はじめに
この記事では、デュエプレのプレイヤーに初期配布される「ベーシックデッキ」の改造案を考察する。 想定は、「ベーシックデッキに慣れてきたので、資産を使わずにちょっと改造してみたい」という人。 基本的に、ベーシックカード(とストーリー進行で貰えるプライズカード)をベースにしてデッキを組んでいる。
一応本気で構築しているが、ここで紹介するレシピは一線級のメタデッキと対等に戦うにはデッキパワーが足りない。 しかも新しい弾が出るたびに、環境最先端との差は広がる一方である。 ある程度は割り切って、カジュアルマッチやフレンド戦、ストーリーモードを楽しむものと思って使ってほしい。
ベーシックデッキそのものの評価は、前に書いた↓の記事を参照。併せて読んでもらいたい。
→ 次:【第1弾】 mikegamo.hatenablog.com
水文明の重要性
今回紹介するデッキには、6つ中5つに水文明が入っている。 理由は単純で、手札補充が重要だからである。
デュエル・マスターズは、相手を攻撃すると相手の手札が増えるという特異なゲーム性を持つ。 攻撃するほどに相手も防戦しやすくなっていくので(シールド・トリガーを使われれば尚更である)、無策ではダイレクトアタックを決める前に息切れしてしまう。 よって、積極的に手札補充をして攻め手を絶やさないようにしなければならない。 そこで、ドローカードを多く擁する水文明のお世話になるというわけだ。
水文明に頼らずに手札補充する手段は多くない。一応存在はするのだが、《雷鳴の守護者ミスト・リエス》《二角の超人》《凶星王ダーク・ヒドラ》など、高レアリティカードが多い。
また、ドラゴンのように手札補充をほとんどしないデッキもあることにはある。だが、そういうデッキは《神滅竜騎ガルザーク》のような1枚当たりのカードパワーの高さによって成立している。無論、ベーシックカードにはそんなパワーカードは存在しない。地道な手札補充が重要なのである。
それでは、実際に改造案を見ていこう。
光ベーシック+
ガーディアンとイニシエートの混成デッキ。 ともにDMPP-02・03のメタゲームで存在感を示していた優良種族である。
1~2マナは《蒼天の守護者ラ・ウラ・ギガ》《鎮圧の使徒サリエス》らのブロッカーで防御。 3~4マナ圏は《アクア・ハルカス》《磁力の使徒マグリス》で場にクリーチャーを展開。 6マナ溜まったら、《守護聖天ラディア・バーレ》に進化してフィニッシュする。 ゲーム展開が安定しているため、初心者にも扱いやすいはずだ。
構築はベーシックカードのみ。手札補充用に水文明を混ぜた。
3000以下破壊の《炎槍と水剣の裁》、4000以下破壊の《サウザンド・スピア》に弱い構築だが、ベーシック縛りでそんなことも言っていられないだろう。
光ベーシック++
少し資産が集まってきた人向けの構築。 1積みのカードが多いのは、候補カードを多く挙げるためである。 コンセプトは↓に近い。
汎用性の高い光・水文明のSRカードとして、《アクアン》《雷鳴の守護者ミスト・リエス》《光器ペトローバ》を1枚ずつ入れてある。いずれも強力なカードなので、気に入ったら生成して複数枚持っておくと良い。
もし持っているなら、このレシピのように
- 《守護聖天グレナ・ビューレ》
- 《守護聖天ラルバ・ギア》
- 《聖天使クラウゼ・バルキューラ》
- 《聖天使グライス・メジキューラ》
- 《クリスタル・ランサー》
といった進化クリーチャーを入れてみると良いだろう。 ただし、これらはどんなデッキにも入るカードではない。 生成するのは、資産に余裕ができて組みたいデッキが定まってから検討するのでも遅くない。
進化クリーチャーの数が足りない場合、《エナジー・ライト》《ペコタン》《フォーチュン・ボール》などで手札補充を増強するのも良い。
火ベーシック+
