ミケガモのブログ

ブッディ研究日記【デュエプレ】【DMPP-26】

はじめに

《ブッディ》の構築が思い通りに行かず、収録も大苦戦。 とんでもない数の対戦をこなしているうちに愛着が湧いてきて、 しまいには4個もデッキを使ってしまった。 ここまで擦ったカードも久しぶりなので、独立した記事を書くことにした。

《三界 ブッディ》

基本性能

光のコマンドから侵略するWB。 破壊されるたびに手札のクリーチャーを下に仕込んで無効化し、 下の進化元カードが3枚になると完全な除去耐性を得る。 置換効果ですらないので、《スカル・ムーン》などの置換破壊にも耐性がある。

下に仕込むのが強制かつ「手札の最低パワー」に固定された点、 パワー低下への耐性がなくなった点が、紙からの弱体化点だったりする。 とはいえ、使い勝手が大きく変わったわけではないと思う。

自身および他の光の侵略と同時に「多重侵略」すれば、一度に進化元カウントを進めることができる。 普通の進化エンジェルから侵略するのでも、カウントを稼ぐことが可能。

除去耐性

耐性持ちは希少なように見えて、実は結構いる。 その中で最もお手軽なのは《パーフェクト・マドンナ/リリィ》。 自壊効果でコントロールするならブロッカー持ちの《パドンナ》が強いし、 ATタップによる突破力を備えた《パリィ》も良い性能をしている。

また、大型除去耐性付きアタッカーとしては《ヴィーナス》もライバルになりうる。 注目すべきは使用カードの枚数が4枚で同じであること。 であれば、TBの《ヴィーナス》のほうがコスパが良いことになる。

したがって《ブッディ》は、WBの速度と侵略のお手軽さをバランスよく両立することに活路を見出すべきだろう。

カウントは無理せず

使ってみて思ったのは、最初から無理に進化元カウント3の完全耐性をつけなくても良いということ。 状況によっては、手札をコストにする破壊耐性だけでも十分だったりする。 言い換えれば、3回目以降は手札コストが要らなくなる《バズラデューダ》のように考えてもいいということだ(この例えで使いたくなる奴いるか?)。

もちろん破壊以外の除去も早く無効化したい気持ちはあるが、 バウンスは侵略し直せばよいので軽症で済むし、マナ送りも最悪アドは失っていないと主張できる。 必ずしも一発で完全耐性を得るコンボに拘らなくても良い。

突破力が低い

TBの《ヴィーナス》は3回殴ればゲームが終わるのに対し、 WBのブッディは単体だと4回の攻撃が必要。 《パリィ》のATタップのように、攻撃自体を補助する効果もない。 また、耐性があると言っても選ばれはするので、ストップやフリーズは普通に食らう。

つまるところ、突破力が低い。

こちらは耐性をつけるのにカードを4枚も使っているので、盤面を広げたりリソースを伸ばしたりする余裕があまりない。 努力して横に何かを置いたとしても、余った除去札がそちらに向くだけだったりする。 《ブッディ》単体の攻撃を軽くいなされ、その間に相手の打点が揃うというパターンは珍しくない。

多重侵略

最初から耐性を得なくてもよいとは言ったが、 いざというときにカウントを稼げたほうがよいのは間違いない。 多重侵略要員の《リンネル》《ナラカ・マークラ》は、コンセプトを邪魔しない範囲で入れておきたい。

枚数に傾斜をつけるなら、優先度が高いのは《リンネル》。 《リンネル》の文明サイクルは「3マナ侵略でコマンド侵略元を作る」というコンセプトなわけだが、 ここでは速度を得るためにカードアドバンテージが犠牲になっている。 しかし《ブッディ》目線では、重ね着すること自体に意味がある。 他のサイクルよりも上手く使えているという自信を持って採用したい。 普通に手札から出して進化速攻要員になってくれるのも偉かったりする。

