ミケガモのブログ

ボル白コントロール / 赤緑ドラゴンwithバイラス【デュエプレ】【DMPP-07A】

今回は旧時代のフィニッシャー2体。

使いやすいカードは素直に組むに限る。

ボルメテウスコントロール

この前はグールジェネレイドのデッキありがとうございました。 めっちゃ使ってます。楽しいです!

今回はボルメテウス・ホワイトドラゴンについて、です。 現状サファイアという上位互換やデスフェニなどなどが台頭していてお株を奪われている状況ですが、SSRを引けたこともあってどうにか使ってみたいんです。でもカチュアで使うならサファイアでいいしとなって困っています。 ミケガモさんの案を見せて欲しいです。欲をいえばグールジェネレイドと組めれば…(笑) ぜひご一考ください。

https://odaibako.net/detail/request/52826b61-2591-4665-b6c7-b51e7f7d4b97

mikegamo.hatenablog.com

↑ 前回の記事。

デッキレシピ

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  • コンセプト:C
  • 完成度:B+
  • デッキパワー:S-
  • 思い入れ:B

レシピ自体は改めて語ることもない。

解説

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《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》。 7マナ7000のドラゴン。シールド焼却能力の元祖である。 1弾の【デイガボルコン】、2弾の【クローシスボルコン】では凶悪なフィニッシャーとして君臨した。 その絶望感で、数多のプレイヤーを引退へ導いたとかなんとか。

環境が進んだ今では、その役割を転生版の《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》にバトンタッチしている。 コントロールデッキでは、多くの場面において《ボル白》よりも《サファイア》の方が使いやすいからだ。

まず、コントロールというアーキタイプは、 「妨害を続け、優勢を揺るがぬものとしてから最後に攻撃する」というのがコンセプトである。 デュエルが長引きがちなので、コストが《ボル白》よりも3重くなってもさほど問題ない。

次に、《サファイア》は出るのこそ遅いが、決着自体はスピーディーだ。 シールドを全焼却するまでにかかるターンは、《ボル白》が4ターン、一方の《サファイア》はわずか2ターン。 相手に抵抗の時間を与えず、迅速にゲームを終わらせることが出来る。

さらに、《サファイア》は相手クリーチャーへの殴り返し役としても機能する。 相手の攻撃を抑えながらフィニッシャーを出す、という理想的な動きができるわけだ。

しかし、だからといって、《ボル白》が《サファイア》の下位互換という訳ではない。

《ボル白》には、コストが軽いという利点がある。 例えば、速攻相手に瀕死の状態まで追い込まれ、場のクリーチャーを休まず除去し続けなければならないとき。 《サファイア》を出すターンが無かったとしても、 《ボル白》なら10マナ溜めて《ファントム・バイツ》と同時に2枚プレイできるかもしれない。

コストの話をするなら、 同じく7マナの《インフェルノ・ゲート》で《サファイア》を吊ればいいのでは?と思われるかもしれない。 だが、その《ゲート》は《ロスト・チャージャー》とのセット採用が必須。 両方合わせて7~8枚のデッキスペースを割くと、除去コントロールとしてのデッキ性能は落ちるだろう。

これらを踏まえると、除去カードの割合を極限まで高めた構築にした上で、 《サファイア》と2-2などで棲み分けて積んでやると良いと思う。

追加リクエス

では追加のリクエスト、《ボル白》を《黒神グールジェネレイド》と組み合わせるのは……。

力量不足で申し訳ないのだが、私が自分で満足できるレシピは作れなかった。

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《ボル白》は、シールド焼却という質の高い打点を作るカード。 一方、《グール》は雑に打点を確保するカード。 2枚のコンセプトは正反対である。

結局普通のアタッカーで殴るのなら、《ボルメテウス》系のカードをデッキに入れる意味は無い。 《ボルメテウス》でシールドを焼くつもりがあるなら、 余計な打点など作らず、可能な限り《ボルメテウス》だけでシールドを削る覚悟をすべきだ。 《ボルメテウス》は孤高のカードなのである。 《グール》を入れている枠があったら、相手の除去札を刈り取るハンデスか、 やられた《ボルメテウス》を墓地回収するカードを入れたい。

