確定除去をキープさせることができるかも。

【ドロマー超次元】も汎用パーツが多いデッキなので、パーツが共通していれば偽装バレを遅らせられる。

構成詐欺の場合

効果や覚醒条件が個性的で、構成詐欺を狙うのに使えるサイキックを紹介する。

もう一度言うが、自分のデッキがあたかも出しそうなサイキックを入れておくのが大事。 ブラフであることを見抜かれないよう、大型サイキックの色はデッキカラーと揃えておくほうがいい。

《チャクラ》

簡単すぎる覚醒条件のせいで、最も相手のプレイングを歪めるカード。 《チャクラ》を2枚以上入れておくと、《チャクラ》ゲーしたそうな雰囲気がすごく出る。 具体的には、

  • 5マナたまる前にシールドを割ってくれる
  • 《コメット・チャージャー》《GENJI》などを優先してキープしてくれる

などの効果が期待できる。

その性質上、地味に殴り負けやすいデッキや、ブロッカー沢山のデッキでブラフするのは逆効果。

メビウス

小型の展開を強く抑止するカード。

《チャクラ》とセットにして《ボルホ》→《シャニホ》の黄金パターンを意識させれば、相手は小型クリーチャーの複数召喚を躊躇うだろう。 《イダテン》《マッハアーマー》などを使うデッキなら、小型の刻みも強く牽制できる。

アンタッチャブル

3体くらい入れておくと、《ローズ・キャッスル》入りのデッキは喜んで張ってくるはず。 《タイガーグレンオー》《炎槍と水剣の裁》なども誘えるか。

パワーラインが高く、火力除去をものともしないデッキにおすすめ。

《ジャパン》

《ジャパン》含め4体並んだらアウトなので、小型をまめに除去させる方向へ誘導可能。

わざわざ《ジャパン》を採用するデッキは少ないからこそ、入れておくと地味に効くと思っている。

《ディアスZ》

墓地肥やしを躊躇わせる効果あり。

【Bロマ】が殲滅返霊を嫌って、《デスマーチ》刻みプランに移行してくれる可能性がちょっと上がるか。それはそれで危険だけど。

ヤヌス

トリガー《サプライズ》を警戒させれば、相手の刻みを抑止できるかも。メビウス》もセットにすれば効果倍増。

刻みを誘う《チャクラ》とは方向性が噛み合わないが、逆に相手の思考がバグる可能性もあるか?

《ランブル》

スレイヤーとバトル破壊効果により、大型フィニッシャーのルートを牽制できる。

《アヴァ公》《未来設計図》などのボトム固定カードを使っておくと、《お清めトラップ》などの山札シャッフルカードを誘えるかも?

《ルナ・アレグル》

呪文デッキと錯覚させ、《ヤミノカムスター》などの呪文メタを誘える。 問題は呪文メタの入ったデッキが非常に少ないこと。

呪文を墓地に溜め込む様子を見せれば《お清めトラップ》をプレイさせることができそうだが、 そのデッキには普通に《アレグル》を入れたほうがいい。

おわりに

ランクマの民は皆きちんと超次元ブラフをするかと思ったら、意外とそうでもないみたい。

【ライゾウ】なのに超次元抜きで《ストーム・ホール》を警戒しなくて済んだり、 超次元なしの初手《サーファー》埋めで【ツヴァイ】が透けまくったりと、 超次元ゾーンから得られる情報に助けられる試合がいくつかあった。

ガチデッキで星やレートを稼ぐのなら、最善を尽くすためにしっかりブラフすることを勧めたい。

実用でもブラフでもない第三の使い方として、こういう大喜利タイプもあることを紹介してこの記事を締める。