ミケガモのブログ

5cプラチナム【デュエプレ】【DMPP-06】

デッキレシピ

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  • コンセプト:B
  • 完成度:A
  • デッキパワー:C
  • 思い入れ:A

もう崩しちゃったって? そうだよねぇ……。

直近20戦のカジュアルマッチは13勝7敗。 そんなに勝った覚えはない。

キーカード解説

《五元の精霊プラチナム

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2枚当てて1枚作った。

自分の場に5文明のクリーチャーがいればG・ゼロ。 さらに、5文明揃っていればゲームに負けなくなる(敗北回避能力)。 デュエプレでは初めて、ゲーム終了条件に介入するカードである。

見ての通り、弱い。

このG・ゼロ条件は、同期のG・ゼロと比べると達成が一回り難しい。 DMPP-06現在では、2色クリーチャーでどんなに効率よく色を揃えても、最低3体はクリーチャーを出さなければならない。 その上、敗北回避にも5文明の維持が必須。 《プラチナム》自身はおろか、取り巻きが1体除去されただけで努力がパーになる。

mikegamo.hatenablog.com

↑ ずっと使いやすいG・ゼロ。

目玉の敗北回避能力は、これ以上なく分かりやすい後ろ向きな効果。 自発的に活用することができないため、デッキコンセプトにもしにくい。 敗北能力があればブロッカーはいらないはずなのだが、なぜついているのだろうか……。

素のスペックもやる気が無さすぎる。 パワー6000では中型フィニッシャーも満足に止められず、《火炎流星弾》《コメット・チャージャー》にすら焼かれる始末。

しかも、《プラチナム》はどう見ても多色カードと組みたい能力なのに、あろうことか収録されたのは単色推しのDMPP-06。 同期のG・ゼロたちは皆、G・ゼロ条件を満たすのに丁度良いカードが同弾に収録されているのだが、 《プラチナム》だけは相性の良いカードが1枚も収録されなかった。生まれる時代を完全に間違えている。

残念ながら、登場時点ではデュエプレで1,2を争うカスレアだ。 パックで引いた時の残念さは、悪評名高いDMPP-05《黒神龍ガルバロス》といい勝負である。

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ゴミ。

ただし、《ガルバロス》と大きく違うのは、将来性があるということだ。 多色クリーチャーが充実するだけで使い勝手が大きく改善されうるというポテンシャルを秘めている。 特に、3色クリーチャーや5色クリーチャーが登場すれば、G・ゼロ条件を達成するのは格段に楽になる。 こういった伸びしろが見込まれて、あえて弱めにデザインされている可能性は高い。

かといって、「DMPP-06現在では組めない」と片付けてしまうのは、デッキビルダーとして負けを認めるようなものだ。 この弾で《プラチナム》が出たということは、今のカードプールでも組めないことは無いと開発側が考えているからだろう。 幸い、デュエプレのマナシステムは多色構築にとても優しいので、紙に比べると形にするのは容易い。 カードプールが不足しているのは承知で、無理矢理組んでみることにした。

構築解説

とりあえず、《プラチナム》をG・ゼロで出すことを目標にデッキを構築する。

DMPP-06のカードプールで5文明を場に揃えるためには、2色クリーチャーの活用が必須となる。 それも、闇雲に2色クリーチャーを出すだけでいいかというとそうではない。 効率良く文明を揃えるには、「2色クリーチャーを文明被りなしで2体 + 最後の1色を持つクリーチャー」という組み合わせでクリーチャーを出すべきだ。 さらに、安定して文明を揃えるためには、上記3体の文明の組み合わせを、構築の段階で固定してしまうほうが良いだろう。

ここでカギとなるのは、「最後の1色」にどの文明を選ぶかである。 この最後の1色は、単色クリーチャーであっても構わない。 すなわち、単色クリーチャーを積極的に積む文明を一つだけ選べるということなのだ。

