ミケガモのブログ

良いデッキを組むのに便利なカード集【デュエプレ】【DMPP-23】

はじめに

この記事では、「良いデッキを組むときに便利なカード」をまとめる(23弾時点)。 構築のときにこれらがスッと頭の引き出しから出てくると、デッキの完成度が高くなるだろう。

中には、必ずしも採用率が高くないものもある。 基本カードというよりは、ハマるデッキにピタリとハマる、味わい深いカードを取り上げたい。

記事を書くにあたって、Twitterでみんなにとっての便利カードを募集した。 票の入ったカードのうち、ミケガモが元から取り上げる予定だったもの、ならびに印象的だったものは本文中で取り上げる。 触れられなかったカードは、終盤の節にて箇条書きでまとめさせていただいた。 記事中の( )内は、皆様からの合計得票数を表す。

なお、意見募集の際にはガチ・カジュアル問わずと謳ったが、記事内容はカジュアル視点に寄ってしまった。 回答してくれた方々には感謝を申し上げるとともに、結局はミケガモの主観が優勢になってしまっていることをご了承いただきたい。

基盤カード

マナ加速、手札補充といったデッキの動きを支える基本カード。 ただブーストしたりドローしたりするだけでなく、構築次第でさらなる付加価値があるものを選んだ。

《無頼魔獣ギガヴォル》(3)

デュエプレで最も面白いカードだと思っている。 弟分の《剛勇傀儡ズカズッカ》(1)が収録されたことで、実質的に8枚体制を取れるようになった。

4コストで場+1, マナ+1, 墓地+2。単純に考えてもコスパが良い。 さらに、マナに色を揃えたり、確定でこそないものの狙ったカードを墓地に送ったりと、動きの質も非常に高い。 探索を少しでも安定させるため、クリーチャー種類を絞るのもアリだろう。

デッキからクリーチャーを3枚抜くことになるため、使うほどデッキ密度が下がってしまう点には注意したい。 しかし、やろうと思えばそれすらも利用できてしまうのがスゴイ。

《ロスト・チャージャー》(5)

《ギガヴォル》に続き、墓地利用の基盤カード。 デュエプレでは貴重な、デッキから特定のカードをサーチする効果である。 高コストカードしか持ってこれないが、目的が合えば非常にコスパがいい。 有用性が広く認められているようで、得票数も多かった。

《ドンドン吸い込むナウ》(8)

得票数最多。それだけの超汎用カードだが、今一度重要性を述べたい。

このカードの強みは、パーツ集め&軽量除去&有効トリガー という汎用要素が1枚に圧縮されていること。 ガチデッキはもちろんのこと、スペースがカツカツのコンボデッキにとっても大変ありがたい。 色が合ったら必ず積もう。

《予言者ヨーデル・ワイス》(1)

5マナで除去耐性付きの3打点&置きブーストは、冷静に考えてイカれている。 実戦では相手が《四つ牙》を除去しようと動いてきて、実質的にテンポを奪ったりもできる。 《アヴェ・マリア》を出せばビート対策にもなる。 5マナ圏の優秀なカードは多色のことが多いのだが、コイツは単色であるためキープもしやすい。

白が入るならとりあえず検討していいレベルだと思っている。

《超次元フェアリー・ホール》(1)

自分にとっては馴染みすぎているのだが、もしかすると忘れている人がいるかもしれないので挙げておく。

現行の5→7の繋ぎとしては最も扱いやすい。 選択肢は、入りの《四つ牙》、終盤の《ザマン》、干渉と詰めの《生姜》、雑に頭数を増やす「チャブチャブ」。 《四つ牙》《ザマン》が対になるのが大変美しい。 《ヨーデル》同様に単色なので、キープのしやすさ、デッキへの組み込みやすさにおいても優れている。

《フェアホ》に限らず、5コストホールはおしなべて優秀である。 《超次元リュウセイ・ホール》(6)とかいうバカを除くと、自分の中の序列は以下の通り。

フェアホ > ドラホ = エナホ > リバイヴ > ミカド > シャニホ = シューティング = ボルホ >> シャチホコ

《超次元ガロウズ・ホール》(2)をはじめとした高コストホールも必ず抑えておくこと。

聖霊竜騎ボルシャリオ》(1)《秋麗妖精リップル》(1)

