ミケガモのブログ

《ボルメテウス・武者・ドラゴン》はどうすればいいのか【デュエプレ】【DMPP-09】

お題

いつも投稿お疲れ様です! 

今日投稿した記事の武者デッキ内の記述でボルメテウス武者がミケガモさんの視点からでも強化?が予見されるくらい現環境の強さについていけないカードなんですが、具体的に武者+その周辺パーツがどのようにカードパワーが足りなくて仮に強化を施すならどのようにすればいいかを 恐らく10弾で戦国編クロスギアが来るかもしれないのでそれも考慮した上での考察記事を読んでみたいのでご一考をお願いいたします。

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《ボルメテウス・武者・ドラゴン》

人気カード「ボルメテウス」の名を冠する、極神編1弾の目玉SR。

紙では余りの弱さにサポートカードが次々追加され、 それでもファンデッキ止まりに終わった悲しきカードである。

所変わってデュエプレでは、微妙だったカードが強化を受けて参戦するのが定番となっている。

自分が好きだったあのカードは、一体どんな風に生まれ変わるのか。 そんな期待を抱きながら、最新弾のカード公開を楽しみにするプレイヤーが多くいる。

当然のことながら、《ボルメテウス・武者・ドラゴン》も、その期待を受けるカードだった。 《武者》が紙で失敗しているのは、おそらく制作陣も含め、全人類の共通認識。 デュエプレ運営なら、きっと《武者》を強化して、存分に活躍させてくれるに違いない。 皆がそう願っていた。

ところが、DMPP-09で収録されることになった《武者》の姿は、あまりにも期待外れなものだった。

《武者》の能力公開と同時に、ガチプレイヤーは深い絶望を叩きつけられた。「普通」「微妙」といった意見すらほとんど見られず、ひたすら「弱い」という評価が飛び交っていた。 サポートカードに望みを託す者もいたが、その希望もあえなく砕かれて今に至る。

この記事では、まず《武者》が具体的にどうダメなのかを解説する。 その後、もし自分が改造するならどうするかという妄想を書き連ねる。 ご意見あればコメントまで。

《武者》のダメな点

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だいぶせり出してくるね。

《ボルメテウス・武者・ドラゴン》の問題点は、以下の3点である。

やっていることが《ボルカニック・アロー》

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あの「ボルメテウス」が、自分のシールドを墓地に置く。 そして、その犠牲によって、相手クリーチャーを破壊する。 ここには、確かに斬新さとカッコよさが共存している。

だがその実態は、2コストトリガー付呪文、《ボルカニック・アロー》と全く同じ効果である。 スケールとしては、《銀の戦斧》と全く同じだ。 このことに気付くと、あれだけ輝いていたはずの能力が一変、とてもチープに見えてくる。

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攻撃時《フェアリー・ライフ》。

デュエプレではcipでも撃てるようになったが、その本質は全く変わっていない。 カードプールの少ないデュエプレでは、《ボルカニック・アロー》の存在感が本家よりも濃い。 結局《ボルカニック・アロー》じゃんと気付いてしまう人は、むしろ多いだろう。

絶対的な性能として難がある上に、 効果の派手さという点でも物足りないのが、まず残念なところである。

サポートありきのカード

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《ホワイト》や《サファイア》のように、高いグッドスタッフ性を持つ「ボルメテウス」。

己を鍛え、孤独な闘いに生き様を見出す「武者」。

この2つの名を併せ持つドラゴンはサポートカードなど必要としない、 「単体で強いカード」であるべきだというのが、私の思う《武者》の理想の姿だ。

しかし、紙の《武者》は、サポートカードを立て続けに刷らなければならないほどに弱かった。 サポートカードが収録された時期を見れば、それが当初の予定路線ではなかったことは明白だ。

歴史を一からやり直せるデュエプレでは、そんな《武者》の運命を、完全に覆すことができたはず。

ところが、デュエプレ運営はそれをしなかった。 《武者》単体のスペックを改造することなく、デザイナーズデッキを組ませる路線を選んだのである。

この姿勢には、正直かなりガッカリした。

デザイナーズデッキは構築の幅が狭いため、 開発段階で規定された以上のデッキパワーを持ちえない。 デッキを研究する面白さは目減りしてしまう。

この時点で、どうあがいても「理想の《武者》」にはならないことが決まってしまった。

中でも目玉カードの1つである《ボルメテウス・武者・ドラゴン》は、多数のサポートカードと共に登場。「武者聖戦伝」のカードを中心に、強力な《武者》デッキを構築することができる。

www.4gamer.net

果たしてその実態は……?

