ミケガモのブログ

火文明中型SAの歴史【デュエプレ】【DMPP-16】

お題

今回の弾でシューティング・ホールからガイアール・カイザーを出す流れができるようになった今、ミケガモさんに火文明の中型スピードアタッカー(以下SAと称する)の歴史について語って頂きたいです! 私はデュエプレを5弾から始めまして、私が本格的にランクマッチ用のデッキを作り始めた7弾環境での代表的な火の中型SAといえば、ガルベリアスドラゴン(条件付き)と多色も含めていいならガルザークという印象でした。

そしてここからが本題なのですが、私は普段はガチデッキで高みを目指すタイプというより自分が使いたいカードとかテーマとかを決めて遊ぶことの方が好きなタイプなのですが、少し前に比較的ガチな天門デッキを使って戦っていてこちらは盾0枚ではあるものの相手の場を制圧した上でエル・ドラードがいて時空ディアボロスを出せたからゲンジXXを出されても問題無いし次のターンになったら勝てるという状況だったのにガルベリアスを出されてエルドラードの効果で対処できる手段が手札に無かったのでそのまま負けてしまいました。 紙の頃にゲンジXXをインフレの象徴のように思っていた自分からすると、状況がかなり限られているとはいえ1年半以上前に出たカードが今年出たゲンジXXに勝る状況を見られたことにも驚いており、この出来事とガイアール・カイザーの登場を理由にお題箱に今回投稿しました。

長文になってしまい申し訳無いのですが、私は普段はガチなデッキよりもカジュアルなデッキを使うことが多いため、面白いデッキをいつも紹介してくださるミケガモさんに是非、火文明の中型SAの歴史について語って頂きたいです。

https://odaibako.net/detail/request/033a93fa-596e-432c-bba3-83da3bc82f61

こういう時系列を追うテーマのお題は珍しいかもしれない。提供感謝。 メタゲームで活躍した代表的なカードを環境の変遷とともに追いかけ、その後に環境に来なかったマイナーSAを紹介しようと思う。 なおこの記事での「火の中型SA」は、「5-7マナ圏のWB持ちSA」を基準にしている。

これ抜けてるぞ!っていうのがあったらコメントしてほしい。

1-2弾

デュエプレ最初の中型SAと言えば《ツインキャノン・ワイバーン。 現代基準ではSRであることに笑いを禁じ得ないが、当時は間違いなく環境を形作るカードの1枚だった。 1弾環境において、カード1枚で即座に2打点以上出せるカードは《ツインキャノン》のみ。 パワー7000は《二角》《ボル白》と相討ちで、進化8000ラインの《ふたつ牙》《ランサー》に殴り倒される。 純粋な打点とパワーラインが物を言う原初的な環境においては、超シンプルなこのスペックこそが「ちょうどよい」のだった。

積まれていたデッキは主に【シータ二角キャノン】。 【デイガボルコン】【ラッカ準速攻】とともにTier1同士での3すくみを形成していたデッキである。 《二角》でリソースを稼ぎ、《クリムゾン・ワイバーン》《アクア・スナイパー》で崩し、《ツインキャノン》で押し切る。 あまりこういう表現をしている人はいないが、当時基準だとデッキタイプはランプに分類されると思う。 ちなみに、先程挙げたカードは全てSR。 配布激渋、SR種類が多かった当時に、このデッキを組めたのはごく一部の上客に限られた。

2弾でもSAWBは収録されたが、こちらはギャグみたいな性能だったため環境では全く活躍しなかった(後述)。 一応2弾までは、《ツインキャノン》が中型SAの顔だったと言っていい。 もっとも2弾環境では、【シータ二角】は《アストラル・リーフ》の速度と《バロム》の全体除去に歯が立たなかったため、《ツインキャノン》の出番は無かった。

3-6弾

魔改造オリカ、《神滅竜騎ガルザーク》登場。 ついこの間までは7-7000効果なしSAWBが強かったというのに、唐突に6-6000除去耐性持ちSATBが出てきたものだから、インフレの度合いは尋常ではなかった。 PAと攻撃避けがキレイにシナジーしていた紙版《ガルザーク》と違って、節操なく盛りに盛られた効果。 言い方が悪いが、これだけ「汚く」デザインしてまで環境を整備するんだという調整班の強い意志が感じられる。