優秀な4マナ探索クリーチャーをピックアップ。 デュエプレのデッキ探索は不自由さを伴うが、このように探索対象が絞られていれば高い精度でサーチ可能。 その中でもこの2枚は、プール拡張への対応力も高いのが評価できる。

種族がイカれている《ボルシャリオ》、手詰まりのときにマナ爆誕できる《リップル》。 効果のみにとどまらず他にも強い箇所があるのは、流石デュエプレオリカと言ったところか。

死海秘宝ザビ・デモナ》(3)

手撃ちも視野に入る有効トリガー。 《プロト・ガイアール》を出せば、速攻はひとたまりもない。 味方の赤黒クリーチャーの自壊にも使えるし、《デスゲート》から吊っても良い。

以前は忘れがちだったので、意識的に思い出すようにしたら自分の思考に定着した。

《超次元サプライズ・ホール》(2)も近い働きができる。

《口寄の化身》(1)

当チャンネルではおなじみのおっさん。 推し続けているのが自分だけに思えて不安だったので、1票入ってほっとした。

青を入れない場合の汎用ドローソースは、未だにコイツくらいしか候補がない。 《ウルコス》や《ギガヴォル》で2ドロー、《ワイルドリリィ》や《クルメル》で3ドローを狙いたい。

白緑基盤なら、《G・A・E》(1)もリソース役に便利。

《猛菌恐皇ビューティシャン》(1)

紹介するか迷っていたが、票をもらったことで踏ん切りがついた。

4コストのブロッカーで2アド取れるのは破格。 自分は手札を失わず、相手の動きを少し鈍らせ、うっかり負けも防ぐことができる。 さらにいざというときは、2マナのチャンプブロッカーにもなる。

《アクアン》系で拾える青マナだったり、《デスゲート》から吊ってきやすいブロッカーだったりと、非常に小回りが利く。

コンボ用カード

面白いことをするためのカード。 組み合わせる対象が見つかった時にすぐ連想できるように、常日頃から意識しておく必要がある。

《神秘と創造の石碑》《崩壊と灼熱の牙》

ターン中にもう1アクション取ることを要求される難しいカード。 しかしそれさえクリアできれば、他にはできない動きが約束されている。

《石碑》は「召喚するor軽減」、《崩壊》は「破壊」というキーワードが登場したときに、連想できるとよい。

《ヒラメキ・プログラム》(1)

ザ・コンボパーツ。 アドは取れないし、単純な踏み倒しとして見るとコスパは悪い。

基本的には、あるコストのpigと、その1つ上のコストのcipを同時に発動できることに注目したい。 呪文倍増系で2回撃ったり、《サイクリカ》を経由して6→8にジャンプしたりするテクニックも覚えておくこと。

《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》(1)《炎刃 イダテン・アクセラー》

常設できるSA付与。 ATやタップスキルを使う時に大変お世話になる。 相手に制圧されかけても、強引に勝ちを拾えるのが素敵。

これを持ってくる《ボルット・紫郎・バルット》(1)、ついでの《熱刀 デュアル・スティンガー》までがセットの基盤。

《煉獄と魔弾の印》

赤黒7以下限定で、SAを付与しながらリアニメイトできるスーパーカード。 《ボルシャリオ》や《魔光神》でサーチ可能なのが評価を押し上げている。

他にもリアニメイトカードは、 低コスト向けでは 《復活のトリプル・リバイブ》、《霊翼の宝アルバトロス》(1)、《湧水の光陣》、 中~高コスト向けでは インフェルノ・サイン》、《魔龍バベルギヌス》(1)、《邪龍秘伝ドラゴン・ボーン》などがある。

《ルナ・コスモビュー》

古今東西の手札を溜めこむギミックを実用化する。 召喚制限がないのが魅力である(キャントリップをつけてくれたことにも感謝)。 WBかつブロッカーなので、どんな状況で出しても腐りにくい。

ドローを連打する場合、《天災超邪 クロスファイア 2nd》を添えてもよい。

アタッカー枠

決定力を補ってくれるカードたち。 上手く組み込めれば、メインルートを阻害することなく「勝てる」デッキに仕上がるだろう。 この手のカードは貴重なので、手に馴染むものが見つかったら大事に覚えておくべし。

《時空の精圧ドラヴィタ》

意外とひっくり返る。中型の光ドラゴンを使う時には思い出したい。

覚醒後の強さは知れた通りである。 メインデッキのスペースを食わずに呪文ケアができるのが素敵。

《大神砕グレイトフル・ライフ》(1)

