デッキレシピ
- コンセプト:B
- 完成度:A
- デッキパワー:C
- 思い入れ:A
もう崩しちゃったって? そうだよねぇ……。
直近20戦のカジュアルマッチは13勝7敗。 そんなに勝った覚えはない。
キーカード解説
《五元の精霊プラチナム》
自分の場に5文明のクリーチャーがいればG・ゼロ。 さらに、5文明揃っていればゲームに負けなくなる(敗北回避能力)。 デュエプレでは初めて、ゲーム終了条件に介入するカードである。
見ての通り、弱い。
このG・ゼロ条件は、同期のG・ゼロと比べると達成が一回り難しい。 DMPP-06現在では、2色クリーチャーでどんなに効率よく色を揃えても、最低3体はクリーチャーを出さなければならない。 その上、敗北回避にも5文明の維持が必須。 《プラチナム》自身はおろか、取り巻きが1体除去されただけで努力がパーになる。
↑ ずっと使いやすいG・ゼロ。
目玉の敗北回避能力は、これ以上なく分かりやすい後ろ向きな効果。 自発的に活用することができないため、デッキコンセプトにもしにくい。 敗北能力があればブロッカーはいらないはずなのだが、なぜついているのだろうか……。
素のスペックもやる気が無さすぎる。 パワー6000では中型フィニッシャーも満足に止められず、《火炎流星弾》《コメット・チャージャー》にすら焼かれる始末。
しかも、《プラチナム》はどう見ても多色カードと組みたい能力なのに、あろうことか収録されたのは単色推しのDMPP-06。 同期のG・ゼロたちは皆、G・ゼロ条件を満たすのに丁度良いカードが同弾に収録されているのだが、 《プラチナム》だけは相性の良いカードが1枚も収録されなかった。生まれる時代を完全に間違えている。
残念ながら、登場時点ではデュエプレで1,2を争うカスレアだ。 パックで引いた時の残念さは、悪評名高いDMPP-05《黒神龍ガルバロス》といい勝負である。
ただし、《ガルバロス》と大きく違うのは、将来性があるということだ。 多色クリーチャーが充実するだけで使い勝手が大きく改善されうるというポテンシャルを秘めている。 特に、3色クリーチャーや5色クリーチャーが登場すれば、G・ゼロ条件を達成するのは格段に楽になる。 こういった伸びしろが見込まれて、あえて弱めにデザインされている可能性は高い。
かといって、「DMPP-06現在では組めない」と片付けてしまうのは、デッキビルダーとして負けを認めるようなものだ。 この弾で《プラチナム》が出たということは、今のカードプールでも組めないことは無いと開発側が考えているからだろう。 幸い、デュエプレのマナシステムは多色構築にとても優しいので、紙に比べると形にするのは容易い。 カードプールが不足しているのは承知で、無理矢理組んでみることにした。
構築解説
とりあえず、《プラチナム》をG・ゼロで出すことを目標にデッキを構築する。
DMPP-06のカードプールで5文明を場に揃えるためには、2色クリーチャーの活用が必須となる。 それも、闇雲に2色クリーチャーを出すだけでいいかというとそうではない。 効率良く文明を揃えるには、「2色クリーチャーを文明被りなしで2体 + 最後の1色を持つクリーチャー」という組み合わせでクリーチャーを出すべきだ。 さらに、安定して文明を揃えるためには、上記3体の文明の組み合わせを、構築の段階で固定してしまうほうが良いだろう。
ここでカギとなるのは、「最後の1色」にどの文明を選ぶかである。 この最後の1色は、単色クリーチャーであっても構わない。 すなわち、単色クリーチャーを積極的に積む文明を一つだけ選べるということなのだ。
このデッキに採用したい単色クリーチャーは、何か。
私の答えは、《口寄の化身》である。 多色クリーチャーは多種族持ちが多い。 種族の数だけドローできる《口寄》は、多色クリーチャーを沢山出すこの構築にはピッタリである。 《口寄》で5文明を揃えつつ《プラチナム》を引き込んで、そのままG・ゼロで召喚できたら最高だ。
ついでに、自然文明には軽量マナブースト《青銅の鎧》もいる。 強力な多色クリーチャーである5マナ2000サイクルに繋ぐことも考えると是非欲しい。 よって、ここでは「最後の1色」に自然文明を選択する。
