ミケガモのブログ

ADとNDについて / トス・ジャンプアップについての私見【デュエプレ】

チラ裏コラム2つ。

ADとND(8弾時点)

前半はこちらのお題について。 大会前の今書かなければ意味が無くなってしまうので、他のお題よりも優先して取り上げさせてもらった。

いつも参考にさせていただいてます。匿名の読者です。

気になるけれど自分だけでは確信でにないことがあるので、デュエプレに詳しいであろうミケガモさんに質問させてください。

①他のDCGだと古いカードが使えないルールが主流になってますが、デュエプレはNDよりADの方が盛んなのでしょうか? ②もしそうだとしたら、やはり公式大会のルールが影響してるのでしょうか?

https://odaibako.net/detail/request/c3927760-875e-4235-a101-ff9a410efbd7

ADのほうが流行っているみたいだけどなんで?という質問である。

回答の前に、あくまでこれは私見に過ぎないこと、そして私はどちらかというと、 ランクマをガチガチにやり込んでいたり、 ファンデッキを玄人プレイヤーの意見が多く目に映る環境にいることを先に申し上げておく。

2021年4月時点で言えば、どちらかというとADルールの方が注目されている。

一番の理由は、まさしく明日決勝トーナメントが開かれる公式大会「バトルアリーナ4th」の影響である。 今大会が採用しているのはADフォーマット。 この大会に向けて、3~4月は多くのガチプレイヤーがADルールの考察を深めていた。 その結果ということなのだろうが、ADルール限定の強デッキ、

  • 【カチュアサンダー】
  • 【黒緑速攻】

などが開発され、広く使われるようになった。 公式大会を目指した調整なくしては、これらがここまで流布することはなかったように思う。

また、時期に関係なくADルールが廃れにくい理由の1つに、 紙のカードに思い入れがあるユーザーが多くいるということが挙げられる。 紙でも遊んでいたカードをもう一度使えるというのは、シャドウバースなどの完全新規DCGには無い要素である。 現在スタン落ちしているカードの中でも、《超竜バジュラ》《ロスト・ソウル》《アストラル・リーフ》などは、 実用性と懐かしさを備えたカードとして、今でも根強い人気がある。 こういったカードを使いたいというモチベーションが古参ユーザーにはあるため、 これからもADルール(カジュアルマッチ含む)は一定の支持を得続けるだろう。

また、カオスになりがちなADルールも、今はゲームバランスが取れている。 聞く話によると、例えばシャドウバースは、一部の凶悪なデッキタイプを追い出せる"NDルール"が、フォーマット制導入当初から好まれていたという。 一方、デュエプレではADルールのバランスも良いので、多くの人が楽しくADルールを遊んでいる。

その一方で、8弾時点では、ADとNDの環境は乖離していない。 内容そのものがそこまで違わないので、どちらが流行っていると言うまでもなかったりする。

8エキスパンション中、スタン落ちしているのはわずか2エキスパンション分。 使えないカードの方がずっと少ない。 環境デッキに限ると、ADでないとコンセプトが成り立たないデッキは【カチュア】くらいしかない。

また、落ちているのがインフレが進む前のエキスパンションということで、 それらが環境に与える影響自体も大きくない。 ND限定で組んだデッキでも、AD用の全てのデッキと互角に勝負ができる。

ガチユーザーでもフォーマット意識の必要性が低く、新規ユーザーでも両環境を問題なく戦える。 今はまだ、両フォーマットを気軽に行き来できる状態である。

ただ、おそらくフォーマット間の差が小さいのは、この8弾環境まで。 次にスタン落ちするのが、大きくインフレが進んだ3弾だからである。 パワーカードが大量に落ちることで、両フォーマットの環境はかなり変わってくると予想できる。

ちなみに、公式大会は年4回。 うち2回がND, 1回がAD, 1回が特殊ルールになると公表されている(記憶違いでなければ)。 次の夏大会はNDで開催予定だ(訂正済)。 NDフォーマットの大会前には、順当にNDが盛り上がるのではないか。

トスとジャンプアップの話

後半は、よく話題になるトス・ジャンプアップの是非について。

デュエプレのランクマには、以下のような事象・システムがある。


トス

プラチナ帯とマスター帯のプレイヤーがマッチングしたとき、プラチナ側が勝つと、 プラチナ側の勝ち星が一つ増え、マスター側のレートに変動はない(順位が微変動するのは、試合中に自分以外のレートが変わるためである)。 この状況で、マスター側が早々にリタイアして勝ちを譲るのを、トスと呼ぶ。

ジャンプアップ

ゴールド以下のランク帯で4連勝すると、次の試合は「ジャンプアップマッチ」となり、一つ上のランク帯のプレイヤーとマッチングする。 この試合に勝つと、戦った相手のランクまで一気に飛び級できるというのがジャンプアップである。


ここでよくあるのが、「マスター帯の人はトスしてほしい」「格下のジャンプアップチャレンジを阻止したい」 という2つの希望を持つプラチナ帯プレイヤーと、それらを批評しようとするプレイヤーの対立である。

自分の意見は、「トス肯定派」「ジャンプアップ阻止肯定派」である。 プラチナ帯ではトスを願い、マスターなら迷わずトスする。 ジャンプアップマッチでは、手加減せずにバトルする。 これが自分の方針である。

マスターのトスを肯定するのは、トスで得をする人しかいないからである。 プラチナ帯のプレイヤーは、タダで星を1つ得ることができる。 マスター側は、レートを失わない。 さらに、マスター側がレートを上げるためにランクマッチをしているなら、レート変動が起きないデュエルをするのは時間のムダだ。 ゆえに、トスをするのが合理的である。 ただし、例えばマスター側のプレイヤーに初の10連勝がかかっている試合などでは、トスをしないのが自然だと思う。

ジャンプアップの阻止を肯定する理由は単純で、格上側にも星がかかっているからである。 格下側が勝ったときの方が、世に出回る勝ち星の合計は大きく増える。 が、格上側も星を失いたくはないだろうから、そこで勝ちを譲る人はまあいないだろう。 とはいえ、格下を倒して「飛び級は許さん!」と図に乗るのは格好悪い。 ただ星を稼ぐためにやった、と冷徹に次の試合に進んでほしい。