このデッキに採用したい単色クリーチャーは、何か。

私の答えは、《口寄の化身》である。 多色クリーチャーは多種族持ちが多い。 種族の数だけドローできる《口寄》は、多色クリーチャーを沢山出すこの構築にはピッタリである。 《口寄》で5文明を揃えつつ《プラチナム》を引き込んで、そのままG・ゼロで召喚できたら最高だ。

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ついでに、自然文明には軽量マナブースト《青銅の鎧》もいる。 強力な多色クリーチャーである5マナ2000サイクルに繋ぐことも考えると是非欲しい。 よって、ここでは「最後の1色」に自然文明を選択する。

次に、残りの4文明を2色ずつの2ペアに分ける。 ペアの作り方は3通りあるわけだが、ここは無難に友好色ペアの 白-青 と 赤-黒を選択しようと思う。 友好色プッシュはDMPP-03,05の2弾分、敵対色プッシュはDMPP-04の1弾分のため、今のカードプールでは友好色の多色カードの方が枚数が多いからだ。

白-青のペアを使うことの一番のメリットが、《アクア・リバイバー》を採用できること。 今の所、S・トリガーの多色クリーチャーはこのカードだけである。 ビートダウン相手に5文明揃える余裕が無いことも多いため、意地で4積みした。 除去耐性持ちで場持ちも良く、盤面に並べるにはピッタリである。 f:id:mikegamo:20201029233040j:plain

もちろん、5マナ2000サイクルの《電脳聖者エストール》も採用。 f:id:mikegamo:20201029233049j:plain

問題は赤-黒のペアの方。 この2色には、どんな状況でも腐らない多色クリーチャーは存在しない(というか、赤の多色が全体的にそんな感じ)。 しかし、《プラチナム》を出すためにはこの色を最低6枚以上は積みたい。 半ば消極的に、《腐敗勇騎ガレック》を4積み、《腐敗勇騎マルドゥクス》を2積みすることにした。

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消極的とは言ったが、《ガレック》を4積みすることで、このデッキの低すぎる突破力がある程度改善されている。 《マルドゥクス》も、地味に《アクア・リバイバー》と相性が良い。

足りない色を持ってくるため、《次元の霊峰》。 緑マナを確保する意図もある。 多色カードは6種類なので、狙ったカードを持ってこれる確率は50%。 f:id:mikegamo:20201029233153j:plain

色合わせかつ逆転の札として、《憎悪と怒りの獄門》。 トリガークリーチャーも多めに積んでいる。 f:id:mikegamo:20201029233200j:plain

ブーストはとりあえずフル積み。 強いので、《腐敗電脳アクアポインター》《無双竜機ボルバルザーク》を搭載。 余ったスペースに、色を見ながら《サーファー》《スクラッパー》を積んで完成。

改良点

《プラチナム》を出した後のことを考えていない。 耐えて《ボルバルザーク》が出せたらいいな、などと考えるほど脳内お花畑ではない。

赤黒クリーチャーは2体とも《裁》で焼かれるライン。 白青に至っては1000と2000だが、《リバイバー》がモヤシなのでまだマシだと思いたい。

最高パワーはたったの6000。 除去は《アクア・サーファー》しかない。

ブーストがちょっと多いかも。それはそうと《フェアリー・ミラクル》が欲しい。

試作段階で何となく積んでいた《永刻のクイーン・メイデン》は静かに抜けていった。

プレイング

《プラチナム》でロックをかけ続けることは不可能。 むしろ、返しであっさりとロック解除されることがほとんどである。 出せたら雑に殴りに行くのが吉。

原則的に、ブーストの優先度は《青銅》>《ライフ》。 緑クリーチャーを残したいこと、《ライフ》で繋ぐ先が少ないことが主な理由。

バトルゾーンももちろんだが、マナゾーンも 白青 + 赤黒 + 緑 で揃える。 白青は《リバイバー》《エストール》で7枚、赤黒は《マルドゥクス》《ガレック》《獄門》で8枚。

多色は18枚。 マナカーブ通りのプレイができないこともしばしばある。

ビート相手は、《青銅》+トリガー《リバイバー》+《ガレック》で5文明を揃えに行く。 《プラチナム》をG・ゼロしながら1ターン耐えて、《獄門》でのカウンターを狙いたい。 《プラチナム》が出なくても《獄門》カウンターが決まることが多い。 ……《プラチナム》いる?

