ミケガモのブログ

デュエプレ DMPP-06環境考察

転生獣が暴れ回った6弾環境。 ところでインビンシブルは?

はじめに

デュエプレ6弾の環境まとめ。大体プラチナ~マスター帯。

デッキレシピはTwitter投稿から引用させていただいた。 削除希望にも対応するので、何かあればコメントまで。

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メジャーデッキ

はじめに、2020/11/20開催の第2回公式大会におけるデッキ分布を載せておく。

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大会はコントロール系が人気になることが多いことも考慮に入れれば、特に驚くことは無い。このグラフを見るだけでも、DMPP-06環境は十分に理解できる。

では環境紹介に移ろう。

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https://twitter.com/Chiku_Channel/status/1320719807818407938?s=20

リリース直後に流行した新規デッキは、【青黒ドルバロム】。 《ロスト・チャージャー》と《邪霊神官バーロウ》のデザイナーズコンボ、 そして《悪魔神ドルバロム》のふっとばしが単純明快に強かったことで、一番に使用率を伸ばした。

アグロ耐性が低いため環境トップに上り詰めることはなかったが、天門やターボ系の遅いデッキ全般には軒並み有利。

ビート対策兼手札の《ドルバロム》を落とす《幻槍のジルコン》、速攻対策の定番《地獄スクラッパー》、 もはやなんでもアリの《ヘブンズ・ゲート》など、残りスペースの模索を続けながら、今も一定数が残り続けている。

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https://twitter.com/123456789rei123/status/1330146135281950720?s=20

さて、環境トップデッキとしていち早く形を固めたのは、【(準)青単ツヴァイ】

《クリスタル・ツヴァイランサー》の理不尽とも言える打点生成力で瞬殺する、これまた分かりやすいデッキである。 バニラの《アクア・トリックスター》《アクア・ビークル》を積むのに抵抗があるプレイヤーも初めは多かったことと思われるが、 そんなことが気にならないくらい《ツヴァイ》は強かった。

ウェーブストライカー】【メイデン】などのビートダウンデッキは【ツヴァイ】のデッキパワーに押され、 それらを使っていたプレイヤー層ごと【ツヴァイ】に飲み込まれてしまった印象がある。

特にビートダウン相手には、増えた手札を小型展開と《ツヴァイ》のG・ゼロで一気に消費してカウンターできるため、有利。 一方のコントロール相手は、火力除去が辛いため不利。また、《解体人形ジェニー》に弱いという明確な弱点もある。 しかし、《アクア・ハルカス》や《ストリーミング・ビジョン》のドローパワーと《ツヴァイ》が上手くハマれば、不利対面でも普通に突破できる。

準青単構築の場合、タッチされるのは《ホーリー・スパーク》。 【ツヴァイ】は殴られた次のターンに即座に打点を作って反撃できるため、確実に1ターン稼げる《スパーク》とは相性が良い。 少しでも手札を与えると爆発するので、相手にしていると序盤に盾を削りたくないというのも、このデッキで《スパーク》が強い理由になっている。 代償として、《ビジョン》《ハルフォート》の安定性を切ることになる。

基本的に「並べる・殴る」の2つしかやることが無いデッキだが、 逆に言えばその2つだけで様々な相手の戦術に対応しなければならない。 プレイングの奥が深いデッキだとされている(使ったことが無いので分からない)。

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https://twitter.com/gt_REIGN/status/1335212388858044417?s=20

次に出てくるのは、クローシスカラーで組まれた【除去サファイア。 【ツヴァイ】を止めるには、火力をガンガン撃っていけるデッキが必要だった。

9月のアップデートで【青黒ボルバル】が消えて以降、性格の悪いプレイヤー達(悪口ではない。断じて)は、 「確実に勝てるカード」を求めて彷徨っていた。 そこに《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》が出たとなれば、彼らがこぞって手を伸ばすのは必然だった。 シータやリースの【ターボサファイア】も強いのだが、使用率は【除去サファイア】が圧倒。 やはりデュエマプレイヤーは除去コンが大好きらしい。

売りは、除去・ハンデス・メタカードによる対応力の高さ。 しかし、環境には爆発力を持つ多様なデッキがいるので、うっかりするとポロッと負けてしまう。 コントロールミラーに対してはどこまでも強くなれるデッキだが、速攻やリソース成分多めのビートダウンには苦戦を強いられる。

