ミケガモのブログ

白単連鎖軸ボルフェウス【デュエプレ】【マスター】【DMPP-25】

デッキレシピ

2024/5/10, ドギラゴンカップADマスター。 構築を最新にしてからは50戦ほどで到達。

デッキ名は「白単連鎖」というテーマから取っていて、デッキレシピそのものは赤入り。

きっかけ

25弾で「白単連鎖」テーマが追加された。 環境一線級とまでは行かないまでも、ちらほらマスターや高レート報告などを見かける。 テーマの強さはそれなりに保証されていると考えられる。

特徴は、お手軽にエンジェルコマンドドラゴンを横並べできること。 その恩恵に肖れる過去カードで、マスター到達を狙ってみようと考えた。

結果、《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》《超聖竜シデン・ギャラクシー》の超聖竜2名がアツいという結論に至った。進化元を並べやすくなったというのがシンプルな理由の一つである。

もう一つの理由は、サポートカード《翔天幻風ラルック》の使い勝手が良くなったこと。

《ラルック》は、エンジェルコマンドとドラゴンをそれぞれ1軽減する。 《コッコ・ルピア》や《ヴォイジャー》と比べると、どちらか片方しか軽減できないことも多いのが歯がゆかった。 しかし、ドラゴンサーガ期から登場した「エンジェル・コマンド・ドラゴン」を持つクリーチャーであれば、 それだけで2軽減が利く。エンコマドラゴンが軸になる「白単連鎖」なら、ほぼ確実に2軽減できる。

白単連鎖テーマとして追加された《信頼の玉 ララァも、ほぼ同様の効果を持っている。 このおかげで、《ラルック》《ララァ》の8枚体制で超聖竜2名を支援できる。

軽減獣のライバルたち

3コストの軽減獣は、既にラインナップが充実している。 8枚体勢になったことを今更喜ぶほどでもない。 が、このデッキでは《ラルック》《ララァ》の2枚であることが重要である。

普通の【白単連鎖】【白単サザン】では、《ララァ》に加えて《コッコルア》が搭載されている。 むしろ、《ララァ》が5枚目以降の《コッコルア》である。

しかしながら、《コッコルア》が軽減できるのは「コマンド・ドラゴン」のみ。 超聖竜は「エンジェルコマンド/アーマード・ドラゴン」であるため、軽減対象にならない。 今回のコンセプトでは《ララァ》に軍配が上がる。

超聖竜をドラゴン軸で組む場合、《コッコ・ルピア》も良く使われてきた。 「コマンド/ドラゴン」の支援であれば、《フレフレ・ピッピー》も近い役割を果たすことができる。

が、白単連鎖で展開できるのは白のクリーチャーのみ(当たり前)。 《レッドローズ》から《ララァ》を出す動きも強いので、赤の軽減獣ではいけない。

ボルフェウスとシデンギャラクシー

なぜ今回《ボルフェウス》の方を選んだか。理由は3つ。

1つ目にして最も単純な理由は、《ボルフェウス》のほうが強いから。

収録は《シギャラ》の方が新しいのにもかかわらず、能力は《ボルフェウス》の方が強い。 直線的に殴るだけの《シギャラ》と違って、 《ボルフェウス》は《フォートレス》によるトリガーケアとAT火力が撃てる。 今回の目標はマスター到達。懐かしさという点ではどちらも十分なので、より強い方を使うことにした。

2つ目は、以前《シギャラ》でマスターに行ったことがあるから。 逆に、今まで《ボルフェウス》を使ったことはほとんどない。

以前『シギャラデストラーデ』では、《デストラーデ》の連鎖付与を最大限活かすため、 クリーチャー比率を上げることに拘った。呪文をある程度積みたい《ボルフェウス》とは、コンセプトが食い違っていた。 対して、25弾の新規要素にはそこまで構築を縛る要素がない。《ボルフェウス》のための呪文を積むスペースは十分確保できるだろう。

