ミケガモのブログ

トリーヴァゼータサバイバー【デュエプレ】【マスター】【DMPP-11】

デッキレシピ

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  • コンセプト:B
  • 完成度:A
  • デッキパワー:B+
  • 思い入れ:A

22/01/18, HDMカップNDマスター到達。 久しぶりに苦行だった。

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《ゼータ・トゥレイト》

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サバイバーが一気に収録された9弾EXでは、初期の《トゥレイト》系で1人だけハブられていた。 10弾EXで収録してもらえて良かったね。

紙では8-8000だったのが、デュエプレでは6-6000に小型化。 さらに、ドロー後に条件付きで手札からサバイバーを踏み倒せるようになった。

【サバイバー】の新パーツとして期待されていたはずなのだが、対戦ではほぼ見かけないカードである。 自分もカジュアルマッチで1回使われたことがあるだけだ。今回はそんな《ゼータ》を使って戦いたい。

《ゼータ》の弱いところ

使われないのにはそれなりの理由がある。 デッキを組み始めてからそれを嫌というほど実感することになったので、不本意ながら《ゼータ》について愚痴らせてもらいたい。

比較対象は、

  • 同じく場の指定種族の数だけドローできる《装甲支援ガトリンガー》《歌舞機ロイド・ゴエモン
  • 進化・ドロー・追加効果が共通点の《エンペラー・マルコ》

である。

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まず、コストの割にドローできない。

《マルコ》とドロー枚数で互角になるには、《ゼータ》の前に3体も展開しなければならない。 《ガトリンガー》《ゴエモン》は場に自身が出ることでドロー枚数が増えるが、《ゼータ》は進化なので増えない。 《ゼータ》を5~6ターン目に出したときのドロー枚数は2~3枚で、比較対象たちに比べると少ないことが多い。

《ガトリンガー》《マルコ》が5マナ、 《ゴエモン》も《マッハアーマー》でしばしば5マナで出るのに、 6マナの《ゼータ》はドロー枚数で劣っている。

次に、追加効果の踏み倒しがしょっぱい。

手札を使い切るような勢いで《ゼータ》に繋いだとして、ドローできるのは3枚程度。 そこから出せるのは、コスト3~4のサバイバーだけだ。 引いた中に該当カードがなければ、当然何も出せない。 踏み倒しというジャンル自体は強いのだが、《ゼータ》の効果にかかっている制約は厳しい。

一応、相手からシールドブレイクを受けていればそこそこ強いとは言っておく。

つまるところ効果が微妙なので、自身が場に出ることに意味を見出したい……のだが、残念ながらパワーが低い。

同コストの《シグマ・トゥレイト》が9000もあって攻撃避けまでできるのに、《ゼータ》は何をやっているんだろうか。

また、仮にデュエル後半に出して大量ドローできたとしても、その手札を使い切るのが難しい。

《ガトリンガー》を擁する【メカオー】は、軽量メカオーとシンパシー持ちGVのおかげで、2~3マナのカードで一気に攻勢に移れる。 《ゴエモン》を擁する【サムライ】は、《マッハアーマー》のコスト軽減&SA化で殴り込めるのに加え、 侍流ジェネレートや《剣誠》《ヴァルキリアス・ムサシ》といった手札消費のギミックを多く持っている。

対するサバイバーは、最終的に《ムー》《オービス》という質の高い大型サバイバーで戦いたいので、手札を大量消費する場面に乏しい。 軽量サバイバーを展開する構成も不可能ではないが、そうすると中盤~終盤の出力としては【メカオー】【サムライ】に比べて大幅に劣る。

まとめると、全体的にコスパが悪い上に、強いタイミングが限定的である。 劣勢のときはあまり役に立たないし、大量展開できているときには《ゼータ》程度のクリーチャーでダメ押しする意味も薄い。 強いと言えるのは「少し有利な状況をより有利にする」ときだが、それもなんとも使いづらい。

構築で考える

《ゼータ》単体の考察はこの辺にして、《ゼータ》がどんなデッキに入るかを考えてみる。

まず、環境にいるコントロール型の【サバイバー】とは相性が悪い。 あのデッキには、《ゼータ》の種に適した軽量サバイバーが入っていない。 大型サバイバーを1体ずつ並べてじっくり戦うので、場にサバイバーをたくさん用意したい《ゼータ》とは方向性が真逆である。 そもそもスペースがまるで無くて、青はタッチで《ムー》3~4枚が入っているのみだ。《ゼータ》の分け入る隙はないだろう。

次にサバイバーデッキとして思いつくのが、大量展開からの《シグマ・トゥレイト》でワンショットを狙うデッキ。 しかしながら、こちらも《ゼータ》との噛み合いはあまり良くない。 《シグマ》でワンショットするなら、《ゼータ》のWBが無駄になるからである。 《シグマ》のサブプランとして組み込んだ構築も試したが、 《シグマ》を引き込んだら結局《シグマ》で攻めることになるので《ゼータ》の旨味がなかった。

mikegamo.hatenablog.com

そこで今回注目したのは、序盤から殴ってアドを稼ぐタイプのサバイバーデッキ。

軽量サバイバーを展開しながら相手の盾を削り、その息継ぎとして《ゼータ》を投げる。 中でもキーカードになるのが、《猛毒モクレンβ》。 場のサバイバーを増やしながらマナブーストができるのは、このクリーチャーしかいない。 コントロール型や《シグマ》型には入らないカードで戦うデッキに、《ゼータ》を組み込んでみたい。

