ミケガモのブログ

ダブル連鎖デストラーデ【デュエプレ】【DMPP-18】【マスター】

デッキレシピ

  • コンセプト:A+
  • 完成度:S
  • デッキパワー:A+
  • 思い入れ:B

23/1/26, 18弾が出る前にゴクドラゴンカップNDマスター。 ADで沼りすぎたにつき投稿遅れ。

デッキ概観

原案は17弾のデッキビルド杯に投稿されたこちらのデッキ。 《デストラーデ》下で《ミランダ》系から6マナのサイキックを出し、 そこからさらに《ミランダ》系が連鎖することを狙う。

素晴らしいアイデアなので動画にして後世に残そうと思ったところから、

  1. 結構デッキパワー高そうだな……。負けてもいいからランクマで収録しよう
  2. 謎に10連勝する
  3. 調子に乗って潜り続けたらプラチナ1前後で沼る

という流れを経てマスターになった。流石にトップメタとまでは行かないが、十分戦える性能である。

原案が投稿されたのは17弾リリース直後。それに対し、ボクが回したのは構築済みデッキおよびレジェプレ2023がリリースされた"17.5弾"環境。カードプールとしては、

  • 《ウルコス》がレジェプレ2023に再録されたことで、デッキがND対応になった
  • 次元《四つ牙》が新規追加された

の2つが更新点となる。

特に《四つ牙》の登場は大きい。 マナが勝手に伸びていくWブレイカーというだけでシンプルに強い。 手札補充がほとんど入っていないのがこのデッキの苦しいところだが、マナを《四つ牙》に任せてノーチャージすることで、実質的に手札を確保することもできる。

なんで6マナなの?

構築

ドロソが非常に少ない。それでもデッキとして成り立つのは、

  1. 先述の《四つ牙》
  2. 後述の改良点
  3. デストラーデ》連鎖による踏み倒し

によって、手札が少なくても立ち回れるから。

トリガーも少なめ。 殴られたら、トリガー《ベルアリタ》からの《ミランダ》系をお祈りする。

劣勢時の《デストラーデ》。

改良点

原案からの改良点は以下の通り。

《ホーガン》は、8マナまで届くリソースが無いのと、出す前に盤面が埋まる。《デストラーデ》のハズレ枠にもなってしまうのでOUT。……と言いつつも、《四つ牙》を手に入れたことでマナ自体は貯まるようになった。

《ホーガン》4枚の代わりに入れたのは、まず《デストラーデ》を手札に持ってくるリップル。 《デストラーデ》のカードパワーに依存し切っている。

そして、13-14枚目の次元呼びクリーチャー《ガガ・カリーナ》。 《リップル》から持ってこれるコマンドの2種類目としての意義もある。《カリーナ》を優先する状況はほぼないが……。 《カリーナ》からは基本的に《カトラス》を出し、手札補充を狙う。 1回攻撃が通ってドローできればいいほうで、ほとんどの場合すぐに吸い込まれてしまうのが悲しい。が、そこに《吸い込む》を撃ってもらっている間に《デストラーデ》や《ヨーデル》で展開できるので、十分仕事は果たしている。

《ガガ・コロリン》は、殴れない&《ミランダ》系から連鎖できないためOUT。 代わりに、盤面を埋めない4マナの《バースター》にした。 デストラーデ》と《バースター》の組み合わせは、自分的には完全にテンプレート。

超次元ゾーンは、《カモン》《フォーエバー》から《カモン》がめくれてもいいように《フォーエバー》2枚。……のつもりだったのだが、おそらくその役割として《ジョンジョ・ジョン》が入っていたことに今気付いた。*1このことから分かるように、《ジョンジョ・ジョン》の使用率は非常に低い。 《カリーナ》とセットの《カトラス》、ストップを複数回使うために《勝利プリン》x2を投入。

カードへの所感

やはりデストラーデがバカ。いつ規制されてもおかしくないと思っている。 パワカ嫌いの自分としてはこれも避けるべきカードのはずだが、 【ケンゲキデストラーサ】【シギャラデストラーデ】【トリーヴァラムダグライフ】などで散々擦ってしまっている。 完全なアンチになれないのは、《デストラーデ》単体では勝負が決まらない不完全さがあるのと、 味方への連鎖付与が拡張性に富んでいて工夫しがいがあるからである。