コントロール相手は、《口寄》+《エストール》+《ガレック》で揃えに行く。 除去手段が豊富なので、どんどん殴った方が良い。 《アクアポインター》《ガレック》からの《口寄》でリソース勝ちしにいくことが多い。

クリーチャーのパワーが全体的に低い。 高パワーのクリーチャーが出てくると対処不可能である。 ちまちま殴るか、《獄門》カウンターでとっとと勝負を決めよう。

《獄門》は、自分から殴りに行く決心をするまでキープした方が良い。

おわりに

やっぱり弱すぎる。

シータヴァルケリー【デュエプレ】【DMPP-06】

デッキレシピ

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  • コンセプト:A
  • 完成度:A
  • デッキパワー:A
  • 思い入れ:B

デザイナーズコンボを寸分違わず組み立てていく。 さながらプラモデルのよう。

キーカード解説

《バルケリオス・ドラゴン》

f:id:mikegamo:20201027201711j:plain G・ゼロ持ちの6000Wブレイカー。 ノーコストで出てくれば文句なしに強い。 だが当然、その条件が簡単であるはずがない。

G・ゼロ条件は、自分の火のドラゴン2体。 ドラゴンという大型種族を2体並べるのは普通に大変である。 その上、火文明のみというおまけの条件が地味に達成を難しくしている。 ちなみに、本家ではアーマード・ドラゴン指定だった。

さらに、リソースが取りにくい代わりに個々のカードパワーで押したいドラゴンデッキに、 リソースありきのG・ゼロというギミックを組み込むのは若干無茶がある。 出せてもせいぜい準バニラなので、他の強力なドラゴンたちを押しのけてまで入るかというと微妙なところである。 カード資産が十分にあるなら、普通のドラゴンデッキに採用されることはほぼ無いだろう。

ここでは、《バルケリオス・ドラゴン》を出す余裕を持てて、かつ《バルケリオス・ドラゴン》が輝く構築を考えてみたい。

《超竜ヴァルキリアス》

f:id:mikegamo:20201027201804j:plain 《バルケリオス》の相棒その1。

名前も効果も分かりにくいが、《バルキリー・ドラゴン》が転生した姿。 本家からコストが1少なくなった。おかげで、《バルキリー・ドラゴン》から綺麗に繋がる。

cipでドラゴンを1体、マナから踏み倒すことが出来る。 種も自身も重い分、コスト制限なくどんなドラゴンでも出せる。

今回重要なのは、召喚できればドラゴンが確定で2体並ぶということ。 コイツで火のドラゴンをマナから出せば、《バルケリオス・ドラゴン》のG・ゼロ条件はすぐに満たされる。

サファイア》出せばよくね?とか言ってはいけない

《紅神龍ジャガルザー》

f:id:mikegamo:20201027201952j:plain 《バルケリオス》の相棒その2。

ターボラッシュで自軍全てSA化。 本当なら6マナWブレイカーSAというだけでも存在意義があるはずなのだが、 実質6マナTブレイカーSAの《神滅竜騎ガルザーク》とかいうお化けカードのせいで割りを食っている。

《ジャガルザー》の効果を最大限活用するには、《ジャガルザー》自身以外のクリーチャーをSA化したいところ。 そのためには、《ジャガルザー》を出したターンにもう1体クリーチャーを召喚しなければならない。 そこで《バルケリオス・ドラゴン》の出番である。

《バルケリオス》が0マナで召喚できれば、《ジャガルザー》でSAを一気に2体以上生成できる。 一方、《ジャガルザー》は火のドラゴンなので、《バルケリオス》のG・ゼロ条件も満たせる。 この2体の相性は抜群に良い。

《ジャガルザー》は《ヴァルキリアス》で踏み倒し可能。 《ヴァルキリアス》から《ジャガルザー》を出し、《バルケリオス》G・ゼロで一気に攻め込むというコンセプトの完成である。