投票があって安心した。

高い対応力に加え、ただでは死なない粘り強さを持ち合わせた汎用アタッカー。 序盤の緑マナにもなるのが助かる。 《青銅》などが入るデッキでパンチ力不足に悩まされたら、雑に2-3枚放り込んでおくとよい。

対の《悪魔神グレイトフル・デッド》は癖が強い。

《偽りの王 ヴィルヘルム》

踏み倒し適性が非常に高い。 除去ができる、ブーストでリソースを取れる、殴らなくてもアドが取れる、緑を含む多色マナになるといった特長で無難に強い。

ガチカードではあるのだが、これ単体で勝負が決まるわけではないため、カジュアル寄りのデッキでも採用はアリだと思っている。

《武闘将軍 カツキング》

5マナから手札を2枚切ることで、殴り合いの遅れを取り戻すことができる。 PA+∞のアンタップキラーは、実質的な除去札とも言い張れる。

他にもエグザイルを積まなければならないものの、PSドロンゴーVのおかげで相当マシである。 積みやすいのは、トリガーの《ロビン・グレート》、後述の《カツキングMAX》あたり。

インフレやぶん回りムーブへの対抗手段としては大変心強い。

《「戦慄」の頂 ベートーベン》

パーツを回収しながら敗北防止。除去にも強いし、自身を回収すれば連鎖的に盤面展開できる。 一人で戦況を破壊する一般的なゼニスと違って、デッキエンジンの役割を果たす珍しいゼニスである。

採用先は「無色もしくはドラゴンがキーカードとなる超ブーストコンボデッキ」とかなり限られるが、 この条件を満たした場合には必ず検討しよう。

使うなら4枚。でもVic。

《復活の祈祷師ザビ・ミラ》《死海竜ガロウズ・デビルドラゴン》

横並べデッキのゴールの一つ。 結局《ザビミラ》《死海竜》かい! というツッコミに対して弁明するために、 《ザビミラ》を使う合理性を確認しておきたい。

横並べ後の他のフィニッシュ手段としては、 即時攻撃する《キリモミ・スラッシュ》(1)、 堅実に展開してからのカンクロウ・ブラスター》などがある。

驚いた投票

投票をもらったカードのうち、特に衝撃を受けたカードを紹介。 今後のデッキ構築で参考にさせていただく。

《ポーク・ビーフ》(1)

全くもって想定外だった。

これを汎用カードとして見る視点はなかったが、 破壊されてもアドを失わず、3マナで手出しもできるトリガー付きのブロッカーと考えれば、スペックはかなり高い。 4マナに重要なアクションがあるクローシス系のデッキに入れると便利そう。

実は紙版からトリガーが追加され、純粋に性能が上がっている。 同じ理由で《栄光の翼 バロンアルデ》も要チェックか。

《無敵剣 カツキングMAX》(2)

同じく汎用札とまでは見ていなかった。 5マナのブーストと、8マナの実質マナ回収を兼ねている。

どちらもcipと常在能力がついているため、除去されても生き残っても嬉しい。 ドロンゴーを活かさなければいけないような気もしてしまうが、別に使わなくても性能は良い。

5マナ面で出すと8マナ面を運用しにくくなるのだけが玉に瑕。

《エマージェンシー・タイフーン》(2)

数ある基本カードの一枚と見ていたため、特に取り上げるつもりはなかった。 が、「これが上手く入るデッキはカジュアルでも戦える」という説明に膝を打った。

単体でアドは取れないので、雑に入れても仕事はしない。 収録以降一度もNDから落とされないインフラカードにして、実は環境デッキのテンプレに入ったこともほとんどない。 しかしながら、これを必要とするデッキにとっては、足回りを支える重要なカードである。 これぞまさに、良いデッキを作るカードの模範である。

近い方向性では、《一極両得 カッキー&ケッシー》(1)が挙げられていた。 こちらは純粋に予想外だった。自分は全く使ったことがない。 《エマタイ》の5枚目が欲しくなったとき、《ブレイン・タイフーン》ではなくこちらにも目を向けてみようと思う。

評価が難しいカード

投票をもらったカードのうち、一筋縄では行かないとミケガモが考えているカード。 噛み合った時に力を発揮するという点では、「良いデッキを形作るカード」の典型例であるとも言える。

