ミケガモのブログ

クローシス伝説ボルメテウス【デュエプレ】【マスター】【DMPP-18】

デッキレシピ

  • コンセプト:B
  • 完成度:A
  • デッキパワー:A-
  • 思い入れ:B

2023/3/12, 鬼丸カップNDマスターに駆け込み。

ボルメテウステーマ

18弾では「ボルメテウス」がリバイバルテーマとして収録された。 しかし、ランクマでは《ボル黒》《リターンズ》を組み込んだ【クローシスボルコン】っぽいデッキにちょびっと遭遇する程度で、目立った活躍は見られない。 今回はその中でも特に使用率の低い、《伝説》《ボル白》の2枚を使ってみたい。

テーマカードは《伝説》《ボルフレ》《リターンズ》《ボル黒》と、多色が多すぎる上に色がバラけている。これらをすべて入れたデッキを作るのは不可能だろう。 今回は《伝説》の青、《リターンズ》《ボル黒》の黒で、最もボルメテウスらしいデッキを組むことを目指した。

Sec枠2つ取ってる。

《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》

《希望と勝利の伝説》

《ボル白》とその専用サポート呪文。 《伝説》は1回だけマナ置きされたのを目撃した。撃たれたことはない。 この2枚セットで《ボル白》が多少使いやすくなるのは間違いない。しかし、少なくとも紙では《ボル白》復権には至らなかった。

《伝説》はプレ収録にあたってアッパーされたと思いきや、その内容はなんとソロプレイ限定の効果。 しかもTwitterを観測する限り、ソロプレイ筆頭の試練の塔ですらロクに使われていない。 Sec枠までもらったのに、これでいいのか《ボル白》。

オリカ《気高き怒り・チャージャー》のおかげでちょびっとマシになったものの、特定の2枚を手札に揃えないといけないのはやはり使いづらい。 そして、条件が厳しい割にはコスパも微妙。 たまたま目撃した「《ボル白》しか出せない多色の《エナジー・ホール》」という解釈は腑に落ちた。

現環境で《伝説》《ボル白》を決めても、以下のような展開で"解らされる"。

  • マナレンジの近い《吸い込む》で簡単に処理される。
  • 色々から出てくる《勝利プリン》のストップで止められる。
  • 複数体立てて殴っても《クルメル》でブロック&バウンスされる。
  • せっかく《伝説》でドローしても《N》でサラッと流される。

一応5マナでパワー7000が出てくるのは偉いが、目立って褒めていいところはそのくらい。 しかも《伝説》がなければ、所詮《ボル白》はデュエプレ1-2弾環境のカードパワーしかない。

決まっても強くない、決まらないと雑魚。誰も使わない理由が改めてよくわかった。 ソロプレイ限定と言わず、対人戦でもSA&アンブロッカブルがついていていいと思う。

あまりにも可哀想なので、ボクがマスターランクに連れて行ってやることにした。

《気高き怒り・チャージャー》

「レジェンドフレア・チャージャー」と読む。以降は《ケチャ》と書く。

初手に《伝説》とセットで引けると嬉しい。 赤マナが足りないときは、《ボル白》チャージ→《ケチャ》で《ボル白》トップもできる。 また、7マナあれば《ケチャ》《伝説》できる。

《伝説》《ボル白》の補助だけでなく、マナが伸びてきた頃に《ボル黒》をトップ固定できるのが地味に便利。 次のドローを確定させるだけでなく、《ボンチャ》や《エマタイ》を続けて使えば即座に墓地に送ることもできる。

視点を変えると、《伝説》《ボル白》と《ボル黒》を同じデッキに組み込むことに価値を与えてくれるカードである。

《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》

なかなかやる人。8マナ払って出してもまあまあ強い。 確定除去を撃つカードがほとんど無い現環境において、堅実な使いやすさを誇る。 《デス・ゲート》と違って、寝ている《永遠リュウ》や《悠久》もちゃんと破壊できる。 これを《リターンズ》で吊ってくるのが生命線。

適正枚数は3.5枚だと思っている。 《ケチャ》でサーチが利くのと、クローシスカラーで8マナは重たいというのが3枚にしたい理由。 一方、殴ってくる相手に対してトリガー《リターンズ》のために早く墓地に送りたいこと、さらに終盤までデッキに残っていてほしいというのが、4枚にしたい理由。

