デッキレシピ
白抜き除去型
- コンセプト:C
- 完成度:S
- デッキパワー:A
- 思い入れ:B
シータビート型
- コンセプト:B
- 完成度:S
- デッキパワー:A
- 思い入れ:A
今期ランクマの目標は、「《グレートブルー》でマスターランクに行く」。 悪戦苦闘の末、2020/1/13に何とかAll Divisionのマスター到達。 普段と違って、環境と気分に合わせて(主に)2つのデッキを使い分けながら戦っていた。
かなり毛色が違うので、2つのデッキを別々に解説しようと思う。
初めに言っておくが、どちらのデッキも、真面目にプレイしていると滅多に《グレートブルー》を出さない。 周辺パーツ、もしくは《グレートブルー》自身の強化を望む。
↑ 以前組んだカジュアル型。
キーカード解説
《蒼神龍スペル・グレートブルー》
今回のコンセプト兼お荷物カード。昔から好きだったので、何とかしてマスターの地を踏ませてやりたかった。
現状の一番の問題点は、トップ操作カードが存在しないことである。 手札から火力呪文を撃って場を片付けてから殴ったら、《グレートブルー》が火力呪文を捲る……などというのは日常茶飯事。 ここを改善しない限り、《グレートブルー》は「とても使い辛いガチャカード」という立ち位置から抜け出すことはできない。
そして、ガチャ要素を受け入れた上で問題となってくるのは、アタックトリガーと、呪文というカードタイプの相性の悪さである。 デッキ内の呪文を多くするとコントロール要素が強くなってくるのだが、《グレートブルー》が攻撃してしまうと、そのコントロールが無駄になってしまうケースが多い。デザインの根本が課題になっているとすら言える。
そんな色々とイケてないデュエプレ《グレートブルー》がまともに果たせる役割について考えると、以下の3つが浮き上がってくる。
1・2番目はアタックトリガーという点をどのように活かすかを考えた回答、3番目は効果そのものを楽しむための回答となる。 あいにく、3番目をランクマッチで回し続けるほどの狂気は持ち合わせていないので、1番と2番を形にしたい。
白抜き除去型
構築解説
初期からかなり手を加えて、最終的にこうなった。 デッキ内のバランスを考えたというよりは、シンプルに「使って強かった」カードを積みまくった結果がこうである。 最初期との大きな差は、
- 緑を減らした
- 《クリムゾン・チャージャー》《コメット・チャージャー》を増やした
- 《宝剣》をきちんと4積みした
など。
デッキ相性は普通の除去コンと同じ。狙いたいのは、【ツヴァイ】【メカオー】。 速攻・ビートダウンは不利だが、《グレートブルー》が上手く機能した場合は勝てるかもしれないので、 除去コンよりもワンチャンがつかめるのではないか。
《グレートブルー》は3積み。長い間意地で4積みしていたが、あまりにも《グレートブルー》が《グレートブルー》を捲るので泣く泣く3にした。どうしようもない不利状況を打開したいとき以外は殴らない。もはや6-6000の青アタッカーというだけのカードになりつつある。
殴り返し要員として《グレートブルー》を立てる場合、早期召喚するのが重要である。 2→4→6の繋ぎが必要になると考えたため、一般的なクローシス除去コンに緑を加えて4色にした。
しかしながら、緑には強力な呪文がほとんど存在しないという致命的な欠点がある。 最序盤にブーストしたいというコンセプトと、強力な呪文を積みたいという思いがせめぎ合った結果、 緑を主に《ライフ》と《二角》だけ積むというキモい構築に辿り着いた。
《フェアリー・ライフ》を採用しているのは、トリガーが付いているからである。 ビートダウン相手にトリガーしてくれれば、《グレートブルー》や《英知と追撃の宝剣》が間に合うようになることが多い。 2マナブースト呪文には《鼓動する石板》もあるが、このデッキではトリガーの有無で使い勝手が大きく変わるため不採用とした。ハズレカードが増えすぎると良くないというのもある。
《二角の超人》は、呪文主体のこのデッキだとほぼ確定で欲しいカードを回収できる偉いカード。 クリーチャーがマナに1種類以下なら、回収数を減らしてマナブーストをかけることも可能。 後半だとコイツが実質5~6マナで出せるため、《グレートブルー》の立場が無くなってしまう……。