ちなみに、本家では《バルケリオス》のG・ゼロ条件がアーマード・ドラゴン指定だったため、このコンボは成立しなかった。 デュエプレで《バルケリオス》の条件が変わったのは、多分《ジャガルザー》を意識しているからだと思う。 《バルキリー・ドラゴン》で《ジャガルザー》がサーチできないのだけが惜しい。

構築解説

ブーストのための緑と、手札補充のための青を用意した。

《ヴァルキリアス》→《ジャガルザー》→《バルケリオス》のコンボを狙う。 《バルケリオス》は思考停止で4積み。 《ジャガルザー》は途中で1体引いてマナに埋めておけばいいので3積み。 《ヴァルキリアス》は最悪召喚できなくても立ち回れるので2積み。

手札が絶望的に足りないので、《ストリーミング・チューター》。 コントロール相手はこれを引けないと死ぬ。 f:id:mikegamo:20201027202121j:plain

手札補充が《チューター》だけだと欠陥構築なので、申し訳程度にバルキリー・ドラゴン》。 基本的に《ヴァルキリアス》、既に持っているなら《バルケリオス》を呼ぶ。 「バルキリー」一族が大集合である。 デッキタイトルは、「ヴァ」ルキリアス + バ「ルケ」リオス + バルキ「リー」。 f:id:mikegamo:20201027202131j:plain

種のオプションとして、《フレイムバーン・ドラゴン》f:id:mikegamo:20201027202202j:plain

緑の補完として《無双竜機ドルザーク》《無双竜機ボルバルザーク

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あとはブーストとトリガー。

改良点

珍しく赤に必須パーツが多いので、緑・青の枚数がなくなりがち。 緑は13枚以上確保したいという思いから、《地獄スクラッパー》を削って《ナチュラル・トラップ》を採用する羽目になった。

手札補充が《チューター》に頼り切り。 もう少し安定させたい。

プレイングなど

《ヴァルキリアス》降臨を狙う。

《ジャガルザー》は《ヴァルキリアス》で踏み倒すためにマナ置き。 ただし、《ヴァルキリアス》が上手く出ないようなら《ジャガルザー》手出し→《バルケリオス》のプレイもあり得る。

《バルケリオス》をキープしたままプレイしなければならないので、ハンデスに弱い。 無理だと思ったらマッドネスを積んだほうが良いかも。

エンパペザマル【デュエプレ】【DMPP-06】

デッキレシピ

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  • コンセプト:B
  • 完成度:A+
  • デッキパワー:B+
  • 思い入れ:A

試行錯誤を繰り返すこと4日。 ようやくデッキパワーを体感できる構築になったので、すかさず投稿。 といっても、カジュアルマッチで普通に勝ち越せるくらいの強さになったというだけだが…。

キーカード解説

《奇術王エンドレス・パペット》

f:id:mikegamo:20201024232840j:plain 相手が手札を捨てた時、自分が同じ枚数だけドロー。非常にトリッキーな能力である。 ハンデスは勿論、相手の《血風戦攻リドロ》《神滅翔天ザーク・ゼヴォル》《幻槍のジルコン》などでも反応する。

このカード、見た目以上に使いこなすのが難しい。

効果だけを見ると、ハンデスデッキの置きドロソになりそうに思える。 しかし、自身が3マナの進化クリーチャーであることは大きなネックだ。 《エンドレス・パペット》でアドバンテージを取るには、種のデスパペットを出した上にこいつを重ね、 さらにその後にハンデスカードをプレイしなければならない。 ドローソースとして使うには手間がかかりすぎである。

《デモニック・バイス》《ロスト・ソウル》で大量ハンデスできれば一気にアドバンテージを稼げるが、 それらをプレイできるのは《エンドレス・パペット》を出した次のターンになる。 それら大型ハンデスカードをプレイできるだけマナが溜まっている状況で、《エンドレス・パペット》が1ターン生き残れる可能性は高くない。 仮に除去されなかったとしても、除去以上に強力なカードを使われてハンデスどころではなくなっているだろう。