最近は《コメット・チャージャー》で《悪魔聖霊バルホルス》《アクア・ガード》《血風神官フンヌー》などを倒したり、 《ロスト・チャージャー》で《サファイア》を落として《リバース・チャージャー》の準備をしたりして、 素早く《ロスト・ソウル》《サファイア》に繋ぐタイプを多く見かけるように思う。

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https://twitter.com/ryu_dmp/status/1330104016706166789?s=20

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その後、少し経って強さが認知されたのが、6弾でまたしても強化パーツを手に入れた【白ブリザード。 登場して以来どんどん強化され続け、かれこれ4期連続で環境トップを突っ走っているデッキである。

6弾での強化要素は何といっても《進化の化身》。 かねてよりの弱点だった「エンジンを《ダイヤモンド・ブリザード》に頼り切っている」という点が解消され、 安定感・爆発力・持久力の全てがアップした。 《ブリザード》を確実にプレイできるだけで一回り強くなるということからも、 如何に《ブリザード》のカードパワーが高いか実感できる。

同時収録の《神楽妖精パルティア》も、墓地に行った《ブリザード》を復活させられるためとても優秀。

今まで良く使われていた《光器ペトローバ》は、《ブリザード》下の《進化の化身》がアグロにしては十分高パワーなこと、 《ブリザード》が来ずにフェアリービートを仕掛けなければならないシーンが減ったことから、採用されることが少なくなった。 その枠には、邪魔なクリーチャーを処理する《予言者コロン》、詰み状況を打破する《アポカリプス・デイ》などが積まれている。

今の【ブリザード】はほとんどが白入りである。 展開からの《スパーク》で勝ちを拾ったり、《コロン》によるタップキルを狙ったりと、【ツヴァイ】とは違って能動的に光文明を活用できるのが強みである。 3弾環境トップだった【青ブリザード】は、4弾で《ヘブンズ・ゲート》が登場したせいで《スパイラル・スライダー》が使いづらくなって元から数を減らしていたのだが、デッキを回せる《アクア・ハルカス》の強みが《進化の化身》に奪われてしまった。またどこかで会おう。

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https://twitter.com/chankako__/status/1330123870729342977?s=20

居座り組としては、【天門】も未だに環境トップだ。

【ブリザード】の展開力を正面から受け止められるのは、《悪魔聖霊バルホルス》《血風聖霊ザーディア》のタッグしかいない。《ヘブンズ》のカードパワーが通用しなくなるのはまだまだ先の話だ。

今の環境は、【ブリザード】が《ペトローバ》を採用しておらず、 また【ウェーブストライカー】【メイデン】が見られなくなったことで、高パワーのカードが少ない。 さらに【天門】側も、フィニッシュ手段が《ボルバルザーク》から《サファイア》に移ったことで、フィニッシャー以外でブレイク数を用意する必要がなくなってしまった。

その結果、私が怯えていた《剛撃聖霊エリクシア》は採用率が低下。 空いたスペースでコントロール要素を高めた【4c天門】が主流になった。 デカブツは《アクア・リバイバー》で止めればいいらしい。

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ここまで来ると、もはや除去コンに《ヘブンズ》をタッチした構築と表現しても良いと思う。 このデッキの実態は、コントロール対面を弱くして、代わりにアグロ耐性を大幅に向上させた除去コンだ。

さて、新弾のカードも黙ってはいない。

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https://twitter.com/gusoku_duel/status/1330110611364122628?s=20 これらのデッキから少し遅れてやってきたのは、強力なデッキパーツを引っ提げた【デイガアウゼス】

ドローも軽減もズルすぎる《聖騎士ヴォイジャー》、そこから軽々と繰り出される《聖霊王アルファディオス》が最高にデュエルマスターズプレイスだ。

対ビートの強さは言うまでもなく、対コントロールも《ヴォイジャー》と《アウゼス》のコスト軽減による展開力、《アルファディオス》によるロック性能で対等に戦える。

その反面、安定した初動が《ヴォイジャー》《ピカリエ》の4ターン目だったり、ドロソもこの2枚しか無かったりと、デッキ構成として危なっかしい一面も持っている。

最近は、コントロール対面で早めに《アルカディアス》を着地させたり、《アポカリ》警戒で早々とビートダウンに切り替えるプレイングも見られるようになってきた。

実はこのデッキ、6弾最初期はドロマーで組まれていた。 しかし、《ピカリエ》《ヴォイジャー》のドローで何とかなることに気付いた人が白黒型を提唱。 さらに、【ブリザード】を代表するアグロを確実に狩るために赤、というか《ヘブンズ》&《ザーディア》を投入したのがこの形である。結局天門か!!!