3つ目は、《ボルフェウス》の方が多重軽減を活かせるから。

《シギャラ》はコストが軽いのが売りであるにもかかわらず、 自身が2色カードなせいでコストが2までしか下がらない(軽減幅の限界が3コスト分)のが残念である。 その点、《ボルフェウス》であれば2軽減x2でしっかり4軽減が入る。 特に今回は《ラルック》《ララァ》が軸となるので、2軽減の恩恵を受けやすい《ボルフェウス》のほうが適任である。

ちなみに『シギャラデストラーデ』では、軽減獣は《フレフレ・ピッピー》と《シンカイドーベル》だった。 《フレピ》2軽減+《ドーベル》1軽減で《シギャラ》がちょうど2コストになるという、こちらにはこちらなりの気持ちよさが含まれていたりする。

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確定枠

今回のコンセプトを遂行するにあたっての確定枠は以下の通り。 既に27枚が埋まっている。

《ボルフェウス》はメインフィニッシャーかつ、5t目の早期フィニッシュも見据えているので4積み。

《ラルック》《ララァ》は初動として限界まで入れたいので計8積み。

《コマンデュオ》《レッドローズ》は今回のメインエンジンなので、計8積み。

《ボルシャリオ》は、多色を減らそうと考えたときに3枚になる可能性がある。 しかし、白単連鎖の最後に出して《フォートレス》を持ってくる役割に期待したいので4積み。 適正枚数は3.7枚くらい。

《フォートレス》は3枚。 《ボルフェウス》で積極的に撃つ唯一の呪文なので、絶対に切らしたくない。 《ボルシャリオ》のサーチを使わずに素引きで突っ込むパターンもある。 2枚に減らすことを検討できなくもないが、適正枚数2.8枚くらいの気持ちで3枚。

プロトタイプ

その後、いくらかの調整を経て作ったプロトタイプがこちら。

サブフィニッシャーとして、《ラルック》《ララァ》の軽減が利く「ロージア+ネバーエンド」を採用。 これと併せて、主要トリガーは《ドラゴンズ・サイン》にした。

自分の感覚として、この時点で構築バランスはかなり良かった。

ところが、勝率は全く安定しなかった。 上手く連勝が重なり、一時的にプラチナ2-1まで上ったこともあった。 しかしその後ずるずると負けが込み、プラチナ5まで落ちてしまった。

流石にこれではいけないと思い、構築を見直すことに。

結論

今の自分の結論構築がこちら(再掲)。 もしかするとこれより強い構築があるかもしれないが、自分としてはこれ以上変えようが無いと思っている。

《制御の翼 オリオティス》

初期案で最も気になったのは、速攻を中心とする高速対面の勝率。 最軽量が3コストなので、速攻に対してはロクに動けないままやられてしまうことが多かった。

結果、2コストのカードが必要だという結論に至り、《オリオティス》の投入を決めた。 デッキコンセプトに関与しないメタカードでしかないため、投入はかなり渋々だった。

ところがお察しの通り、これが大きく勝率に貢献してくれた。 《ガトリング》《レッドゾーン》《クロスファイア》などの踏み倒しギミックを抑える2コストのブロッカーとして、高速対面への相性が大きく改善された。 これ以上に働く2コストのカードもそう見つからないので、《オリオティス》だけを4積みした。

《トロワ・チャージャー》

次に気になっていたのが、3コスト軽減獣が除去されたときの脆さ。 特に後攻のとき、軽減獣が潰されると一気にテンポロスして敗北必至だった。

そこで、9枚目の枠であった《コッコルア》を抜き、《トロワ・チャージャー》を採用。 ブースト力では軽減獣に劣るものの、相手からの除去に影響されない加速手段として期待した。

重要なのは、軽減獣と併用できる点である。 手札の要求はそれなりに高いものの、後攻時や攻め込まれているときには、 遅れを取り戻す一手として大変心強い。

3→5で繋ぎながら軽減獣を出せば、4t《ヘブンズロージア》が可能になることには要注目。 このデッキでは《ララァ》《ラルック》で確実に1点刻めるので(コッコルアだと不可能)、4tで《ネバーエンド》への龍解も狙えてしまう。