さらに、赤と黒の2色を使うことになると、どうしても《神滅竜騎ガルザーク》がデッキに入ってくる。 《ガルザーク》は《グールジェネレイド》との相性が抜群。 打点の数で押すという点でも、《ガルザーク》と《グールジェネレイド》は方向性が同じだ。 この2枚だけでもパンチ力は十分にあるため、あえて《ボル白》を入れる必要は無い。

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実際にデッキを作ろうとするとどうなるか。

1つ目に浮かぶのが、《ロスチャ》で《ボル白》と《グール》の2体が落ちうるようにするというもの。 前回の《グール》と同じようなコンセプトだ。 《サファイア》入りだと《グール》が落ちえないので、そこを差別化点とする構築である。

だが、この場合、《ボル白》が落ちた時の損失が大きすぎる。 落とした《ボル白》を回収してさらに召喚、と3ターン掛けるほどの余裕はない。 そのくらいなら《サファイア》を1枚だけ積んで《ゲート》の先を確保し、 2発目以降の《ロスチャ》で確実に《グール》が落ちる構築にした方が良いように思う。 《サファイア》なら、《サファイア》で3枚焼却→《グール》で残りの2枚を割るで綺麗に5枚ブレイクできるので、 相性問題もまだマシだ。

ちなみに、なんで前回は2択を許容したのか?というと

  • 《ダーク・ジオス》はG・0できればテンポが良い。
  • ゲーム展開によっては出さなくてもいいカードである。

という理由である。

2つ目に思いついたのが、《ボル白》《グール》両方共が恩恵を受けられる《トット・ピピッチ》を軸にしたドラゴンデッキ。 だが、連ドラっぽくすると能動的に《グール》を墓地に送るカードを積むスペースがなくなる。 一方、グッドスタッフっぽくするとやはり《ガルザーク》で良くなってしまって、《ピピッチ》も要らなくなる。 ここでもやはり、《ボル白》を1アタッカーとして起用することの難しさがネックになる。

以上、私の構築理論だと《ボル白》と《グール》は共存できない理由を説明した。 ただ、どちらも高いスペックを持つカードではある。 理詰めで構築すると両立は厳しいが、2つを強引に積み込んでも罰は当たらない。 戦地でロマンを求める勇気があるなら、↓のように、一般的な【ガルザーク】に《ボル白》を1~2枚挿して使うのはいかがか。

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赤緑ドラゴンwithバイラス

初投稿です。 いつも参考にさせて頂いております。 無理を承知でバイラステンペストのデッキを組んでみてくれないでしょうか。

https://odaibako.net/detail/request/c6631087-64c1-44af-8abb-63ed488bcaf9

デッキレシピ

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  • コンセプト:B
  • 完成度:S
  • デッキパワー:A
  • 思い入れ:B

しっかり考えた上でのド直球な構築。

解説

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全オリカの中で最も美しいイラスト。

《超神龍バイラス・テンペスト

8-12000, T・ブレイカー。 出したときおよび攻撃するとき、相手のクリーチャー1体をランダムに選んでマナに送る。

インフレが進んだ今でも、出たターンに2体盤面を減らせるのは素直に強い。 破壊でなくマナ送りなのも、《ガルザーク》下で闇ドラゴンを破壊せずに済んだり、 《アクア・リバイバー》のようなカードを処理できたりするという点でメリットがある。

旧世代のスペックとはいえ、サイズや能力で役割の被るカードは無い。 「無理を承知で」というほど使えないカードではないと思う。

ただし、ひねりのある能力ではないので、このカードの特色を前面に押し出した構築を作るのは難しい。 そのため、《バイラス》が活躍できるデッキというのはどういう路線か?という視点で考えていくべきだろう。

強力であると述べたマナ送り能力だが、「シールドをブレイクしながら相手のマナを増やす」という行為はかなり危険である。能力を使った後は、相手に増えたマナを活用される前にとどめを刺したい。 また、対象はランダムに選ばれるため、クリーチャーに攻撃すると 「攻撃対象に選んでいたクリーチャーがマナに送られてしまった」というマヌケな自体にもなり得る。

