ミケガモのブログ

《ボルメテウス・武者・ドラゴン》の逆襲【デュエプレ】【DMPP-10】

お題

いつもブログを拝見しております。お題は過去に執筆されていますが「ボルメテウス・武者・ドラゴン」について10弾登場以降、使用率も急上昇し、レート1位の方も主軸として使用されるくらい強力になったのでその考察記事を是非とも読んでみたいです。 強さの秘訣であろうザンゲキ・マッハアーマーと武者+サポートバードのサムライ追加の解説もお願いします。

https://odaibako.net/detail/request/443aad7e-5184-4c7c-bb28-a14a890e61e9

《ボルメテウス・武者・ドラゴン》

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今、《ボルメテウス・武者・ドラゴン》が熱い。

10弾パックがリリースされてから、満を持して環境に見参。 以降、デッキタイプ【赤白武者】の快進撃が止まらない。 具体的には以下の通り。

  • ゼロ・フェニックスカップNew Divison 最終1位
  • ほか、最終ランキング入り等の好実績報告多数
  • New Division使用率トップ

https://twitter.com/sumamame/status/1434094374086864898?s=20

かくいう自分も、ランクマッチで【赤白武者】に何度も勝ちを譲っている。

一時は残念レア扱いされていた《武者》にいったい何があったのか、本記事で考察したいと思う。

mikegamo.hatenablog.com

↑ こんなこと書いてスイマセンした! 武者さんマジぱねーっす!

得意な対面がある

新要素に目を向ける前に確認しておくが、【武者】は以前から一定レベルの強さを持っていた。 特に、有利対面に対しては普通に良い勝率を出せるデッキではあった。

《武者》の火力効果は、小型クリーチャーを並べるデッキに良く刺さる。 《ムシャ・ルピア》《アシガ・ルピア》まで揃えば、 対ビートダウンには概ね有利だった。

「小型系は得意な対面である」という特長は、元から持っていたものであることに注意しておきたい。

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《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》

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攻撃力大幅アップ

【赤白武者】が環境デッキになれたのは、 ひとえに《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》のおかげである。

何と言っても強いのが、サムライおよびドラゴンのSA化およびコスト1軽減。 《武者》とそのお供の鳥には、10弾からサムライが追加されたため、 その恩恵に与ることができる。

お供の鳥たちは、実質1~3コストのスピードアタッカーに。 《ムシャ・ルピア》を出していれば、《武者》は3コストのSA除去持ち2打点になる。

例えば、《マッハアーマー》を出しておくと、

  • 5マナで《ムシャ・ルピア》《武者》。シールドを減らさず2体破壊も
  • 《ムシャ・ルピア》がいれば、6マナで《モノノフ》《武者》。1枚焼却&3打点追加

といった繋ぎが可能だ。念のため、↑はほんの一例に過ぎない。 《ムシャ・ルピア》が2体並んだり、 《アシガ・ルピア》が絡んだりすると、 目玉が飛び出るようなムーブでボコボコ殴られる。

地味ながら、《武者》への無料クロスもかなり強い。 はじめ自分は「クロスコスト1くらい払えるわ!」と思っていたのだが、 【赤白武者】はリソースが細いので、たとえ1マナであっても節約できるのが大きいと分かった。

《マッハアーマー》獲得で、【武者】デッキの攻撃力は飛躍的に上昇した。 特定の相手にしか刺さらないコンセプトだったのが、 全てに通用する強力な勝ちパターンを確立したことで戦えるデッキになったというのが、今回の一番のポイントだ。

初動カードの入れ替わり

危うく書き忘れそうになったが、《マッハアーマー》は初動カードとしての役割も大きい。

以前の【赤白武者】の初動は《ムシャ・ルピア》《コッコ・ルピア》の8枚体制が主流だったが、今では《コッコ・ルピア》はほぼ採用されない。 現行の【武者】の初動は、 《ムシャ・ルピア》《マッハアーマー》、および《マッハアーマー》を呼んでくる《ボルット・紫郎・バルット》である。

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↑の例にも書いたが、《マッハアーマー》を4マナで立てれば、次には《ムシャ・ルピア》&《武者》をキャストできる。 この動きでなくとも、以降のクリーチャーがすべて1コスト減になるので、序盤の遅れを取り戻すのは難しくない。