そうなった元凶は、無論同期の《ボルバルザーク》だ。 デュエプレ3弾はいわば、《ボルバルザーク》を収録するためのパックである。 《ボルバルザーク》の「10ターン目以降にEXターン」が適切なバランスとなるよう、ゲームスピードを大幅に加速する必要があった。 《ガルザーク》(と《ブリザード》)は、そのための舞台装置として収録されたのである。 実際、この3枚だけに関して言えばパワーバランスは上手く取れていたのだから、調整班の手腕には感服するしかない。*1

《ガルザーク》が採用されていたのは【デアリドラゴン】(t青もあった)。 実を言うと、「中コストの通常クリーチャーが、テーマデッキの強力メインアタッカーとして鎮座し環境を荒らしていた」という現象は、デュエプレ史においても他に類を見ない。 後述する《武者》《剣誠》《NEX》は半分そう。でもサポートありきなので半分違う。

《ガルザーク》はお世辞にも汎用性が高いとは言えない能力だが、 5弾環境の【赤黒デスフェニ】のサブプラン、 6-7弾環境における【デアリカチュア】のサブアタッカー兼除去カード、 8-9弾環境における【赤黒ドラゴン】のアタッカーなど、 スタン落ちまでいくつかの環境デッキ(主にTier2前後)を支え続けた。 長きにわたって戦えるほどのスペックを有していたということである。

ところで、《ガルザーク》の仮想敵である無双竜機ボルバルザークもまた、火の中型SAと言って差し支えない能力であることにお気付きだろうか。 返しターンの自分のトリガーを放棄するデメリットはあるものの、7-6000SAWBとして運用することも可能である。 当時の【デアリドラゴン】には、色調整&SA要員&あわよくばEXターンを得る目的で、《ボルバルザーク》が補助的に2-3枚採用されることがあった。 3弾環境で使われた【トリガーボルバル】においても、シールドを割られ切ったタイミングで10ターンが遠い場合、《ボルバル》を見切り発車するサブプランがあった。


3弾環境を力強く引っ張った《ガルザーク》は、次の4弾環境になると途端に一線を退くこととなる。 その原因となったのは、《ヘブンズ・ゲート》収録で新たに環境入りした【5cボルバル天門】。 さしもの《ガルザーク》と言えど、パワー18000の巨体《エリクシア》を目の前にしては、攻め手が鈍る。 小型から大型まであらゆる攻撃を凌ぐ鉄壁の天門3兄弟を前に、中型SAを積むタイプのビートダウンはしばらく冬の時代を迎えることとなる。

5弾環境後半、《ボルバルザーク》調整に伴い【5c天門】が弱体化すると、 流行は《スパーク》を積んだ【赤白速攻】【白ブリザード】【メイデン】【ウェーブストライカー】などのアグロと、 それを緑なしでメタる赤ドロマーの【天門】に移っていく。 6弾環境では、飛び抜けた攻撃力と強烈なカウンター性能を併せ持つ《ツヴァイランサー》が高速デッキを抑え込み、 その対策として【アウゼス天門】などが環境に出てきた。 この間、中型SAを積むようなビートダウンデッキはほぼ存在しなかった。 中型SA自体がほとんど出ていなかったし、それを積みたくなるようなミッドレンジ基盤もなかった。

7弾

《ガルベリアス・ドラゴン》が中型SAとして久々に収録された。

デュエプレ参戦にあたってSAが条件付きになるという弱体化を受けたものの、 場にある文明に応じて発動する多彩な能力は、以下のように環境で活かされた実績がある。 インフレが進んだデュエプレ環境においても、基礎スペックは十分だった。

  • 青:ブロック不可。《アクアン》《ゼンアク》《ビューティシャン》《ロードリエス》などをうっかり出していると、《ガルベリアス》を防げなくなる。
  • 白:警戒。青と合わせて【メカオー】など白青ベースのデッキを苦しめた。
  • 黒:スレイヤー。《HDM》や《ゲキメツ》の解体に貢献してきた。
  • 緑:出た時ブースト。伸ばしたマナは、《スパーク》を踏ませた後のカウンター打点形成に活きる。

