デッキレシピ
- コンセプト:B
- 完成度:B
- デッキパワー:A
- 思い入れ:B
ND対応。
お題
いつも楽しく記事を読んでいます。 サバイバーのモクレンβのマナ加速を利用してドルバロムの早出しに挑戦したのですが上手くいきません。理論上は3にモクレン(3マナ)→4にモクレン(6マナ)orロスチャ(6マナ)→5にロスチャ(10マナ)orモクレン(9マナ)で6ターン目にはドルバロムが出せます。しかし、上手く手札にカードが揃うとは限らない上に、8ターン目はブースト無し(ロスチャ以外)でドルバロムが降臨するターンなのであまり遅くはできません。やはりコントロール寄りのドルバロムとビートダウン寄りのサバイバーは相性が良くないのでしょうか。 色は青黒緑で試しています。ドルバロムのパーツ以外は、サブフィニッシャーとしてキングムーγ、マナ落ち対策でヘックスペインを入れています。あとはモクレンβとデッキの色に合うサバイバーで埋まっています。
https://odaibako.net/detail/request/43ccab76-94b5-46ab-8e94-fffd83833338
相性の良いデッキタイプを融合させるのは、デッキ開拓の大事な思考回路。 《猛毒モクレンβ》で伸びていくマナを見て、 《邪霊神官バーロウ》に繋げてみようという発想はなかなか斬新だ。 多分、これをやってる人はあんまりいない。
上手くいかない理由は、 コントロールとビートの組み合わせだからというよりも、 要素が多すぎるからだと思う。
【サバイバー】と【ドルバロム】には、マナ加速以外に直接的なシナジーがない。 共通パーツもほぼないため、デッキスペースがカツカツだ。 余分なカードを削ぎ落とし、 それぞれのデッキタイプの根幹部分を確実に遂行できるようにすれば、 デッキは回しやすくなるはずだ。
構築解説
黒緑で構築。 投稿者さんは青を入れているということだが、 それで回らないなら色も削ってしまおう。
【ドルバロム】の基本パーツと、【サバイバー】の黒・緑のカードを素直に詰め込んだ。
デッキを回すカードは、《シェル・ファクトリーγ》《無敵悪魔ヘックスペイン》。 墓地回収まで含めると、《死縛虫グレイブ・ワームγ》。 【サバイバー】固有のデッキエンジンのおかげで、 青抜きのカラーリングでもしっかりリソースが取れる。
マナが伸びるので、《イプシロン・トゥレイト》をサブフィニッシャーに起用。
デッキの特色
黒系のデッキや墓地メタを張っている相手には《ドルバロム》が機能しないが、 そういう場合には【サバイバー】の基盤で戦えるのが面白いところ。
序盤のマナ埋めで【サバイバー】に偽装したり、 逆に《ドルバロム》を早めに見せて黒の妨害カードをマナに置かせたりするという盤外戦術も魅力だ。
《ドルバロム》のマナ破壊で自分の緑サバイバーを落として、 後から《グレイブ・ワーム》で拾うシナジーは悪くない。 一方で、《ヘックスペイン》の探索で緑カードが沢山引っかかると、 《ドルバロム》のランデスで自分が苦しくなるのはアンチシナジー。
ブーストやトリガー要素は、 普通の【黒緑ドルバロム】や白入りの【サバイバー】に比べてだいぶ弱い。 対ビートダウンは切らざるを得ないか。 本来、【黒緑ドルバロム】の利点は、ビートダウンにも《ドルバロム》が間に合うことなんだけど……。
《フェアリー・ライフ》ではなく、《フェアリー・ギフト》を積んだほうがいいかもしれない。
課題
課題1:《ドルバロム》の早出しのために《モクレン》を使うのは、最適解ではない。
確かに、《モクレン》が機能すれば6ターン《ドルバロム》ができる。でも、
- 《ロスチャ》→《トリプルマウス》→《ヘックスペイン》→《バーロウ》
という普通の動きでも、6ターン《ドルバロム》は達成できる。なんなら、
- 《ロスチャ》→《トリプルマウス》→《ギフト》《バーロウ》
で5ターン《ドルバロム》だ。
《ドルバロム》降臨に特化した普通のデッキと差別化するため、 【サバイバー】として勝つルートを強く意識しておく必要がある。
課題2:【黒緑ドルバロム】がガチすぎるということ。
一方、【黒緑ドルバロム】は構築が洗練されたガチデッキ。 カジュアル環境で回すには、少々意地が悪すぎる。 ブーストからの《バーロウ》《ドルバロム》だけで勝った日には、 相手に対して申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
カジュアルだと回しづらいし、 かといってランクマで使うなら普通の【黒緑ドルバロム】のほうが勝てるし……。 フレンドとのルームマッチがちょうどいいのかな。
この辺、捉え方は人それぞれだと思うので、 「何の問題ですか?」という方は、躊躇わずにデッキを組んでほしい。