《ボルメテウス・リターンズ》

デュエプレオリカ。《デーモン・ハンド》を撃ちながらSA8000W焼却は流石に強い。 実は《ボルメテウス》全員にSAを与えるので、11マナ溜めて《伝説》《リターンズ》すると4点焼却できる。 《ボル黒》を落とせていない場合、《リターンズ》で《ボル白》を吊って攻めに行くこともある。 ここは《ボル白》を積んでいるメリット。

ADなら《ロスチャ》《サファイア》できるのでもっと楽しいと思う。でも今回はNDで戦えることを証明しなければならない。

ほかのカード

《シンカイタイフーン》

記事書くまで3積みだと思ってた。ごめんよ。

《N》前に手札を吐くため、2マナクリーチャーを採用。 単体のカードパワーは高くないので、投入をかなり渋っていた。 基本的に先攻のときは出さない。

《アツト》は多色が増えすぎるのでボツである。 出すことができればトドメを刺せる《アツト》のほうが偉いのは間違いないが、 ここでは《リターンズ》《ボル黒》に加え、《伝説》まで4枚積まなければならないことをよく考えたい。

一方、《シンカイタイフーン》の性能自体も悪くはない。 それすなわち、シンプルにブロッカーであるということ。

プレでは白以外のブロッカーの質が顕著に低い。 そのため、クローシスカラーはコントロールでありながら防御面に大きな不安を抱えている。 そんな中、2コストの行動かつディスカードという、このデッキに欲しい要素をぴったり持っている《シンカイタイフーン》を合理的に採用できるのはラッキーである。

【赤白速攻】相手に抵抗できるようになる点。 トリガー《デス・ゲート》で出しやすいチャンプブロッカーである点。 《ボル白》が殴り返しを食らいそうなときにチャンプできる点。 どれもちょこっとずつ便利だ。

一昔前のブロッカーは、《キル・ホール》《GENJI》《シューティング》でサクッと焼かれる定めだった。 しかし、昨今は【ルドルフ天門】がこういったブロッカー破壊程度で崩せない壁を築き上げている。 環境は【天門】をさらに上からぶち抜くランプ思想に染まっているため、ブロッカー破壊を備えたビートダウンはほとんど無い。 火力除去としては《リュウホ》《生姜》があるが、《シンカイタイフーン》程度にそれらを当ててくるプレイヤーもいない。 結果、今の《シンカイタイフーン》は結構場持ちが良い。 生き残り続けるといつか邪魔になる。それがブロッカー。

《超次元エナジー・ホール》

《時空の尖塔ルナ・アレグル》

非ボルメテウスのサブプラン。 3マナチャージャーを8枚積んでいるので、そこからつながる5マナ圏の強い動きを《伝説》以外にも確保したかった。

《アレグル》はディスカードを活かせる上に覚醒も狙いやすいナイスカード。 《アレグル》で《ボル黒》を捨てて次ターン《リターンズ》を撃つ流れは美しい。 覚醒を狙うのは終盤だが、稀にハンデスを連打してきた【ルドルフ天門】相手に早期覚醒してイージーウィンできる。