敵に回したくないタイプのカード。

ヨーデル・ワイス》がとても強い。 特に《四つ牙》を手に入れてからの躍進は目を見張る物がある。 ガチ環境においても、17.5弾最終期に興った【メンチ斬ルゾウ】によってようやく強さが認知されてきた。 このデッキにおいては、リソース確保の《四つ牙》、超次元ビートを止める守りの《フォーエバー》、ハンターに警戒を付与して刻める《アヴェ・マリア》の3種を柔軟に使い分けることができる。いずれもシステムクリーチャーのため、《ヨーデル》のセイバーが非常に頼もしい。

見た目とボイスでナメられる。

なぜか緑が来ない事故が多発した(※単に引きの運だと思われる)。 あまりにも引けないので、《ベルアリタ》を1枚《パグのすけ》に変えていたこともある。 しかし、トリガー時の出力は《ベルアリタ》が大幅に勝っている。トリガーしたのが《パグのすけ》だったせいで勝ちを逃したこともあったので、《ベルアリタ》がよい。

びみょい。

プレイング・相性等

兎にも角にも《デストラーデ》。コイツが来ないと始まらない。 《デストラーデ》との巡り合せが悪いときは、《ミランダ》系を複数体立ててビートする。 6マナサイキックは、《牙》→《アヴェ・マリア》→《フォーエバー》の順で出していくことが多い。

デストラーデ》の連鎖が決まると容易に盤面がパンクするので、相手に除去を促す意味でも早めに殴り始めた方がいい。召喚酔いの有無によらず、盤面が6体以上になったらビート開始。

複数の《ヨーデル》で殴るときは、右側にいる個体が先に殴ること。セイバー能力は右の個体のものが優先して発動するためである。

【Nエクス】系は微有利。 基本的に手札補充をしないので、相手からしてみたら《N》を出しづらい。 序盤に殴ってこなければ楽勝で、《デストラーデ》でシールドをアホみたく増やしてから突撃すればOK。 刻んでくる相手への処し方は難しい。 《ヨーデル》付きの《フォーエバー・カイザー》が鍵になる。

【MRC】は、《MRC》が走る前に物量で押し切る。 あちらのキルターンは6-7ターンなので、こちらの《デストラーデ》の連鎖がハマれば間に合う。 走られたら無理。

愚直なビートダウンのため、【ルドルフ天門】は不利。 全く戦えないなんてことは無いのだが、出てきたブロッカーをどかす手段が非常に限られているので、《天門》を踏んだらほぼ終わり。 こちらの手札が細いので、軽量ハンデスで《デストラーデ》を抜かれてもキツい。

今はいなくなってしまったが、【刃】には有利だった。 シンプルに打点で押し切れる。

おわりに

ランクマは自分で使いたいカードを探すことが多いので、今回のような経緯でマスターに上がるのはかなり異例。 しかし、デッキコンセプトは大幅に気に入ったのでこれでヨシ。

通例ならこの時期は、次でスタン落ちする弾から送別会カードを見つけてくるはずであった。しかし、12弾のSRはどれも華々しい過去がある。 《キリコ》《イカズチ》《Bロマ》《NEX》《ライジング》はバチバチの環境カードだったし、《サンダム》《トルム》もランクマで活躍していた。 《ブリム》《スカム》に至っては、環境入り経歴があるのにも重ねて、既に我流デッキでのマスター達成済みである。 強いて言えば《ディルガベジーダ》だが、【ライゾウ】【キリコ】への編成がありえたし、性質上主役を張るカードではないので除外した。 どのカードも、ボクがわざわざ別れを告げる必要を感じなかった。

VRはいい感じに渋いカードが揃っているが、渋すぎてNDプールだと満足に構築できないヤツらばかりである。今後こういう事例が増えていくのだと思うと恐ろしい。

*1:《カモン》の赤6以下呼びには種族指定が無い