見ての通りの速攻。2マナ・3マナから小型クリーチャーを展開して、どんどん攻撃しよう。 ブロッカーを出されたら、《スパイラル・スライダー》でバウンスするか、《機神装甲ヴァルディオス》で力押しする。
構築はベーシックカードのみ。元から完成度が高めの火ベーシックのうち、比較的使いやすいカードだけ残して、空いた枠に水文明を入れた。水文明を採用したのは、手札を減らさずに場を展開できる《アクア・ハルカス》、邪魔なクリーチャーを退ける《スパイラル・スライダー》を使うためである。
たとえ相手がパワーインフレした環境デッキであっても、こちらが速攻ならワンチャンス取れる可能性がる。
現状、ヒューマノイド速攻をここから強化できるパーツは、《一撃勇者ホノオ》《機神装甲ヴァルボーグ》《無頼勇騎ゴンタ》程度である。伸びしろがそこまで大きくないのは残念だが、逆に言えばヒューマノイドデッキとしては元から完成形に近いということである。
火ベーシック++
少し資産が集まってきた人向けの構築。いわゆる赤緑速攻である。
ベーシックカードが10枚しか残っていないが、高レアリティカードが少ないので組みやすいはずだ。 枚数が足りない場合、代わりに適当に1~3マナのクリーチャーを突っ込めばOK。
速攻デッキは安く組めるので、手っ取り早く勝ちたいならオススメできるデッキである。 ただし、ほとんどのパーツは速攻専用。 数枚作るならまだいいが、沢山生成するくらいならもっと汎用性の高いカードを作るほうが良いと思う。
自然ベーシック+
《大昆虫ガイアマンティス》をアタッカーに据えたデッキ。 高パワー&ブロックされない効果のおかげで、フィニッシュ力はかなり高い。 《フェアリー・ライフ》《青銅の鎧》でマナを増やし、少しでも早く《ガイアマンティス》を召喚したい。 手札消費が激しいので、やはり水文明のドローは必要だろう。
ベーシック以外のカードは、《スナイプ・モスキート》4枚、《霊鳥と水晶の庭園》4枚。 前者は軽量の進化元、後者はバウンス兼手札補充として是非欲しかったために採用した。いずれも持っておいて損の無いカードである。 足りなければ、前者は《アンビション・ビー》やベーシックデッキのギガント・インセクト、後者は《スパイラル・スライダー》や《エナジー・ライト》で代用可能。
ギガント・インセクトも、デッキとしては伸びしろが少なめ。 私のように《大昆虫ジェネラルマンティス》にのめり込みでもしない限り、あえて生成することもないだろう。
闇ベーシック+
精一杯組んだコントロールデッキ。 闇の手札破壊カードと除去カードで妨害し続けよう。 フィニッシャーは苦肉の策で《クリスタル・ジャベリン》。
コントロールデッキは、攻撃せずにカードアドバンテージを取ることに徹するデッキである。 一方、ベーシックカードには純粋にアドバンテージを取れるカードが少ない。 そのため、ベーシックカードを基盤にコントロールを組むのはいささか無謀と言える。 その無謀を通したのがこのデッキという次第だ。
ベーシック以外のカードは、《エナジー・ライト》3枚、《腐敗電脳アクアポインター》4枚。 どちらもカードアドバンテージを取るために採用した。 《アクアポインター》はレアなのでちょっと集めにくいが、無いとこのデッキはコントロールとして成り立たない。 間違いなく強力なカードなので、持っていないなら生成しても良いと思う。
ここまで紹介した他のデッキと違って、伸びしろは大いにある。 コントロールデッキの面白さに目覚めたら、青黒ボルバル、青黒バロム、クローシスボルコンなどのレシピを参考にして少しずつ改造してみよう。
おわりに
最後に念押しするが、これらのデッキで環境デッキと渡り合おうなどと思ってはいけない(一矢報いるくらいはできるかも)。この記事は、デッキを改造・強化する楽しさを体験するのに役立ててほしい。
これ以上の改造をしてみたいという方がいれば、ぜひ気軽にコメントしていただきたい。テーマデッキの作成相談なども歓迎である。