デッキレシピ
- コンセプト:C
- 完成度:A+
- デッキパワー:S
- 思い入れ:S
戦国編でデュエマ本格的デビューした自分が、過去の環境に戻って使ってみたかったナンバーワンのデッキ、イニシエート。 ランクマッチは基本的に速攻を回すことに決めていたのだが、イニシエートを使うなら今しかないと思ってこのデッキを握った。レシピは一応オリジナル。 まあ、みんな似たような構築だと思うけど…。
ハッキリ言っておくが、このデッキはランクマッチには向いていない。 時間はかかるし、プレイングは難しいし、《アクアン》で《アクアン》が落ちるストレスも尋常ではない。 それでも、《アクアン》による大量ドローと光クリーチャーによる盤面の制圧の強さを体験できたので満足である。
2020/6/8, マスターランク到達。トスは0回。昇格戦は2回目で突破。
弱点分析
このデッキはデュエプレの7体制限の影響をモロに受ける。 本家DMと違ってアタッカーとブロッカーを両方大量展開して1ターンで殴るというプレイングができないため、強さがだいぶ削がれている。 きちんと殴り切って勝つには、攻撃ターンを分散させなければならない。 しかし、今の環境は割ったシールドから《ボルバルザーク》を引かれただけで戦況が大きくひっくり返ってしまうし、 1枚ずつ割ると《エストール》《スカイソード》によるシールド回復を許すことになるので、ちまちま殴るのは非常にリスキーである。
そのため、このデッキの重要な勝ち筋は山札切れ(ライブラリアウト、LO)である。勝った試合のうち、体感3割がLO勝ちだ。 もちろん殴り切って勝つデュエルもあって、その場合には可能な限り山札を掘削するべきである。 LOが狙える環境デッキとしてDMPP-01のデイガボルコンがあるが、あちらは山札を削らないため、《ボル白》で殴り切れなくてもそのままLOで勝てていた。 一方、このデッキは《アクアン》で山札を削ることにこそ強みがあるので、殴り切るかLOを狙うかをきちんと見定めなければならない。
さらに殴るタイミングに限らず、受けが強いドロマーデッキの宿命としてプレイング難度がかなり高い。 手札を確保できる分、行動の選択肢が多くなること。 1枚だけで機能するパワーカードが無く、安定した選択肢が無いこと。 シンプルな除去コンと違って、盤面の展開と制圧を同時にこなさなければならないこと。
自分と相手のデッキを完璧に理解して正解の行動を取り続ければ、殴り切りにせよLOにせよ堅実な試合運びで勝てる。 しかし、それは裏を返せば構築の甘さやプレイングミスが大きく響くということである。 事実、自分も構築の欠陥やプレイングミスでたくさんのデュエルを落とした。 間違いなく強いデッキではあるのだが、ただでさえ1戦が長いのに、勝てるようになるまでも非常に時間がかかる。 (プレイングを熟知している、もしくは環境読みに長けた猛者ならばさらっと使いこなすのかもしれないが)
以上のことから、このデッキはランクマッチを効率よく攻略するのに適したデッキではない。 よほどイニシエートに愛着があるか、大会の練習と割り切るのでもない限り、別のデッキを使うのが賢い。
戦績
今回のランクマッチでは、相手のデッキタイプごとに勝敗を数えた。 デッキ対策と一緒に記録を載せておく。記録期間は2020/6/1 ~ 2020/6/8。
総合戦績 144勝121敗
- プラチナ5の星5からマスター入りすると21回勝ち越すはずだが、記録ミスのため勝ちが2回多くなっている。
- w=勝ち、l=負け。
- 途中で構築を変えているのであくまで参考程度に。
赤緑速攻 9勝13敗
ガン有利と行きたいところだが、鬼門。単純に《火炎流星弾》がキツい。 最終的に《ファントム・バイツ》採用のおかげでなんとか五分になったと思う。 戦術も何も、とにかく手札に来たブロッカーを出しまくるのみ。 一度制圧すれば大体相手からリタイアしてくれるので、攻撃に関しては何も心配いらない。
- スタンダード
- lllllwlwllwwllwwlwlw
ブリザード 21勝17敗
あまり有利だと思っていないが、一応勝ち越しているので有利らしい。 やはり《ファントム・バイツ》採用のおかげで勝率が大幅に上がった。 《テレポーテーション》や《スパイラル・スライダー》x2で2体バウンスされるので、防御カードは最低3枚場に出しておく。 赤緑に対してもそうだが、1枚たりともシールドを割らせないという強い意志で戦おう。
