はじめに
本記事では、デュエプレ全プレイヤーに配布される「ベーシックデッキ」をレビューする。
改造案はこちら。
ベーシックデッキについて
- 構成カードは12種類。
- 4積みが8種類、2積みが4種類で計40枚。2積みのカードも最初から4枚所持している。
- プレイヤーレベルを5上げるごとに、ベーシックカード1種類のプレミア版が4枚貰える。どのレベルで何が貰えるかは固定。
個々のカード評価
- S:必須カード。4枚配布助かる。
- A:メタデッキにも入ってくる優良パーツ。
- B:割と使える。
- C:ワンチャンあり。
- D:ベーシックじゃなければ砕いてる。
光ベーシック
- メイン種族:ガーディアン
- 完成度:C
- カードパワー:C
最序盤を《鎮圧の使徒サリエス》でしのぎ、3~7マナにかけて光の良質なクリーチャーを出して殴るデッキ。 驚くべきことに、コスト5のカードが1枚もない。
相手のクリーチャーに干渉する方法がタップキルのみである。 特に、トリガー呪文として4積みされている《ソーラー・レイ》の貧弱さが際立つ。
この構築で、《守護聖天ラディア・バーレ》を差し置いて《浄化の精霊ウルス》が4積みされているのはかなり謎。と思ったら、他の文明のベーシックセットでも進化クリーチャーは2枚だけだった。《ラディア・バーレ》《光輪の精霊シャウナ》はストーリーモードではあまり除去されないと思う。問題は、そこまで手札をキープしたプレイングができるかどうか。
<カード評価>
S (該当なし)
B 《磁力の使徒マグリス》 《蒼天の守護者ラ・ウラ・ギガ》
C 《琥珀草》 《雲霧の守護者ク・ラウド》 《晴天の守護者レゾ・パコス》 《守護聖天ラディア・バーレ》 《浄化の精霊ウルス》
D 《光輪の精霊シャウナ》 《ムーンライト・フラッシュ》 《ソーラー・レイ》
水ベーシック
- メイン種族:リキッド・ピープル
- デッキ完成度:D
- カードパワー:B
青単速攻を大幅に弱体化させたような構築。
メイン種族が《アクア・ハルカス》《アクア・ガード》を擁するリキッド・ピープルであり、さらに比較的優良な呪文の《スパイラル・スライダー》《ネオ・ブレイン》が積まれているため、一見強そうに見えてしまうデッキ。しかし、使ってみるとクリーチャーの深刻なパワー不足に悩まされる。
デッキ内には、パワー1000のクリーチャーがなんと14体。 W・ブレイカーはたった4枚で、そのどちらも7コストである。 基本的にクリーチャーの殴り合いになるCP戦で、この圧倒的なパンチ力不足は致命的だ。 残念ながらベーシックデッキの中では最弱だろう。
《エナジー・ライト》は効果およびマナカーブが《アクア・ハルカス》と被っているために収録されなかったのだろうが、基本カードとして配布してくれても良かった。
<カード評価>
S 《アクア・ハルカス》
A 《スパイラル・スライダー》 《アクア・ガード》
B 《アクア・ビークル》 《ネオ・ブレイン》
C 《クリスタル・ジャベリン》 《ハンター・クラスター》 《ウォルタ》
D 《キング・オリオン》 《アクア・ナイト》 《アクア・シューター》 《キャンディ・ドロップ》
闇ベーシック
- メイン種族:パラサイト・ワーム
- デッキ完成度:B
- カードパワー:A
除去・ハンデス・スレイヤーと闇文明の特徴的なカードが揃っている。が、最終的には「クリーチャーのサイズでごり押し」という闇文明らしくない戦術を取るデッキである。《魔翼虫ジェノサイドワーム》はベーシックデッキ中の最大パワー11000を誇る。《混沌の獅子デスライガー》《暗黒の騎士ザガーン》もサイズが大きく、出して殴るだけで割と戦えてしまう。
ベーシックデッキとして見ると、全体的に個々のカードパワーが高め。 《デス・スモーク》《汽車男》を全プレイヤーに4枚配布するのはとても気前が良い。
デッキを掘り進めるカードが1枚も無いので、《卵胞虫ゼリー・ワーム》《汽車男》のハンデスでアドバンテージ差をつけていくしかない。
<カード評価>
S 《汽車男》 《デス・スモーク》
A 《ファントム・バイツ》
B 《卵胞虫ゼリー・ワーム》 《ブラッディ・イヤリング》
C 《魔翼虫ジェノサイド・ワーム》 《嘆きの影ベルベットフロー》 《臓裂虫テンタイク・ワーム》 《暴食虫グレゴリア・ワーム》
D 《混沌の獅子デスライガー》 《暗黒の騎士ザガーン》 《腐卵虫ハングワーム》
火ベーシック
- メイン種族:ヒューマノイド
- デッキ完成度:A
- カードパワー:D
割と完成度の高い赤単速攻。流石にベストの構築ではないものの、コスト2のカードが14枚入っているために速攻としての安定性は高い。《機神装甲ヴァルディオス》を4積みに変えるだけで相当戦えるデッキになる。悲しいが、《ボルシャック・ドラゴン》は基本的にマナ送りされてしまうだろう。
個々のカードに目を向けると…… ロクなカードが無い。クリーチャーは速攻向けのものばかり。火力呪文は弱くはないものの、《幻竜砲》は同じくベーシックセットの《ファントム・バイツ》の下位互換だし、《トルネード・フレーム》は1マナ上げれば《デーモン・ハンド》が使える。火文明らしく、グッドスタッフ性はとても低い。
闇ベーシックと同じく、デッキを掘り進めるカードが1枚も無い。 そればかりか、アドバンテージ差をつけるカードすら1枚も投入されていない。 カードゲームの醍醐味を体感するには程遠いデッキだ。
<カード評価>
S (該当なし)
A 《クック・ポロン》 《トルネード・フレーム》 《幻竜砲》
B 《機神装甲ヴァルディオス》 《喧嘩屋タイラー》 《不死身男爵ボーグ》
C 《双神兵カミカゼ》 《ボルシャック・ドラゴン》 《撃墜団長メッツァー》 《掃討兵バーニング・ヘル》 《炎獣兵マグナム・ブルース》 《爆炎野郎ジョー》
D (該当なし)
自然ベーシック
- メイン種族:ビーストフォーク、ギガント・インセクト
- デッキ完成度:B
- カードパワー:A+
とにかく召喚して殴れ!というデッキ。 ビーストフォークとギガント・インセクトが混在していて気持ち悪い。
《大昆虫ガイアマンティス》は、ベーシックデッキの切り札の中では頭一つ抜けて強い。ただし、《スナイプ・モスキート》《アンビション・ビー》《ブルーレイザー・ビートル》といった優良ギガント・インセクトはパックから引く必要がある。
《フェアリー・ライフ》《青銅の鎧》を4枚配布してくれる運営は神様。これだけでカードパワーの評価はA+確定です。それでいて他のカードも悪くなく、扱いやすいデッキに仕上がっている。
実は、ベーシックセットの中で墓地のカードに触れるのは《トゲ刺しマンドラ》だけだったりする。
<カード評価>
S 《フェアリー・ライフ》 《青銅の鎧》
A 《マドウ・スクラム》
B 《炎のたてがみ》 《大昆虫ガイアマンティス》 《ウィップ・スコーピオン》
C 《銀の戦斧》 《咆哮するグレート・ホーン》 《デスブレード・ビートル》 《トゲ刺しマンドラ》 《ソード・バタフライ》
D 《フォレスト・ホーネット》