緑を入れるメリットの一つが、《無双竜機ボルバルザーク》を使えることである。 盾を割られ切って後手後手の対応に回っているときも、コイツを1枚引き込めばあっさり逆転勝ちできる。 今のご時世、コイツは完全にノーマーク。《二角》で回収してそのままフィニッシュしよう。
重量呪文枠として、《英知と追撃の宝剣》。 《グレートブルー》を使うからには、やはり《宝剣》を4積みしなければダメだと思った。 ビートダウンに手撃ちできることは稀。《グレートブルー》でラッキーパンチを食らわせるのが主目的である。 他の所だと、【ツヴァイ】や【アウゼス】などにも有効。 8マナ溜まったときに《宝剣》と《ロスソ》が両方ある場合、先に《宝剣》をぶちかまそう。 《宝剣》でマナを削って手札を飽和させた後の《ロスソ》は良く効く。 場合によっては、こちらが《ロスト・ソウル》を持っていないと勘違いしてくれて、《ストリーミング・ビジョン》などで大量ドローしてくれる場合もある。
《ロスト・ソウル》は3積み。【ツヴァイ】【メカオー】を殺し切るためには必須である。2だと引けない。
《ブレイン・チャージャー》は、《グレートブルー》に繋ぐのと、《ロスソ》《宝剣》を目指すために思考停止の4積み。
《クリムゾン・チャージャー》は、【ツヴァイ】【メカオー】やビートダウン相手になるべく引き込みたいので3積み。 《クリムゾン・チャージャー》の補助に《コメット・チャージャー》。この2枚は4-1にしてもいいかと思ったが、《鎧兵機サーボルト》《魔聖デス・アルカディア》など、《コメチャ》でしか倒せない相手も多いので3-2にした。
《炎槍と水剣の裁》《サウザンド・スピア》《地獄スクラッパー》はバランス積み。 カードパワー的に《裁》が頼みの綱なのだが、4000ラインのカードを倒せる《スピア》、ビートダウン相手に少しでも勝ちの目を残す《スクラッパー》も重要である。
余ったスペースに《エナジー・ライト》と《ナチュラル・トラップ》を適当に突っ込んで完成。
《グレートブルー》を減らさない前提で行くと、弄る所はほとんど無い。 《グレートブルー》を抜いていいなら、数の多い【除去サファイア】を殺せる《ガイアクラッシュ・クロウラー》、 中盤にちょっかいをかける《デモニック・バイス》《腐敗電脳アクアポインター》などを積んでみたい。
戦績
173勝227敗、勝率43.25%。負けすぎ……。
最初期からの統計なので、改良を加えてからは勝率5割くらいはあったと思う。思いたい。実際、【ツヴァイ】【メカオー】【アウゼス】【カチュア】あたりとの対戦履歴を振り返ると、後半の方が勝率が上がっている。
試合展開が普通の除去コンと違っていて、回していて楽しかったのは事実。が、《グレートブルー》や緑を入れたことによって新たに勝てるようになったデッキがあったかと聞かれると、微妙と言わざるを得ない。環境外のデッキタイプの強みである、既存の相性に囚われないというメリットは、このデッキには無い。
メジャーデッキ(10戦以上)
除去サファイア 28-48
不利。緑が入っている分、ターボロスソ合戦ではこちらに分がある。 しかし、あちらのメインカードは7マナの《インフェルノ・ゲート》。 対応が後手に回りがちなので苦しい。
ツヴァイ 38-18
有利。《ファントム・バイツ》が無いので序盤が怪しいが、マナが伸びやすいのでうっかり《マーキュリー》を出されても《ライフ》空撃ちから《宝剣》で返せることも多い。
アポロヌス 10-21
不利。組み上がったら確実に負け。 4000ライン展開型、《バルケリオス》でビートプランも取る型、《グールジェネレイド》で保険を掛ける型、 どれも除去コンの処理範囲を超えている。
アウゼス 15-12
微有利。初期は《石板》が手札で腐って負け越していたが、直近10戦は8-2で勝ち越している。 《宝剣》と《ロスソ》を乱打すればOK。《アルカディアス》が早めに出てくると詰み。
ブリザード 4-20
不利。どうやって4回も勝ったんだ。 こっちが先攻最速《グレートブルー》、かつ相手が事故ってくれれば何とかなるか。
メカオー 13-10
微有利。直近10戦は7-3。 《サーボルト》を《コメット・チャージャー》で処理できるかどうかがカギ。 一般的な【除去サファイア】だと、終盤以降も《ガトリンガー》のドローから捲られることがあると思うが、 このレシピだと一度軌道に乗れば《宝剣》乱射で確実に息の根を止められる。
ガルザーク 6-16
