ミケガモのブログ

第4回デッキビルド杯 自作レシピ7つ【デュエプレ】

はじめに

先日まで、第4回デュエプレデッキビルド杯の応募期間だった。

今回はマジのガチで入賞を取るつもりで、 ブログ執筆や動画投稿、ランクマッチの頻度を抑えて必死にデッキを考えた。

前回までなら《ジェネラルマンティス》のようなお遊びデッキも上げていたが、今回はそういうのはなし。 入賞を狙えそうなアイデアのみを、極限まで練って投稿した。

そんなデッキ達の解説と自己評価を、この記事でまとめておこうと思う。

dmps.takaratomy.co.jp

おおまかな構築方針

12弾の中から課題カードを1枚選んで、それが入った構築を考えた。

構築の際は、

  • 構成カードが環をなすように精巧なシナジーを形成していること
  • 独自性があって印象強いコンボが組み込まれていること

の少なくともいずれか、可能ならば両方を満たすようにした。

ビルド杯の選考基準についての自分の分析は、近いうちに別記事で書くつもり。

1. 『アカシック・キリコ』

課題カード:《薔薇の使者》

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  • 《薔薇の使者》で何かできないか?
  • →大型クリーチャーが山に戻るのを活かせるのは《アカシック・サード》
  • →《サード》の性質は《薔薇の使者》の同輩《キリコ》に似ている
  • →しかも《サード》がサイバーだから《キリコ》になれるじゃん!

という発想で製作。《薔薇の使者》は結局2枚まで減った。

《サード》が対ビート、《キリコ》がそれ以外を担当する相性補完を売りにしている。 《アマテラス》は「運命サード」「星域キリコ」でそれぞれにアクセス可能。 カード同士の相性で行けば満点レベルだと思う。

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《選択》を入れる都合上、鉄板の《爆進エナジー・スパイラル》は探索がブレるので使えない。 かなり困ったが、最後の最後に《トリプル・ブレイン》を思いついて事なきを得た。

デッキの欠陥として、《サード》が自分から山に戻るため、《キリコ》のハズレ率が上がってしまうというのがある。 ただ、《サード》の能力が有効に働く相手に対しては、《キリコ》を出さない流れにもなりうる。 ここは考え方で解決したい。

そんなことより、ビルド杯上の一番の問題は、【キリコ】デッキが入賞できなそうなことである。 これまでのビルド杯では、その弾の目玉SRが入っているレシピが入賞したことはない。 もちろん前例が無いから絶対ダメということは無いだろうが、軽いジャブのつもりで投稿したような格好になる。

2.『ヤザリスシーザー』

課題カード:《超神龍エス・ヤザリス》

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《ヤザリス》下ではやはり合計火力を撃ち込みたい。 デュエプレに実装されている合計火力の中で、最も派手でリターンも高いのが《HELL》だ。 それを撃つための装置としては《シーザー》が適任だ。 《ブラッディ・シャドウ》が《ヤザリス》《シーザー》共通の種となる、というところまで思考を固めた。

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《ヤザリス》を立てるのが割と大変なので、パーツを引き込むドロソを多めに入れている。

構想段階では、《ヤザリス》の能力を最も派手に活かせる構築として自信があった。 実際は収縮効果が活きることは少ないけど……。

ところが、《ヤザリス》はその特異な効果から投稿数が多く、その中には自分と同じ着想のデッキもいくつかあった。

アピールポイントは、ブロッカーを場に増やしつつ《ヤザリス》を保護できる《ロレンツォ》のつもり。しかし、《ロレンツォ》は第2回の『ロレンツォグール』で入賞済みのため、少々分が悪い。

それ以外はただの【シーザー】なので、訴求力も低い。 数ある投稿から抜け出せる見込みは、正直言ってほぼない。

3.『崩壊イズナデスドラ』

課題カード:《貴星虫ヤタイズナ》

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《ヤタイズナ》を踏み倒し発動メインで使おうと思うと、 微妙に重いコスト6と、効果発動までの1ターンのラグが気になる。 墓地に落とす手間も考えると、正規のルートで召喚したほうが良いことが多い。 となると、《ヤタイズナ》で吊り上げることに何か別の価値を見出さなければならない。 そこで注目したのは、《ヤタイズナ》で実質的に進化クリーチャーのコストを先払いできる点。 言い換えると、吊り上げたターンのメインステップで動けることこそが、《ヤタイズナ》を活かす上での重要なポイントだと思った。