一方の《ナラカ・マークラ》も、性能はかなり良い。 3-4マナ圏もしくはトリガーの白クリーチャーが入っているなら、固有の仕事をする場面もある。

『白赤早撃ブッディ』

《ブッディ》に侵略するときに横に《早撃マグナム》を置いておけば、《ブッディ》が破壊されて無敵へのカウントダウンが1進む。 二重侵略や事前に1枚重ねておくなどすれば、出してすぐに除去耐性を得られる。

自分だけ踏み倒しギミックを使えるのがズルくて好き。 自分で思いついたコンボではあるが、ビルド杯にも投稿があった。流石である。

《ブッディ》も《早撃》を始めとする必須パーツがNDに偏っていたので、NDのランクマに潜ることにした。 が、全然勝てなかった。このコンセプトのままガチ対戦をするのは無理があるらしい。

とりあえず、手札が足りない。 キャントリップで固めまくった上で、提案をもらった《扇動アイラ》を搭載してなんとか解決を試みた。 《扇動アイラ》はハマると良い働きをしてくれる。 しかしながら、効果を2ターン目に起動しようとして軽量クリーチャーで固めると結局手札消費が激しくなったり、 手札0枚からドローすることができなかったりと、完璧な回答にはなっていない。

《扇動アイラ》に合わせて前寄せにする構成は、突破力問題を解決する一つの手ではある。 《早撃》も、自身のSAを活かせるような速度の出る構築でこそ、真価を発揮できるというものだろう。 しかし結局、突破力自体が上がっているわけではないことには注意したい。 雑に小型を出して殴りかかる速攻戦略は、《ブッディ》のしぶとい追い詰め方とも噛み合っていない。

ちょこっとだけ後ろ寄せにするアイデアとしては、《グレンモルト》《6ミラクルスター》をフィニッシャーとするタイプも試した。 色々反省点はあるが、一言で言うなら「6マナが遠かった」。

『白緑ジョンパブッディ』

「侵略は《ジョジョン・パワード》と相性が良いですよね」というコメントに共感して作成。 多重侵略でクリーチャー登場数を稼ぎ、「1ターンに味方を3体を出す」という《ジョジョン・パワード》の覚醒条件を満たしに行く。

多重侵略に直接的なメリットがあるのはやはり《ブッディ》。 《ガガ・カリーナ》が《ジョンパ》を呼びながら侵略元になれるのもちょうどよい。

《ブッディ》《ジョンパ》を並べても、《ジョンパ》が1体だけだと3体目以降のクリーチャーに除去が向いてしまう。 そこで《ジョンパ》の3回攻撃条件を確実に満たすべく、《ジョンパ》を2体並べることを目標にしている。 理想ムーブは、4t「カリーナ+ジョンパ」→5t目にもう1体ジョンパを出しつつ多重侵略。

元は5t目の動きを《ホワグリ》《レッドグリーン》にして、 マナから白侵略を回収しながら《ジョンパ》2体目を出し、三重侵略で《ジョンパ》2体の覚醒を狙うつもりだった。 しかし回しているうち、《ミランダ》《ジョンパ》からの二重侵略でも、場に出たクリーチャーの数が変わらないことに気付いた。 すぐに完全耐性を得られなくなるのは惜しまれるが、それよりも《グリーンレッド》のために赤を無理やり積む構成が気に入らなかったので、 白緑の2色にした。

赤型は赤型で、《シデン・ギャラクシー》のブチギレプランが取れるので悪くないとは思っている。 多色事故およびコレジャナイ感との戦い。

2コスト枠は《進化設計図》《未来設計図》《ジャスミン》の3択。

最も有力なのは、手札不足を解消しうる《進化設計図》。 進化を13枚積めば回収の期待値は2枚で1アドとなる。 進化がちょっと少なくてもアド損にはならないし、 《ブッディ》用の《未来設計図》とみなせば悪くない。