《月光電人オボロカゲロウ》(2)

低コストで大量に手札交換できるのが強みだが、肝心の手札が1枚減る。 場に残る《オボロ》を活用するか、一度にドロー枚数を稼ぐことに価値を見出してやりたい。

《黙示賢者ソルハバキ》(1)にも似たことを思っている。

《天真妖精オチャッピィ》(2)

実質的なブーストトリガー、かつ初動にもなりうる。 しかし、自分は単体で引いたときにブースト札として機能しないのを気にして、基本的に《青銅》《ホルモン》を優先してしまう。

カウンター用にこれを握ると、手札のスペースが圧迫される。 他にキープすべきカードが少なく、かつカウンター打点として《オチャ》が出ることが強い構成であることが望ましい。 事実、環境で《オチャッピィ》をグッドスタッフ的に採用しているデッキは、 《シューゲイザー》《グレンモルト》のように、中コストの1枚の切り札を起点に攻め込むタイプである。

《母なる大地》(3)

世間に比べ、自分はこのカードを高く評価していない。 アドが取れないし、相手の盤面を減らせないためトリガー出力も低い。 7コスト時代には3→5→7で8マナのカードを踏み倒していたが、8コストに弱体化されてからはそういった用途もなくなった。

《マーシャル・クイーン》のようにトリガーを能動的に使うコンボか、 《メテオライトリュウセイ》やかつての《鬼龍院 刃》のようにトリガーで出すことに大きな価値があるカードが入っていなければ、 自分は使わない。

《一極両得 マクノカ&ヌクノカ》(2)にも言えることなのだが、 この手の柔軟性に主眼が置かれるカードは、「強いデッキに入れると強いカード」である。 ある程度デッキパワーがある構築で、プレイングの幅を広げたいときには便利だろう。 反対に、地力の低いカジュアルデッキの場合には、やれることを絞って出力を高める必要がある。

投票をもらったカードたち

見れば分かるように、本当に色々なカードを挙げていただいた。

例えば、安定感を高める《未来設計図》《ライフプラン》《プロメテウス》、 強烈なトリガーである《クロック》《スパーク》などは、間違いなく重要なカードではある。 が、これらはそれ以上の応用的な役割は持たない。言い換えれば、「見たまんまの強さ」である。 熟練ビルダーであれば当然使いこなせるだろうという信頼のもと、今回はあえて紹介しなかった。

  • 基盤カード:エンジン
    • 《未来設計図》(3)
    • 《戦攻妖精クルメル》(3)
    • 《飛散する斧 プロメテウス》(2)
    • 《ライフプラン・チャージャー》(2)
    • 《スペルブック・チャージャー》
    • 《フェアリー・シャワー》
    • 《ボーンおどり・チャージャー》
    • 《ストリーミング・チューター》
    • 《二角の超人》
  • 基盤カード:トリガー、妨害
    • 《終末の時計 ザ・クロック》(7)
    • スパーク系(5)
    • 《執拗なる鎧亜の牢獄》(3)
    • 《無法のレイジクリスタル》(2)
    • 《聖鎧亜ジャック・アルカディアス》(2)
    • 《ウソと盗みのエンターテイナー》(2)
    • 《停滞の影タイム・トリッパー》
    • 《魂と記憶の盾》
    • 《ギガボルバ》
    • 《早撃人形マグナム》
    • 《陰謀と計略の手》
    • 《腐敗聖者ベガ》
    • 《トンギヌスの槍》
  • コンボ用カード
    • 《時空の戦猫シンカイヤヌス》(2)
    • 《鬼装 オーガ・フィスト》
    • 《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》
    • 《大宇宙ジオ・リバース》
  • その他
    • 《ニンプウ・タイフーン》
    • ネクスト・チャージャー》
    • ガンリキ・インディゴ・カイザー》

おわりに

ここで取り上げた以外にも、良いカードは山ほどある。

パッと思いつくのは、使うのが難しい《神秘の宝箱》《カラフル・ダンス》、 ドロー絡みでおかしなムーブができる《日曜日の使者 メーテル》、 連鎖付与の《龍聖大河・L・デストラーデ》など。 個人的には《緑神龍ハルクーンベルガ》もかなり信用しているのだが、 この企画自体が大喜利と捉えられる恐れがあったため自重した。

他にも良いカードがあったらどんどん共有してほしい。