デッキレシピ
- コンセプト:B
- 完成度:S
- デッキパワー:S-
- 思い入れ:S
想像に過ぎないが、このデッキは試合中は基本的にナメられて、 勝った後にも「くそっ、こんなアホみたいなデッキに」としか思われていない。
愚直ゆえに、まともに取り合ってもらえない。
普通なら悲しいことだが、それが有利に働いているとしたらラッキーでしかない。
2021/6/6, ボルメテウス・武者カップのADマスター到達。 自分のデッキの中では、割と楽に行けた部類に入る。
追記:このデッキは《アガピトス》ナーフ前に作ったものだが、ナーフ後も同じレシピのまま、強さをほとんど損なうことなく運用できる。
キーカード解説
《烈風の求道者サンゾン》
5-3000, ブロッカー。 味方のブロッカーの数だけパワーアップするパワード・ブレイカー。 さらに、味方のブロッカーの攻撃制限を解除する。
《開眼者クーカイ》が好きなので、新規メカサンダーが来てくれて歓喜した。
性能の方は、「ブロッカーいっぱい並べりゃ強いじゃん!」という感じ。 特に、同じく9弾収録の《光陣の使徒ムルムル》と組めば、超最強ブロッカーデッキが作れる。 そのパッションのままにデッキを組みたい。
デッキを殴れない小型ブロッカーで固めて、フルパワーの《サンゾン》を楽しむことにしよう。
9弾SRの中ではハズレ枠とされている《サンゾン》の逆襲が、今、始まる。
ちなみに、性能には関係ないが、
- デュエプレでは「きゅうどうしゃ」統一だったのにコイツだけ「ぐどうしゃ」
- メカサンダーの、ラ行と「・」を使うという命名ルールを無視
- 召喚エフェクトが《星雲の精霊キルスティン》の使い回し
- 一応、色がちょっと違う
と、微妙に手が行き届いていない感のあるカードである。
↓ 召喚エフェクトの比較動画。
やっぱり同じなのか pic.twitter.com/MPs3f9sCm9
— 7B (@nanabi____) 2021年5月31日
構築解説
今回はADで構築した。理由は2つ。
1つ目は、《曙の守護者パラ・オーレシス》を採用するため。
理由は単純で、《ムルムル》と《パラオレ》でムキムキになりたかったから。 《メツ》から《アクアン》を守ったり、 《ムルムル》下の5500ラインで《アラゴナイト》を牽制したりと*1、 意外にも活躍の場面は多かった。
《ムルムル》《パラオレ》は2体並べることで効用が大幅に上がるので、それを簡単にする8枚体制は理に適っている。
2つ目は、ADには【黒緑速攻】が多いから。
このデッキは軽量ブロッカーを大量に積んでいる。 普通のデッキが手を焼く速攻も、この構成なら勝つのは容易い。 有利な相手が多いAD環境でこそ、このデッキの真価が発揮されると考えた。
以下、各カードの採用に至った経緯を説明。
《サンゾン》《ムルムル》《パラ・オーレシス》
コンセプトなので4積み確定。
《連珠の精霊アガピトス》
手札1枚でブロッカーを2体展開できる。《サンゾン》との相性は抜群。
当然4枚。
またコイツかよ……と思われるかもしれないが、レシピをよく見てほしい。 このデッキには、《居合のアラゴナイト》はおろか、《霊騎幻獣ウルコス》すらもいない。 そこらのデッキと一緒にしないでいただきたい(断言)。
追記:マスター入り後に弱体化調整を受けたが、このデッキにおける影響は《パラ・オーレシス》に対応できなくなった点のみ。むしろ、《パラオレ》を積みながらも《ムルムル》を確定探索できるようになったので、弱体化が都合の良い場面すらある。
《アクアン》
白軸なので4枚。青はこの4枚だけ。
《ヘブンズ・ゲート》
トリガー《ヘブンズ》だけが勝ち筋になるケースが多いので採用している。
トリガーしてくれないと困るので4枚。
《守護と偶然の象徴》
こだわりポイント。ブロッカーは25/40枚。
グッドスタッフ性を上げると抜けるカードだが、このデッキの理念はそういう次元にない。 フルパワー《サンゾン》のため、とにかくブロッカーを並べたいのだ。
コントロールデッキは、《アクアン》とこれによるリソース&パワーでねじ伏せたい。
基本的には、枚数期待値の高い《アクアン》を優先してプレイする。 ゆえに必須カードではない。 他のカードと枚数を折衝した結果、3枚になった。
↓ 前期もお世話になりました。ちなみに、《象徴》をランクマで使ってる人を自分以外に見たことが無い。
《霊王機エル・カイオウ》
白青のブロッカー。青マナ確保のために4枚。