f:id:mikegamo:20201207022748j:plain https://twitter.com/agurippa17854/status/1330131751180640256?s=20

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そして、メジャーデッキとして一番遅く登場したのは、彗星のごとく現れた【カチュアシュート】

最初は地雷デッキかと高をくくっていたが、気付けば環境の常連になっていた。 サファイア》を手に入れた《カチュア》は、かつてのファン構築専用カードという立場から一変、立派なパワーカードに成長していたのだった。

《ライフ》→《ペンチ》→《カチュア》の鬼ムーブは、誰も止めることが出来ない。 相手が何もしなければ5t目にシールドを焼き尽くして勝ちである。

ビート系のデッキに対しては《緑神龍ダクマバルガロウ》《ヘリオス・ティガ・ドラゴン》、 ブロッカーに対しては《メテオキャノン・ドラゴン》、 ビートプランの《神滅竜騎ガルザーク》など、サブプランもしっかり構えて隙が無い。*1

【ブリザード】【ツヴァイ】を詰ませる《根絶のデクロワゾー》、 サブプランの《ギガクローズ》など、《ペンチ》と相性の良いマイナーカードの開拓も熱い。

弱点はリソースを取るカードがほとんど無いこと。序盤に事故るもしくは除去が間に合うと、簡単に息切れしてしまう。 環境初期に握るプレイヤーがいなかったのは、まさに息切れを憂慮しての事だったと思う。 しかし、そのリスクを背負えるだけの爆発力が、【カチュアシュート】にはあった。

ちなみに、こういうコンボ系のデッキが出てこれるようになったのは、 間違いなく《ゴースト・タッチ》が消えたからである。

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紹介順が最後になってしまったが、忘れてはいけないのがすっかり有名になった【赤白速攻】。 総勢2048名が参加した第二回公式大会の優勝デッキである。

現在、1ターン目に出して安定して毎ターン殴れるクリーチャーは、《凶戦士ブレイズ・クロー》《予言者クルト》の2体だけと言っていいだろう。 こいつらを積める【赤白速攻】は、今のカードプールで組める構成では間違いなく最速である(赤緑、赤黒よりも速い)。 低パワーゆえに《地獄スクラッパー》の登場が厳しいかと思われたが、速度という全てのデッキに対して刺していける武器には、固有の価値があったということだ。

新規獲得カードは、手札を使い切ると2マナSAになる《紅風の盗賊ビューラー》。 優勝者のレシピには入っていないが……。

トリガー除去が無い【ブリザード】、遅すぎる【除去サファイア】には有利。 ビートキラーの【ツヴァイ】に対しても、トリガー《スパーク》込みでギリギリ五分に持ち込める。 《ヘブンズ》入りデッキに対しては流石に分が悪いが、 トリガー《ヘブンズ》さえ踏まなければ手撃ちされる前に安定して殺し切れるので、勝機は全然ある。

このデッキは1~3弾の頃の軽量ブロッカーデッキ、 具体的には【デイガボルコン】【ドロマーイニシエート】【白黒ボルバル】などには容易に負けうる構成である。 しかし、既に世は【天門】の時代。 ちまちまブロッカーを並べて盤面を取るデッキは、同じ役割を持つ【天門】にカードパワーで勝てない。 おまけに【天門】メタでブロッカー破壊が多く積まれるようになったせいで、軽量ブロッカーはすっかり駆逐されてしまった。 その穴を突くのが【赤白速攻】だったわけだ。

運ゲー押しつけマシンという側面が無いことも無いが、2マナクリーチャーの種類、《ピアラ・ハート》や《アポカリプス・デイ》の有無、SAの枚数など、構築だけでも拘れるポイントはいくつもある。 速攻を馬鹿にしてはいけない。

マイナーデッキ

ここからはちょっとマイナーなデッキの紹介。

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1つ目、5弾の生存者【赤黒デスフェニ】

《地獄スクラッパー》を手に入れたおかげで、苦手過ぎるアグロへのごまかしが利くようになった。 対コントロールに強いのは元からで、さらに言えば《エリクシア》が勝手にいなくなってくれたため、 【天門】を簡単にしばけるようになった。 新デッキに注目が集中し、意識外のデッキとなったのも大きいだろう。 正直、メジャーデッキに分類しても良い気はする。