《マッハアーマー》は《ムシャ・ルピア》すらも抜いて、【武者】デッキの理想の初動カードになったと言える。

クロスギアがどかされない

《マッハアーマー》が強いのには、

「クロスギアはほとんど除去されない」

という背景もある。

現状、相手のクロスギアを除去する手段は、 《バ・キーン》《ドリル・ボウガン》《ストマック・ガーデン》《マルガレーテ》《ストリーム・サークル》の5種類のみ。 汎用的にデッキに入るカードとしては、この中だと《バ・キーン》が一番マシという有様である。 10弾環境のクロスギア除去は、あり得ないくらいに弱い。

【武者】が幅を利かせているのは、《マッハアーマー》の除去耐性の高さのおかげであると言っても過言ではない。

今後クロスギアをメタる汎用カードが出てくれば、 《マッハアーマー》および【武者】は今ほどの活躍ができなくなるだろう。

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せめてトリガーつけてよ。

《魂と記憶の盾》

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もう一つ、【武者】躍進の後押しとなった要素は、《魂と記憶の盾》(エタガ)のDP殿堂である。

《エタガ》は、低コストカードの除去でアドバンテージを取ってくる。 以前の【武者】デッキであれば、《ムシャ・ルピア》などを除去されるのが辛かっただろう。

ただ、仮に《エタガ》が現存なら【武者】が上がってこれなかったかというと、 意外とそうでもないんじゃないかなというのが自分の見解である。

今の【武者】の強さは、《マッハアーマー》による立ち回り。 当然、《ルピア》を出さなくても戦える。 スピードアタッカーになってしまえば、手撃ち除去はさほど怖くない。 一気に殴り掛かれば、《エタガ》のドロー効果も腐らせることができる。 【武者】デッキ自体が、《エタガ》への耐性を獲得しているのである。

どちらかというと、

「《エタガ》が消えたことで【メカオー】【ツヴァイ】といった小型系のデッキの立ち位置が良くなった。それを狩れる【武者】は強い」

という環境の構図が、【武者】に味方しているように思える。

まあこんなことを書いたが、今でも【武者】はコントロール対面不利寄りである。 もし《エタガ》があったら、さらに厳しいことには変わりない。

《初陣》について

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《ボルメテウス・武者・ドラゴン 初陣》。 リリース初日には《ムシャ》《モノノフ》などの効果が適用されない不具合があったが、 ともかく「武者」サポートをフルに受けられる2枚目のカードである。 効果は正直微妙だが、手厚い「武者」サポートの恩恵を受けるカードが増えるのはいいことだと思う。

見たところ、ガチ構築における《初陣》の採用は、人によって分かれている模様。 《初陣》が【武者】デッキを強くしたのかというと、そうでは無いらしい。

ところで、以前に書いた記事では、 「武者」サポートの方向性がバラバラであるという欠陥を指摘した。 それに対する回答が、今回のやり口ということらしい。

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あとがき

《マッハアーマー》は、10弾収録カードの紹介ツイートで、割と早くから収録が予告されていた。 《武者》とその他諸々にサムライが追加されることも、公式放送で匂わせがあった。

それらの時点で、《武者》が環境入りすることを予想できたプレイヤーは、 自分の見る限りではいなかったように思える。*1 少なくとも自分にとっては、ノーマークだったところが環境に上がってきたという印象である。

それにしても、《マッハアーマー》が強い。 発売前は《イダテン・アクセラー》に注目していたのだが、いざやってみると活躍しているのは《マッハアーマー》のほうだった。

サムライももちろんだが、やはりドラゴン支援が偉い。 デュエプレはドラゴンに強いカードが集中しているからか。

*1:《魂と記憶の盾》DP殿堂の通告はまだだったが

GBA・ドラゴンの躍進【デュエプレ】【DMPP-10】

お題

ガルベリアスドラゴンについて考察していただけないでしょうか? 第五回の大会で優勝とまでいかずともガントラ・ガルベリアスというデッキの名前になるほど発表当初から思えないくらい環境で活躍してるので、ミケガモさんの考察読んでみたいなと思いお題投稿させて頂きました。

https://odaibako.net/detail/request/6e0778ea-0861-455d-bae1-faabcfc4f6af

若干旬を逃している感があるが書く。 いや、みすみす逃したのはボクなんだけども。

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登場直後

登場時の評価はそこそこ。 個人的には、「SAが条件付きになったとはいえ、スペックもりもりは結構強いじゃん?」という感想だった。

ちなみに、当時自分が組んだのがコレ。

mikegamo.hatenablog.com

メタゲームにおける評価が今ほど高くなかった理由は、これを採用したいデッキタイプがなかったから。 《ガルベリアス》が収録された7弾は単色弾。ついでにその1つ前の6弾も単色弾である。 さらに、6~7弾はデザイナーズデッキが多く現れた時代だ。