一応LOも勝ち筋になるが、基本的にちゃんと殴って勝った方が良い。
今環境にいるのはほぼ青緑で、それは大きく分けてリーフ型とクワキリ型の2種類である。 リーフ型は余裕。全体的にパワーが低いので、ブロッカーを出しまくれば楽勝である。 一方、クワキリ型はかなり厳しい。《クワキリ》は大体、《ペトローバ》や《クラウゼ》でもどうしようもないサイズになっているし、トリガー増強の《エストール》も手札が増えてしまうのでマズい。運良く《クワキリ》のパワーが下がったら真っ先に処理すること。
ドラゴン 31勝34敗
体感微不利。 《ガルザーク》を出される前に生贄の《アクアン》を出せるかが勝負。 《ガルザーク》が2体並んだらこの世の終わりなので、1体出てきた時点で迅速に殺す。 《ゾルヴェール》で2~3回復活するので、除去カードを複数枚持っておかないとマズい。 《ガルザーク》を出される前提なら《ペトローバ》をあまり出したくないのだが、《ドルザーク》に対しては《ペトローバ》が必要になるのでめんどくさい。
最近積まれるようになった《バジュラ》もキツい。 こちらが7マナ溜まる前(=手打ち《デーモン・ハンド》が使えない)に出てきた場合、トリガー《デーモン・ハンド》か、《タージマル》+《ペトローバ》+《ファントム・バイツ》に賭けるしかない。
対ドラゴンに限り、《ペトローバ》の指定をイニシエート単にすること。《タージマル》《エストール》を選んでリキッド・ピープルのパワーを上げてしまうと、《アクアポインター》が《ガルザーク》の生贄になれなくなる。
序盤は《緑神龍アーク・デラセルナ》の危険を承知でハンデスを撃った方が良い。
- 3cドラゴン(11勝17敗)
- wlllwwlwwllllwlllllwllwlwwlw
- 4cドラゴン(18勝17敗)
- wlwwwwllllllwlwlwlllllwlwwwwwwwwlwl
- クローシスガルザーク(2勝0敗)
- ww
3cドラゴンは五分か微不利。ブーストが多めで《ガルザーク》がすぐに出てくるのが厳しい。 相手が弱いトップを引くまで耐えきるしかない。《アクアン》で山札を削りまくるので、LOは厳しい。
4cドラゴンは微有利。色事故で《ガルザーク》が遅れてくれたり、トップ《エマージェンシー・タイフーン》で1ターン無駄にしてくれたりするおかげで割と勝てる。また、《エマージェンシー・タイフーン》で勝手に山札を消費してくれるので、十分LOが狙える。
イニシエート 13勝12敗
序盤はドロー運、終盤はプレイング。 プレイングのお約束は次の通り。
- 完全に盤面を取ってから殴ること(《ブルー・メルキス》除く)。
- 《エストール》をプレイしてはいけない。
- 《ペトローバ》のために《ホーリー・スパーク》をキープしておく。
- 《ブルー・メルキス》のために《デーモン・ハンド》をキープしておく。
原則、先に《ペトローバ》+タップキルを決めたほうが勝つ。 が、《ブルー・メルキス》が止まらなかったりLOしたりするので最後まで分からない。 特に《ブルー・メルキス》は、環境で見かけるカードの中で唯一、素の《クラウゼ》が狩れないパワーを持つために厄介。
ミラーを意識するなら、《デモニック・バイス》搭載、《ブルー・メルキス》増量が良い。
- ドロマー(12勝9敗)
- wwwlwwllwwwwlllwlwlwl
- タッチボルバル
- wlll
- 緑入り4c
- l
- 赤入り4c
- w
まっとうなドロマー型には勝ち越せて嬉しい。 一方、タッチボルバルイニシエートとかいうナメた構築に負け越しているのが許せないのだが、 負けた3試合はどれもこっちだけ青が引けずに事故ったものである。俺は悪くねぇ。
ボルバル 52勝34敗
イニシエートはボルバルに勝てないと思っていたのだが、むしろ勝率が良くて驚いた。 相手はパワーラインが低いので、《ペトローバ》で盤面を固めるプレイングをすればOK。 その固めた状態をキープできるかどうかが勝敗を左右する。 型が多いので別々に解説。
- 白黒ボルバル(27勝14敗)
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- 青黒ボルバル(10勝8敗)