《ボル白》に《吸い込む》を切らせることができれば、リソースを失わずに《アレグル》や《勝利リュウセイ》を通しやすくなる。

候補カード

考えた末に入らなかった人たち。

《超次元エクストラ・ホール》

《シンカイヤヌス》を出す用。 8マナで《エクホ》《伝説》で2焼却+1打点をすぐに作れる。 《N》前に手札を吐く意識で2枚くらい積んでみたい。

デッキ回復をどっちにも撃ちたくないシーンがよくある。 こちら《ボル黒》準備済み、相手の対象カード《リュウセイ・ホール》x2のときなど。

《希望の親衛隊ファンク》

【4cメンチ】および【アナザビミラ】メタ。 《クルメル》を溶かせるのが強そうに見えるが、ブースト&バウンスされるだけなので厳しい。

《陰謀と計略の手》

《執拗なる鎧亜の牢獄》

サイキックメタ。多色が増えすぎるのでボツにした。

もし《牢獄》の焼却が決まれば、1+2+2で綺麗に焼却できる。 だがそんな現象はめったに起きない。

待ち伏せオニゾウ》

《ボル白》《ボル黒》でもマイナスできる。 速攻メタとして積んでいたが、その役割は《シンカイタイフーン》で良さそう。

《虚構の影バトウ・ショルダー》

シールドから呪文を焼却すれば相手の呪文詠唱コストが増える。 しっかりボルメテウスギミックを入れたらスペースはなくなった。

《偶発と弾幕の要塞》

《ボル黒》を確定で落として《リターンズ》で吊る。 これを入れるなら《ボル白》《伝説》は抜いたほうがいい。

《特攻人形ジェニー》

《シンカイタイフーン》同様、2ターン目の動きの候補。 《エナライ》《おつかい》の類が無いのでやめた。

《超次元ミカド・ホール》

ビート環境なら入れてた。刺さる相手がいない。

対面所感

無理対面は以下の3つ。勝ちリプレイが1本もなかった。

  • 呪文を封じてくる【青黒リバイバー】
  • 墓地メタがないどころか墓地利用を逆手に取られる【MRC】
  • 《クルメル》《N》がキツい【アナザビミラ】

【4cメンチ】【シータディメンジョン】も微不利。 雑なブーストからの《N》がキツすぎる。墓地までリセットされてしまう。 早めに《ボル白》が動いて《ババン》を出させる暇を与えない展開が理想ではあるが、そのためにはお相手に事故ってもらう必要あり。 《N》を出された次のターンに8マナあれば、《エマタイ》からの《リターンズ》ができるのでまだ戦える。

【赤白速攻】【赤緑ハンター】は微不利~五分。 《シンカイタイフーン》から入って、トリガー《リターンズ》《ボル黒》ができればなんとか。

【ターボゼニス】は五分。 《ヨサコイ》などの軽減を出してくるタイプは確実に有利。 《エレガンス》には《リターンズ》《ボル黒》を当てて殴っていけると良い。 ここは確定除去が豊富なこのデッキの利点である。 逆に《フィーバー》で普通にブーストされるほうがキツい。

【ルドルフ天門】は微有利。 ただし、無計画に《ボル白》を出すと《エルドラ》《ルドルフ》のカモになる。 最速《伝説》ができるなら早めにシールドを削ってもいいが、もたついたら何も出さない方がいい。 その場合、相手が《ガガアルカ》から立ててくる可能性もあるので、手から《ボル黒》を出す準備もしておく。 相手に先に《エルドラ》《ルドルフ》を出させ、《デス・ゲート》で《エルドラ》破壊→《ボル黒》で《ルドルフ》破壊 とできるとグッド。

試した構築

初期案

違うのは《エクホ》《ファンク》が入っている点。 《ファンク》程度で【4cメンチ】に勝てたら苦労しない。

GENJI型

方向性を変えるため、3マナチャージャーを《ボンチャ》から《XXチャ》に変更。 赤青ベースにすることでちょっとだけ安定感が上がった。 【ルドルフ天門】および《クルメル》がウザすぎたので、《GENJI》が入るのも好都合だった。

結局方向性がよく分からずボツ。《GENJI》自体の通りはいいような気がした。

グレンニャー型

《N》にブチギレて作った。2マナクリーチャーでつつこうとしている。 冷静に《ボル白》である意味が無い。

ハンマープライス》から《ケチャ》に繋ぐと、せっかくトップに固定した《ボル白》がボトムへ流れていく。 GJに勝つためにそれを故意にやったら、相手トップから《永遠リュウ》がめくれてGJにも負けて虚無顔になった。

ラッカ型

《サプホ》《ヤヌス》で《伝説》《ボル白》の準備ができる。 デッキにならなかった。

《伝説》のタイミングを逃した場合、中盤以降は《ボル黒》を中心に立ち回ることになるのだが、 ラッカ型ではそれができないので厳しい。

黒シータ型

やはり《N》にブチギレて作成。 プライドを捨てた《リュウセイ・ホール》基盤である。 2コスブーストを積むことによって、《N》前に手札を吐けるようにしている。

多分【シータディメンジョン】でいい。 あちらは裏《ドラヴィタ》で呪文を封殺して殴れるので、実質トリガーケアが可能。 ボルメテウスギミックをこの基盤で使う意味が無いと感じた。 結果、

《リターンズ》が入っていないので、倒された《ボル黒》が蘇らないのもいただけない。

おわりに

なぜか《シンカイタイフーン》の記述が充実している。こんなに《シンカイタイフーン》について語ってるプレイヤー、他にいないのでは。

18弾は微妙なテーマが多かった。 「ドラゴン・ゾンビ」「ガチンコ・ジャッジ」「ライオネル」なども救いの手を差し伸べるべき対象である。