中盤以降、実質2コストで軽減獣を出せるのが役立つこともある。 例えば7マナで「ラルック+ボルフェウス」とする頻出パターンが、 6マナから「トロワ+ラルック+ボルフェウス」で実現できるようにもなる。

このように強い点は沢山あるのだが、役割はあくまで9枚目以降の初動にすぎない。 スペースとの兼ね合いで2枚採用に収まった。 1枚は《コッコルア》のスペースから捻出。もう1枚は、やたらとマナに置かれることの多かった《ヘブンズロージア》から枠をもらった。

トリガー枠の削減

既に述べたように、速い相手への回答は《オリオティス》となった。 さらに《トロワ》で《ボルシャリオ》の呪文探索枠が1つ埋まった。

そこで、《ダブルテイル》《スパーク》などを試していたトリガー枠を削減し、《ドラゴンズ・サイン》に絞ることにした。

旧案を回していたところ、《ダブルテイル》や《シュトルム》がトリガーしても、 それが勝敗を左右しないシーンが多かった。 トリガー性能で《ドラサイ》と圧倒的な差を感じていたため、これらを「弱いカード」と判断して排除した。 埋まるかも分からない貧弱なトリガーを2-3積みするよりは、 手札から《オリオティス》《トロワ》をプレイするほうがマシだという判断である。

これと合わせて、トリガーを仕込む役割を期待して入れた《エメラルーダ》が抜けた。

プレイ方針

  • メインの理想ムーブ
    • 3t軽減獣 → 4tに2展開 → 5t《ボルフェウス》《フォートレス》
  • サブの理想ムーブ
    • 3tトロワ軽減獣 → 4t《ロージア》+1点で《ネバーエンド》龍解

どちらも要求値はそれなりだが、どちらかが狙えそうなら狙う。

メインの理想が決まれば、5t目に盾2枚の中にトリガーがあるかどうかの勝負。 サブの理想も、5t目にジャスキルが組める。 【モルトNEXT】【バルガライゾウ】などの相手にはどちらかを決めたい。

上記の理想ムーブが決まらずグダグダした展開になるときは、 白単連鎖でドローを進めながら《ボルフェウス》《フォートレス》が揃うのを待つ。 「ロージアネンド」でも良いのだが、微妙に頭数が足りず粘られることも多々ある。

5t《ネバーエンド》はメインの攻め筋としてやや遅いと感じた。 最近使った『シンランデストロージア』では、《ネバーエンド》はいつ出しても心強かった。 しかし、あちらは《シンラン》の進化速攻や《デストラーデ》の理不尽な打点量、 および両者の盾追加でカウンター負けしにくい状況を作れたからこその強さだったと再認識した。

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順調に展開できているときは、《ロージア》から《パーフェクト》を出すプレイングもある。 打点量としては《エンブン》と変わらないが、非破壊除去が主体の【赤青UK】や、 《調和と繁栄の罠》で遅延してくる【白刃鬼】などに有効。

殴られる展開の場合、《ロージア》《エンドレスヘブン》で耐久して相手のリソースを枯らすのも良い選択肢。 このパターンに入る場合、面処理のために出す《ボルフェウス》で焦って《フォートレス》を撃つと、 盾枚数が逆転して《ネバーエンド》が龍解してしまう。 《レッドゾーン》などで負け確定になりうるので、ゲームを引き伸ばしたければ《フォートレス》は後に取っておく。

比較的よく当たった対面との相性は以下の通り。

  • 【モルネク】→勝率2割。ミツルギが強すぎる。なるはや《ボルフェウス》
  • 【赤単ガトリング】→五分。オリオティスorトリガードラサイが必要
  • 【カチュア】→勝率1割。決められたら無理なのでその前に《ボルフェウス》
  • 【白刃鬼】→ちょい不利。リュウセイホールキツい。なるはや《ボルフェウス》or《ロージア》
  • 【白単】→五分。お互いオリオティスがキツい
  • 【黒単】→五分。連鎖組のドローを大事に
  • 【5c】→リュウホが無いND版ならちょっぴり有利

AD環境を煮詰めると【緑単】【スノーフェアリー】【ツヴァイ】【MRC】【アガサ天門】なども強いはずなのだが、プラチナ帯ではほとんど出会わなかった。 【モルネク】を好きな人が多すぎる。