次に、残りの4文明を2色ずつの2ペアに分ける。 ペアの作り方は3通りあるわけだが、ここは無難に友好色ペアの 白-青 と 赤-黒を選択しようと思う。 友好色プッシュはDMPP-03,05の2弾分、敵対色プッシュはDMPP-04の1弾分のため、今のカードプールでは友好色の多色カードの方が枚数が多いからだ。
白-青のペアを使うことの一番のメリットが、《アクア・リバイバー》を採用できること。 今の所、S・トリガーの多色クリーチャーはこのカードだけである。 ビートダウン相手に5文明揃える余裕が無いことも多いため、意地で4積みした。 除去耐性持ちで場持ちも良く、盤面に並べるにはピッタリである。
もちろん、5マナ2000サイクルの《電脳聖者エストール》も採用。
問題は赤-黒のペアの方。 この2色には、どんな状況でも腐らない多色クリーチャーは存在しない(というか、赤の多色が全体的にそんな感じ)。 しかし、《プラチナム》を出すためにはこの色を最低6枚以上は積みたい。 半ば消極的に、《腐敗勇騎ガレック》を4積み、《腐敗勇騎マルドゥクス》を2積みすることにした。
消極的とは言ったが、《ガレック》を4積みすることで、このデッキの低すぎる突破力がある程度改善されている。 《マルドゥクス》も、地味に《アクア・リバイバー》と相性が良い。
足りない色を持ってくるため、《次元の霊峰》。 緑マナを確保する意図もある。 多色カードは6種類なので、狙ったカードを持ってこれる確率は50%。
色合わせかつ逆転の札として、《憎悪と怒りの獄門》。 トリガークリーチャーも多めに積んでいる。
ブーストはとりあえずフル積み。 強いので、《腐敗電脳アクアポインター》《無双竜機ボルバルザーク》を搭載。 余ったスペースに、色を見ながら《サーファー》《スクラッパー》を積んで完成。
改良点
《プラチナム》を出した後のことを考えていない。 耐えて《ボルバルザーク》が出せたらいいな、などと考えるほど脳内お花畑ではない。
赤黒クリーチャーは2体とも《裁》で焼かれるライン。 白青に至っては1000と2000だが、《リバイバー》がモヤシなのでまだマシだと思いたい。
最高パワーはたったの6000。 除去は《アクア・サーファー》しかない。
ブーストがちょっと多いかも。それはそうと《フェアリー・ミラクル》が欲しい。
試作段階で何となく積んでいた《永刻のクイーン・メイデン》は静かに抜けていった。
プレイング
《プラチナム》でロックをかけ続けることは不可能。 むしろ、返しであっさりとロック解除されることがほとんどである。 出せたら雑に殴りに行くのが吉。
原則的に、ブーストの優先度は《青銅》>《ライフ》。 緑クリーチャーを残したいこと、《ライフ》で繋ぐ先が少ないことが主な理由。
バトルゾーンももちろんだが、マナゾーンも 白青 + 赤黒 + 緑 で揃える。 白青は《リバイバー》《エストール》で7枚、赤黒は《マルドゥクス》《ガレック》《獄門》で8枚。
多色は18枚。 マナカーブ通りのプレイができないこともしばしばある。
ビート相手は、《青銅》+トリガー《リバイバー》+《ガレック》で5文明を揃えに行く。 《プラチナム》をG・ゼロしながら1ターン耐えて、《獄門》でのカウンターを狙いたい。 《プラチナム》が出なくても《獄門》カウンターが決まることが多い。 ……《プラチナム》いる?
コントロール相手は、《口寄》+《エストール》+《ガレック》で揃えに行く。 除去手段が豊富なので、どんどん殴った方が良い。 《アクアポインター》《ガレック》からの《口寄》でリソース勝ちしにいくことが多い。
クリーチャーのパワーが全体的に低い。 高パワーのクリーチャーが出てくると対処不可能である。 ちまちま殴るか、《獄門》カウンターでとっとと勝負を決めよう。
《獄門》は、自分から殴りに行く決心をするまでキープした方が良い。
おわりに
やっぱり弱すぎる。
へー。 pic.twitter.com/dlEalowxRA
— ミケガモ (@nusu_fkr453145) October 28, 2020