不利。《ガルザーク》のパンチ力が高すぎる上に、《グールジェネレイド》がどうしようもない。 《ロスソ》撃ってから《二角》《グレートブルー》を展開して、《宝剣》か《スピア》でブロッカーを処理したターンに殴り切る。もしくは《ボルバル》。
カチュア 6-15
不利。直近10戦は4-6。 《グレートブルー》で《カチュア》を殴り返したいが、使い捨て《ガルザーク》や《サラマンダス》→《ヘリオス》の6000火力で処理されてしまう。 《ペンチ》型ならワンチャン。《チャミリア》型は苦しい。
4c天門 13-7
微有利。向こうは《ヘブンズ》系統のパーツが全てお荷物になるので、【除去サファイア】よりはだいぶ楽。 《ロスチャ》《インフェルノ》を綺麗に繋がれると死ぬ。
赤緑速攻 3-10
赤白速攻 1-10
不利。速攻系列だと、とにかく速さに全振りしている【赤白速攻】が一番厳しい。 最近増えてきているパワー重視の【赤緑速攻】、メタ要素重視の【赤黒速攻】などは、スピードが遅い分まだ勝ちをつかみやすい。
マイナーデッキ
3戦以下のデッキは、1が勝ち、0が負け。 ランクマッチのシステムが変わったからか、面白いデッキとマッチングすることが明らかに増えた。
- 連ドラ 8-1
- ドルバロム 1-5
- ドリメ 0-5
- ナーガ 4-1
- ギフトアルファ 0-4
- ジャイアント 4-0
- メイデン 2-2
- 5c天門 000
- 赤黒速攻 100
- 青黒速攻 01
- 黒緑速攻 0
- アナメタビ 0
- 赤黒メタビwithサファイア 0
- 赤黒デスフェニ 0
- 白青イニシスターマン 1
- 白黒サード 1
- サードサファイア 1
- デイガドラグストライク 1
- マッドネスツヴァイ 00
- テクノツヴァイ 0
- リドロアポロ 1
- 赤黒サファイア 0
- カチュア連ドラ 0
- デアリドラゴン 0
- チュータードラゴン 1
- 赤緑ドラゴン 1
- デアリヴァルキリアス 0
- デアリチューターグール 1
- ドロマーグールジオス 0
- リースドラゴンビート 10
- バイラステンペストコントロール 1
- クローシスバジュラ 11
- 青黒エンパペ 01
- 青黒ハンデス 1
- 除去ヘリサラ 1
- 青黒リキピコントロール(初代ランサー) 0
- 4cマルシアスサファイア 1
除去型まとめ
《二角》《ボルバルザーク》《宝剣》が売り。《グレートブルー》はワンチャンつかむ要員。 しかし、元から苦手なデッキはおろか、同系にすら不利が付くようになってしまった。 回すのは楽しいけど強くはない。
シータビート型
構築解説
除去型が【除去サファイア】にあまりにも負けるので、 【除去サファイア】に勝てるような型を組みたかったというのがきっかけ。 《グレートブルー》がアタックトリガーであることを前向きにとらえて、呪文多めかつ攻撃的なデッキを組んで、その切り札として放り込んでやることにした。
ビートダウンではクリーチャーの比率を高めざるを得ないため、《グレートブルー》が不発する可能性が高くなるのがお悩みポイントとなる。 しかし、呪文多めのビートダウンではクリーチャー自体が貴重な存在。 《グレートブルー》がクリーチャーを手札に加えてくれるというなら、それはそれでありがたい話なのである。 相手の場に何もいない時に除去呪文をめくるよりは、クリーチャーが手札に加わってくれたほうがずっと良い。
いざ構築に移ってみると、やはりビート向きの呪文はかなり少ないことを思い知らされる。 ランダムで出てきた時にも嬉しい呪文となると、さらに数は限られてくる。
そんな中で今回注目したのは、《霊鳥と水晶の庭園》《破壊と誕生の神殿》の2枚。 《幻想妖精カチュア》や《聖騎士ヴォイジャー》など、環境の厄介な中コストクリーチャーを処理できる。 2つに共通するのが、「山札からクリーチャーを持ってこれる」という点。 呪文主体のビートダウンにおいて、殴るためのクリーチャーをピンポイントで確保できるのはとてもありがたい。 さらに、クリーチャーを引っ張ってくることで、《グレートブルー》の不発率を下げることもできる。 《グレートブルー》軸のビートダウンにはうってつけのカードだ。
他に注目すべき呪文は、《アナライズ・チャージャー》と《サーフ・スパイラル》。 この2枚は、相手の場が空の時に《グレートブルー》で捲っても最低限仕事ができるという点を見込んで採用している。 手札に来た時は、《霊鳥》同様、バウンスでテンポアドバンテージを取って攻めよう。