これに対して、《ガルベリアス》を活かせるデッキは「多色クリーチャーが多いスタンダードなビートダウン」。 当てはまるのは当時やや落ち目だった【シータメイデン】くらいのもので、ほかに《ガルベリアス》がマッチするデッキは無いように見えた。

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https://twitter.com/nattougreen/status/1343930752887529473?s=20

なお、環境が進んでくると、【赤白アポロヌス】に《ガルベリアス》を組み込む型が出てきた。 主に【メカオー】に対しての最後の一押しと、 《アポロヌス》を出せない状況でのサブアタッカーという役割だった。 このとき既に、《ガルベリアス》はパワーカードとしての片鱗を見せていたのかもしれない。

8弾で【赤白アポロヌス】のサブアタッカーが《ボルガウルジャック》になると、一旦《ガルベリアス》は環境から身を引く。

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https://twitter.com/dmps_info/status/1360566106893611010?s=20

9弾環境

《ガルベリアス》が環境に舞い戻ってきたのは、 皆さんお馴染み【ガントラビート】が開発された9弾環境。 【ガントラビート】は、8弾の《ガントラ・マキシバス》《運命の選択》、 8.5弾の《居合のアラゴナイト》、 そして9弾の《聖鎧亜ジャック・アルカディアス》で完成した。

これらの主要なパーツは、すべてが赤を含む多色カード。 しかも、《ガントラ》《アラゴナイト》は場持ちが良い。 《ガルベリアス》の一番の強みである赤のSA化が安定化し、 さらに緑のブーストや白のアンタップまで備える強クリーチャーになった。

言うまでもないが、4t目《ガントラ》パンチから綺麗に繋がるのも大事な要素。

環境に対しても、コントロールの《アクアン》《ビューティシャン》を参照して「ブロックされない」を得たり、 《ゲキメツ》を参照してスレイヤーで相討ちしたりと、多彩な能力を発揮する。 《ガルベリアス》のせいで、「下手に青クリーチャーを出さない」というプレイングが生まれたくらいである。

f:id:mikegamo:20210601235807j:plain https://twitter.com/pokemonku/status/1399381281666834435?s=20

評価

現環境での《ガルベリアス》は、Tier1デッキを支える強カード。 しかし、《ガルベリアス》に規制が必要だとは全く思わない。

8~8.5弾環境は、《ガルベリアス》にとっての冬の時代だった。 単身で環境にのし上がれるほどのパワーは、《ガルベリアス》にはない。

単体のカードパワーを比較する対象は、【ガントラビート】に同居する《烈流神》。 コイツのスペックは、皆さんご存じの通りめちゃくちゃ高い。 その扱いやすさを買われて、 【青リースパンダ】【烈流トリガービート】【メイデン】【マッドネス】など、 とても多くのビートダウンデッキに出張している。

これと比べると、《ガルベリアス》は特段問題ないことが分かるはずだ。 《ガルベリアス》もコスト論を逸脱しうるカードではあるが、 このレベルのカードはデュエプレだと枚挙に暇がない。 《選択》《ガントラ》《ガルベリアス》の流れも黄金ムーブと言えるが、 他のメジャーデッキのぶん回りと比べると至極妥当と言える範囲である。

こういった点から、《ガルベリアス》自体は、健全なカードの範囲に収まると考えている。

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コイツはダメ寄り。

余談

【ガントラビート】誕生のはるか前に、自分流で『選択マキシバス』を組んでいた。 ここには、《ガルベリアス》は入っていない。 6コスト帯に《アルバトロス》があるから、という判断だったはず。 とはいえ、正直見る目が無かったと思う。

mikegamo.hatenablog.com

クロウ・トドロキの研究【デュエプレ】【DMPP-10】

デッキレシピ

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通常シータ型。

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赤青ゴエモン型。

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2コスト特化型。

  • コンセプト:B
  • 完成度:C
  • デッキパワー:B
  • 思い入れ:B

すべてND対応。前途多難。

キーカード解説

《鬼神装甲クロウ・トドロキ》

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《ジェネラルマンティス》を愛しすぎた結果、 ついに追加ブレイクというだけで使いたくなる脳になってしまった。

2-5000の進化。 クロスギアがついているクリーチャーはブレイク数が1増える。 ヒューマノイドからも進化できるようになった点以外は、紙と同じスペック。

同じく「打点を増やす」という役割を持つ、 《ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》との差別化が難しい。