不採用カード

調整段階で検討したカードたち。

《破壊者 シュトルム》

赤のトリガークリーチャー。めくれても「モルネクハートバーン」が止まらないので、使う意味を見いだせなくなった。 一応赤マナ要員でもあったのだが、抜いた後も特に色には困らなかった。

《栄光の翼 バロンアルデ》《光神龍ベティス》《音階の精霊龍 コルティオール》

白のトリガークリーチャーたち。 《バロンアルデ》《ベティス》は「モルネクハートバーン」を止められるが、だからどうしたという性能。 《コルティオール》も1枚だけだと立ち回りの計算に組み込みづらい。

《ヘブンズ・ダブルテイル》

トリガー枠。《DNA・スパーク》との選択。 《ダブルテイル》は盾追加を選べば「モルネクハートバーン」を止められるのが特徴。 改良前は《ボルフェウス》からタップ呪文を撃って《金ライオネル》2体を突破したこともあった。

しかし、《トロワ・チャージャー》追加したことで呪文トリガーを積めなくなった。

《音感の精霊龍 エメラルーダ》

エンジェルコマンドドラゴンの精鋭。 このデッキでは仕込むトリガーがなさすぎるのでボツ。

《宝珠の精霊龍 ロゼッタ

《ラルック》《ララァ》で2コストになるエンコマドラゴン。 連鎖のゴールは《ボルシャリオ》4枚で十分と感じた。

《闘竜鬼ジャック・ライドウ》

《ボルフェウス》サーチ要員。 「ロージアネンド」をサブフィニッシャーにしているので不要と判断。 《ララァ》は白しか軽減できないので、《ライドウ》は出しにくい。

《超聖竜シデン・ギャラクシー》

《ボルフェウス》の方が強いと言い切ってしまったが、 実は【モルネク】対面などでは単体で勝ち切れるコイツの方が役立つ可能性がある。

問題は赤白多色である点。多色12枚でも相当苦しいので、入れるなら《ボルシャリオ》を抜くことになりそう。 しかしそうなると《ボルフェウス》の安定性が落ちるので、本末転倒になりかねない。

《革命龍王ラクルスター》

ドローと盾追加、どちらも魅力的ではある。 入れたからと言ってデッキを乗っ取られたりはしないと思うが、今回はデッキの特色を出すために不採用としている。 1-2枚挿すのもアリかもしれない。

《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス

速攻対策で低コストを増やすのに合わせて、《コッコルア》《ララァ》基盤に倣って《サザン》投入を考えた。 一応《ドラゴンズ・サイン》にも対応している。

ただ、《サザン》自身が進化元になる一方で、《ボルシャリオ》や白単連鎖のメンバーは《サザン》の参照対象にならない。 デッキの軸がブレそうなのでやめておいた。

《ヘブンズ・ゲート》《奇跡の精霊ミルザム》

古の【ボルフェウス天門】といえばこのセット。 スペースを多く食うので、上手くデッキに組み込めなかった。 白単連鎖の中にブロッカーを持っているクリーチャーがいれば話は違ったかもしれない。

「トリガー天門ミルザム」が決まれば、速攻系列はもちろんのこと、 《バトライ閣》で走り始めた《モルネク》も盾の量で抑えられるように思う。 白単連鎖軸ではない型として組んだら面白いのでは。

おわりに

信頼できる筋から「白単連鎖で《シデン・ギャラクシー》を組んだが、マスター狙いを途中でやめた」という報告を受けていた。 時間が足りなかったという要素もありそうだが、今回《ボルフェウス》を使うにあたっての不安要素ではあった。

そうした中での自信の拠り所は、「白単連鎖が基盤として強い」という点にあった。 言い換えれば、「最新弾のデザイナーズテーマが弱いわけがない」という開発班への信頼である。 しかしそれすら、革命軍や《ベガスダラー》《ワラシベイベー》たちの様子を見ていると不安になってくる。

望み薄かもしれないが、26弾以降はデザインテーマを強くしようと調整する姿勢を見せてほしい。