しかしながら、当時は超がつくほどのデザイナーズコンボ環境。 ミッドレンジと言えば駆け出しの《パンダネルラ》がいたくらいで、真面目にシールドを割るデッキはごく僅か。 SAWBの需要はほとんど無かった。*2 《ガルベリアス》にとって幸運だったのは、【メカオー】に対してアンタップ&アンブロッカブルがよく刺さる点が注目され、【アポロヌス】に就職できたことだろうか。 まあ《アポロ》が超高パワーかつ全部シールドを割ってしまうので、押しの強いWBという役割は無いのだが……。

また、当時強かったカード群は軒並み単色である。 場の色が多いほど強くなる《ガルベリアス》の真価が発揮されるのは、もう少し先の話。

8弾

《幻獣竜機ボルパンサー》収録。 ドリームメイトかドラゴンが横に1体でもいれば5マナSAWBになるという驚きの性能である。 おまけでついている全体火力も「ありえなくはない」くらいの頻度で発動しうる。 強カードの多い8弾らしく、わかりやすくオーバースペックである。 ただし、素のパワーが低いため殴り返されやすく、単体での攻撃継続がしにくい点は、他の中型SAとは決定的に異なる部分だ。

《ボルパンサー》は、優秀なドリームメイトの登場を待ち望んでいた《パンダネルラ》にとって待ちに待った新戦力。 これを機に【リースパンダ】は環境の一角……とは実際にはならず、 当時のドリームメイトはもっぱら《ジェネラル・クワガタン》を起用した【トリーヴァパンダ】だった。*3 悲しいかな、シンプルに強さが 《ジェネクワ》>《ボルパンサー》 だったのだ。 8弾環境初期のもう一つの環境デッキ、暴力的としか言えないカードパワーで押してくる【5cゲオルグ天門】と戦うにしても、 必要なのは《ボルパンサー》のスピードではなく、《ジェネクワ》のインチキリソースと粘り強さだった。

そんな《ジェネクワ》は、8弾環境後半に納得の弱体化。 【ゲオルグ天門】のほうも、《フルメタル・レモン》が弱体化してほんのり戦力ダウンした。 これ以降、ようやく《ボルパンサー》入りの【リースパンダ】が環境に出てきた。 ただ、この《ボルパンサー》はあくまでサブアタッカーおよび《パンダ》ガチャの当たり枠として入っているだけで、攻めの主軸ではなかった。

8弾EX-9弾

相手にする時、バトル時のパンプアップを忘れたことは誰しも1回はあると思っている。

9弾には《ボルシャック・大和・ドラゴン》が収録された。 《武者》サポートと地味なパンプを除けば、基本的には6-6000の淡白なスピードアタッカー。 紙での初出時には初の6マナSAWBというので注目されたが、デュエプレには条件付きとはいえ既に《ガルベリアス》《ボルパンサー》がいる。 VRに降格したのも、これが大きく関心を引けるとは思っていないことの表れに違いない。

そんな9弾リリース直後、実に久しぶりに「中型SAで殴るミッドレンジ」が登場する。 『ガントラ大和』、後の【ガントラビート】である。

《運命の選択》から《ガントラ・マキシバス》を飛ばして6マナに到達し、《ガルベリアス》と《大和》を投げつける。 7弾のデザイナーズ軍団、8弾のインフレグッドスタッフカードたちを前に、こんな素朴なビートダウンが環境を取る光景など誰が想像できただろうか。 デッキとして強力だったのは、《運命》《ガントラ》《アラゴ》《ジャック》の基盤。 3-4マナ帯の堅実な削り要員が、6マナSAWBを出したら強い状況を作ってくれる。 ミッドレンジはアグロに足元をすくわれがちなところ、《ガントラ》《アラゴ》の高パワー殴り返しと、《ジャック》の火力&ブロッカーで守りを固めることができる。

特に《ガルベリアス》は、場持ちの良い多色クリーチャーである《ガントラ》《アラゴ》と同居することで、自身のポテンシャルを最大限引き出せるようになった。 一方の《大和》は《驚天》環境が終わって構築の研究が進んでいくと徐々に数を減らすのだが、彼もまた一時代を築いたのは間違いない。


