ミケガモのブログ

ネクラ次元ザガーン【デュエプレ】【マスター】【DMPP-14】

デッキレシピ

  • コンセプト:B
  • 完成度:A
  • デッキパワー:A
  • 思い入れ:B

2022/07/09, GENJIカップADマスター。

キーカード解説

《暗黒の騎士隊長ZAGAAN》

10弾EX収録。前にも書いたが、《ZAGAAN》は素晴らしいデザイン。 ネタにされるだけだった《ザガーン》を、強すぎず弱すぎず、絶妙な実戦級のラインに引き上げた。 どこかのタイミングで使おうと画策していた。

一方的に勝て。

《超次元フェアリー・ホール》

14弾の小型サイキックにより、頭数を+2しながら5→7に繋ぐことができる。 《ZAGAAN》目線で見ればまさに神のカード。

ビルド杯にも多くの投稿があったが、実際にカジュアル・ランクマで見たことは一度もない。

《時空の霊魔シュヴァル》

14弾によるもう一つの強化ポイント。 《ZAGAAN》で1体でも《ザガーン》を出せば、覚醒条件を満たせる。

今までは物量戦術しか取れなかった【ザガーン】の詰め性能が大幅に向上した。

構築解説

ランクマでは、基本的に最速5tの《ZAGAAN》を決めないと話にならない。 3→5→7を徹底するべく、《青銅》《ウルコス》の2種8枚体制。 再現性確保のため、余分な色は入れずネクラカラーで行く。 《ウルコス》がちょうど今期から落ちたので、構築はAD確定。

メインデッキ

《青銅》《ウルコス》《フェアホ》《ザガーン》《ZAGAAN》は4確。

コルテオはトリガー&突破&タップキルと役割過多のため、4確。 《ゼン》や《PG》、チャンプブロッカーの群れを突破するために、タップカードは必須だと思う。

《未来設計図》は思想と構成次第で枚数がいくらでも変わるカード。 「安定のために入れるなら4だろう」と思ってこうしたが、ここを《ライフ》やトリガーにすることもできなくはない。 重要パーツである《フェアホ》を持ってこれないところがこのデッキ最大の欠陥。

《トリプルマウス》は理想値2.4枚。 5→7の補助、黒確保で入れている。多色を引きたくない場面が結構あるので、3枚は怖い。

《口寄》は理想値3.1枚。 《ウルコス》や《フェアホ》2体出しと合わせての超ドローがアピールポイント。 しかし、ドローよりも《ZAGAAN》早出しを優先するために埋まっていく。 そして《ZAGAAN》を出した後は場がデーモン一色になるため、ドロー数を稼げない。 またこのデッキは低コストカードが少ない構成なので、仮に手札が増えても思うように捌けなかったり。 ADのネクラなら必須の手札補充カードと思っているものの、このデッキでは意外と活躍しなかった。 必要になったら4積みの《未来設計図》で引っ張ってくればいいやという認識。 《青銅》1匹で2ドローしかできなくても、《キング・ポセイドン》だと思って出して良い。

《ウル》《ハンド》は色合わせのトリガー。 と言いつつ、本当は白+1, 黒-1がベストの色配分だと思っている。 しかしながら、《ハンド》1積みは気持ち悪すぎるのでこうした。

《シャニホ》は《ZAGAAN》を出した後に使うカード。 ただし先攻取って3→5できるときのみ《チャクラ》ゲーする。 こういうご都合カードがあっても良い。

超次元ゾーン

選ばれない生贄として《チャブル》x2は必須。 コンセプト的に《シュヴァル》も必ず入ってくる。

小型をばらまく場合、《キル》《マティーニ》《ジョン》は全種揃えておきたいので、ここまでで6枚。

《フェアホ》が入っている、小型を展開する、発射対象に《ZAGAAN》がいると三拍子揃えば、《ジャパン》を入れない理由もない。

あとは《シャニホ》から何を飛ばすか。 《チャクラ》と《ドラヴィタ》の2択だが、今回はイージーウィンできる可能性を考えて《チャクラ》を選択。 このデッキに不足しているパワーを補ってくれることにも期待。

《ドラヴィタ》は《シュヴァル》の覚醒条件に貢献できるが、《シュヴァル》+《ドラヴィタ》+デーモン1体のみという状況はほぼやってこないので、それはアピールポイントにはならない。 呪文を唱えることに対するペナルティとしても、既に《シュヴァル》がいる。 5000以下のクリーチャーに対してはブロッカー化した《ザガーン》で十分睨みを効かせられるので、今回は《ドラヴィタ》を見送った。