さて、呪文が多くなるので、投入するクリーチャーはかなり厳選しなければならない。 ビートダウンは攻め続けて勝つデッキであるからして、除去されて攻め手が途切れる、というのは避けたい展開だ。 さらに、《霊鳥》のような軽量バウンスカードでテンポアドバンテージを取るには、それよりも前に軽いクリーチャーを展開しておく必要がある。
そうなったときに思い浮かぶのが、よくお世話になっている《一徹のジャスパー》。 除去耐性を持つウィニーとして、これ以上の適任はいないだろう。 コイツは除去コントロールに滅法強いので、このレシピの目的にも即している。
3マナ以上のクリーチャーも、後続を途切れさせないことを第一に考えて、手札を補充できるものを優先的に投入した。
特に活躍してくれたのが、4マナの《猛菌剣兵チックチック》。 【除去サファイア】【カチュア】【アウゼス】【天門】【ガルザーク】など、 今は序盤にクリーチャーが出てこないデッキが多いため、《チックチック》が動きやすい。 《ヴォイジャー》《ピカリエ》《ジェニー》《ノースグレイ》など、 4マナのカードを《神殿》で潰してSAで殴りに行くムーブも強かった。
《ブラッドウイング・マンティス》は、以前に神殿ビートを組んだ時のノウハウが活きている。
このレシピの裏キーカードは、《フェアリー・ギフト》。 《グレートブルー》を4マナで出せるようにする。 このカードのおかげで、《グレートブルー》を出す機会を何とか確保できている。
余談だが、どうもうちの《グレートブルー》は《ギフト》を山札から捲りたがる。 《ギフト》&《グレートブルー》をするよりも、《グレートブルー》が《ギフト》を捲るのが先だった。
戦績
43勝40敗。勝率51.81%。 ヘンテコデッキにしては上々ではないか。
メジャーデッキ(4戦以上)
アウゼス 10-4
有利。なんでか知らないが、このデッキで一番よく当たった。 《ヴォイジャー》をバウンスしたり、《ピカリエ》を《コメット・チャージャー》で破壊したりしていればおのずと優勢になる。 《アナライズ・チャージャー》が切り札になるので、中盤以降に引いたら大事にキープすること。
白ブリザード 2-10
不利。デッキパワーが違いすぎる。 速攻もそうだが、《スクラッパー》を踏ませながら《ギフト》《グレートブルー》を決めるしかない。
除去サファイア 7-1
カモ。《ジャスパー》で殴り続ければ勝てる。 《アクアポインター》は《霊鳥》でバウンスしてよい。
カチュア 3-4
五分。《ダーク・サラマンダス》《ヘリオス・ティガ・ドラゴン》は《霊鳥》でバウンスしてよい。
クローシスガルザーク 3-3
戦績は五分だが微有利だと思っている。 ザクザクバウンスして《グールジェネレイド》を出させずに押し切る。
メカオー 1-3
ツヴァイ 1-3
アポロ 1-4
この辺はビート殺しのカウンターコンボデッキなので、一様にキツい。
4c天門 0-4
ビートキラーの天門も同じくキツい。 【アウゼス】と違って、チャージャー呪文を挟んで5t目に《ヘブンズ》を撃ってくるのが苦しいポイント。 全敗だがワンチャンはあると思っている。
マイナーデッキ
速攻以外には大体勝てている。
- リドロマッドネス 111
- ギフトアルファ 11
- ガラムタガルザーク 11
- 赤緑速攻 0
- 赤白速攻 0
- メイデン 1
- メカオーアポロ 1
- 黒緑エンパペ 1
- クローシスドラグストライク 0
- ドルバロム 1
- リーフメビウス 1
- 4cサファイア 0
- 赤黒ガルザーク 1
- ドロマーコン 1
- 5cサファイア 1
シータビート型まとめ
《ジャスパー》《ハルカス》《チックチック》で削りつつ、余裕があれば《グレートブルー》召喚を狙う。 《グレートブルー》を出す前に決着がつくことも多いが、出したときはちゃんと殴るのでこっちのほうが信頼度は高かったりする。
《グレートブルー》はプレイ攪乱要員としても優秀。 《スクラッパー》《グレートブルー》を埋めて、呪文コントロールと勘違いさせるなどの活躍をした。
前に↓の記事で取り上げた、「攪乱的アグロ」に近いデッキが組めたので満足している。
おまけ:インビンシブル型
プラチナ3で停滞しているとき、ヤケになって使ったインビンシブル型。 何かの間違いで5勝2敗し、怖くなって使うのを止めた。