また、《ヤタイズナ》以外に進化クリーチャーを出す体勢を整えなければならないのも問題だ。 できることなら、《ヤタイズナ》自身が種になれる《バルクライ王》などか、マナ・墓地進化などの特殊進化ギミックでごまかしたいところである。

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それぞれのに対する回答として選んだのが、《崩壊と灼熱の牙》と《デスドラ》だ。

《牙》は、普通に使おうと思うとマナが足りなくて困るカード。 今回のように無料で行動を取れるときや、特殊ルールのスタートチャージ10などでは真価を発揮する。 《デスドラ》は強力な除去を打てる進化クリーチャーとして、この上ないカードである。

運の良いことに、最速パターンのマナカーブも完璧である。 《ロスチャ》で落とし→何か→6マナ《ヤタイズナ》、次回《デスドラ》でマナ-3枚からのマナチャージでマナがぴったり4枚となり、《崩壊》を撃つことができる。

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《デスドラ》のための黒クリーチャー、《牙》のための赤マナをそれぞれ何とか調整して↑の構築になった。 《サイン》は5枚目以降の《ヤタイズナ》のつもり。 《アイオライト》は色合わせカードだが、《デスドラ》の進化元にすると赤マナが飛ぶので注意したい。

出来栄えとしては、自分の渾身作『石碑ギフトロレンツォ』に匹敵すると思っている。

ビルド杯上の問題点その1。 サブプランが貧弱なこと。 コンボパーツとその色合わせに奮闘していたら、それ以外のカードに割くスペースが消えた。 要素の多さはビルド杯の重要な評価基準なので、取れる選択肢が少ないこのレシピはややマズい。

ビルド杯上の問題点その2。 《B・ロマノフ》を入れてしまったこと。 《キリコ》同様に、《B・ロマノフ》も12弾のトップレアカードである。 《Bロマ》がビルド杯出禁だとしたら、それだけでアウトだ。

ビルド杯上の問題点その3。 《牙》が若干古めのカードであること。 AD用カードは特に制限されないが、仮に入賞した場合、このレシピはアプリ内のサンプルレシピとして載る。 それをあんまり古いカードで固めてしまうと、「古いカード持ってない……生成したくない……」という人が多く出てきてしまう。 スタン落ちカードは弾を追うごとに増えていくわけだが、それらを選考班がどういう扱いにするのかが分からない。

4.『賢察の毘沙門天

課題カード:《大神秘ビシャモン

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失敗作。

ビシャモン》下の《エンシェント・ホーン》が実質-2マナになるコンボをやりたかったのだが、50戦くらいやって1回も決まらなかった。 応募ツイートにはさも決まるかのような文言を書いたが、嘘である。

これを決めるには、《ハッキャ》《ミスト・リエス》といった置きドロソが必要だと思う。 しかし、この2枚よりかは《口寄の化身》のほうが強い。 《ビシャモン》を出した後なら、コスト軽減が乗る上に2種族を参照できる。 最終的なドロー枚数は《口寄》が勝つだろう。 残念なことに、最速パターンで《ビシャモン》から《口寄》と繋ぐと、《エンシェント》を出すのにギリギリ1マナ足りない。

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フィニッシュ手段は《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》。 《エンシェント・ホーン》と《キリュー》の取り合わせは↓のアイデアをパクパクした。

chikanzya.hatenablog.com

《キリュー》は《ビシャモン》のコスト軽減が無駄なく乗る一方で、 《ウルコス》は《ビシャモン》下で出しても1軽減にしかならない。 《青銅》の同型再販が待たれる。

5.『イモブレドラグ疾風』

課題カード:《疾風》《イモータル・ブレード》

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単体時とクロス時で全く違う能力を持つ《イモータル・ブレード》と、 自分で場を離れてクロス状態を解除できる《バザガベルグ・疾風・ドラゴン》を組み合わせる。 《イモブレ》を置くと全てのバトルが相討ちになるが、 出した《疾風》に《イモブレ》をクロスすれば、そのときだけ一方的にアンタップキルできる。 12弾カードを組み合わせた渋いコンボだ。

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これだけだと全く勝ちにつながらないしデッキにもならないので、相性の良いカードを探す。 その結果辿り着いたのが《ドラグストライク》《ドラグイノセント》だ。 破壊されるのが仕事なので、《イモブレ》の両方の効果と相性がいい。 もちろん《疾風》を繰り出すことも可能だ。 欠点として、《疾風》を踏み倒しても効果で手札に戻ってきてしまうのだが、そこは目を瞑ってもらいたい。