要するに、単純に手札が欲しいだけなら、《エナジー・ライト》や《アクアン》を使えばいいという話なのだ。 あえて《エンドレス・パペット》を使いたいなら、使う理由を明確に説明できる構築にしなければならない。

そこで、採用理由になりうる《エンドレス・パペット》の特徴を考えてみると、以下の2点が浮かび上がってくるだろう。

  1. この効果でしか出来ないロマンコンボを狙う
  2. 「3マナ5000デスパペット進化」というスペックを活かす

特徴1の活用方法は……現状思いつかない。 《ロスト・ソウル》からの大量ドローで《ルナ・コスモビュー》を出している動画を見かけたが、そのくらいだと思う。 今後のカードプール次第といったところか。

特徴2を見てみると、3マナ進化パワー5000というスペックは、序盤に出して殴るのに適している。 これを踏まえると、軽量クリーチャーで固めたビートダウンに入れるのが良いということになる。

幸運なことに、デュエプレにはアタックトリガーでハンデスできるクリーチャーが多数収録されている。 こいつらを予め出しておくと、《エンドレス・パペット》を出したターンからハンデスできるので、《エンドレス・パペット》の効果を1回は使える。 よって、これらのハンデスクリーチャーで相手の手札を削りながらビートするデッキを組んでみたい。

ただ、相手の手札を減らして行動を制限するハンデスと、相手の手札を増やしてしまうビートダウンは、致命的なレベルで噛み合っていない。 こればかりは《エンドレス・パペット》のカードデザインの問題なのでどうしようもない。

余談だが、攻撃とハンデスを同時に扱うという点では《邪悪の魔黒デビル・マーシャル》を、 mikegamo.hatenablog.com

自身のみでは仕事ができないという点では《大昆虫ジェネラルマンティス》を想起させる。 mikegamo.hatenablog.com

構築解説

色々考えた結果、黒単に落ち着いた。

黒単の理由はやはり、《暗黒秘宝ザマル》。 《卵胞虫ゼリー・ワーム》《闇猫人形ジェリット》と比べるとパワーが1000高いだけだが、この1000の差は非常に大きい。 《アクア・サーファー》《アクアポインター》などからの殴り返しを受けず、《ファントム・バイツ》《クリムゾン・チャージャー》を食らわない。《エンドレス・パペット》がいなくても普通に強い。 f:id:mikegamo:20201024232922j:plain

そして、この構築の決め手となった《インビンシブル・アビス》ハンデスで相手の動きを鈍らせるからには、終盤戦を制するカードが欲しい。 軽量カードたちに全く不足している突破力と盤面処理能力を、このカードは1枚で完璧に補完してくれる。 f:id:mikegamo:20201024232934j:plain

とはいえ、黒単かつ軽量カードてんこ盛りのこのデッキで8マナ溜めるのは正直しんどい。 《アビス》を思いつくまでに4日かかったのも、その思考に長時間囚われ続けていたからである。 一応、《エンドレス・パペット》のドローはその補助になるが、それだけでは《アビス》を撃つためには不足である。 他にも、リソースを確保するカードを積んでおかなければなならない。

まず、マナを溜めつつ墓地回収する《リバース・チャージャー》。 黒単では貴重なアドバンテージを取るカードである。 f:id:mikegamo:20201024232953j:plain

そして、ドローソースに《邪魂創世》。 生贄用の《飛行男》もセットで投入。 黒単構築に決めた後に色々いじるうち、今の黒単で《邪魂創世》を入れない構築はあり得ないという見解に至った。 f:id:mikegamo:20201024233010j:plain

《邪魂創世》と《リバース・チャージャー》の枚数調整は非常に難しい。 どちらもアドバンテージは+1。理想的には3-3なのだが、スペースが厳しくて実現できていない。 このデッキには、生贄にしていいクリーチャーが《飛行男》《ジェニー》しかいないので、 とりあえず《邪魂創世》を2枚に抑えている。他所からスペースを捻出したいところ。