画像はナーフ前。

その一方で、6マナ赤ドラゴン2体よりも一回りヤバいカードが密かに収録されていた。 それは、全体的にカードパワー抑えめの8弾EXで密かに収録されたデュエプレオリカ、《烈流神》。 厳密に言えば火の中型SAでは無いが、リンク速攻するときの性能はそれと相違ないのでここで紹介する。

7マナでリンク速攻する場合の能力は、モヤシ・実質SA・WB・ブロックされない。 書いてあるのは基本的なことばかりだが、これらが組み合わさった凶悪さは言わずもがな。 破壊以外の除去手段がなければ確実にゲーム終了へのクロックを刻んでくる、恐ろしいゴッドである。

しかも、コイツはマナを分割払いして序盤から出せる。 軽い《ウンギョウ》のほうにモヤシがついているため、3→4とマナカーブ通りにプレイするだけで、 リスク少なく相手にプレッシャーをかけることができる。 ゴッドカードゆえ、この強ムーブに手札1枚しか使っていないのもポイントだ。

実績は【ガントラ】【パンダネルラ】【ラッカマルコ】など。 《ガルベリアス》が《ガントラ》のマナブースト&赤サポートに頼っているのとは対照的に、《烈流神》は単体で完結したカードである。 ガチカジュアル問わず、様々なミッドレンジのアタッカーとして起用された。

そのヤバさがだいぶ周知されてきたところに、10弾リリースと同時に施されることとなったカード調整の告知。 そこには《烈流神》の名前が……なかった。 逆に、環境で《烈流神》への対抗策として採用され続けた《エタガ》がDP殿堂となった。 《ロマノフ》《紫電》といったヒロイックな非進化カードを活躍させるための施行だと考察された一方、 《エタガ》の使用率が高いのは《烈流神》をはじめとするゴッド軍団のせいだったため、なぜ同時に規制しないのかと皆キレていた。

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その1ヶ月後、無事《烈流神》にも制裁が下された。 可哀想なレベルまで弱体化され、本当に誰一人として使わないカードになってしまった。

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【ガントラビート】は《ガルベリアス》がスタン落ちする直前の12弾まで、ND環境にずっと残り続けた。 殴ってトリガーで返す、基本的なデュエマの楽しみ方を思い出させてくれたデッキである。

10-13弾

【ガントラビート】の《ガルベリアス》以降、単体でSAを持つ火の中型カードはしばらく出てこなかった。 しかし、火の中型アタッカーにSAを付与して殴りかかるデッキの供給は続いた。

1つは、《ボルメテウス・武者・ドラゴン》《ボルメテウス・剣誠・ドラゴン》。 これらは《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》の併用で(デッキ内の全てのカードと共に)SAを得ていた。 そしてしばしば、WBのおまけで盾を焼却していた。 13弾環境突入時、《モノノフ・ルピア》の弱体化で穏やかなデッキになった。

もう1つは、《ボルシャック・NEX》。 自身の能力で山から《マッハ・ルピア》を持ってくれば、実質SAWBとして走ることができた。 そしてしばしば、横にWBをもう1体立てながら連続展開していた。 13弾環境突入時、《ブレイブ・ルピア》の弱体化でデッキリペアを余儀なくされた。

テーマギミックのSA付与強すぎじゃね?と思った方は、ティラノ・ドレイクのことを思い出して冷静になってほしい(後述)。

14-15弾

《爆竜 GENJI・XX》登場。 覚醒編のインフレの象徴とも言えるこのカード、デュエプレではまさかの強化を得ている。

ブロッカー破壊はビートダウンを仕掛けたいSAWBと噛み合うため、言わずもがな強力。 環境では【ラッカ超次元】【リース超次元】、そして【バルガライゾウ】のSAドラゴンとして活躍した。 ADなら【ガントラビート】に入れるのもよい。 「XX」? そんなテーマあったっけ?