実際に使ってみると、 《クロウ・トドロキ》を出したい場面では大抵、 《紫電》の条件である「サムライ5枚以上」が満たされていた。

《クロウ・トドロキ》のメリットは軽いこと。 しかし《紫電》には、侍流ジェネレートと《シデン・レジェンド》無料クロス権がある。 マナが伸びている状況だと、基本的に《紫電》のほうが扱いやすい。

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持ってない。

構築解説

通常シータ型

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まずは、素直に組んだサムライのビートダウンに、 《クロウ・トドロキ》を入れてみた。

軽いギアである《覇翼》、 優秀なアタッカーの《ビワノシン》を積めるのがメリット。

こういう構成でリソースを積極的に取っていくと、結局マナが伸びる。 これこそ《紫電》でいいような気がした。

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紙の頃は「最強のサムライ」なんて言われてたっけ。

赤青ゴエモン

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次に注目したのは、《歌舞機ロイド・ゴエモン

ゴエモン》で増えた手札を、《クロウ・トドロキ》含む軽いカードで一気に消費する。 《クロウ・トドロキ》を殴れない《ゴエモン》の上に置くことで、 盤面の打点数を確保できる。

《ボルット・紫郎・バルット》で《マッハアーマー》を持ってきて《アクア・ツバメガエシ》で侍流ジェネレート、 そこから《ゴエモン》に繋ぐととてもテンポが良い。 ブーストが無いこの色でも、思った以上にデッキが回った。

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ただ、なんか見覚えがあるなーと思ったら、 こちらと同じ基盤になっていた。

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【デュエプレ】紫電×歌舞伎が強すぎる!大量ドローしてワンショットキル! - YouTube

↑のレシピは、ちゃんと《紫電》が切り札。 《紫郎》が生き残っていれば、 《ゴエモン》の次のターンに《紫電》&《シデン・レジェンド》で特攻できる。

わざわざ《クロウ・トドロキ》を使わなくても強そうだ……

2コスト特化型

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じっくり状態を整える赤青型だと、結局《紫電》で良いことが分かった。 となると、《クロウ・トドロキ》の活路は、思いっきり速攻風に仕上げることになる。

そういう心持ちで構築したのがこちら。 《鍛冶の行商》まで突っ込んで、2コストクリーチャーに特化。 3ターン目からシールドを割って、5~6ターンを目安に決着をつけたい。

《クロウ・トドロキ》が一番活躍するのはこの構成だと信じているのだが、 残念なことにデッキパワーは低い。

単純にクリーチャースペックの点で、普通に組んだサムライに比べてはるかに弱い。 《鍛冶の行商》よりは《紫郎》が強いし、 《紫郎》でギアを持ってくるなら《ツバメガエシ》でそれをジェネレートしたほうがいい。

環境的にも、速攻系のデッキは依然立場が良くない。 パワー2000以下が虫けらのように倒される状況は前期と変わらず。 さらに、最近流行り始めた【ツヴァイ】【赤白武者】などにも分が悪い。

それと、クロスギアを絡めてビートダウンするというサムライの戦術自体が、 速度を優先した速攻型と相性が悪いというのがある。 《メモリー》《フェアリー》は、殴りながらリソースを取るカード。 これらを使うとなると、マナが伸びるのは必然。 回しているうちに、自ずと《紫電》が出せる状況になっていく。

結論

アンコモンなりのカードだなぁ……。

デュエプレでは、高レアカードを引けなかった人への救済として、 低レアにもテーマデッキの軸となるカードが収録される傾向がある。 《クロウ・トドロキ》も、そういう役目のカードだと思う。

今回色々試していて強いと思ったのが、《隠れんぼの達人コンコーン》《アクア・ツバメガエシ》の2枚。 《コンコーン》は、《デュアル・スティンガー》までちらつかせることで、ガツガツ盾を削りに行ける。 《ツバメガエシ》は、シンプルに《ザンゲキ・マッハアーマー》を出しつつ4000が残る。

サムライクリーチャーは、このノリで地味にコスト論を破っている輩が割といる。 インフレの波が少しずつ押し寄せてきているのか。

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対戦動画

youtu.be

ガーデヴィーナス / 烈流クイーン / メカアポロ【デュエプレ】【DMPP-10】

個人的そこまで難しくないお題3つ。

ちなみに全部9弾EXの時に来てたやつ。 遅筆でゴメンネ。

『ガーディアン軸ヴィーナス』

ガーディアン軸のヴィーナスデッキを作りたいです。ヴィーナスといえばメカオーと、セラフィムで、ガーディアン軸はあまり見ない気がします(私が遭遇することが少ないだけかも)。ミケガモさんが作るとしたらどういう感じになりますか?

