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デュエプレ 1弾カードスタン落ち 所感【DMPP-07】

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新フォーマット登場

2020/12/10のアップデートから、デュエプレの対戦は2種類のフォーマット「New Division」「All Division」に分かれる(長いので、この記事ではNルール・Aルールと呼ぶ)。

新フォーマットにあたるNルールでは、直近6パック+αが使用可能となる。 それ以前の古いカードは、デッキに入れることができなくなる。 このように、古いカードが使えなくなることをカードゲーム一般に「スタン落ち」と呼ぶ。 (”スタンダード”ルールのカードプールから落ちるため)。

この記事では、初めてのスタン落ちとなるDMPP-01のカードがどのように環境に影響を与えるかを簡単にまとめた。

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スタン落ちするカード

色々なデッキに入る汎用カード、DMPP-06環境のデッキに採用されているカードを紹介。

汎用カード

《二角の超人》

f:id:mikegamo:20201208234614j:plain 1弾からガチ・カジュアル問わず様々なデッキを支え続けてきた《二角》がついにスタン落ち。 手札を補充しつつパワー7000のW・ブレイカーを出す動きで、長期戦に差し掛かろうかという局面をがっちり補強してくれた。

このカードへの依存度が高いガチデッキは【ドルゲーザ】くらい。 どちらかというと、広範囲のデッキが少しずつ被害を受けるカードである。

後継は《口寄の化身》か《大勇者「二角牙」》。

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《ロスト・ソウル》

f:id:mikegamo:20201208234622j:plain オールハンデスの恐怖、《ロスソ》も今回でスタン落ち。 プールに存在しているか否かでプレイングが大きく変わるカードである。 デュエプレのゲーム速度を緩やかに規定する必要悪のカードだと思っていたので、 デッキビルダーにも入らず普通に落ちていくのが意外だった。

このカードが落ちると、中速やターボデッキがコントロールに勝ちやすくなるだろう。 ハンデスメタの地雷デッキ【リドロマッドネス】は、存在意義が若干薄れそう。

これと言った代用カードは無い。 絶対に腐らない《腐敗電脳アクアポインター》、 運要素を絡ませない《解体人形ジェニー》、 1対複数ハンデスの《デモニック・バイス》などのハンデスカードで枠を埋めることになるか。

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【ツヴァイ】

《ストリーミング・ビジョン》《クリスタル・パラディン
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長期戦に対応するための《ビジョン》、半壊させられたところから勝ちを拾う《パラディン》が没収。 特に、プレイングの幅を広げてくれていた《ビジョン》を失うのはかなりの痛手となる。 しかし《ツヴァイ》自体のカードパワーがぶっ飛んでいるので、Nルール環境でも残留はできると思う。

《アストラル・リーフ》を入れて無理矢理ドローしに行くか、 少し速度を落として《電脳聖者エストール》《腐敗電脳アクアポインター》を混ぜるかといったところ。

【ブリザード

《秋風妖精リップル

f:id:mikegamo:20201208234710j:plain 長期戦になったときにあると便利かも、という程度のカード。 採用率は元から4~5割のため、影響小。

【4c天門】

ホーリー・メール》

f:id:mikegamo:20201208234717j:plain 《ヘブンズ》を仕込み、速攻に貫通されるのを防ぐ。 速攻を意識するなら是非欲しいカードだが、それ以外のデッキを意識した結果抜けていることも多い。

【デイガアウゼス】

《光輪の精霊 ピカリエ》

f:id:mikegamo:20201208234730j:plain デッキエンジンの片割れがスタン落ち。 元々ドローが異様に薄いデッキなのに、ドローソースの半分を担う《ピカリエ》がいなくなってはデッキが回らない。 《神門の精霊エールフリート》が近い役割を持てるが、コストが1重い。 《ピカリエ》→《アウゼス》の鉄板ムーブが出来なくなるのは痛い。

