デッキレシピ
- コンセプト:A
- 完成度:B
- デッキパワー:A+
- 思い入れ:A
2021/12/13, デスドラゲリオンカップNDマスター到達。 12/16の構築デッキスタン落ち前の環境です。
一応、完全オリジナル構築なんだけど、
ADマスター到達
— ミョガちゃん (@myondamin) 2021年12月9日
牙ドラゲリオン
ぶん回りは3→5→牙(攻撃)→デスドラ→アルバ pic.twitter.com/2lFrWaufek
普通に先を越されました(あちらはAD)。 やっぱり辿り着く人はいるもんだね。
キーカード解説
《大勇者「二角牙」》
6弾のビーストフォーク進化。 【牙サファイア】としてギリギリ環境に現れるも、7弾以降はインフレの波に飲み込まれ、 完全に姿を消した。
6弾のカードは次でスタン落ち。 11弾のラインナップに関わらず、絶対にNDでコイツを使うと決めていた。
《二角牙》の強みは、出すだけで4アド取れること。 そして《青銅》《幻緑》、5-2000サイクルなど、進化元にも非常に恵まれていること。
進化元を積むだけで3→5→7の美しいマナカーブを実現できるのは、コイツの特権とも言っていい。 ボクのような回転重視のプレイヤーには、たまらなく魅力的に映る。
一方、《二角牙》の弱いところを挙げると次のような感じ。
- リソース面について
- 種を潰されているとリソース札として機能しない。
- 4ブーストしてから探索マナ回収のため、欲しいカードが全然手に入らない。
- 山札を4枚削るため、LOが近くなる。複数体出せばアウトまっしぐら。
- 攻撃性能について
- 進化なので打点は1しか増えない。
- コストが7のため、《二角牙》を出したターンはそれで行動が終わりがち。
- 盤面干渉や除去耐性、攻撃時効果などを一切持たない。
まとめると、リソース役としては不器用で、アタッカーとしてはコスパ悪め。 見た目よりはだいぶ使いづらいカードである。
《二角牙》の活路は、増えたマナをどう活用するかにかかっている。 リソースが4枚取れるとはいえ、 7→9へのマナブーストを活かすことができなければ、実質2枚分は無駄になってしまうからだ。
6弾時点では《サファイア》に繋ぐムーブが鉄板だったが、 7弾で《インフェルノ・ゲート》が実装されたことで役目を奪われる。 以降、《スペル・デル・フィン》《キング・レムリア》《バイオレンス・フュージョン》などの高コストカードはぽつぽつ出たものの、《サファイア》を超えてくるレベルで《二角牙》と相性の良いカードは出ていなかった。
このまま《二角牙》は終わってしまうのか……。
《超神星DEATH・ドラゲリオン》
最後の最後に、まさかの救世主が出現。
《二角牙》で増やしたマナを、マナを大量に削るマナ進化GVで有効活用できる。 盤面干渉ができない《二角牙》に代わり、全体除去を撃ってくれる。 現在NDで使える《トリプルマウス》とも、色とマナカーブの点で相性が良い。
《二角牙》《デスドラ》、どちらも単体だと微妙にパンチ力が足りないカードだが、 その2体を合わせることでちょうど良い具合にシールドを割り切れそうだ。
マナブーストを厚くするだけなら、5cの《フェアリー・ミラクル》でも良い。 しかし、《デスドラ》はデッキに黒のクリーチャーを多く入れる必要があるので、 デッキカラーが増えると構築が成り行かなくなる。 その点《二角牙》は、緑だけでブーストも手札補充もできる。
《二角牙》で戦うなら、このタッグしかないと思っている。
構築解説
優先度の高い順に列挙。
《二角牙》《デスドラ》
《二角牙》は素早く出したいので4確。
《デスドラ》もトップしたい場面が多いので4でいいと思っている。
《青銅の鎧》
ベストムーブである3→5→7の先陣。当然4確。 《二角牙》がいる限り、《ウルコス》の下位互換にはならない。