https://odaibako.net/detail/request/03e2fcbe-15ac-4ce7-bdc8-3b51a18ca20e

確かに、ガーディアンから進化する《ヴィーナス》は滅多に見ない。 自分もカジュアル生活は長いが、1回出会ったかどうかというレベル。

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《ヴィーナス》を出すのに最適な種族はメカオーである。 そこをガーディアンで頑張るにはどうするか。

答えは簡単で、ガーディアンであることが活きる構築にすればよい。

現在、「種族:ガーディアン」が直接的なメリットになる構築は3種類ある。 古めの記事の引用が多くて申し訳ないが、チャレンジした先駆者は既にいるということでもある。

1つ目、《神託の守護者ミント・シュバール》を使うパターン。

note.com

2つ目、《聖獣王ペガサス》との二刀流にするパターン。

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今回自作した。

3つ目、《守護聖天ラルバ・ギア》《守護聖天グレナ・ビューレ》と併用するパターン。

chikanzya.hatenablog.com

mikegamo.hatenablog.com

直接的なメリットにこだわらずとも、 《光器ペトローバ》を入れた普通のガーディアンデッキでもいいと思う。

ランデス防止の《テルス・ルース》、 殴れるブロッカー《ソル・ガーラ》、 火力メタの《パラ・オーレシス》など、 ガーディアンには個性的なメンバーが揃っている。 なんとなくガーディアンで固めるだけでも、いいデッキになるはずだ。

ガーディアンで固めなくてもいいなら、【メカオー】に《ラ・ウラ・ギガ》だけ突っ込んで、早出し《ヴィーナス》に特化する型もありうる。

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個性的なメンバー。

『烈流クイーン』

聖鎧亜クイーン・アルカディアスと烈流神を組み合わせられないでしょうか。クイーン・アルカディアスでシールドトリガーを封じながら殴って、アギョウウンギョウでトドメという風にしたいです。ただ、闇はビートダウン向けのカードが少なく、自然が入っていないのでアルバトロスも入れられず、色事故が多くて困っています。ミケガモさんだったらどうするのか見てみたいです。

https://odaibako.net/detail/request/520767cb-969a-4815-a38f-2d3a550d35d4

詰め性能の高いカードは魅力的。

ただ、お題に上がったこの2枚は、一緒に並べてもシナジーが薄い。

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《クイーン》が封じる《ハンド》《スパーク》は、 削りの得意な《烈流神》にとっては痛手にならない。 そして、《魂と記憶の盾》《サーファー》《花籠》《ヘヴンとバイオレンス》など、 《烈流神》が苦手なカードの多くは、《クイーン》が効かない。

ちょっと難しいなぁ、と思いながら組んだのがこれ。

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単色26枚。各文明すべて12枚以上。 「とりあえずデッキが回ればヨシ!」という感じ。

黒は、除去の《斬撃虫ブレードワーム》、シールド回収の《ヤット・パウル。 なお、《ヤット・パウル》は《エタガ》殿堂前に入れた模様。

トリガービート風にするついでに、《勇気聖者ジェット・アール・イー》を積んだ。 このデッキなら、《クイーン》に進化するという付加価値がある。

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10弾のカードで入れるべきものは、特に思いつかなかった。 ランクマッチに持っていけるだけのパワーはある。

『メカオーアポロ』

いつも楽しく読ませてもらっています。 過去に初見殺し的なデッキでブリザードからカチュアに繋げてサファイアを出すデッキとブリザードからレジェンドアタッカーでアポロ出すデッキが流行ったじゃないですか。あんな感じで敵が「は?」ってなるデッキを考えていたらメカオーからアポロもできるんじゃねって思ったんですよ。それで作ってみたらまあ回らないです。カジュアルで何戦かしたのですが、1度もアポロを使えませんでした。(デッキはメカオーの環境デッキを崩しています。デッキパワーが落ちるのにアポロで勝てないから笑えないです。) やっぱり1枚だときついんですかね。それともあれはブリザードだからこそできたのでしょうか?

