デッキレシピ
- コンセプト:B
- 完成度:B
- デッキパワー:B
- 思い入れ:B
ND対応。
お題
私はボルフェウスヘブンというカードの構築を考えていたのですが、ある時ふと、「このカードゼロフェニックスと共存できるんじゃね?もし行けたら宿敵同士が手を組んだ構図になってすごい激アツじゃね?」と思い、早速構築してみたのですが、確かにゼロフェニとボルフェウスの戦略を切り替えることができるという点には光るものがありましたが、それ以上にロストチャージャーでゼロフェニを確実に落とすために7コスト以上のカード(ヘブンとバイオレンスの衝撃やインビンシブルフォートレス等)を入れられないことや、ラルックやボルシャリオといったボルフェウスを出すためのパーツと、ロストチャージャーや黒の小型クリーチャーといったゼロフェニを出すためのパーツを入れた時点でスロットがカツカツになってしまう点が重く、前者に関してはフォートレスの代わりに崩壊と灼熱の牙を採用することでどうにかなりましたが、後者はゼロフェニとボルフェウスを両方活躍させるために周辺パーツの採用が欠かせず、ザークゼヴォルや黒神竜メギラなどのお互いに共有して使えるパーツを投入して安定感を上げようとしても、ラルックがドラゴンのコストを1しか下げられなかったり、構築の都合上多色カードがどうしても多くなってしまい多色事故で序盤の展開力も低く、結果として私の構築ではビートダウン対面では受け札をあまり採用できず受けがボルシャリオと8枚にも満たないS・トリガーしかないところをガルベリアスや烈流神にボコボコにされ、コントロールには進化元が除去によって根絶やしにされ、仮にボルフェウスかゼロフェニのどちらかを出せたとしても瞬時に除去され一瞬でリソースが枯れ果て圧殺されるという、とても中途半端なデッキに仕上がってしまいました。サブプランでボルガウルジャックを採用するのは悪くなかったのですが、よく考えるとボルガウル入りの構築ならゼロフェニかボルフェウスのどちらかを抜いた方が強い事に気づき、じゃあコントロール対策の為赤黒白の三色に青のドローソースやエタガ等の除去を追加しようとするも、代わりに初動がさらに不安定になったため、これならボルフェウス関連全抜きして4cゼロフェニにした方が強いのではないかとなってしまい、私の構築力では八方塞がりです。ですが、やはりコンセプト自体には光るものを感じます。どうか類稀なる構築力を持ったミケガモさんにこのデッキを救って欲しいです。
https://odaibako.net/detail/request/7a5ef38f-d5b4-42ae-90d4-c3144725e06f
なげーーーよ! バカ!
要約すると、
「《ボルフェウス》と《ゼロフェニ》を同じデッキに入れたいです」
ということらしい。
構築解説
最初に言っておくと、このコンセプトでガチにするのはお手上げだ。 どう頑張っても、《ボルフェウス》か《ゼロフェニ》に特化した構築のほうが強くなる。 【ガントラビート】【除去コン】への勝率を気にされているようだが、 これをガチ環境に持っていくのは流石に無謀というもの。
今回のレシピは、あくまでコンセプトを遂行することを重視した、 カジュアル用デッキということで割り切っていただきたい。 300戦くらいやればマスターに上がれる可能性も無きにしも非ず。
ではそろそろ本題に。
原案
投稿者さんのイメージで組んだ原案のレシピはこう。
このレシピを回してみたところ、 《ロスチャ》を入れると《ボルフェウス》の出力が大きく落ちてしまうのが深刻な問題となった。
《崩壊と灼熱の牙》でカバーできると書いてあるが、 それは場にウィニーが都合よく何匹も並んでいればの話。 《崩壊》がハマるかどうかは、相手に大きく依存する。
他に撃てるのは、せいぜい《スパーク》《武者ザンゲキ剣》程度。 これでは、劣化版《ボルガウルジャック》だ。
こちらの構築だと、《ボルフェウス》は滅多に活躍しない。 そればかりか、勝ち試合はほとんど《ゲキメツ》が勝因だった。 これではコンセプト崩壊以外の何物でもないので、別の型を考えることにした。
完成形
原案での失敗を反省すると、 《ボルフェウス》で《フォートレス》を撃つところは妥協してはいけないらしい。 構築がだいぶ《ボルフェウス》寄りになるのは仕方ないだろう。
そこでいっそ、《ゼロフェニ》の要素を極限まで薄くして、 《ボルフェウス》にタッチで《ゼロフェニ》を積むイメージで組んでみた。
《ロスチャ》は全抜きして、《ゼロフェニ》を落とすのは《神滅翔天ザーク・ゼヴォル》のディスカードだけに限定。 さらに、少々不本意ではあるが、黒クリーチャーも《ゼヴォル》と《ゲキ》に絞った。 《ゼロフェニ》が出る頻度を下げてでも、《ボルフェウス》の面子を保たなければならない。
ただし、ND対応にこだわらないなら、 《黒神龍ゾルヴェール》は積みたい(原案には入っている)。 《ルピア》《バディ》《ライドウ》あたりからスペースを1~2枚捻出するのがいいと思う。
それぞれの切り札にアクセスするために、 《ジャック・ライドウ》《ヘリオライズ》を積んでいる。 どっちもサーチできるドラゴンがいたらベストなんだけど……。
【ボルフェウス】のデッキにおいて、《ルピア》の枠は《コメット・チャージャー》と悩むところ。 この構築では、 コントロールに対しては《ゼロフェニ》《ゼヴォル》《ゲキメツ》で抵抗できるので、 対ビートにワンチャン取りやすい《ルピア》にした。
《ボルフェウス》視点で黒を入れるメリットとして、 《デーモン・ハンド》のおかげで相手の《ボルガウルジャック》で詰みにくくなる。 仮に《ゼロフェニ》が出せなかったとしても、黒を採用する理由は大いにある……ということにしておこう。 もちろん《ゲキメツ》を採用できることは言うまでもない。
課題
やはり黒クリーチャーの枚数が課題。 しかし、「共通の進化元」という以外に仕事の無い黒ドラゴン(例:《黒神龍メギラ》)は、 デッキスロットも手札枚数も苦しいこのデッキには積みたくない。
《ザーク・ゼヴォル》は、「《ゼロフェニ》を捨てる」という重要な任務がある。 《ゾルヴェール》は、【除去コン】相手にリソース勝負するためのカード。 これらに匹敵する黒ドラゴンが欲しい。