《腐敗無頼トリプルマウス》
ブーストは後半腐るので、普通の構築だと2~3枚にすることが多い。 しかしこのデッキは、
- 《トリプルマウス》からの《二角牙》に魂を込めている
- 《二角牙》だけでなく《デスドラ》の種にもなれる
という点から、枚数を抑える必要がない。これも4確。
《フェアリー・ライフ》
補助ブースト。 序盤躓くと7まで辿り着けずに死ぬので、とりあえず4で良い。
ここまでが、ひとまず4枚確定ライン。
《進化の化身》
気付くのに少し時間がかかったカード。 これのおかげでようやく戦えるデッキになった。
まずは《二角牙》をプレイするところから始まるデッキなので、 コイツで無理やり持ってくる。 もちろんその後の《デスドラ》にもアクセス可能。 《二角牙》《デスドラ》がどちらもWブレイクなので、 残る1枚のシールドを割れる高パワー単打点としても強かった。
マナカーブを阻害するのが不安だったが、逆に
《ライフ》《化身》《トリプルマウス》《二角牙》
というさらなるぶん回りムーブを手に入れることとなる。 3枚要求の繋ぎゆえ、3→5→7と難易度はそう変わらない。
11マナ貯めれば、そのまま《デスドラ》に繋げることも可能。
最初2枚で試していたが、強かったので3に。4は流石に腐りそう。
《幻緑の双月》
手札が減るので、個人的にあまり好きじゃないカード。
それでも入れているのは、後攻を無理やり捲る目的が1つ。 そして、重たい《二角牙》で進化速攻するためのカードというのがもう1つ。
時々使えればいいので2枚。
《フェアリー・ギフト》
『ギフトバグナボーン』を組んだとき、《青銅》《ギフト》《二角牙》の美しさに気付いた。 7→9だと無駄になりうるブーストも、5→7なら有効に働いてくれる。
最初はなんとしても《ギフト》《二角牙》するつもりで4積みしていた。
しかし、《二角牙》のマナ回収を考慮しても手札消費が馬鹿にならない点、 適用対象が意外と少なくて腐りやすい点が気になった。 残しておきたくはあったので2枚に。
《邪眼死爵ゲーネフ卿》
トリガーの黒クリーチャー。 ブロッカーで有効トリガーになる上に、何故か殴れる。
入れるときは《グールジェネレイド》とセットになる。
絶対4にする必要もないのだが、 クリーチャー種類を増やすと《二角牙》の探索が余計にポンコツになるため、 とりあえず4枚にしておこうという精神。
《無頼悪魔カースドメア》
トリガー黒クリーチャー兼ビーストフォーク。 地味にゴッド除去までしてくれる。
腐りやすい・多色・ほどほどのスペックではあるが、噛み合いが良いので採用。 特に考えは無く3枚。
《黒神龍グールジェネレイド》
《デスドラ》と組み合わせるためだけのカード。 手札に来たら埋めるのみ。
最初は4積みだったのだが、 大量湧きのメリットを手札圧迫のデメリットが上回ったので減量。
コイツで相手を詰ませた試合も多いが、一方で絶対必要なのかと言われると微妙に自信がない。 4→2でそこまで困らなかったように、2→0も全然行ける可能性がある。 ただし《ゲーネフ》も一緒に抜けるので、入れるカードに困る。
《霊翼の宝アルバトロス》
最後に入れたカード。赤はこれ4枚だけ。 最後のひと押しになるかなと思って投入した。
《デスドラ》で突っ込んだ際、 《トリプルマウス》《カースドメア》を墓地に落としておくことで、 《アルバトロス》で突進できる。
ただ、勝ち試合のリプレイを見直してみると、 《アルバトロス》のおかげで勝った試合はほとんど無かった。
というわけで、強そうだが実は要らないカードの可能性がある。
AD構築だと、《マルドゥクス》《ガレック》《ウインドアックス》といった強力cip持ちメンバーを吊ってこれるので、 多少価値が上がると思う。