少なくともデイガ型は解体を余儀なくされると見られる。

【除去サファイア

《ロスト・ソウル》

先に述べた通り。 ミラーや【天門】に対しての決定打を失うことになるので、 【除去サファイア】側も自分のやりたいことを押し付ける構成にシフトしていくのではないか。 具体的にはゲートサファイア。

【カチュアシュート】

なし。 次弾になれば、《インフェルノ・ゲート》で使用済みの《サファイア》を蘇生可能。 《カチュア》が落ちる次パックまでは、バリバリ現役だろう。

【赤白速攻】

《火炎流星弾》《奇襲兵ブルレイザー》《襲撃者エグゼドライブ》《解体屋ピーカプ》
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必須カードの《凶戦士ブレイズ・クロー》がデッキビルダーに拾われて命を繋いだ。 候補カードのいくつかが落ちるが、どれも近い役割のカードが存命のため問題なく組める。

《エグゼドライブ》のヒット&アウェイ戦法は、1~3弾の速攻では非常に強力だった。 しかし、【赤白速攻】では盤面を少しでも増やすために場に残る《ピーカプ》などが好まれているので、影響は小さいだろう。

【ドルバロム】

なし。特に意味もなく《悪魔神バロム》がデッキビルダーに拾われた。

【デスフェニ】

なし。《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》強化のためのドラゴンプッシュが追い風となるか。

ウェーブストライカー

なし。ほぼ4弾のカードしか入ってないので当たり前。

【メイデン】

《襲撃者エグゼドライブ》《一角魚》《テレポーテーション》
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《エグゼドライブ》のヒット&アウェイという一つの戦術が取られるのは損失だが、3マナSA自体はまだ豊富にいる。 《一角魚》は、7弾リリースの同型《封魔バルゾー》で代用可能。 《テレポーテーション》は隠し味に入れるカードなのでそこまで。

ドルゲーザ

《二角の超人》

4弾の最初期に流行ったが、6弾環境では2軍。 《西南の超人》から繋ぐ先、および《西南》が引けなかったときに普通に出すカードだった。 《ドルゲーザ》との8枚体制だからこそ強いデッキなので、これが無いのは厳しいと思う。

【赤緑速攻】

《スナイプ・モスキート》

f:id:mikegamo:20201208234928j:plain 貴重な1マナのアタッカーが落ちる。 緑入り速攻の利点が失われる。

その他

  • 《シビレアシダケ》
  • 《ロジック・キューブ》
  • 《ディメンジョン・ゲート》
  • 《ストーム・クロウラー》
  • 《マーチング・スプライト》
  • 《死の宣告》
  • 地獄の門番 デスモーリー》
  • 《クエイク・ゲート》
  • 《雷鳴の守護者ミスト・リエス
  • 《トリプル・ブレイン》
  • 《鳴動するギガ・ホーン》
  • 《アクア・スナイパー》
  • 《クリムゾン・ワイバーン

今何かに入っているわけではないが、昔入っていた、もしくは将来何かに入っていたかもしれないカードたち。

《アシダケ》は《幻緑の双月》で代用可能。

総括

プレイングとしては、《ロスト・ソウル》を警戒しなくてよくなる。

【アウゼス】は少なくともデイガ型が終了。

【ツヴァイ】も構築を見直す必要ありだが、まだまだ行ける。

ドルゲーザ】は《二角》喪失により復権が厳しいかも。

それ以外のデッキは選択肢が1種類消えるかどうか程度で、ピンピンしていると思う。

デッキビルダー2021

「デッキビルダー」セットに収録されたカードは、しばらくの間スタン落ちしない。 DMPB-01「デッキビルダー2021」のリリースが決定されている。

ここには、1・2弾のカードしか収録されていない。 3弾がスタン落ちするとき、また別のデッキビルダーが出る可能性はあると思う。 しかし、デッキビルダーの紹介ページを見ると、

※「デッキビルダー2021」に収録されているカードは、次回デッキビルダー商品発売まで、ランクマッチの新フォーマット『New Division』(ニュー・ディビジョン)にて使用することができます。

