はじめに
この記事では、DMPD-06,07のベストセレクションの評価、改造案を解説する。
評価の方は、デッキとしての完成度およびパーツの優秀さに注目してコメントした。 カード評価の基準は次の通り。
- S:収集必須の汎用カード
- A:かなりの汎用性を持つ優秀カード
- B・C:特定のデッキで活躍する良カード
- D:崩しても問題ない微妙なカード
今回の改造案はベストセレクション&ベーシックカード縛りで構築した。 どれもメインストーリー・シティバトルを問題なくこなせる強さであることを確認済みである。
→ 次:【スーパーデッキ2021】
※デッキビルダー2021はデッキとしての完成度を求めるものではないため、割愛。
← 前:【構築済み第2弾】
基本情報
1200ゴールド or 1200ジェム or 引換チケットで購入。 同じデッキは1回しか購入できない。 ナンバリングはDMPD-06,07で、構築済みデッキと同系統である。 公式サイトには「ベストセレクション第1弾」と表記されているのだが、そのうち第2弾が出てくるのだろうか。
通常パックをジェムで購入する場合、1日初回割引があるため、価値は 1ジェム > 1ゴールドである。 したがって、ベストセレクションはゴールドで購入した方がお得。
全てのカードが分解可能。
<表:ベストセレクションのレアリティ配分>
レアリティ | 枚数 |
---|---|
SR | 0 |
VR | 6 |
R | 6 |
UC | 12 |
C | 16 |
全てのカードを分解すると2020pt。
一方、通常のカードパックを買って全て分解すると、1パック当たり約212pt。 ゴールドで購入する場合、ベストセレクションは8パック分と同じ価格になるため、同額分のパックを買った場合のDMポイントは1696pt。
したがって、DMポイント換算で、ベストセレクションは通常パックよりもお得である。 資産が十分に集まっている人も積極的に購入した方が良い。
共通
ディフェンス・アタックとも、今までの構築済みデッキよりも汎用カードが多く収録されている。 新規でデュエプレを始める人は購入必須と言っていいくらい良いセットである。
どちらを買おうか迷うのは間違い。ゴールドが溜まり次第、両方購入すべきだ。
また、どちらのデッキも、ベーシックカードと組み合わせることを想定して構成されているように見受けられる。 そこで、ここでの改造案はベストセレクションとベーシックカードのみで構築することにした。 ベーシックカード以外の資産が集まってきたら、自分で自由に改造してみてほしい。
DMPD-06 光・水 ディフェンス
- 完成度:A
- おすすめ度:S
白と青のブロッカーで場を固め、《クリスタル・ランサー》で殴るデッキ。 ブロッカーを序盤からプレイできるため、どんなデッキに対しても安定したゲームメイクが可能。 《ランサー》がメタゲームに絡んでいたのは1~2弾の頃だが、 資産が少ないプレイヤーにとっては今でも扱いやすいフィニッシャーとして活躍してくれるだろう。
《ランサー》とブロッカーを除くと、最高パワーはたった2000。 攻撃開始が遅いデッキにしては、殴り手のパワーが不足している。 よって、改造の際は高パワーアタッカーを充実させるとよい。
汎用トリガーは《ホーリー・スパーク》と《アクア・サーファー》の2種。 他の有用カードには、必須ドローソースの《エナジー・ライト》、手軽にシールド追加ができる《電脳聖者エストール》、 墓地肥やし兼手札調整の《エマージェンシー・タイフーン》、貴重な1マナアタッカーの《予言者クルト》など。
カード評価
S 《ホーリー・スパーク》《アクア・サーファー》《エナジー・ライト》《電脳聖者エストール》
A 《エマージェンシー・タイフーン》《電脳聖者タージマル》《一角魚》
B 《クリスタル・ランサー》《予言者クルト》《日輪の守護者ソル・ガーラ》《ハルク・クロウラー》《予言者リク》
C 《アクア・ハルク》《予言者ファルシ》
D なし
改造案
コンセプトをそのままに、よりゲームメイクしやすい形に改造した。
フィニッシャー不足を解消するため、ベーシックデッキから《守護聖天ラディア・バーレ》《クリスタル・ジャベリン》の2種を引っ張ってきた。
《ラディア・バーレ》に進化するため、《蒼天の守護者ラ・ウラ・ギガ》を採用。 ベストセレクションに《ソル・ガーラ》が収録されているのも、《ラディア・バーレ》への進化を意識してのことだと思う。
リキッド・ピープル進化が入っているので、その優秀な種として《アクア・ハルカス》を4積み。 出したときにドローできるのは偉い。
有効トリガーを増やすため、《ホーリー・スパーク》《アクア・サーファー》を1枚ずつ増量。*1 さらに、《予言者コロン》《スパイラル・スライダー》を採用。
抜いたカードとその理由は以下。
《予言者クルト》
《予言者クルト》は、白入り速攻には欠かせないカードである。 しかし、防御寄りのカードでゲームを長引かせるこのデッキとは噛み合っていない。 よって同じく1マナの《ラ・ウラ・ギガ》に交代。
《予言者ファルシ》
決して弱くは無いのだが、もっと使いやすくて強いカードがあるためOUT。 軽量で呪文回収ができるクリーチャーは珍しいので、自発的に《ファルシ》を破壊できるカードと組み合わせて使ってやりたい。
《予言者リク》
《電脳聖者エストール》もいるため、シールド追加はやや過剰。 相手の場に干渉できる《予言者コロン》と交換した。