《GENJI》が環境に出てくると、ブロッカーで受けるという戦術自体が廃れていく。 《ゼンアク》や【白騎士】をめっきり見なくなったのは、《GENJI》の影響が少なくない。 結果として14弾における最も確実な防御方法は、同じく14弾収録の《L・デストラーデ》でシールドを増やしまくるというものになった。 それに対し、《GENJI》側はTB化してシールドを割りまくる。 同期2人の鍔迫り合いが繰り広げられつつ、猛者の【青黒リーフコン】や、策略をまとめて吹き飛ばす【バルガライゾウ】が同居していたのが14弾環境である。

《GENJI》をメタる《ディアボロスZ》が出てからは見かける機会が減ったが、グッドスタッフのミッドレンジにおいては今後も選択肢に挙がり続けるだろう。

16弾

《ガイアール・カイザー》登場。 《超次元シューティング・ホール》から飛ばす印象が強いだろう。

ついに5マナでSAWBが! というくだりは、《ボルパンサー》のときに既にやっている。 《シューティング》《ガイアール》は強いことに変わりないし、《ディアボロス》を破壊できたりするのは強みだが、 強化《GENJI》や《ヤヌス》《オーフレイム》などの動きを見た後だと、革命的とまでは言えない。 実際、【ラッカ超次元】などが《シューティング》《ガイアール》で復権したというような話は聞かない。

16弾で《シューティング》《ガイアール》しているのは【ハンター】デッキ。 《ガイアール・カイザー》に《激竜王》のルートを持たせることで、SAWBに留まらない付加価値を生み出している。 加えて、強化された《超次元ガイアール・ホール》は、【ハンター】においては2マナでSAWBを飛ばしてきたりなどする。 流石に強い。

環境外の人々

《ボルシャック・スピード・ドラゴン》

ボルシャックの恥。オリカがこんな有様になっているのは珍しい。 2弾はドラゴンが多く出たのでそれに乗じて使ってもらえるかと思いきや、環境におけるドラゴンの立場は微妙だった。 PAはあるが素のパワーは6000しかない。これに8マナ払うくらいならまだ《ツインキャノン》を使う。 3弾で《ガルザーク》《ボルバルザーク》が出たことで、始まる前に終わった。

《紅神龍ジャガルザー》

3弾収録、紙から一切の変更なし。ターボラッシュが発動すれば実質6-6000SAで悪くないスペック。 ひとえに同期に《ガルザーク》がいたのが運の尽きだった。 味方全体にSAを付与できるので《ビッグバン・アナスタシス》などでは活躍の余地があるが、《ジャガルザー》が除去されるとSAがなくなるのがキツい。 そして、その役目も16弾《永遠のリュウセイ・カイザー》でだいぶ怪しくなってしまった……。

《フレミングジェット・ドラゴン》

7弾収録。小学生環境では強かった人。 捲りが良ければ6マナでTB、下手するとQBになれる。 マジレスするなら《ガルザーク》でいい。

《キラ・ゼクス・ドラグーン》

《竜音のキラ》から繋げば4マナSAWBになる。 それが確定でできるなら【ティラノ・ドレイク】はもうちょっと強かったかも。 残念ながら、このゲームは同じカードを4枚までしか積めない。

《大神秘イダ》

マナ進化で実質5マナSAWB。 公式の開発レターで取り上げられたこともある逸材。 コストもさることながら、赤を入れなくても即時2打点を作れるのが魅力である。 マナが減るのも緑ならすぐにカバー可能。

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まとめ

時系列で見ると、SAWBのコストは 7 → 6 → 5と下がってきている。 しかしその変遷は、紙の頃ほど単純ではない。 《大和》《シューティング》は紙のみならずデュエプレでも「6/5マナの無条件SAWB」の初出となったわけだが、そのインパクトは紙の頃よりも控えめだった。 《ガルザーク》を始めとして、条件付きながら強力なSAが揃い踏みだったのが原因である。

中型SAはミッドレンジの殴りにおいては基本戦術に思えるが、こうして振り返ると思ったよりも種類が少ない印象を受けた。 ミッドレンジってこんなに少なかったっけ?と思ったら、実際には《ドルゲーザ》《ペガサス》《パンダネルラ》《Bロマ》など、中型SAに頼らないビートダウンもあるのだった。

1弾の《ツインキャノン》、【ガントラビート】の《ガルベリアス》《大和》《烈流神》、超次元ビートの《GENJI》。 次に流行る中型SAは誰だろうか。

*1:暗黙の了解だが、《ブリザード》ナーフ後の話である

*2:強いて言うなら《クイーン・メイデン》。でもこの頃はTier3

*3:青は《サーファー》《レモン》のみ。ほぼ白緑である