《未来設計図》は、最重要侵略元の《ガガカリーナ》を持ってくるのに使える。 最速コンボの収録に拘りたいときに検討していた。進化事故を解決してくれる可能性もある。 ただ、《カリーナ》が引けていて《ブッディ》が無いケースでは、原則《進化設計図》でも同じ仕事ができる。 確定で《カリーナ》を持ってこれるわけでもないし、《カリーナ》《ブッディ》の両方が見えるとなお困る。 さらに、《青銅》《ウルコス》を持ってこれるという一般的な利点も、 このデッキの3コストブーストは手札確保用の呪文のため、成り立たない。

ジャスミン》は、《ウィズローザ》に繋ぐ2コストブースト要員。 マナを散らして引きのムラを減らすという観点では優秀である。 他方、3コストブーストが引けている時は基本的に使わない。 《ウィズローザ》以外の視点であまり重要ではないのがネックだった。 《ブッディ》用の手札コストになる点、《ジョンパ》の覚醒条件に寄与できる可能性がある点から、《ライフ》ではなく《ジャスミン》。

トリガー枠も難しい。 手撃ちしやすい《セレスト》、場に残って《ナラカ・マークラ》への侵略も狙える《コルテオ》、多色かつ呪文で扱いにくいが殴りに行くときの保険になる《エタトラ》。どれも活躍した経歴があるので悩ましい。

ごちゃごちゃ書いたが、後述の《ヴォイジャー》を入れる前提で組み直したほうが良い。 《ミランダ》が抜けて白単になる可能性も大いにある。

『カマクラトリガービートwithブッディ』

ビルド杯で見かけた『カマクラトリビ』に《ブッディ》を入れてアレンジ。 シールド追加が刺さりにくい相手には、《ブッディ》の除去耐性ビートが有効なはず。 《ブッディ》単体ではどうしようもない相手のカウンターも、トリガーで受けると言い張れる。

手札で腐っているトリガークリーチャーを《ブッディ》の下に送り込めば得した気分になれる。

原案には《アクアン》がなかったので追加。 自発的に殴るプランを強化したかった。 攻撃に参加できたほうがいいので、《おつかい》よりは本家《アクアン》。

エルレヴァインブッディ』

エルレヴァイン》で《ハッスル・キャッスル》を築城してから《ブッディ》に侵略。侵略の分だけドローして手札を補充できる。

エルレヴァイン》を使うからには《バルザーク》《無敵城》も入れておかねばならない。《無敵》は優先度が低いので1枚でいい。

ヴォイジャー》の性能の高さを再認識。

参考1:『パーフェクトブッディ』

https://youtu.be/fy5coeor5bo?si=2CsQy5wPKm12T_wJ

《パーフェクト》を装備したクリーチャーから《ブッディ》に侵略するといきなり無敵になれる。かなり賢い。

ただ、想定のコンボだと「アガピ・バーロー・天門・ブッディ・破壊耐性用のキープ札」で手札が5枚必要。意外と難しいような気もする。サイドカラーは緑ではなく、《ロードリエス》のための青なのかもしれない。

投稿者さんいわく、このデッキでレートは1300近くになったらしい。 自分だけじゃなくて安心した。

参考2:『リケブッディ』

https://pbs.twimg.com/media/GOax1gOacAAlg8o?format=jpg&name=large

https://x.com/nuinuiShiranui/status/1794317039122989190

ビルド杯でもいくつか投稿が見られた、《リケ》の上に《ブッディ》を侵略する形。 4t目の侵略を狙う場合、白単だと《ノイバウテン》を使うしかないが、白緑なら《青銅》《リケ》でアドを稼ぎながら無理なく侵略できる。

手元で少し回した感想として、《ブッディ》に寄せすぎるとパワーカードを積むスペースが無くなる。《進化設計図》の回収枚数は意識してもよいが、「強いカード」も入れたほうが良さそう。

おわりに

《ブッディ》を使い続けることで悟りを開けたので、レートが下がることに対しては特に何も思わない。 しかし、レートが下がりすぎると人間として扱われなくなる(botと当たりまくるようになる)のは流石に問題だった。 来期はなるべくプラチナ5に居座り、終盤に業者しようと思う。