《ザマル》《エンドレス・パペット》をパンプするため、《呪いの影シャドウ・ムーン》。 スペースが全然足りないが、1積みしても仕方がないカードなので2積み。 《ザマル》が活躍できる時間を1~2ターン引き延ばすのが役割。 《ザマル》が《光輪の精霊 ピカリエ》を越せるようになったり、《地獄スクラッパー》《炎槍と水剣の裁》を撃たれたときの被害を低減できたりする。 まだ出くわしていないが、《エンドレス・パペット》が《永刻のクイーン・メイデン》を殴り殺せるようになるのも便利ではないかと思う。 f:id:mikegamo:20201024233347j:plain

2マナ圏のデスパペットは6積み。これが最低ライン。

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《解体人形ジェニー》は4マナ圏が多すぎるため3積みになった。 f:id:mikegamo:20201024233800j:plain

マナが伸びるようになったので、《凶骨の邪将クエイクス》。 《エンドレス・パペット》との相性が良い。 そもそも1枚しか持っていないのだが、2積みするスペースも見つからなくて困っている。 f:id:mikegamo:20201024233458j:plain

改良点

  • 手札補充のために《アクアン》を入れた青黒型
  • 《光器ペトローバ》《ホーリー・スパーク》で突破力を補完した白黒型・ドロマー型
  • 《腐敗勇騎ガレック》のために赤を混ぜたクローシス

などを試したが、どれもしっくりこなかった(上から使いやすい順)。 どれも《エンドレス・パペット》を補助する要素を詰める発想だったので、 《エンドレス・パペット》が出なかった場合にやることがなくなっていた。

今回、黒単にして《ザマル》《アビス》を入れたことで、《エンドレス・パペット》に依存しない構築が完成した。 サブプランを用意することの重要性に改めて気付かされた。

また、《エンドレス・パペット》を序盤に出すことに拘らない構築も考えてみたが、 中盤にわざわざ《エンドレス・パペット》を出すという行動がどう考えても弱かった。 思い直せば、メインカードを最速召喚する旨味がない構築は上手くいかないということを、私は既に《ジェネラルマンティス》から学んでいたのだった。

mikegamo.hatenablog.com ↑ 《ガラムタ》のコストが《ジェネラルマンティス》よりも高いため、《ジェネラルマンティス》最速召喚がメインムーブになりえない。効果のシナジーが強くても、マナカーブの噛み合いが悪いとコンセプトを実現しにくいという例。

プレイング

  • 2tパペット → 3t《ザマル》or《ジェリット》 → 4t《エンドレス・パペット》
  • 2tパペット → 3t《エンドレス・パペット》 → 4t《ジェニー》

のどちらかを狙う。

アタックハンデスのクリーチャーはどんどん殴るべきなのだが、逆にその他のクリーチャーがいつ殴るかがかなり難しい。 今の所、ビートに弱そうなコントロール相手ならガンガン殴る、そうでない場合は最初の1~2枚は《ザマル》だけで割るようにプレイしている。

相手の場が増えてきて膠着したら、《アビス》を狙うプレイに切り替える。

嘘に聞こえるかもしれないが、ゲーム終盤に《エンドレス・パペット》で進化速攻して殴りかかるシーンは結構ある。 《エンドレス・パペット》のスペックが活かされる瞬間である。

青黒ドルバロム、クリーチャーを全然出してこないコントロールに対してはまあまあ戦える。 ツヴァイは《ジェニー》で落とせるので有利と言いたいのだが、こちらに全体火力が無いので、トップツヴァイをどうやっても防げない。

緑t白インビンシブルパワー【デュエプレ】【DMPP-06】

デッキレシピ

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  • コンセプト:B
  • 完成度:A
  • デッキパワー:A
  • 思い入れ:B

パワーは正義。こういう脳筋カードも結構好き。

キーカード解説

《インビンシブル・パワー》

f:id:mikegamo:20201020230823j:plain 自軍+12000、パワード・ブレイカーとチャンプブロック防止付与。 さらに、マナが全て緑だけだと8マナになる。

どんなクリーチャーでも最低T・ブレイカーになる。 パワー13000を安定して越せるブロッカーは現在《剛撃聖霊エリクシア》のみなので、実質ブロックされないようなものである。 よってノートリガーなら、クリーチャーを3体並べておけば殴り切り。

