今日も今日とて2個セット。
マグナムビート
お題とカード
天門やインフェルノゲート、ツヴァイなどの強力な踏み倒しをメタれる百発人形マグナムですが、どうにも使いにくい気がします。次の弾にプルートデスブリンガーが収録されることで、日の目を浴びることを期待しておりますが、現環境でもマグナムを生かそうと思ったらどのようなデッキになるでしょうか？ よろしければ考察してみてください。
https://odaibako.net/detail/request/928588a9-b5bb-4b06-a733-9e4c21f2bae6
《百発人形マグナム》。 コストを払わずにクリーチャーを出したプレイヤーに対し、各ターン1回まで布告除去を撃つ。
紙の頃から比べると、ターンに一度という制限が付いた上、クリーチャー以外の踏み倒しに反応しなくなっている。 ターン一度の制限は、おそらく無限ループ系のコンボを防止するためだ。
《マグナム》はお互いのプレイに制約を与えるカードだが、《マグナム》を使う側がわざわざ踏み倒しカードをデッキに入れるはずもない。 踏み倒しペナルティが弱体化した分だけ、純粋にこのカードが弱くなったと考えざるをえない。
弱体化してもなお、《ヘブンズ・ゲート》《クリスタル・ツヴァイランサー》《機動要塞ピラミリオン》《黒神龍グールジェネレイド》《インフェルノ・ゲート》など、環境トップのデッキが使うインチキカードにはある程度メタを張れる。 しかし、《コッコ・ルピア》《聖騎士ヴォイジャー》、超神星シンパシーなどのコスト軽減や、実質マナをアンタップする《ダイヤモンド・ブリザード》など、踏み倒しメタが効かないズルいカードもまた多く存在する。 《マグナム》が環境全体をメタれているかと聞かれると、Noと答えるほかないだろう。
紙の方では超次元クリーチャーや《ミラミス》系のデッキへの強烈なメタカードとして、ビート・コントロール問わず色々なデッキに検討されたが、スペックダウンしてしまったデュエプレの《マグナム》は、コントロールにコンボメタとして参入できるほどのグッドスタッフ性は持ち合わせていない。 それでも、4マナ4000、構築次第ではメリットのみというスペック自体は決して悪いものではない。 ほどほどのコストとパワーを活かせるビートダウンこそが、デュエプレ《マグナム》の居場所となるだろう。
ちなみに、自分で《マグナム》を悪用する例だと、
《ダーク・ルピア》もしくは《ガルザーク》下で、《黒神龍ゼキラ》を破壊して《黒神龍グールジェネレイド》を踏み倒す
というコンボがパッと思いつく。 ただ、形にするのが難しそうだったので、今回は真面目なビートダウンだけ組ませてもらった。
デッキレシピ
微妙に使えそうだがスペック不足、というカードを使うのは結構難しい。 何とかなりそうな気もするのだが、この期間では自分の中で結論構築が出なかったため、無難な構築を2パターン投下してお茶を濁すことにする。
- コンセプト：B
- 完成度：B
- デッキパワー：A
- 思い入れ：B
1つ目は、スタンダードなクローシスメタビート。 以前投稿した《腐敗勇騎マルドゥクス》のビートダウンを今風に改造したものとなる。
ビートダウンの天敵である【天門】、【ツヴァイ】のトリガー《サーファー》や大量《ツヴァイランサー》のカウンターに対して 効果があるというだけで、《マグナム》は割と仕事をすると思う。
コスト軽減してくる相手を別途メタるため、《コッコ・ルピア》を焼ける《貴星虫ドレインワーム》、 《聖騎士ヴォイジャー》をバウンスする《スパイラル・スライダー》を積んだ。
さらに、場数を削るために《腐敗勇騎マルドゥクス》《地獄の門番 デスモーリー》を起用。 《デスモーリー》は《一角魚》《封魔バルゾー》でもいいかも。
一応、《マグナム》がデメリットにならないように、トリガーカードは全て呪文にしてある。
コンセプトカードゆえ、《マグナム》を無理くり4積みしている。 刺さらない相手には出したくないので2~3でもいいかなと思いつつ、刺さる相手には2体以上出しておきたいので4でもいい。
- コンセプト：B
- 完成度：A
- デッキパワー：B
- 思い入れ：B
2つ目は、地味に優秀な小型が多いデスパペットを軸にしたドロマーデスパペット。
《光線人形ストリウム》《闇猫人形ジェリット》《機械人形ガチャック》らを軸に、スタンダードにビートダウンする。