という記述がある。次のデッキビルダーも汎用トリガー、《エナジー・ライト》《コッコ・ルピア》は再録したいだろうから、そんなに短い期間では出してこないかもしれない……。

聖霊アルカディアス》《悪魔神バロム》《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》

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3枚とも1弾カードにしては息が長かったが、流石にトップメタを張るカードではない。良カードではある。

直近で唯一活躍したのは【アウゼス】に採用されていた《アルカディアス》だが、 《ピカリエ》喪失によって【アウゼス】は瓦解するので再録が環境に与える影響は無さそう。

ちなみに、デッキビルダーは40枚構成で一応そのまま戦えるという名目になっているのだが、 《バロム》の進化元は1枚も入っていない。

ホーリー・スパーク》《アクア・サーファー》《デーモン・ハンド》《バースト・ショット》《ナチュラル・トラップ》

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汎用トリガー5種。これが無いと今のデュエプレのゲーム性が根っこから崩壊するので、当然と言えば当然。

エナジー・ライト》

f:id:mikegamo:20201209000613j:plain これもデッキ潤滑油として必須。ベーシックに入れておけば良かったのに……。

《ブレイン・チャージャー》《リバース・チャージャー》

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GJ。

《凶戦士ブレイズ・クロー》

f:id:mikegamo:20201209000636j:plain 速攻のコンセプト。ナイス。

《コッコ・ルピア》

f:id:mikegamo:20201209000642j:plain ドラゴンデッキのキーカード。 運営がドラゴンを推している間はずっと使えるはず。

《龍の呼び声》

f:id:mikegamo:20201209000647j:plain こちらはドラゴンのキーカードとまでは行かないが、あるとちょっと嬉しいカード。 ドラゴンだけ2つもサポートカードが保護されててズルくない?

《ボルカニック・アロー》

f:id:mikegamo:20201209000704j:plain 不思議な選出その1。 悪く無いカードだが、活躍したのは1~2弾【赤青速攻】、3弾【赤緑速攻】とかなり前。 《火炎流星弾》の方が望まれていたのでは。

《怒髪の剛腕》

f:id:mikegamo:20201209000712j:plain 不思議な選出その2。 2弾【緑リーフ】、3弾【赤緑速攻】などで活躍したが、これもだいぶ前の話。 一応《愛嬌妖精サエポヨ》で代用可能。

《審門の精霊アールフリート》

f:id:mikegamo:20201209000719j:plain は?

シャドウバースとの比較

参考までに、人気DCGで同じくスタン落ちが存在する『シャドウバース』と比較してみる。

シャドウバースは2016年6月にサービス開始し、その1年半後、2017年12月に「ローテーション」フォーマットを導入した。 ローテーションでは、直近の5パックのカードのみが使用可能となる。 シャドウバースのパックは、収録枚数は約100枚、リリースが3ヶ月に1度。 つまり、シャドバ・ローテーションのカードプールは約500枚、同じカードが使えるのは1年3ヶ月の間ということになる。

一方、デュエプレは通常とExパック合わせて約130枚・3ヶ月に1回リリースのため、 デュエプレ・Nルールのカードプールは約650枚、同じカードが使えるのは1年半である。

現在のシャドウバースの主流はローテーション。 公式大会のフォーマットもローテーションである。 ただし、ゲーム内では定期的に「アンリミテッド」(カードプール制限なし)のイベントも開催されている。

ローテーション導入時には、 【超越】や【リノセウス】といった凶悪なデッキが隔離されるということで、ローテーション環境に人が流れたらしい。 その後、アンリミテッドの環境は整備されず荒れ放題だが、メタはちゃんと回っているそう。

おわりに

1弾は収録枚数が多いが、カードパワーが低い。 環境で使われているカードの種類は多くないし、その影響もそこまで大きくない。 NルールとAルールで環境ががらりと変わるようなことは無いと思われる。

NルールとAルールのどちらが主流になるのかは分からない。 個人的に、しばらくは馴染み深いAルールの方をやり込む人が多いと予想している。 自分は構築の自由度が高いAルールを中心にやっていきたい。

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