採用しなかったカード
《デーモン・ハンド》
最初は2枚入れていた。役割対象は《ミルザム》。
しかしながら、呪文は《二角牙》の回収対象ではないし、 手札をふんだんにキープできる構築でもない。 《ミルザム》に対して都合よく2積みの《デモハン》を当てられるかと言うと、答えは否。
《ミルザム》の入っていないデッキに対しての上振れ期待で、 黒クリーチャーを増やすほうが良いと思った。
12/16から《ヘブンズ》スタン落ちで《ミルザム》も消えるので、 それを待ったほうが勝ちやすかったかも。
《不浄の魔人ジャラ》
黒のトリガークリーチャー。 《デスドラ》でマナを削るとメタモーフのブロッカーが解除されるので、微妙に相性が良くない。 スレイヤー自体は強いし、《二角牙》からのチャージ《デスドラ》ならマナは7残るので、採用圏内だとは思う。
《ヤミノサザン》
同じく黒のトリクリ。 【ガントラ】【赤緑速攻】【黒緑速攻】に多く当たるなら入れてた。
《口寄の化身》
《進化の化身》を思いついたタイミングで、 先に補助ドロソとして考えていたカード。
ビーストフォークが被ってドロー枚数が減ると残念なこと、 《青銅》《トリプルマウス》のマナカーブと微妙に噛み合わないことから、 今回は《進化》を選んだ。
《火焔タイガーグレンオー》
【赤青剣誠】がキツすぎて入る可能性があった。
ゲームプラン
《二角牙》を出してからの《デスドラ》で押す。 ビートかコントロールかで言えば、間違いなくビートダウン。 勝機が見えたらガンガン殴りたい。
ただし、相手の手札が少なくなっていて、 自分に余裕があるとき(≒《トリプルマウス》《二角牙》が上手く行ったとき)には、 しっかり止まってリソースを溜めてから殴ったほうが良い。
前寄せの【赤青剣誠】はかなり厳しい。 ターボで《デスドラ》に繋いでも、5マナくらいあると余裕で+4~5打点くらいは組んでくる。 結構どうしようもないかも。
【バルガライゾウ】は多分五分。 《トリプルマウス》を良いところで撃てれば勝てる。 《ライゾウ》を1ターン耐えられれば《デスドラ》で壊滅できるかと思ったが、そんな試合は一度もなかった。
【ナイト】は微不利~五分。 序盤の《バレット・バイス》が苦しいが、耐え抜けば後から打開できる線は全然ある。 軽量ブーストは一切撃たずに、《トリプルマウス》《二角牙》の繋ぎだけを狙う。 《ネロ・グリフィス》含む小~中型ナイトは、全て《デスドラ》で処理する。
【4c/5cコン】【フュージョン】には、なんやかんやで五分以上を取れていると思う。 《二角牙》でコントロールにも負けないレベルのリソースを取った上で、 軽量ブロッカーには《デスドラ》を、ゴッドには《カースドメア》を当てる。 《キング》は若干厄介だが、軽量カード生贄からの《デスドラ》ぶっぱで越せる。
【メカオー】は《デスドラ》のおかげで有利寄り……だと思いこんでいる。 《ヴィーナス》に《デスドラ》が上から叩かれるが、そこで《グール》が活きる。
【ガントラ】などのビート系も五分だと思いたい。
【トリガーHDM】相手は五分以上のつもりなのだが、戦った2回は両方ともLO負けした。 デッキレシピの研究と、《ベガ》のランダムハンデス避けの練習が必要。
おわりに
自分はプラチナ~マスター用のデッキを組むときにも、 環境読みというものをほとんどしない。 デッキのパワーと回転率を純粋に評価して、 ある程度戦えそうだと思ったらランクマッチに乗り込んでいる。
環境デッキには順当に負け越すことも多い。 それでも、事故気味の相手や環境外デッキとのマッチングまでしっかり取っていけば、 マスター到達は目指せるという感覚でいる。
リテラシーの高い読者の方々なら大丈夫だと思うが、 「ミケガモさんの構築が今の環境に刺さってる!」 なんて早とちりしないように。