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送られてきたレシピ。

https://odaibako.net/detail/request/f9d83291-8b3e-4efa-8985-b696fba08b3d

『フェアリーアポロ』なんて流行ってたっけか。 むしろ自分は『メカオーアポロ』なら会ったことがある。

これが回らない理由は一目瞭然。 赤の枚数が少なすぎるからだ。

コンボのためには、 《レジェンド・アタッカー》《アポロヌス》の2枚を手札に持っておく必要がある。 それに加えてもう1枚、マナに置く赤を確保しなければならない。 赤は9枚前後欲しいところ。

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赤の確保のために入れたのが《ニンプウ・タイフーン》。 基本赤マナ。マナが余ったときには唱えて、《アポロ》を引きに行く。

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《ヘリオライズ》は抜いた。サーチしたらバレるし。 その理論でいうと《フェニコーラー》が《アポロヌス》を持ってきたときもバレるのだが、 彼はメカオーなのでその性能込みで入っている。

おまけ

ロマノフバイオレンスフュージョンを構築してください

https://odaibako.net/detail/request/962d74f5-01f7-4bcc-8288-52fe36e0111d

《ロマノフ》の対象はコスト7以下なので、《フュージョン》は撃てない。

ビワウンリュウ【デュエプレ】【DMPP-10】

デッキレシピ

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  • コンセプト:B
  • 完成度:S
  • デッキパワー:A+
  • 思い入れ:A

ND対応。紙の頃に組んでたのを再現しただけ。

キーカード解説

《相撲Dr.ウンリュウ

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4-4000, 殴るときにトップをめくって、クロスギアならそれを出しながら自分をアンタップ。

ギアではないカードがめくれたら、トップはそのまま固定。 攻撃が止まってしまうのは困るが、クロスギアが大半を占める構築では、 次ターンのクリーチャードローが確約されるのはありがたかったりする。

場が埋まっているときにギアをめくると、ギアは墓地に置かれるが、《ウンリュウ》はアンタップできる。

《風来の股旅ビワノシン》

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3-3000。アクセル能力で、AT時にサムライをサーチできる。

「サムライを探索」なので、サムライクロスギアも対象かと思いきや、 現状ではサムライ・クリーチャーだけが探索に引っかかる。 バグかテキストミスかは分からないが、このほうが都合がいいので、みんな黙っているように。

一度引ければ、こんなデッキでも連続的にアタッカーを確保できる。 さらに、クリーチャーを山札から引っこ抜くことで、《ウンリュウ》のヒット率を上げられる。

強い。

構築解説

積んでいるクロスギアと説明の一覧。

クロスギア 説明
《マッハアーマー》 例に漏れず強い。5t《ウンリュウ》安定
《イダテン》 SA化補助として2枚。《マッハアーマー》があれば用なし
《フェアク》 《ビワノシン》用。紙の名残で4だが減らせるかも
《メモアク》 《ビワノシン》用。同上
《バズーカ》 手札交換、ATはオマケ。安定と青確保で4積み
《スティンガー》 多すぎず少なすぎずで積みたいため3枚
《スタリオン》 《PG》突破と除去。3入れたいが緑が多すぎる
《オーガ》 パンプとめくり回数省略。《ウンリュウ》が《烈流神》を超える
《ジャミング》 クロスできると詰め性能高い
《シデレジェ》 赤い《オーガ》。ほぼマナ行き
《スプラッシュ》 色。ゴミ

紙の頃は、クリーチャーを10枚積むことにしていた。 デュエプレでは《バズーカ》でクリーチャーを出さずにデッキを回せるので、 クリーチャーをさらに減らして8枚にしている。

《マッハアーマー》《イダテン》が偉すぎる。 紙の頃は《風刃 カミカゼ・スピリット》《ファイアー・ブレード》で頑張っていたというのに。

《助太刀》《覇翼》を選べるなら、《覇翼》優先のことが多いと思う。 ただし、盤面が埋まってしまうとどちらもあまり意味をなさなくなる。 今後のパックでギアが増えたら、そいつらに押しのけられているかも。

紙版と比べると、《スタリオン》と《オーガ》は、それぞれの2個目の効果が入れ替わっている。 ややこしい。

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改良点

場の7枚制限は相当痛い。 弱いギアで場が埋まってしまうと、 ブロッカーを突破できなくなって完全に詰むことがある。 これが、軽量ギアの枚数を減らそうかと思っている一番の理由。

10弾のカードプール的に、これ以上構築を練るのは困難。 ギアのラインナップが増えると面白くなるが、 白黒ギアが来たとしても、カラーリングはシータのままだと思う。

対戦動画

youtu.be