《エマージェンシー・タイフーン》
このカード自体はアドバンテージを取れない(撃つ前後で手札枚数も場数も変わらない)ため不採用。 手札を捨てる旨味があるデッキでは重宝される。
プレイングなど
序盤はドローしながらクリーチャーを展開。 ただし、相手が速攻デッキではない場合、むやみに《ラ・ウラ・ギガ》を出しすぎると手札不足に陥るので注意。 6マナは溜められるよう、手札を使いすぎないプレイを心がけよう(手札温存という戦略は、このデッキに限った話ではない)。
6マナ溜まったら、《クリスタル・ランサー》か《ラディア・バーレ》のどちらかを出して攻撃開始。 ある程度シールドを削ったら、《ホーリー・スパーク》で強行突破してフィニッシュ。
改造前もそうだが、ブロッカー破壊カードが苦手。 今は《ヘブンズ・ゲート》対策でブロッカー破壊がよく積まれるので、その巻き添えを食らうことが多いかも。
DMPD-07 闇・火・自然 アタック
- 完成度:C
- おすすめ度:S
軽量の黒赤緑クリーチャーで殴るビートダウンデッキ。
このデッキは大きく分けて、
- 速攻用のパーツ
- ドラゴンデッキの基礎パーツ
の2種類で構成されている。 そのため、デッキ全体としては中途半端な出来である。 特にドラゴンは、メインアタッカーレベルのカードが積まれていないのが問題点。 速攻かドラゴン、どちらかのコンセプトに寄せて改造してやるとぐんと戦いやすくなる。
汎用トリガーは《デーモン・ハンド》《バースト・ショット》《ナチュラル・トラップ》の3種。 3種類貰えて光・水ディフェンスよりお得に思えるが、《バースト・ショット》《ナチュラル・トラップ》は若干使いづらいため、汎用トリガーだけ見た時の2デッキの価値は同じくらいである。 他の有用カードには、汎用的墓地回収の《リバース・チャージャー》、ドラゴンデッキのお供《コッコ・ルピア》、赤入り速攻では定番の《凶戦士ブレイズ・クロー》など。
カード評価
S 《デーモン・ハンド》《バースト・ショット》《ナチュラル・トラップ》《リバース・チャージャー》
A 《ボーンおどり・チャージャー》《黒神龍ゾルヴェール》《コッコ・ルピア》
B 《無頼勇騎ゴンタ》《怒髪の剛腕》《凶戦士ブレイズ・クロー》《龍の呼び声》《ボルシャック・バディ・ドラゴン》《コッコ・パルサ》
C 《ボルシャック・ルピア》
D なし
改造案・1
ドラゴンデッキ寄りに改造したレシピ。 《ボルシャック・バディ・ドラゴン》《ボルシャック・ドラゴン》でビートダウンを仕掛ける。
ドラゴンデッキは大型のドラゴンをバカスカ投げつけるのが醍醐味なのだが、 悲しいかな、ベーシックデッキにはドラゴンが《ボルシャック・ドラゴン》しかいない。 その《ボルシャック・ドラゴン》のスペックは、1弾環境だったとしても怪しいレベル。 今や、もっと強いドラゴンはいくらでもいる。 しかし、ベストセレクションに《ボルシャック・ルピア》が入っているのは、《ボルシャック・ドラゴン》を使えという運営のメッセージなのだろう。ここは甘んじてそれを受け入れることにする。
定番マナブーストカード、《フェアリー・ライフ》《青銅の鎧》を投入。 《コッコ・ルピア》《コッコ・パルサ》と一緒に、ドラゴンの早出しをサポートする。
強力トリガー《デーモン・ハンド》を1枚増量。*2 さらに、軽量除去《デス・スモーク》を搭載。 このデッキの最高パワーは《ボルシャック・ドラゴン》の6000で、力押しはとてもできない。 パワーの高いクリーチャーが出てくると詰むので、除去カードを積む必要があると見た。
再三言うが、とにかく大型ドラゴンの枚数が足りない。 ベストセレクションと若干パーツ被りがあるが、課金して構築済みデッキDMPD-05や03を買うと手早くパーツが揃う。 構築済みデッキやパックを買ってドラゴンを入手したら、仕方なく積んでいる《無頼勇騎ゴンタ》と交代しよう。 ドラゴンの割合が増えてきたら、今は抜いている《龍の呼び声》を戻してやっても良い。
改造案・2
速攻寄りに改造したレシピ。 《ブレイズ・クロー》《ゴンタ》《クック・ポロン》らで速攻する。 いわゆる赤緑速攻である。
《ゴンタ》がヒューマノイド、かつベーシックデッキにヒューマノイドが沢山いるので、《機神装甲ヴァルディオス》を切り札に据えて構築した。
相手に殴られる前に勝つのが前提の速攻に、除去トリガーは不要。まともな自然クリーチャーがいなかったため、トリガークリーチャーの《ウィップ・スコーピオン》を積んでいるが、パーツが集まってきたらこれも抜いてしまっていい。
プレイングなど
ドラゴン型は、《コッコ・ルピア》《コッコ・パルサ》のコスト制限、 《フェアリー・ライフ》《青銅の鎧》のマナブーストから、《ボルシャック・ドラゴン》に繋ぐ。 手札を増やせるカードである《ボルシャック・バディ・ドラゴン》《ボルシャック・ルピア》《黒神龍ゾルヴェール》は、大事にプレイした方が良いだろう。 カードパワー的に厳しい戦いを強いられることもあるので、そこは資産の差と割り切った方が良い。
速攻型は、とにかく出して殴るだけ。 マナは4~5マナチャージ出来れば十分。 長期戦になる前に決着をつけよう。
おわりに
ベストセレクションは新規層に対して非常にオススメできる。 また、微妙にパーツが足りなかったプレイヤー、分解してポイントの足しにしたいプレイヤーにとっても価値がある。 スーパーレアこそ入っていないが、非常に有用なカードセットだ。 今後もこういうセットを低価格で提供してもらえるとありがたい。