このことから《バイラス》は、ビートダウン中に出してそのまま押し切るためのカードとして使うのが適切である。

ちなみに、2弾環境では知る人ぞ知る【ネクラ二角】のフィニッシャーとして起用されたことがある。 場数を減らす《緑神龍ジオブリード》、当時はブロッカーとしても優秀だった《黒神ゾルヴェール》などから進化していた。 どちらかというとビート向きな《バイラス》がこのような使われ方をしていたのは、 当時はT・ブレイカーを持つカードが貴重だったこと、パワー12000がほぼ敵なしだったこと、 環境が遅かったことなどが理由である。

今では、相対的に《バイラス》や種ドラゴンのグッドスタッフ性は低くなっている。 その分、ドラゴンのサポートカードが大量に増えているので、ドラゴンで固めたほうが強いデッキが組める。

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【ネクラ二角】のサンプルレシピ。

単体の能力を一通り見たところで、毎回恒例の差別化考察タイムだ。 一番のライバルは、コストが同じ進化ドラゴンの《超竜ヴァルキリアス》。 《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》をタダ出しできるので、単純な攻撃性能はあちらの方が高い。 また、軽量ドラゴンが多くなってきた場合は、《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》も意識したい。

《ヴァルキリアス》との差別化点は、バトルゾーンへの干渉力。 《バイラス》はブロッカーを退けながら殴ることが出来る。 《バイラス》以外にもアタッカーを用意して、手数で一気に押し切れるようにしよう。 また、《ヴァルキリアス》を使う場合、探索を安定させるために投入するドラゴンの種類数を抑えることになる。 こちらはそんなつまらないことは気にせず、好きなようにドラゴンを積める。

《アポロヌス》との差別化点は、特定パーツへの依存度が低いこと。 《アポロヌス》は、《コッコ・ルピア》が生き残るのを前提に、4~5マナのドラゴンを大量展開するという動きを取るしかない。 ならばそれに囚われない立ち回りをしたい!ということで、今回活用したいのが《龍の呼び声》。 マナ自体を伸ばすことで、《ルピア》に依存しない安定した立ち回りを可能にする。 こちらは進化元を展開する必要が無いので、少し重いが強力な《フレイムバーン・ドラゴン》なども入れておくと良い。

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さらに、《ヴァルキリアス》《アポロヌス》に共通するのが、 フィニッシャーとするカードだけでシールドをブレイクしたいということ。 《サファイア》や《アポロヌス》で攻撃するなら、それらを出す前は攻撃を控えたいはずだ。 これを逆手に取ると、中盤からシールドを割り始めることにもメリットがある、 例えばアタックトリガー持ちのカードを使うような構成にすれば、これらと差別化したデッキが組めるわけだ。

ドラゴンに強力なアタックトリガー持ちのカードはいるか。

もちろんいる。《無双竜機ドルザーク》だ。 自分のドラゴンに、アタックトリガーで5000以下のクリーチャーをマナ送りにする能力を付与する。 昔ながらのビートダウンドラゴンが組まれなくなってからというもの、コイツも環境から離れて久しい。 しかし、5000以下を軽々と場からどかせるのは間違いなく強力である。

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《バイラス》だけでは除去が追い付かないほど展開してくる相手には、《ドルザーク》も併用して場を掃除する。 《ドルザーク》に除去されまいと思って出てきた大型クリーチャーは、《バイラス》で狩る。 小型を除去するのが得意な《ドルザーク》と、サイズに関係なく場数を減らす《バイラス》は、相性補完関係にある。

ということで、《ドルザーク》入りのスタンダードなドラゴンデッキに《バイラス》を突っ込んだデッキが完成した。

回した感触は良好。 基本的に《ドルザーク》と《ガルベリアス・ドラゴン》の押しが強いので、それだけで勝ててしまうデュエルが多い。 《バイラス》は、除去トリガーを踏んでも《バイラス》に除去が向かない状態(=何もしなければ殴り切り)を作った上で出したい。

息切れ待ったなしだった赤緑ドラゴンも、 《翔竜提督ザークピッチ》を手に入れてドローソースを確保できるようになった。

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話がややこしくなるので差別化の所では触れなかったが、 実は《バイラス》に一番近い役割を持つのは《超神龍アルグロス・クリューソス》だったりする。 《バイラス》と同じく、場の2体を破壊せずに処理できるからだ。 今回は赤緑で組んだので問題にならないが、光を入れる場合は一応注意。 差別化点は、色、パワーとブレイク数、メテオバーンの回数制限など。 まあ、あっちもカードパワーが控えめなので大丈夫だと思う。

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