8マナで撃てるなら強いが、流石に13マナ払ってやることではない。 緑単・準緑単で構築するか、《薫風妖精コートニー》でマナを染めるかのどちらかになるだろう。

今回は、構築やプレイングに頭を使わなくてよい準緑単の構築にする。 《パワー》自体が大味なカードなので、デッキ作りも豪快に行きたい。

緑単構築で気になるのが防御面。 ブロッカーがおらず除去にも乏しい自然文明だけで8マナまで持ちこたえるのは至難の業である。 相手の攻撃を凌ぐ手段が必須となる。

構築解説

防御力を上げるため、白を混ぜた準緑単にした。

緑を入れて8マナを目指すデッキなので、《青銅の鎧》などの山札からマナブーストするカードの採用は必然。 そこのランダムブーストで緑以外の単色カードが落ちると《パワー》が撃てなくなるので、デッキに入れるカードは全て自然を含むようにする(白は白緑の多色カードしか積まない)

白緑クリーチャーで採用するのは、防御を固めながらマナを伸ばせる《無頼聖者スカイソード》《勇猛護聖ウォルポニカ》、ついでに《無頼聖者サンフィスト》

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そして地味に重要なのが、DMPP-06現在唯一の白緑呪文、《調和と繁栄の罠》

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相手の攻撃を止めるトリガーなら、一般的には《ホーリー・スパーク》の方が高性能。 《スパーク》と違い、《罠》は相手クリーチャーをタップできないので、ブロッカーもタップして一発逆転を狙うという使い方ができないからである。普通のデッキなら、《罠》を優先させることはほぼ無いだろう。

しかし、このデッキでは《パワー》の疑似アンブロッカブル付与があるため、逆転力が劣っている点はあまり気にならない。 また、《スパーク》に無いメリットとして、手撃ちで次のターンの相手の攻撃を防げるという点がある。 7マナの時に撃って1ターン遅延したり、《罠》&軽量クリーチャー召喚で殴り手を1体増やしたりできる。 ツヴァイランサー、ブリザード、デスフェニなど、環境にいるデッキはどれもクリーチャーの色が偏っているので良く刺さる。

ドローソースとして、定番の《口寄の化身》《二角の超人》

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緑の手札補充はクリーチャーサーチばかりなので、呪文の《パワー》を引き込める《口寄》は貴重な存在。 《二角》は《パワー》時にQ・ブレイカーになるが、結局他のクリーチャーもT・ブレイカーになるのでブレイク数が1枚無駄になる。よって、このデッキでは相対的に《口寄》の方が価値が高い。 《口寄》を4枚持っている人は少なそうだが、最低でも3枚は欲しい。

対ビートダウンにも《パワー》を撃てるようにしたいので、トリガーを多めに入れている。 《パワー》の対象にするため、トリガークリーチャーを採用。 《突然の超人》は、《裁》に引っ掛からないパワーのクリーチャーとして何となく入れている。

プレイング

8マナ溜めて《パワー》。

除去コン相手で《裁》が来そうなときは、2枚割っておいて《パワー》でT・ブレイク1体→トドメの流れを狙う。もちろん、可能ならそのまま殴り切ってしまってもよい。

《パワー》を撃つ頃合いになったら、手札のクリーチャーは下手に埋めたり出したりせずにキープした方が良い。《アポカリプス・デイ》を撃たれたり、凌がれて全体火力を撃たれたときのケアのため。

改良点

《コートニー》染色型について。 《パワー》は、場のクリーチャー数が少なくても殴り切れるようにするカードである。 召喚するクリーチャー数を絞り、量を《パワー》で補うという意識を持つならば、 《コートニー》を出すことに労力を割く構築は《パワー》と好相性と言える。

一方で、《コートニー》を入れながら最良の構築を探すのはかなり難しい。 他の文明を積むことでデッキのグッドスタッフ度は上がるが、 《コートニー》《パワー》というお荷物カードを積まなければならないのがグッドスタッフデッキの足を引っ張る。 繊細なデッキ作りが求められるだろう。