デザイナーズギミックが弱い

《武者》がデザイナーズデッキの切り札になる。 仮に、その決断をいったん受け入れることにしよう。

問題は、そのデザイナーズが強いかどうかだ。

結論から言ってしまうが、《武者》のデザイナーズギミックは、環境レベルには全く達していない。

致命的なのが、デッキエンジンが無いということ。

インフレが進んだとはいえ、デュエプレもまだまだカードゲーム。 カードアドバンテージを取らなければ、能動的なゲームメイクをするのは難しい。

ところが、《武者》のサポートカードで直接カードアドバンテージを取れるのは、 《モノノフ・ルピア》のサーチ能力のみ。 ちょっと除去を撃たれると、すぐに息切れしてしまう脆さである。

次に、対応力が低いこと。

これは主に《武者》自身の能力が原因なのだが、 《ボルカニック・アロー》能力は、小型クリーチャーを展開してくるデッキに対してしか有効に働かない。 汎用性が低い《武者》を核にしようといくら頑張っても、多様な相手に対応できるデッキにはなりえない。

さらに、《武者》のサポートカードは、基本的に《武者》サポート以外の用途が無い。 《武者》がサポートありきのカードであるのと同様に、サポートカードも《武者》ありきのカードなのである。 少し布陣が崩れただけで、デッキの動きは大きく制限される。

極めつけに、サポートカードの拡張性が低いこと。

今出ているサポートカードは、名称サポートの方針がバラバラだ。

具体的に言うと、

  • 《ムシャ・ルピア》は「ボルメテウス・武者・ドラゴン」。
  • 《モノノフ・ルピア》のサーチは「ボルメテウス」。
  • 《武者ザンゲキ剣》の条件は「武者」。

という風に、《ボルメテウス・武者・ドラゴン》だけをサポートしたいのか、 それとも他の可能性も残しておきたいのかが、全くハッキリしないのである。

「『武者』と名のつく」というテキストに統一しておけば、 今後第二第三の「武者」をリリースすることによって、構築の幅を広げることができる。 逆に言うと、今の中途半端さでは、今後の展望すらも絶望的である。

この点、かなりやらかしていると個人的に思うのだが、いかがだろうか。

余談:ティラノ・ドレイクとの比較

《武者》デッキのコンセプトは、

カードアドバンテージを取らない低パワークリーチャーを展開し、6コスト帯のフィニッシャーに繋ぐ

という点が、8弾EXのテーマデッキ【ティラノ・ドレイク】と酷似している。

ティラノ】には、《覇竜凰ドルザバード》《超竜騎神ボルガウルジャック》《キラ・ゼクス・ドラグーン》《超神星プルート・デスブリンガー》など、方向性の異なる優秀なフィニッシャーが多数存在している。脆さがある分、テーマデッキとしては最強クラスの対応力を持っていたわけだ。

そんな武器を持つ【ティラノ】ですら環境に食い込めなかった時点で、《武者》の結果もお察しである。

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サポートカードの評価

9弾に収録された《武者》サポートのカードに対してコメント。

《アシガ・ルピア》

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シールドが墓地送りになると、同じ枚数を山札から補充する。 《武者》のサポートであると同時に、相手の《ホワイト》《サファイア》に盾突く生意気な鳥。

2-2000の効果持ちというだけでオーバースペックなのは確か。 しかし、《武者》以外で能力が起動するタイミングは極めて稀である。

シールド補充の能力は、《ムシャ・ルピア》と被っている。 新規カードのコイツを工夫して、サポートの方向性を変えるべきだったと思う。

《メツ》に焼かれる。

《ムシャ・ルピア》

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ドラゴンのコストを1減、《ボルメテウス・武者・ドラゴン》のコストを2減する。 3t《ムシャ・ルピア》→ 4t《武者》と繋がると流石に強い。