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《ゼータ》の青、《シェル・ファクトリー》の緑は確定。 殴ってリソースを取る《ツインヘッド》《モクレン》もそれぞれ確定となる。

序盤から展開&攻撃をしていきたいので、デッキカラーは3色に絞りたい。 すなわち、残り1色に何を選ぶかが問題になる。

白:

  • 2マナで高パワーの《アマリン》
  • パンプ&アンタップ付与で攻め継続できる《バルス
  • トリガーとして強い《ガリア・ゾール》

《アマリン》のパワーラインが優秀。 《アマリン》→《モクレン》&パンチ→《バルス》の繋ぎが良かった。

オービス》は今回不採用。 コストが高いため《ゼータ》で出しにくい。4積みの《ムー》から小型を連打すれば盤面処理は足りる。

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再掲。

黒:

  • ATハンデスの《ダーク・ティアラ》
  • 詰めとして強い《イプシロン・トゥレイト》
  • トリガークリーチャーの《ギガリング》

黒のサバイバーは全体的にコストが高め。 《ゼータ》の性質、ひいては今回の構築とは若干噛み合わない。 特に、2マナクリーチャーが緑の《モリノオウジャダケ》だけになってしまうのがネックである。

《ティアラ》は、殴り始めが4t目になるのが弱かった。 コントロール型のサバイバーでは《オービス》でタップキルしながら《ティアラ》で手札を削る動きが強い。 一方このデッキだと、シールドに突っ込んでいかなければならないので相手の手札枚数が変わらない。

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赤:

  • 2マナアタッカーの《ブレイズザウルス》
  • 打点増加の《スフィンティラノス》

《スフィンティラノス》は、《ツインヘッド》《モクレン》の次に出してAT回数を稼ぐ、 《ゼータ》から発射して即時打点になるなどの役割がある良カード。 ただ、打点に関してはおとなしく《シグマ》を積んでおけという話もある。

序盤アタッカー要員の《ブレイズザウルス》は、《アマリン》と比べて脆かった。 赤で積みたいカードが少ないため、2ターン目の召喚率が低いのも気になった。

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そういうわけで、3色目には白を選択した(またトリーヴァかよ……)。

構築は至ってシンプル。2マナのアクションが既に多いので《ライフ》は不要。

トリガー兼ブロッカー突破の《バリスパ》だけ挿して、 残りスペースには《ゼータ》を強くするためにありったけのサバイバーをぶち込んだ。

《ゼータ》は多分3枚で良い。

環境デッキとの相性

正直言って、このデッキは弱すぎる。こんなのをランクマに持っていくのは愚の骨頂だ。

【ガントラビート】

ガン不利。

《アマリン》で押したいこのデッキにとって、 それを上回ってくる《ガントラ》《アラゴナイト》のパワーラインが辛い。 さらに時間が経つと《デスドラ》が降ってきて、一生懸命並べた努力がパーになる。

先攻2マナ→《モクレン》&やけくそパンチで先にシールドを削っていくしかない。

本当に勝てないので、終盤は《デスドラ》の可能性を切ってプレイする。

【赤青剣誠】

不利。

戦術は大体【ガントラビート】と同じ。 序盤に殴り返しを受けにくいのはわずかにマシ。

【5cコン】

有利。ここをカモにして星を稼ぐしか無い。

序盤はAT持ちでアドを取れるなら殴り、そうでなければ貯める。 最終的にはリソースを抱えながら《ムー》を出して圧殺。

《ジャック》《メツ》避けに《スマッシュ・ホーン》が大活躍。

【トリガーHDM】

有利。戦い方は【5cコン】と大体一緒。

《ツインヘッド》《モクレン》が合わせて2枚引けているなら、 2体立ててから殴った方が良いっぽい。

【バルガライゾウ】

五分。 序盤はガツガツビートダウンし、《ライゾウ》にシールドを割らせて返しで決めに行く。

【ナイト】

微不利。ブロッカーが固くて殴りにくいのと、《ザンジバル》《バレバイ》がキツい。

【アポロリペア】

勝ったこと無い。ふ○っきゅーアポロ。

【メカオー】

《ムー》のおかげで微有利。 ただし【コントロールサバイバー】なら普通に有利がつくので、喜ぶべき場所ではない。

おわりに

《ゼータ》は《シェル・ファクトリー》との効果解決順序が選べたらいくらかマシだったかも知れない。 根本的に解決するには、コスト5にする or パワー9000にする or ドロー枚数を増やすなどの改変が必要だと思う。 同じく10弾EX追加の《フォボス・エレイン》も使いにくい性能なので、カードリストでお互い慰め合っているに違いない。

動画

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