デッキレシピ
- コンセプト:B
- 完成度:C
- デッキパワー:C
- 思い入れ:B
これをデッキと呼んでいいのだろうか。
お題
ラスト・アヴァタールを使った、「これぞカウンターデッキ!」とか「時が止まっている!」と言いたくなるようなデッキを作ってください!
https://odaibako.net/detail/request/b4ab628d-4920-4cc4-a40f-408ae606e437
自発的に作ろうと思ったものの、構想段階で断念したことのある《海王龍聖ラスト・アヴァタール》。 今回はお題と本格的にチャレンジしてみたのだが、とうとう納得のいくものが作れなかった。 一番マシなものを↑に載せておくが、正直自信は無い。
《海王龍聖ラスト・アヴァタール》
基本スペック
DMPP-08登場。白青7-7000、W・ブレイカー。 自分の最後のシールドがブレイクされるとき、効果が一度だけ発動。 3枚ドローし、その後、そのターンに相手のクリーチャーは自分(プレイヤー)を攻撃できなくなる。 要するに、シールドが残っている状態からの即死を防いでくれる能力である。
ドローするタイミングはシールドブレイクの前。 例えば最後のシールドから《ヘブンズ・ゲート》が出てきた場合、引いたブロッカーを場に出すことができる。
攻撃制限の効果は、そのときに攻撃処理中にあるクリーチャーには適用されない。 例えば、《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》のメテオバーンでシールドがブレイクされるとき、 その後に続く《アポロヌス》本体の攻撃は止められない。
評価
「相手の場に何体いたとしても、効果が発動すれば確実に1ターン稼げる」のは見どころがある。 うっかり出されるとちょっと面倒くさいクリーチャーであることは確かだ。
しかし、能動的に活用しようと思うと、使い勝手は非常に悪い。
まず、白・青というカラーリングは、元から防御が得意だ。 こんなカードを出さなくても、耐久する手段はいくらでもある。 コイツだから耐えられた!という状況を作るのは、結構難しい。
次に、ドロー効果もありがたみが小さい。 シールドを割られ切った状態では、大概手札を持て余している。 そこからさらにドローしたところで、そんなに手札を使い切れない。
防御の性能はどうかというと、コストが7で重すぎる。 しかもシールドを残した状態で出さなければならないので、 普通にしていては肝心のビートダウン相手に間に合わない。
仮に間に合ったとしても、除去されれば効果は無くなる。 《超竜騎神ボルガウルジャック》の攻撃時効果で焼かれた時は、ため息をつくしかなかった。 コイツが場を離れた後にも効果が継続される仕様にしてくれればよかったのに……。
もちろん、コントロール相手には十中八九役に立たない。 コイツ出す頃には、相手もこのカードを除去するのは容易である。 《デーモン・ハンド》で消された場合、テンポアドバンテージですら損をしている。
そして最悪なのが、何もなかった場合、ただのバニラクリーチャーにしかならないということ。 効果発動が完全に相手依存なので、そうなる確率は非常に高い。 7-7000で優秀なクリーチャーなど、他に腐るほどいる。
ライバルとの比較
他に常在型能力でゲーム敗北を防いでくれるクリーチャーは、 《五元の精霊プラチナム》《剛勇王機フルメタル・レモン》がいる。 《プラチナム》は条件達成が厳しすぎるが、G・ゼロという唯一無二の能力を持っている。 敗北回避できずとも、0コストのW・ブレイカーとして使えれば十分だ。 《レモン》はコストが軽い上、負けを複数回無効にできる可能性がある。 ナーフ後は気軽に使えるカードでこそなくなったが、いざというときの保険にはなるし、 3色の色確保という固有の役割もある。 何より《アガピトス》から出てこれるということで、未だにガチデッキに採用が続いている。
これらと比べると、《ラスト・アヴァタール》はかなり見劣りする。 扱いも難しいし、効果は完全に受動的。 ちょっと調べても、この2枚に比べてデッキにしている人が全然いなかった。
結論
見どころもなくはないカードなのだが、積極的に使っていけるかというとその答えは否である。強いデッキにしたいなら、運良く使えたらいいなという思想で、1~2枚忍ばせておくのが無難。
レシピ紹介・解説
回したレシピは大きく分けて3タイプ。 カジュアルマッチにて、合計で46回対戦した。
全体のうち、《アヴァタール》の効果が使えたデュエルはわずか2回(その試合は勝てた)。 活躍しそうだったが手札に来なくて負けたデュエルが2回、 出して足止めはできたが結局除去されて負けたデュエルが1回。 なかなか厳しいものがある。
【獄門アヴァタール】
今回掲載のレシピ。
《ラスト・アヴァタール》の能力が発動すれば、シールドは必ず0枚になる。 そのときには、《憎悪と怒りの獄門》が最大出力になっているという寸法である。
自分のシールドを削るカードを沢山入れて、 少しでも《アヴァタール》効果が発動しやすくなるように組んでいる。 《アヴァタール》が働かないと、ただ自分の命を削って自爆する人になる。
《獄門》カウンターを決めるときに重要なのが、《腐敗勇騎マルドゥクス》(別にスピードアタッカーなら何でもいい)。 9マナ溜めて《獄門》を撃ち、《スパーク》などのトリガーを撃たせてから、 《マルドゥクス》を出して確実にトドメを刺しに行く。
この辺りは、5弾環境で出てきた天才的な地雷デッキ、【獄門リーフ】の戦術を参考にしている。
マナを伸ばしておきたいので、《ブレイン・チャージャー》《コメット・チャージャー》を積んでいる。
戦績は13-11。 まだ改良の余地がある気はする。
【ブライゼアヴァタール】
↑の構築の派生版。 シールドを削るカードとして《黒神龍ブライゼナーガ》を起用。 《ブライゼ》後に薄くなりがちな防御を《アヴァタール》で補完するという目論見。
工夫したのは《荒野の猛進》《霊騎アウリエス》を入れて、 《アヴァタール》が間に合いやすくしたところくらい。
このデッキがマズいのは、トリガークリーチャーが多いのがバレると、相手が殴ってくれなくなること。 相手は盤面を溜めた上で、《アヴァタール》を除去する体制を整えてから万全の状態で殴ってくる。 こちらはまともなドローソースが入っていないので、長期戦になると基本不利。 トリガークリーチャーも手出しではカードパワーが低すぎる。
戦績5-12。 【トリガーブライゼ】というデッキ自体の厳しさに苦しめられた。
【白青入り連ドラ/天門ドラゴン】
多分これが一番強いと思います。 《アヴァタール》の唯一性、白と青の両方を持つドラゴンという点を買った構築。
戦績は2つ合わせて6-1。 大体《龍仙ロマネスク》《無双竜機ボルグレス・バーズ》のコンボで勝ってる。 当然と言っていいと思うが、《アヴァタール》の効果は一度も使っていない。
対戦動画
おわりに
このカード難しすぎる。 しばらく見たくもない。