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- トリガーボルバル(6勝5敗)
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- 5cボルバル(4勝4敗)
- wlwllwwl
- リースボルバル
- lww
- タンザナイトボルバル
- wl
- ミラージュボルバル
- l
- リーフ除去ボルバル
- w
- 黒抜きボルバル
- w
白黒ボルバル
盤面制圧用に白が入ったボルバル。純粋な制圧能力ならこちらに分があるため、有利。とはいえ、《ロスト・ソウル》や《ホーリー・スパーク》をうまく使われると普通に負けうる。 最近はこちらへのメタとして《腐敗勇騎ガレック》が積まれ始めた。 対ドロマーを極めた相手だと、せいぜい微有利くらいにしかならないだろう。
《ピカリエ》《二角》をきっちり狩って、《スパーク》でこちらの《ペトローバ》がやられないようにしたい。 そのため、こいつらを素の状態で倒せる《クラウゼ》がとても大事。ぜひ6ターン目にプレイすべし。
勝ちパターンの6割がLO。残り山札20枚くらいからお互いのドロー数に注目しておくこと。
青黒ボルバル
《サウザンド・スピア》《ガルクライフ・ドラゴン》で場を一掃されるので微不利。 もともと青黒ボルバルは対コントロールに強い構築なので、白黒よりも勝率が悪いのは仕方ないだろう。 構成の似ている4色ドラゴンと判別しにくいところも地味に面倒である。
向こうはあまりクリーチャーを出してこないので、《クラウゼ》の盤面制圧も刺さりにくい。 ほどほどに展開したら、見切りをつけてさっさと殴るのが吉。
トリガーボルバル
意外と難しい相手。 場で優位を取ることは全然難しくないのだが、相手の山札消費が《エストール》くらいしかないためにLOを狙いにくい。 かと言って、パンチ力の足りないこのデッキで大量のトリガーを乗り越えてとどめを刺すのも険しい。 さらに相手も《ペトローバ》+《スパーク》を使ってくるので、山札消費を怖がってもたもたやっていると盤面を取られることもある。 対戦経験が十分でないため結論は出せないが、やはりしっかり固めてコツコツ殴るのが良いと思う。 《ブルー・メルキス》を増やせば確実に楽になる。
5cボルバル
《エリクシア》やめろ。
その他のデッキタイプ
勝敗数だけ掲載。
- 赤リーフ lwww
- 緑リーフ wlw
- 白リーフ w
- 青単 wl
- ラッカ準速攻 l
- シータビート lwww
- 白緑ビート lw
- トリーヴァメルキス w
- クローシスジャガルザー w
- リースバジュラ wl
- ドロマーバロム w
- 青黒バロム ll
- クローシスボルコン w
- 不戦勝・不戦敗 wllw
プレイング
初手は絶対にブロッカーをキープする。1体でも埋めると速攻に勝てなくなる。 埋めの優先度は、
各種トリガー>《エストール》>《アクアポインター》>《ゴースト・タッチ》=《クラウゼ》。
1t目のマナチャージが明らかに速攻なら、あとはひたすらブロッカーを出す。 《ボルバルザーク》か《デーモン・ハンド》なら、ブロッカーや《グライス》を切る。 《アクア・サーファー》の場合、ブリザードか4色ドラゴン/ボルバルかの区別がつかないので、2t目までブロッカーをキープ。
《アクアン》を問題なく引けているなら、必ず3t目までに1枚以上カードをプレイ(後攻ならできれば2枚プレイ)。
ゲーム序盤に《アクアン》を2枚引いたとき、自分は両方ともキープしていたが、1枚埋めてしまってもいいのかもしれない。特にその2枚以外に青を引けていないときは、ハンデスで青が切れるリスクを考えて埋めるべきだと思う。ただし《ガルザーク》相手には《アクアン》をたくさん出したいので、2キープの方が良いか。
中盤は、《ペトローバ》と《クラウゼ》のどちらを先にプレイするかが悩ましい。 相手の場に《ピカリエ》がいるときは、《スパーク》警戒で《クラウゼ》から。
このデッキは6マナあればすべてのカードが使えるので、5~6マナでチャージを止めておくべきシーンが多い。7マナで《アクアン》→《タージマル》、8マナで《サリエス》→《クラウゼ》が決まるので、溜めておいても損はないが。