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本命は定番の《サファイア》になってしまった。 しかし、《疾風》は《サファイア》後の追撃要員や小型ブロッカー掃除役として役に立ってくれる。

《センジン・スタリオン》は、《疾風》の侍流ジェネレートを活かしつつ、 突破に困る《ゼンアク》などの処理や、《サファイア》の攻撃を通す役目を持っている。

これのマズいところは、《疾風》《サファイア》が3-3になっている点。 《疾風》は自分で手札に帰ってくるので、どう考えても2-4でいい。

6. 『スピアストライク』

課題カード:《スピア・ルピア》

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『イモブレドラグ疾風』を投稿した直前だか直後だったかに、 お題箱から《スピア・ルピア》と《ドラグストライク》の相性の良さを指摘された。

mikegamo.hatenablog.com

確かにな~~~と思って急遽組んだのがコレ。 投稿作品の中に《イモブレ》と《スピア・ルピア》を組み合わせたものを発見していたので、 すぐにこの形へと結びつけることができた。 要素としてもこっちのほうが色々入っている。

これのマズいところは、《バジル》《コメチャ》《リバチャ》が1-1-1の点。 生け贄とマナブーストの欲しさがまぜこぜになって、こんな見苦しい構成になってしまった。

マルドゥクス》《のろテラ》が計8枚なので、軽い生け贄をそれより多くしたいという思いで《バジル》が1枚。

あとの2枚は何もなければ《リバチャ》を2枚積もうと思ったのだが、このデッキには《イモブレ》が入っている。 墓地回収が過剰になってしまいそうな気がして、《リバチャ》を避けた。 コスト4帯がめちゃくちゃ渋滞しているので、渋々の《コメチャ》採用に。

このようにちゃんと理由はあるのだが、 今までにこういう「汚い」構築の入賞はほぼ無いので、今になってとんでもなく後悔している。 これで入賞を逃したら悔やんでも悔やみきれない。

7.『進化の大変動』

課題カード:《レオパルド・グローリーソード》

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ボクのツイートを見て「なんで最終日にコレなの?」と思った方、貴方の感覚は正常だ。 複雑さが無いこのデッキは、すぐに思いついてさっさと投稿しているべき代物である。

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それでも最後にこれを投稿したのは、王道の【ダーウィン】デッキが全く見当たらなかったからである。

選考班は、《グローリーソード》のような"なにかできそうなカード"はマークしているはず。 王道から変わり種まで、色々なタイプが投稿されることを期待しているだろう。 しかし実際には、変なコンボに使ったり、サブギミックとして取り入れている人はいたものの、 真正面から《グローリーソード》に向き合う『ダーウィン』は一つも投稿されていなかった。

そこで、投稿のバランスを考え、自分が正統派な『ダーウィン』を組むべきだと判断した。

組もうとしてすごく困ったのが、種族進化カードの多くが既にスタン落ちしている点。 自分が12弾リリース直後に組んだリースカラーの『ダーウィン』は、採用している進化クリーチャー10種のうち7種がNDで使えない。 流石にこれは入賞できないと思い、急遽NDのプールに近づくように構成し直した。 それでも完全には無理だったんだけど……。

デッキカラーは、

  • 《グローリーソード》の緑
  • せっかく再録された《リーフ》の青
  • 《バルット》《ボルガウル》《サンバースト・NEX》の赤

にした。

白は《ウルコス》《ピュアザル》、 黒は《ドルザバード》《ビューティシャン》と、 入れたいカードはいくつかあった。 しかし、《グローリーソード》が無いとデッキが動かないので、《バルット》が要ると判断。 12弾の《サンバースト・NEX》、次の次でスタン落ちする《ボルガウルジャック》と、赤には進化クリーチャーが多いのもポイントだった。

おわりに

以上、ボクがビルド杯に投稿した7デッキの紹介だった。 質重視で5デッキ投稿できればいいと思っていたので、ノルマとしては十分である。

どれも力作なので、これで入賞できなかったら本当に一生入賞できないと思う。 と言いつつも、投稿したどれにも「入賞しない要素」を見つけてしまっているのがツラい。

選考中の今、これ以上あーだこーだ言っても仕方ないので、あとは天命を待つのみとする。