不採用カードおよびボツ案

《超神星DEATH・ドラゲリオン》

マナに置いた《ザガーン》を無駄にしないパワーカード。

しかし、以前《デスドラ》入りの『ネクラザガーン』を組んだ時には(※超次元が出るよりも前)、ほとんど《デスドラ》しか使わなかった。 今回は《ザガーン》たちで勝ちたいので、《デスドラ》には頼りたくない。

また、5マナ圏の主要カードが《トリプルマウス》から《フェアホ》に移り変わったため、マナに黒クリーチャーをためにくくなった。

意地と構成の都合で不採用。

《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》

《ZAGAAN》の生贄になれてお得。あったら楽しいけど、なくても勝てる。 7マナ溜まった瞬間に《ZAGAAN》とどっちをプレイするか迷っているようでは、入れている意味が無い。 最初は、コイツのスペースはトリガーに明け渡した。

《次元院の霊騎アスファル》

《ZAGAAN》で破壊して即《シュヴァル》を呼べる。効果的にはとても相性が良い。 ……のだが、3→5→7ルートを取るときには出す暇がない。 一旦《ZAGAAN》を立てたら、出すタイミングが無い。 ブロッカーとして出すくらいなら、やはりブーストして《ZAGAAN》を急いだ方が良い。 《アスファル》を挟んで《ZAGAAN》を出すくらいなら、 1ターン早く《ZAGAAN》に辿り着いて次のターンに5コスホールから《シュヴァル》を呼べばいいと思ったので、最終的に不採用にした。

一番魅力的だと思ったのが、《デスドラ》などの全体除去のメタになっている点。 逆に言うとそのくらい。

コイツを入れる場合は《フェアリー・ライフ》とセットになると思う。 ただし手札消費が激しくなり、要求値も高くなる。 おまけに《ウルコス》と種族が被っていて《口寄》のドロー稼ぎにならない。

ボツ案

《ザガーン》3体の難しさに打ちのめされていたときに考案。 どうせ《ザガーン》を2体しか出さないなら、

《ライフ》→《ブレタイ》→《フェアホ》2体撒き→《ZAGAAN》

で良いのでは?という発想から出来上がった。

この時点で《コルテオ》が必須であることは自明だったので、タッチで4枚積んだ。 しかし、そのせいでとにかく色が事故る。

《青銅》でなく《ライフ》から入った場合、《フェアホ》を撃たないと2体準備できないのも✕。 《ウルコス》の偉大さを噛み締めた。

プレイングとか

とにかく最速の《ZAGAAN》を目指す。 《口寄》に寄り道する余裕が無いことも多々ある。

《ザガーン》を3体出すのは非常に難しい。 《ZAGAAN》が出る頃には、自分の山札はおそらく20枚強。デッキ内にいる《ザガーン》は期待値2枚程度だ。 3枚デッキから出てくれたら十分上振れと心得よ。

プレイする際は、《ザガーン》のうち1枚はシールドに埋まっているものと考えたほうがいい。 もしマナに1枚でも《ザガーン》が落ちていれば、 《ウルコス》《チャブル》《チャブル》のような盤面を作っても、2体破壊にとどめるべき。

「マナに《ザガーン》を埋めるのは不敬罪」という金言もあるように、最悪手札から発射できるようキープしておくのも大事だったりする。

《ZAGAAN》が来てくれない場合、《ジャパン》ルートを取るのも良い。 《ウルコス》→《ジャパン》→《チャブル》x2で覚醒……とはなかなか行かないが、ダラダラやっているといつの間にか裏返っていたりする。 そうなったら思う存分《ZAGAAN》をデッキから発射すべし。

速攻は基本無理。 【ガントラ】【次元ビート】【ライゾウ】はちょこっと有利。 コントロール系は五分。

おわりに

強くはないんだけど、戦えないわけじゃない。 本当に絶妙なラインで作ってくれたと思う。

ライト層が主に好むのは派手な動きを持つデッキだ。 デッキビルド杯のようなニッチな場ならともかく、こういう泥臭いデッキは実戦だとすぐ飽きられてしまったかもしれない。 しかし、《ZAGAAN》を作ってくれて良かったと思っているプレイヤーが、今でもここに一人いる。 仮に「想定の使用率を下回って」いたとしても、開発班はこのカードを生んだことを誇りに思っていてほしい。