ボルバル相手には、ブーストからの《ロスト・ソウル》を厳重に警戒。 相手が先攻かつブーストを2回入れてくると、こちらが《ロスト・ソウル》前にプレイできるのは5マナまで。 実戦でそこまでシビアな状況は一度も無かったが、プレイできるのが6マナまでになることはよくある。 《アクアン》→《ペトローバ》→イニシエート2体 が最良だと思われるが、確実な答えはわからない。
殴るタイミングは、
- 場に5体以上、かつそのうち《クラウゼ》が1体以上。できれば手札にもう1枚《クラウゼ》
- 相手の場が空っぽ
- 場が7体埋まった
- 《ブルー・メルキス》を出している
のどれかを満たすことが目安。 特にビート相手に殴るときには、「トリガーでアタッカーが除去されなければ勝つ(=ブロッカーをどかす余裕が無い)」という状態を作りたい。
もしLO勝ちが狙えそうなら、積極的に狙っていく。 既に山札枚数で勝っているときは、プレイングは難しくない。 一方、山札枚数が微妙に負けているときは判断が難しい。 うっかり《スカイソード》《二角》を出してくれればいいが、相手がLO狙いに気付いている場合はそうもいかない。 諦めて殴り切りを目指す場合、山札が2桁のうちにシールドを割り始めないと結局攻めきれずに死ぬ。
カード解説
《聖天使クラウゼ・バルキューラ》
大好き。進化クリーチャーであることとcipのタップ能力がよく噛み合っている。 7"500" のおかげで、《二角の超人》《無双竜機ドルザーク》をギリギリ一方的に殺せるのが今の環境にマッチしている。 Twitterで《クラウゼ》を積まないイニシエートを構築している人を見かけたが、正直言って邪道だと思う。 イニシエートを使うからには《クラウゼ》を積むべきだ。キーカードなので3枚。
《聖天使グライス・メジキューラ》
速攻キラーのように見えて、実際は《愛嬌妖精サエポヨ》や《レベリオン・クワキリ》に踏み潰されたり、《ボルカニック・アロー》や《スパイラル・スライダー》でどかされたりするので絶対安全というわけではない。 最初はあまり積みたくなかったが、赤緑・ブリザードのデッキパワーに対抗するために投入。 腐るときは腐るのと、1体出しておけば十分なので2枚。
デュエプレは場の7体制限があるため、アタッカーかつ実質ブロッカーという性質によって場を圧縮できるのはちょっと便利。 《ボルバルザーク》をプレイされたときにも2回攻撃を止められるのも頼もしい。
相手がアタックトリガーを使ってから攻撃を中止するという性質上、間違っても《超竜バジュラ》の前に出してはいけない。
《アクアン》
最強カード。引けないデュエルは負け。 ドロマーデッキの強さを突き詰めて考えると、結局のところ《アクアン》のカードアドバンテージがほぼ全てだと思う。 《アクアン》のドロー枚数こそが勝利に繋がるので、確実に3枚キャッチしたい。
というのも、速攻に勝てなさ過ぎて《アクア・サーファー》を積んでいたら、露骨に対コントロールの勝率が落ちてしまったから。 元々受けが強いデッキなのだから《サーファー》に頼らずに速攻・ビートに勝つべきだと考え直し、青単色を《アクアン》のみに絞った。
《鎮圧の使徒サリエス》
軽量イニシエート。速攻に勝つために思考停止の4積み。
《電脳聖者タージマル》
多色事故のリスクを考えて3枚。本当は4枚積みたい。 火のドラゴンは《ペトローバ》《クラウゼ》を出さなくてもコイツで狩れる。 特に《ボルバルザーク》に対しては無類の強さを誇る。 さらに《ペトローバ》下ではパワーが8000となり、《二角の超人》を討ち取ることが出来る。 相手からすると結構邪魔に思われるらしく、《デーモン・ハンド》を撃たれることが多い。
《牽制の使徒カルエス》
大事。2マナかつトリガーのイニシエートブロッカーというスペックが絶妙。
あくまで持論だが、赤緑速攻が《火炎流星弾》《ボルカニック・アロー》を計8積みしている可能性を考えて、 それよりも多く軽量ブロッカーを積むべきだと思う。 《グライス》の種も《サリエス》だけだと不足するので、やはり《カルエス》は必要だ。
トリガーとしての性能は正直頼りないが、それでもこいつに救われたデュエルが何試合もある。 トリガーで出てきて《ペトローバ》の対象に取れたときは感動した。 カードパワーが足りないことについては、「《サーファー》の枠を《アクアン》で拾えるようにした」と考えて納得した。