種族統一の強みはやっぱり《光器ペトローバ》。 これも昔は相当な強カードだったのに、今や見る影もないのは悲しい。
速度では純粋な速攻には敵わないので、このカラーならではのメタ要素を入れる。 ここでのチョイスは《天使と悪魔の審判》と《ソーラー・コミューン》。 《ストリウム》は勿論、《ジェリット》と組み合わせてもなかなか強い。
《トラップ・コミューン》は疑似《デーモン・ハンド》。 軽さで選んだ。《ツヴァイランサー》を破壊できないことが1回でもあったら即外す所存。
何となく《凶星王ダーク・ヒドラ》もぶち込んで終了。
《奇術王エンドレス・パペット》は、ハンデス要素が薄いので今回は見送った。
ギガベロスカースペイン
お題とカード
私はギガベロスを使ってデッキを組んでいるのですがミケガモさんの組むギガべロスデッキ見てみたいです お願いします
https://odaibako.net/detail/request/bd353d61-59b3-483f-afc8-336f8521b660
《ギガベロス》。1弾収録。 出したとき、自分のクリーチャーを2体破壊しなければならない。
このお題はシンプルにキツい。 デメリットをメリットに変換することを考えれば良いのだが、なにぶんデメリットが大きすぎる。
「破壊されたとき」という効果を持つカードを食わせてやればいいのだが、 それをやるだけなら《地獄の門番 デスモーリー》や《邪魂創世》のほうがずっといい。
一方で、5マナ8000Wブレイカーというスペックを活かそうと思うと壁になるのが、同じく1弾の《剣舞の修羅ヴァシュナ》。 あちらのほうがパワーが低く攻撃制限もあるものの、7000と8000の差はそこまで重要ではないし、 そもそも自軍を破壊しなければ攻撃制限に引っ掛かることもなくなる。
この辺りのカードときっちり差別化しなければ、《ギガベロス》である意味がないだろう。
ポイントは、
- 8000のWブレイカーが場に残る
- 自分のクリーチャーを2体も破壊できる
を同時にこなせること。破壊する行為もしくは墓地が増えるのが嬉しい攻撃的なデッキ……と考えると、思い当たるのが《無敵悪魔カースペイン》。 スーサイドしながら墓地を肥やし、《カースペイン》《ギガベロス》でビートダウンを仕掛けるというコンセプトでどうだろうか。
デッキレシピ
- コンセプト：A
- 完成度：B
- デッキパワー：B-
- 思い入れ：B
未所持カードがあるので回していない。正直弱いと思う。 構築の美しさを見て楽しんで欲しい。
破壊したいカードは《飛行男》《暗闇に潜む者バット・ドクター》。 特に《バット・ドクター》は、2体同時に破壊することによって「他のクリーチャーを回収」という能力を必ず発動できる。
《カースペイン》のお供としては定番？の、《無頼魔獣ギガヴォル》。 色確保の意味も大きい。
と、ここで、《ギガヴォル》も種族が《ギガベロス》と同じキマイラであることに気付く。 となれば、またしても《凶星王ダーク・ヒドラ》の出番だ。 《カースペイン》とは逆行するが、《ギガベロス》の欠点を少しでも軽減してもらう。 前々から色んなカジュアルデッキで《ヒドラ》を酷使しているので、もう1枚生成してもいいかも。
《屑男》はたらればのドローソース。 今となっては低スペックすぎるし、ドローソースとしても非常に不安定なのであまり積みたくなかった。 それでも積んだのは、種族へドリアンのおかげで、《ヒドラ》から《飛行男》を回収できるからである。 近いうちに《封魔妖スーパー・クズトレイン》が来ると思うので、こいつは生成しないと決めている。
《二角の超人》は、ジャイアントで《カースペイン》を回収するためだけのカード。
おまけ
こちらは、《ハルクーンベルガ》のブースト確率を検証するために組んだデッキ。 《ギガベロス》には、溜まった場を片付けながら《パルティア》で山札に帰ってもらう。 こういう、勝ちを求めないコンボやアイデアデッキの方が輝けるカードだと思う。
おわりに
この前同様、お題を2つまとめて消化させていただいた。
1つあたりの文字量が減ってしまっているのは申し訳ないのだが、 ここで2つ消化してもまだ5個もお題をいただいていることだし、 あまりお待たせするのも悪いかと思ってこの形式を取っている。
自分の構築意欲にドンピシャなお題については、普通の1記事分で書くつもりでいる。 それを投稿した方はラッキーだったということでご容赦いただきたい。