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https://twitter.com/yvVTYTaKXJKuuYj/status/1318816623470415872?s=20

2つ目、もう1体の生存者【リースペガサス】

これも《サファイア》と出会ってしまったデッキである。 クリーチャーブーストから《アポカリ》を能動的に撃っていけるため、 【ツヴァイ】【ブリザード】【アウゼス】といった展開が得意なデッキを串刺しにできる。

3つ目、アルファディオスカップも終わろうかという時期に、ようやく存在がバレたウェーブストライカー

↑は最近の小規模大会で1~3位を独占したリースウェーブ。 序盤の盤面制圧力が環境に刺さると見切ったプレイヤーの慧眼は見事としか言えない。 ……と思ったらネクラも小規模大会で何度も優勝していた。 私が盲目だったか。

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https://twitter.com/Growcup/status/1333430111417233409?s=20

4つ目、ガチなのかどうか判別が難しい【リーフメビウス

《アストラル・リーフ》から《メビウス・チャージャー》に繋ぎ、マナと手札を潤して《サファイア》に繋ぐ。紙に比べると始動が1ターン遅いが、それでも最速5ターンには《ロスソ》が撃てる。 カジュアルで《宝剣》《ロスソ》を乱打したい性悪プレイヤー(悪意は無い。決して)が使うデッキだと思っていたが、どうもそれだけではないらしい。 コントロール対面は大得意な一方、ビート耐性が無いという重大な欠陥を抱えている。

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5つ目、古の牙サファイア

多くは無いが、探せばいるというイメージ。 これはリース型で、【ペガサス】と似たコンセプトで組まれている。 白抜き4cも多分ある(丁度いいと思えるレシピがなかった)。

まとめ

総合的な強さで見ると、

【ツヴァイ】≧【ブリザード】=【4c天門】≧【アウゼス】>【除去サファイア

ひとつ落ちて

【カチュア】=【赤白速攻】>【ドルバロム】≧【デスフェニ】

だと思う。

ある程度カードパワーのある標準的なビートダウンなら、【除去サファイア】【ドルバロム】には普通に勝てる。しかし、ビートダウンは【ツヴァイ】のカウンターが辛すぎるし、【4c天門】【アウゼス】を突破するのは針穴に糸を通すような難しさである。

これらに対抗できるのは呪文コントロールだが、今度は【ブリザード】はじめとする標準的ビートに勝てなくなる。

これら全般に対して速攻はある程度有効だが、【天門】系および諸々のデッキの《地獄スクラッパー》に怯えなければならない。

【カチュア】も全てのデッキに対する回答を持てるが、事故や軽量除去の恐怖は拭えない。

【ツヴァイ】【ブリザード】【アウゼス】に対しては、《アポカリプス・デイ》が良く刺さる。というか、こいつらのインチキをちゃんと止められるカードは《アポカリ》しかない。

【ツヴァイ】【赤白】【カチュア】に対しては、クリーチャーによる序盤の制圧が有効。【ブリザード】に対してもある程度刺さる。が、序盤制圧用のクリーチャーはコントロール系のデッキにボコボコにされる。

ブロッカー破壊は、【天門】【アウゼス】以外にも、【ツヴァイ】の《アクア・ガード》《アクア・ハルフォート》、【赤白速攻】の《血風神官フンヌー》にも刺さる。一方、【ブリザード】には紙切れになる。

どのデッキもぶん回りすると手が付けられない強さだが、それぞれが上手く牽制し合ってバランス自体はかなり良い。

第1回と違い、公式大会の決勝トーナメントのデッキタイプが綺麗にバラけているところからも環境の良さが分かるだろう。

ただ、個人的には6弾で二軍デッキを組めなかったのが消化不良である。 6弾のランクマッチがアルファディオスカップ1回で終わってしまったのも今となっては地味に痛い。

《ツヴァイ》《サファイア》《アルファディオス》《ドルバロム》らのパワーカードを出せば良い環境、そしてそういう環境を作った6弾のカードラインナップがあまり好みでは無かった。

その点、7弾はプレイヤーの努力で勝たなければいけないカードばかりでウズウズする(ちょっと弱すぎる気はするが)。 《アルグロス》も使ってみたかったが自分には厳しそうなので、とりあえず来期は《グレートブルー》か《ヴィーナス》にチャレンジ予定。

*1:※《カチュア》の探索を確定にするため、実際はドラゴンの種類を3種類に抑えなければならない