ちなみに紙の方だと、《ムルムル》と同期の26弾収録。
《光波の守護者テルス・ルース》
ブロッカー稼ぎのために入れている。 コイツにした理由は、《ゲキメツ》のランデスを避けられるから。
4枚目の光3マナクリーチャーだが、《アガピトス》の探索がブレようがしったこっちゃない。
このデッキの親玉は《サンゾン》なのだから。
採用は決まっているが、枚数は決まっていないカード。 今回は最終的な空きスペースが3枠だったので、3枚。
追記:《アガピトス》弱体化により、探索が確定になった。
《魂と記憶の盾》
フルパワー《サンゾン》がいれば除去など不要……と言い切れるとカッコ良かったのだが、 《ゼンアク》《ゲキメツ》《カチュア》で詰むので入れている。
増えたシールドは、攻撃制限を解除したブロッカーで割るべし。 「《サンゾン》がやられたら攻撃制限解除が活かせない」という悲しみは、これで振り払うことができる。
このカラーで唯一の確定除去なのと、上で述べたように《サンゾン》の効果を有効活用できるので、4積み。
《護法の精霊アムシオン》
影の立役者。
一番の役割は、相手に《デーモン・ハンド》を切らせること。
こちらのデッキは、切り札の《サンゾン》が除去されると勝つ手段を失う。 自分の《サンゾン》4枚と、相手の《デーモン・ハンド》4枚で枚数がつり合っているのはマズい。
そこで《アムシオン》を2枚採用。 相手の《デーモン・ハンド》4積みに対し、 それを撃たせるカードを1.5倍の枚数確保できた。
また、詰めのタイミングで出すと、トリガー要求枚数を1枚多くできる。
ブロック時のパンプアップは、1回だけ役に立った。
Q&A
Q.《スパーク》《ゲオルグ》要らないの?
A.いらない。パワーと物量が全てを解決する。
Q.除去手段少なくない?
A.これでいい。パワーの前には全て無力。
Q.《サンゾン》倒されたらどうするの?
A.次、頑張りましょう。
ゲームプラン
- ブロッカーを並べる。
- 《サンゾン》を出す。
- 《サンゾン》が生き残れば勝ち!!!
軽量ブロッカーをたくさん積んでいるが、基本的には《アクアン》スタートでいい。 《サンゾン》《アガピトス》《アムシオン》の3体の強いブロッカーをプレイしていこう。
ブロッカーを出すときは、《ムルムル》がパワー2000の状態にならないように注意したい。 《パラオレ》を先に待機させておくのがベスト。
相手の小さいブロッカーは、《アガピトス》のタップキルで潰すか、 「通してノートリだと負け」という打点数を作って、《サンゾン》の攻撃を強制ブロックさせる。
デカブツは、中盤は《エタガ》で処理、終盤は《サンゾン》のパワーで踏みつける。 《ゼンアク》が割とどうしようもないので、《エタガ》をしっかり握っておく。
戦績
総合戦績は22-15, 勝率約6割。 道中9連勝を達成したおかげで、サクッと行けた。
ビート系には基本有利。 《スパーク》条件だけはどうしようもないので、諦める。
対コントロールは五分。
最速でフィニッシャーまで繋がれるとキツいが、 《エタガ》や《サンゾン》への除去などで時間を稼げれば、段々と勝機が見えてくる。
《サンゾン》が《サファイア》のパワーを越したり、 《ゲキメツ》がただのQ・ブレイカーになったりと(《テルス・ルース》が偉い)、 かなり愉快なことが起きる。
不利対面である【ドルバロム】【テクノロジー】は、AD環境にはほとんどいなかった。 これらを潰してくれている【黒緑速攻】には感謝してもしきれない。そしてご馳走様。
改良案
対除去コン用の兵器として、《超神星ヴィーナス・ラ・セイントマザー》を検討していた。 《ムルムル》以外の軽量ブロッカーから進化可能。
実は《アムシオン》の前身だったりする。 《象徴》に引っ掛かるかどうか、相手の《驚天》で出せるかどうかの違いで、最終的に《アムシオン》が選ばれた。
おわりに
《サンゾン》を使ったレシピは、他にも色々ある。 真面目な路線だと、ドロマーカラーにして《キングダム・ゲオルグ》を入れたレシピは、 グッドスタッフ性が高くて強い。
しかし、《サンゾン》自身が最も活躍できるレシピは、自分が作った【白青サンゾン】だという自信がある。 実際、「頼むから《サンゾン》来てくれ!!!」と心の底から思った場面は数知れない。
1つのカードに依存しているレシピは絶対的なデッキパワーが低くなりがちなのだが、 このデッキは別にそんなことはなかった。
《サンゾン》、普通に強いぞ。
対戦動画
*1:《ムルムル》2体だと相討ちになる