デッキレシピ
- コンセプト:B
- 完成度:A
- デッキパワー:A
- 思い入れ:B
今回もお題箱から。
初投稿です。 《ガルベリアス・ドラゴン》を使ったデッキ記事を作っていただけないでしょうか。 デッキカラーや色の配分などで使用感がガラリと変わるカードなので、ミケガモさんならどのように組むのかが気になっています。
https://odaibako.net/detail/request/278ad1c8-a409-4292-bb9c-2465af31e763
2週間前に頂いたお題なのだが、《ガルベリアス》がパックから出てこなかったり(結局3枚生成した)、 納得のいく構築が見つからなかったりで投稿がすっかり遅くなってしまった。 スミマセン。
長考した割に無難な構築にしかならなかったのはちょっと悔しい。
キーカード解説
《ガルベリアス・ドラゴン》
6マナ7000Wブレイカー。場にあるクリーチャーの文明に応じて以下の能力を得る。
文明 | 能力 |
---|---|
光 | ターン終了時アンタップ |
水 | ブロックされない |
闇 | スレイヤー |
火 | スピードアタッカー |
自然 | cip1ブースト |
元カード(※使用禁止)ではスピードアタッカーが無条件だったが、デュエプレではほかに火文明を要求するようになった。 光と闇は「相手からの殴り返しを防ぐ」という役割が微妙に被るので、無理して同時に狙う必要は無い。
実は《悪魔聖霊バルホルス》が天敵。光の能力でアンタップして、勝手に自爆していく。
《ガルベリアス》の良い所は、コストに対してパワーや能力が優秀な所である。 どれも条件付きとはいえ、6マナ7000Wブレイカーでこれだけの能力を備えているのは見事だ。 お題内容にもあるように、多彩な能力で色々な場面を打開してくれるだろう。
さて、6マナという低くないマナコストを払って出すからには、やはり確実に仕事をしてもらいたい。 その観点で5つの能力を見ると、出たターンに仕事ができるのは、火と自然の能力である。 火のスピードアタッカーでどんどん殴るか、自然のブーストで展開を強くするかのどちらかは狙いたい。
もちろん、両方狙えるなら狙うに越したことは無い。 一見、すぐ攻めたい火と、後続の重いカードを使いたい自然は、噛み合わないように思われるかもしれない。しかし、攻め切れず膠着したときに伸ばしたマナが活きたり、SAの殴り返しで時間を稼げたりするため、展開によっては上手く作用し合うこともある。
一方、残りの光水闇の能力は、場にいるあいだ発動し続ける能力である。 そしてどれもが、《ガルベリアス》自身が攻撃することで初めて意味を成す。
これらを考慮すると、 火のスピードアタッカーを主軸に、他の能力も狙う中型アタッカーという使い方が、 最も《ガルベリアス》の性能を 活かせると言える。
《一徹のジャスパー》
《ガルベリアス》をスピードアタッカーにする前提でデッキを組むとき、 火以外の4文明の中でアタッカーとして見た時に一番使いたい能力は、水の「ブロックされない」だろう。
となれば、赤青の多色クリーチャーが是非とも欲しくなる。
そこでお呼びがかかるのが《一徹のジャスパー》。 多色としては最軽量、場持ちもある意味とても良い。 最序盤は殴り手として盾を削り、中盤以降は《ガルベリアス》の布石として活躍してくれる。
6マナで《ガルベリアス》を出してブーストを決めた場合、 次の8マナで《ジャスパー》&《ガルベリアス》が狙えたりする。 コイツは手札に溜まりがちなので、後半は伸ばしたマナでついでに出してやろう。
《地脈の超人》
場に文明を確保する。そう考えた時に思いついたのはこのカードだった。
《ジャスパー》&《地脈》のコンビは、以前↓のデッキでも使ったことがある。
デッキ全てを《ガルベリアス》に捧げてしまうと、《ガルベリアス》を引けなかったときにコンセプト不在の虚無デッキになってしまう。それを防ぐため、第2のアタッカーとしてコイツを起用したい。
《地脈》自身は《ガルベリアス》と相性が良いわけではない。 サポートカードを引けずに《ガルベリアス》《地脈》が手札に固まると困る。
構築解説
シータカラーで構築。 白と黒は無理に狙う必要も無いと思っている。もう1色増やすなら、《ガルベリアス》が生き残りやすくなる白。
構築としては【シータメイデン】に近い。
しかし、《ガルベリアス》をメインアタッカーとして積みたければ、《永刻のクイーン・メイデン》は入れないほうがよい。
その理由は、《メイデン》と《ガルベリアス》の役割があまりにも被ってしまうから。
3ターン《メイデン》の場合、《メイデン》のWブレイクが2回決まってしまうことが多いため、《ガルベリアス》のW・ブレイカーは無駄になりがち。遅めの進化速攻《メイデン》の場合、そもそも《ガルベリアス》とどちらでも良いシーンが多い。 また、《メイデン》は《ジャスパー》《ゴンタ》《レチア》を進化元に取るため、場から火のクリーチャーを消してしまう。 実際に作ってみても、《メイデン》を出して《ガルベリアス》が要らなくなる展開が非常に多かった。
もし共演させるなら、【メイデン】に《ガルベリアス》を2枚くらい挿すのが正しい使い方になると思う。
《ガルベリアス》の条件を満たしやすくするため、 赤トリガーは《地獄スクラッパー》ではなく《テンペストザウルス》を使っている。
《ガルベリアス》召喚を早めるため、《青銅の鎧》が必要になるところも違い。
改良点
【メイデン】に無いメリットは、マナを伸ばしやすい所と、多色事故率が低い所。
といっても、【メイデン】をよく使う自分は、これらが【メイデン】側の悩みにはあまり挙がらないことを知っている……。 長期戦に強いのも特長ではあるが、その長所をきちんと活かした構築にはなっていない。
この構築だと、《電脳勇騎マグナス》が欲しかった。 4マナ《地脈の超人》、6マナ《ガルベリアス》の間を綺麗に埋めてくれる赤青クリーチャーとして、非常に採用したかったカードである。 でも来るとしてもまだ先な気がしている……。
おまけ:お試し中レシピ
リースドラゴン型
《ガルベリアス》を6マナのブーストドラゴンとして採用。 8マナの進化ドラゴン3種に繋ぐ。 面白いけど《ガルベリアス》らしさが出ない。
自分で得た知見ではないし、このレシピに組み込むこともできなかったが、《ガルベリアス》は《光神龍セブンス》とも相性が良い。
クローシスビート型
《ガルベリアス》は最後の一押し用。 赤クリーチャーの枚数に不安アリ。
アカシック・ファースト型
赤青の多色、《電磁旋竜アカシック・ファースト》に注目。 《ファースト》は5マナくらいで出ることが多いので、5→6で繋がると一気に殴りに行ける。 構築の伸びしろがとても大きい。