が、コイツを3ターン目に安定して出すためには、デッキ内に光のカードを多く積まなければならない。 ただでさえ自由度の低い構築が余計に縛られていく。

《メツ》に焼かれる。

《モノノフ・ルピア》

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《ボルメテウス》をサーチ。《ボルメテウス・武者・ドラゴン》攻撃時にシールド1枚焼却。

サポートカードの中で唯一のエンジンにして、サポートの効用が相手のデッキタイプに依存しにくい良カード。

《ムシャ・ルピア》を使うにしても使わないにしても、微妙にマナカーブが合わないのが玉に瑕。

《メツ》に焼かれる。

《ボルシャック・大和・ドラゴン》

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6-6000, SA, Wブレイカー。

《武者》が《大和》の恩恵を一方的に受けるのみ……かと思いきや、 《武者》で墓地を増やすと《大和》のパンプ量が上がるという何とも言えないシナジーがある。

筆者の《武者》への期待とは裏腹に、専ら《大和》の方が単体スペックを買われて採用される。

《武者ザンゲキ剣》

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火力ラインが《武者》自身と完全に被っている、存在意義が皆目不明なカード。空気。

フォロー

念のためフォローしておくと、サポートカードがきちんと機能すれば、 【武者ドラゴン】というデッキタイプはそこそこ戦えるテーマになっている。 特に、《武者》の除去や殴り返しができない構成のビートダウンに対しては、無類の強さを発揮する。

環境カードが追放された「トライアル・ディビジョン」では、 《ゲキメツ》や《魂と記憶の盾》が無いのをいいことに、【武者ドラゴン】は割と見かけるデッキタイプとなっている。

また、ランダム選出のカードでデッキを組む「クイック・ピック」では、 《武者》はcip持ちの6-6000Wブレイカーというだけで重宝するカードだ。

今のままでも、最低ラインの性能はあるとだけ言っておこう。

改造案

今の《ボルメテウス・武者・ドラゴン》の弱さを克服するためにやるべきことは2つ。

《ボルメテウス・武者・ドラゴン》自身を強くすること。

サポートカードまで含めて、デザイナーズデッキにエンジン・対応力・拡張性を持たせること。

このようにして、《武者》がグッドスタッフ的に採用されるようになると同時に、 専用のサポートカードでコンボデッキも組めるという風に調整してほしい。

というわけで、まずは《武者》の改造案から。

  • 《ボルメテウス・武者・ドラゴン》
  • 6-6000, W・ブレイカ
  • バトルゾーンに出た時または攻撃するとき、自分のシールドを1枚ランダムに墓地に置く。その後、次のいずれかを選ぶ。
    • 相手の最もパワーの大きいクリーチャー1体を破壊する。
    • 相手のシールドをランダムに1枚墓地に置く。

火力除去ではなく、何でも破壊できるようにする。 さらに、破壊したいクリーチャーがいない場合には、シールドを焼却できるようにする。 能力の選択は、9弾登場のO・ドライブと同じような画面で実装できるだろう。

まずは、どんな場面でも活躍できるクリーチャーになってもらう。

《武者》の火力を撤廃したことで、今の《大和》の能力は無駄になる。 《大和》の効果は、例えば以下のように変えると良い。

  • 《ボルシャック・大和・ドラゴン》
  • 6-6000, W・ブレイカ
  • スピードアタッカー
  • バトル中、自分の墓地の火のクリーチャー1体につきパワーを+1000する。
  • タップスキル:自分の《ボルメテウス・武者・ドラゴン》1体を選んでアンタップし、このターン「スピードアタッカー」を与える。

タップスキルで、《武者》に2回攻撃もしくはSAを与える。 《大和》を先に出しても後に出しても、サポートを腐らせずに使えるようにデザインした。

サポートカードはすべて、「『武者』と名のつく~」というテキストに変更。 今後の展開に期待できるようにする。

それでなお、デッキエンジンが無い状態は変わらない。 そこでこんな感じの新規カードを作ったらどうか。

  • 《ナントカ・バード》
  • 5-1000 火 ファイアー・バード
  • バトルゾーンに出た時、カードを1枚引く。その後、手札からコスト5以下のファイアー・バードまたはフェニックス、もしくは《ボルメテウス・武者・ドラゴン》を1体、コストを支払わずにバトルゾーンに出す。
  • 自分の他のファイアー・バードのパワーを+2000する。