オリジナルのアイデアではないが、《無双恐皇ガラムタ》を使うのも良いと思う。 ただ、ハンデスも他のシステムクリーチャーもいないこのレシピに《ガラムタ》を入れても、真っ先に《ガラムタ》が除去される。 使うなら別の路線で構築した方が良さそう。

青緑エボトージェネラル【デュエプレ】【DMPP-06】

デッキレシピ

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  • コンセプト:S
  • 完成度:S
  • デッキパワー:B+
  • 思い入れ:S

《ジェネラルマンティス》も《進化の化身》も、紙の頃と効果は変わらない。 しかし、紙版をプレイしているときにこの組み合わせに気付くことはなかった。

今の自分の脳内には常に《ジェネラルマンティス》がいるので、そのおかげで気付くことができたと思う。

このように、特定のカードを使いたいというモチベーションを持ち続けることは、カードの新しい組み合わせを発見するのに役に立つ。

キーカード解説

《大昆虫ジェネラルマンティス》

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AIBO5弾には好相性カードが無かったので、深い悲しみに包まれていた。

6弾は単色&進化推しなこともあって、《進化の化身》《剛力の腕甲》《クラウド・メイフライ》と3枚も良いカードが来てくれた。今回はその中の本命、《進化の化身》とのコンビで行く。

《進化の化身》

f:id:mikegamo:20201018003500j:plain 出た時、進化クリーチャーを1体サーチ。場に進化がいれば+3000。 デッキに積む進化クリーチャーを3種類以下にしておけば(とても簡単)、探索を確実なサーチにできる。

《ジェネラルマンティス》を横に置くと、パワー6000になって追加ブレイクを得ることが出来る。 マナカーブもバッチリ。 4マナ以下、条件付きでもいいのでパワー5000以上、cipでアドバンテージを取るカードはコイツしかいない。

《ジェネラルマンティス》からして見ればまさしく待望のカード。

構築解説

《進化の化身》を入れたので、《ジェネラルマンティス》を3積みにした。 《進化の化身》以外はほとんどこれと一緒。

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4マナクリーチャー補完のため、《レベリオン・クワキリ》も勿論入れる。 《食獣セニア》を5枚目以降の《クワキリ》として積んでも良い。 数は《進化の化身》とお好みで調整。 f:id:mikegamo:20201018004146j:plainf:id:mikegamo:20201018004149j:plain

せっかく《進化の化身》を使うので、今のレシピで無理なく進化できる《大昆虫ガイアマンティス》《クリスタル・パラディンを挿した。 《クリスタル・ランサー》でも良い。 f:id:mikegamo:20201018004300j:plainf:id:mikegamo:20201018004304j:plain

プレイングなど

1, 2ターン目:ギガント・インセクト召喚。

3ターン目:《ハルカス》《青銅》。

4ターン目:《クワキリ》または《進化の化身》。選べる状況の場合、相手がクリーチャーデッキならパワー押しできる《クワキリ》、呪文デッキならアドバンテージを稼げる《進化の化身》が良い。《進化の化身》ルートの場合、3t目かここで1枚割っておくと殺し切れる。対呪文デッキなら、相手の場に殴り返しクリーチャーがいないことが多いので割りに行けるはず。

5ターン目:《ジェネラルマンティス》。

6ターン目以降:《ガイアマンティス》など。

動きは比較的安定している。ノートリガーなら5キル。 メタデッキも普通に殺せるポテンシャルがある。

改良点

特に無い。

無理矢理に課題を挙げるなら、《ウィップ・スコーピオン》が有効トリガーにならないこと、《霊鳥と水晶の庭園》の多色事故が怖いことなど。 ただ、5ターン目までの動きがほとんど決まっているので、ここにメタカードを積んだとしても使うタイミングを失いがちだと思う。

《庭園》でブロッカー・大型クリーチャー対策をした気になっている。大丈夫かな。

これまでの《ジェネラルマンティス》

多すぎるので一部割愛。

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