デッキレシピ
- コンセプト:A
- 完成度:A
- デッキパワー:A
- 思い入れ:A
8/20, ゼロ・フェニックスカップADマスター到達。
キーカード解説
《レジェンダリー・バイロン》
DMPP-01収録、リヴァイアサン進化のSR。 自分の水クリーチャーをブロックされなくする。
マイナー種族進化で自軍強化。 我が相棒《ジェネラルマンティス》と近いものを感じる。 前々から使いたかったのもあって、今期の課題カードに選んだ。
最大のネックが進化元。
リヴァイアサンは超重量級種族。 《キング・クラーケン》とかいう赤ちゃんを飛ばすと、 次は《キング・ケール》《キング・ヘルゴラント》の5マナ。 その次が《キング・ポセイドン》《キング・ムーγ》の6マナだ。 進化できる気がしない。
次いで、効果。
適用範囲は青クリーチャーだけ。 デッキのカラーリングは、かなり縛られる。 しかも、青のクリーチャーは伝統的に貧弱だ。 並べておくのはかなりしんどい。
仮に上手く並べることができたとしても、それだけではダメ。
まず、《ホーリー・スパーク》を積むような構築なら、それを使えばよくなってしまう。
青のカードに限定しても、 相手ブロッカーを飛ばせる《クリスタル・パラディン》が、 《バイロン》の行く手を阻む。 《バイロン》はW・ブレイカーでこそあるが、 《パラディン》は進化速攻しやすいため、打点の数で優位に立つのは難しい。
一応、トリガー《ヘブンズ・ゲート》をケアできるのは利点なのだが、 相手の構築・その場の運次第なのがモヤッとする。
試作品
最後の型になるまでの過程。
『青単ジャグラー型』
最初の最初に組んだのは、《ディープ・ジャグラー》を並べる青単ビート型。 《ジャグラー》が延々と《魂と記憶の盾》に吸われていくのと、 全然《バイロン》のマナまで辿り着かなかったので、すぐに断念した。
『青緑マルコ型』
さて、困ったときの《エンペラー・マルコ》。 《ジェネラルマンティス》をキャリーした時のように、 《バイロン》も連れて行ってほしいと縋りついた。
《ジャグラー》型でマナの不足を感じていたので、青緑軸で構築。
《剛撃電磁サイバゴン》は、場持ちの良い青クリーチャー。
《マルコ》が来ない時は、《キング・ポセイドン》でデッキを回す。 ブーストをやや過剰に積んで、4ターン目に《マルコ》か《ポセイドン》を出せるようにしていた。
候補カードとして、《無頼電脳スプラッシュアックス》《式神イノセント》も試したものの、 手札で余らすシーンが多かったため抜いてしまった。
微調整しながら結構な数をこなしたが、これがまあなかなか辛かった。 デッキの中身はスカスカ、なおかつドロー後の爆発力もトリガーも無いため、 一度劣勢になると巻き返すのが困難。 ドローしすぎて、気付いたら山札が切れていたなんてこともよくあった。
弱くはないけど強くもない。星はあんまり稼げない。
コンセプト自体にもあまり自信が無かったので、もう一度構築を見直すことにした。
『青単リーフビュー型』
構築を見直すとは言ったものの、 《バイロン》のために青主体でデッキを組まなければならないので、 カラーリングの選択肢は少ない。 ライバルカードまで意識すると、選択の余地はさらに狭まる。
赤を混ぜるなら《烈流神》で良い。 白を混ぜるなら《スパーク》で良い。 緑は上手くいかなかった。 黒はなんかダメそう(ホントか?)。
結局、初志貫徹で青単に舞い戻ってきた。
ここでふと、とある人の
「陽キャじゃ乗り越えられない壁も《コスモビュー》なら超えてくれる」
という名セリフが頭をよぎった。 そういやADだと【リーフメビウス】の《コスモビュー》が強いんだよなぁ。 入れてみるか。
ということで《ルナ・コスモビュー》投入。 あるときは《リーフ》連打から、あるときは《テクノロジー》から、 あるときは相手のシールドブレイクから、インチキ打点を生成する。
そして、ここで気付いた。 《パラディン》との差別化、できてるじゃんと。
《テクノロジー》を積んでいるので、《スパーク》を使わない理由もできている。
《バイロン》を使う意義が明確に見えてきたので、自信を持って構築できた。
最終的に、進化元は《キング・ケール》のみに絞った。 3000のブロッカーとバウンスというシンプルな効果は、時代が進んだ今でも使いやすい。
《ケール》で重要だと思っているのが、 《ケール》の上に《バイロン》を乗せると、打点が 0 → 2 になって奇襲が利くこと。 単体スペックが高い《ポセイドン》《ムー》の上に置いても良いはずなのだが、 それがどうも自分の感覚にしっくりこなかったため、こうなった。
《アストラル・リーフ》をしっかり積んだうえで、《エンペラー・マルコ》も補助的に採用。 《マルコ》系列のカードは、スペースとの兼ね合いで枚数をやや中途半端に調整している。 《リーフ》の種は、《バイロン》のことを考えて、殴れる《バブル・ランプ》《エレガント・ランプ》にした。
《電脳海王ネオングライド》は、個人的に評価が高いパワーカード。 現代版《テレポーテーション》と言えば、伝わる人には伝わるはず。
改良点
せっかくの青単なので《アングラー・クラスター》、 青の進化が3種類なので《クラゲン》など。
《ブレイン・チャージャー》の有無および枚数も悩みどころ。 《エナジー・ライト》にしたほうが良い説もある。
ゲームプラン
序盤からシールドを削る。 ブロッカーで動きを止められたら、《バイロン》を出して残りを一気に削る。 《バイロン》がトリガーで倒されるとおじゃんなので、 シールド枚数をあらかじめ詰めておきたい。
ビートダウンしきれそうなら、そのまま押し切る。
……と思っているのだが、「リーフビュー」の流れを大事にするなら、 殴らずに《ビュー》を待つパターンもあるのかな。
《ビュー》はこのデッキの出力を上げるカードなので、原則マナに置かないこと。
おわりに
ドヤ顔で解説したけど、全然《バイロン》が出ない。 20試合に1回活躍してくれれば御の字、というレベル。
これと比べると、《ジェネラルマンティス》がいかに使いやすかったかに気付く。
まあ、ボクは《バイロン》で戦えただけで満足なんですけど。