ドローしながら展開。バードに火力耐性を持たせるため、パンプも付けておく。 性能が足りなければ、自身のパワーを3000にしてもいいかもしれない。

ついでにフェニックスも出せるようにしておいた。 《デスフェニ》《エタフェニ》《ソルフェニ》《ルクサス》にそのまま進化できる。 多色にすると《キリン・レガシー》にも進化できるのだが、 そうすると《デスフェニ》らの構築を縛ることになるので難しい所。

これと《モノノフ》でも、デッキ掘削力は不十分。 あともう1枚くらい、ドローソースか墓地回収的な何かを出したほうが良い。

最後に、お題で提示されたクロスギアと絡めた考察について。

紙の方で出ている《武者》サポートのクロスギアとして優秀なのが、《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》だ。

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  • 《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》
  • 火文明 (4)
  • クロスギア:サムライ
  • このカードがどのクリーチャーにもクロスされていない時、自分のドラゴンとサムライ・クリーチャーの召喚コストを1少なくしてもよい。ただし、コストは1より少なくならない。
  • このカードがドラゴンまたはサムライにクロスされている時、バトルゾーンにある自分のドラゴンとサムライ・クリーチャーのパワーは+2000され、「スピードアタッカー」を得る。
  • このカードは、コストを支払わずに《ボルメテウス・武者・ドラゴン》にクロスしてもよい。

《武者》を軽減し、そのままスピードアタッカーにして殴れるようになっている。 《武者》の単体性能が良くなれば、このカードをそのままリリースするだけで、 かなり良い強化カードとして機能すると思う。

その一方で、これがそのまま実装されるかと聞かれると、今の自分はそれに否定的だ。理由は2つ。

1つ目に、自分の予想として、デュエプレのクロスギアは、遊戯王の装備魔法のようなシステムになると考えている。

場にあるクリーチャーを選択して、手札から直接クロスする。 クロスしたクリーチャーが場を離れたら、クロスギアは手札に返ってくる、という具合だ。

このシステムを仮定すると、《マッハアーマー》の召喚コスト軽減能力は、そのままでは実装できない。 あったとして、G・ゼロで《武者》にクロスできるようにするとか、そういう感じだろうか。

いずれにせよクロスギア自体が未実装なので、そのシステム自体を仮定した上でごちゃごちゃこねくり回すのは、 今の自分の容量を越している。

2つ目に、《ボルメテウス・武者・ドラゴン》に、種族:サムライが追加されなかったこと。

極神編で出た《武者》には、その後の戦国編のアーマード・ドラゴンたちと違って、サムライがついていない。 時期的に仕方ないのだが、 《武者》といういかにもな名前でありながらサムライサポート非対応になってしまったのを、 公式はとても悔やんでいるだろうと自分は想像していた。

ところが、デュエプレでその後悔を取り戻すことを、運営は選ばなかった。 《武者》にサムライは不要、というのが開発班の判断なのである。

《武者》は、クロスギアの扱いに長けたサムライという種族を持たなかった。 それはつまり、《武者》がクロスギアでサポートされる可能性が低いということである。

下手をすると、種族:サムライの展望自体が、紙とは大きく異なってくる可能性すらもある。 《武者》のサポートがどうとか言ってる場合ではないかもしれない。

おわりに

6/10のバランス調整は、9弾リリースからわずか半月のタイミングだった。 そんな短い期間で《武者》を雑に強化されるよりかは、きちんとテストプレイを重ねて、 しかるべき時に立派な《武者》をリリースしてくれた方が良い。

《ソルフェニ》《ペガサス》の強化は、5弾リリースから約1ヶ月後だった。 《武者》の強化があるとすれば、6月下旬~7月上旬になると思われる。

頼む。この頼りない《武者》を、どうか救ってはくれまいか。

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