デッキレシピの引用について
当ブログでは、環境考察などの記事を書く際に、Twitterで公開されているレシピを引用させていただいている。 このとき、元のツイートした方々に対しては、基本的に許可を取っていない。 これは、「引用」という行為について自分で調べて、自分の行為に問題が無いはずであると判断しての行動である。 「大丈夫なの?」とか「けしからん!」という意見が飛んでくる可能性があるので、今一度、自分の見解と立場を整理しておく。
引用とは
「引用」という行為は本来、許可を取らずに行うものである。 そして、正当な形で「引用」されていれば、著作権法に抵触することはない。
「正当な」というのは、以下に示す要件を満たしていることを意味する。 自分の記事がどのようにそれを満たすのかを、各要件に続けて記した。
- 引用したものと本文が明確に区別できること
- 画像のみ引用、地の文は自筆。
- 「デッキレシピは引用したもの」と断りを入れている。
- 本文が"主"、引用したものが"従"であること
- 量的に、デッキタイプ解説と環境考察の文章が"主"。
- 参考までに、環境考察記事の文字数は7000~12000字。
- 引用の目的上正当な範囲内であること
- スムーズな解説のため、レシピ画像が必要と考えている。
- 引用の出処が明示されていること
- ツイートのURLを画像下に掲載している。
- 内容を改変しないこと
- 改変していない。
ちなみに、ブログへのツイートの埋め込みは、Twitterの利用規約の点から全く問題ない行為であるとされている(参考:以下の記事)。 ツイートした時点で、その内容がTwitterというシステムを通じて全世界に公表されうることに同意しているというわけだ。 ただ、今回はツイートの画像をそのままブログに引用するという話なので、これに直接該当するわけではない。
デッキレシピという媒体の性質
ここで紹介したうち、特に「引用の目的上正当な範囲内であること」は、自分の主観で判断しているに過ぎない。 厳密に議論した場合、その結果がどうなるかについては少々自信が無い。 例えば、その人のレシピ画像でなければならないか?というと、必ずしもそうとは限らないからである(記事の趣旨にもよるが)。
ただこれについては、「DCGのデッキレシピそのものがオリジナル性を持ちにくい媒体である」という背景があることを述べたい。
もし仮に、レシピ画像の引用が正当でないとしたら、自分は不特定多数のツイートを参考にしてレシピを作り、ブログに掲載するだろう。 しかしこのとき、そうやって作ったレシピが、確実に自分のものだと証明できるだろうか?
デッキレシピはせいぜい40枚のカードの組み合わせ。 強烈な個性があるとか、革新的な構成であるならまだいい。しかし、自分が主に掲載したいのは、そのデッキタイプの典型的なレシピだ。 テンプレ構築なので、誰が作っていてもおかしくない。
やりようによっては、特定の誰かのレシピを完全にコピーした上で、「自分で考えましたけど?」とシラを切ることもできてしまうわけだ。 それは流石にいかがなものかと思われる。
さらに言えば、記事のために自力でレシピを組んだとして、偶然にも誰かと同じレシピが出来てしまう可能性も否定できない。 その場合、自分で考えたのが事実であっても、レシピをコピーしていないことを証明するのは不可能に近い。
こういった問題があるならいっそ、参考にさせていただいたツイートのURLを張って、引用したことが分かる形式で掲載する方が誠実なのではないか、 というのが自分の結論である。 もちろん、自分では著作権法における引用の要件を充足した記事になっていると判断している。 しかし、仮にそれが不適切だったとしても、このような問題が背景にあることを考慮した上で、 引用こそが適切な形だと思っている。
ネットのマナー
また、ネットでの常識的なマナーとして、著作権法に加えて守るべきだと考えていることもいくつかある。
まず、削除要請などの意見が来たら、迅速に対応すること。 いくら制度や法律の観点で問題ないとはいえ、なんとなく引用されるのをイヤに感じる人もいると思う。 「まさか引用されるとは思ってなかったし……」という言い分も、趣味娯楽の世界なら許されてしかるべきだ。 正当性が自分の方にあったとしても、要望があったらそれに応えるのが誠実だろう。
次に、引用したものを悪意を持って批評しないこと。 引用が成立してしまえば、引用したものを酷評したり、攻撃的に非難したりしても法的には問題ないことになってしまう。 しかし、いくらなんでもそれは非道だ。 何かを引用する場合は、それを全面的に非難するのは避けたほうが良い。
そして、あからさまに利己的な目的でそれを使ったり、もしくは他者の利益を損なうようなことに使ったりしないこと。 具体的に言うと、引用物を含んだもので露骨にお金や名声を得ようとしたり、引用元と競合して閲覧数を奪い合うような形にしない。 引用元をただのダシとして使うような真似はするべきではないということだ。 どこぞの僻地のブログならさておき、売れっ子のブロガーや動画投稿者なら、投稿しただけで莫大な閲覧数と収益が入ってきうる。 どれくらいのPV数がある場合、と明確に指標を示すことはできないが、 影響力がありそうなものを作る場合には、せめて引用元の人に一声かけたほうが良い気がする。
おわりに
以上、自分がデッキレシピを引用するときに考えていることの整理だった。 まとめると、
- 著作権法的には問題なく「引用」しているはず
- ことデッキレシピに関しては、引用するのがベターな側面がある
- 常識的なマナーも意識している
ということである。
当然だが、引用の場合でも当人に許可を取りに行く方が丁寧かつ安全ではある。 ただ、自分は人見知りがちなのもあって、そこまでするのも手間だな……と思ってサボってしまっている。 自分の怠惰で恐縮なのだが、可能なら一報欲しい、という方はそのように連絡いただけると助かる。
参考
お題箱へのコメント
記事にする/できるほどでもないかな、という投稿をいくつかいただいたので、コメントしておく。
メイデンが好きなのです………メイデンを…どうか………___
https://odaibako.net/detail/request/2a1280cf-413d-4cca-a6dc-6cb7ca30e27f
《永刻のクイーン・メイデン》を採用したレシピは、今まで相当な数を組んできている。 これらでは満足いただけないだろうか。
さらに8弾ex環境では、《烈流神》や《永遠のジャック・ヴァルディ》などの相性が良いカードがいくつも登場している。 直近で組む予定は無いが、《メイデン》は十分活躍できる状態にあると思う。
デュエプレではないんですが、デュエプレのシステムを流用した公式アプリの「デェエマであそぼう!」はご存じでしょうか? 紙の最新カードを無料で触れられてとても楽しかったので、ミケガモさんもプレイしてみては如何でしょうか
https://odaibako.net/detail/request/0cea2b45-3923-42c6-983f-daab181b37c9
紹介・宣伝いただき感謝。一応、存在は知っていた。 興味が無いわけではないのだが、申し訳ないことに今はデュエプレで精一杯である。 気が向いたとき、もしかしたらプレイするかもしれない。
ウルフェウスの考察感謝です ちなみにアークウルフェウスはハンデスをパルテノンで拒否しながらウィールで呪文を回収してゲート連打する謎のデッキでした ラルゴバニスがおしゃれです
https://odaibako.net/detail/request/d158af93-9e34-45de-8a72-4d02f9fa3774
かなり前の投稿になるが、こちらの記事へのフィードバック。 こういう感想系のコメントも楽しく読ませていただいている。 《猛菌霊騎ウィール》かぁ……。