《雷光の使徒ミール》
《サリエス》で《コッコ・ルピア》を倒したり、《グライス》に進化速攻して5000以下をタップキルしたりする。 強いときめっちゃ強いけど、それ以上に腐りやすいので1枚。
正直何度も抜こうと思ったが、デッキビルダーとしての遊び心を忘れてはならないと思って踏みとどまった。
《磁力の使徒マグリス》
《アクアン》では足りないドロー補完。キャントリップで進化元になるのはなんだかんだで優秀。 2枚積みたいと思っているのだが、白が多すぎるのと対速攻にはプレイしている暇がないので1枚。
《電脳聖者エストール》
スペックが非常に高く、かつ貴重なcipなので多く積みたい…が、2体目が腐るので2枚。
《腐敗電脳アクアポインター》
アドバンテージの塊。青マナ確保、ドロー補完&ハンデス。 ハンデスカードの枚数を確保する意図で3枚。
《陽炎の守護者ブルー・メルキス》
デッキの攻撃成分補強。 1枚しか持っていないのもあってこの構築にしているが、スペースが空き次第2積みした方が良い。 このデッキには珍しく、単体で機能するパワーカードである。 序盤に引いたら、とりあえず6ターン目に立ててみるのも悪くない。結構そのまま殴り切れたりする。
《ゴースト・タッチ》
なんとなく積んでいる。後付けで理由を考えると、 ブリザードやドラゴンのようなデッキに対して早めにちょっかいを出すのと、有り余る手札を消費するのに使う。 1枚だけ積んでも微妙なので2枚。
《ファントム・バイツ》
今回のMVP。速攻とドラゴンへの勝率をぐんと押し上げてくれた。 全イニシエート使いに全力で勧めたい。環境での用途はこんな感じ。
- 速攻の《サエポヨ》《怒髪》を倒す
- ドラゴンの《コッコ・ルピア》を焼く
- 《ボルバル》の横にいる《スカイソード》を止める
- 《サリエス》+《ペトローバ》+《バイツ》で《メルキス》を狩る
- 《タージマル》+《ペトローバ》+《バイツ》で《バジュラ》を狩る
《ホーリー・スパーク》
《クラウゼ》と役割・コストが被る。でも強いので3枚。
《デーモン・ハンド》
確定除去。タップキルではどうしようもない《バジュラ》《エリクシア》などをどかすため、譲らず4積み。
不採用のカード
《デモニック・バイス》
こちらのリソースを純粋に奪ってくる、使われると非常にうざったいカード。 ボルバルやミラーマッチで撃たれると、LO狙いの時はドロー加速するわけにもいかず、非常に苦しい展開を強いられる。 ただ、結局刺さるのはコントロール相手である。 ボルバルやイニシエートには元から勝ち越していたので、自分には不要と判断。 青を確保する意味も込めて、代わりに《アクアポインター》を採用している。 相手のターボロスソを妨害できるという点では魅力的なのだが…。
《リバース・チャージャー》
《アクアン》で落ちた《アクアン》を回収し、ついでにマナも伸ばして《アクアン》を絡めた大量展開をサポートしてくれる良カードである。美しいデッキにするためには絶対に入れるべきだが、悲しいかな、メタゲームに照らし合わせた結果《ファントム・バイツ》に枠を譲ることに。
《ロスト・ソウル》
対コントロール用兵器。1挿ししていたが、このカードのためだけにマナを伸ばさなければならないのはイマイチだった。 こちらも速攻対策で《ファントム・バイツ》に変身。 そもそもこれを積むくらいなら《デモニック・バイス》を使った方が良い。
《デス・スモーク》
《レベリオン・クワキリ》をぶっ飛ばすためのカード。確定除去は《ガルザーク》にも使えるので悪くない。 しかし、一度殴られたらもう使えないので非常に微妙。
《アクア・サーファー》
青単色のマナ基盤で、《ガルザーク》を破壊せずにどかせる上に身代わりにもなれて、《バジュラ》を出された時のお祈り成就率を上げてくれる激強トリガーである。おまけに《タージマル》を《ペトローバ》で強化するとついでに強くなる。 しかしながら、このデッキでは《アクアン》のドロー枚数を何よりも優先したために不採用となった。
《腐敗電脳メルニア》
オシャレ構築のためのカード。《ペトローバ》でついでに強化できたり、《クワキリ》《バジュラ》などのどうしようもない相手を討ち取れたりして便利だと思う。でもこの構築だと青マナにしかならなそうなのと、《クワキリ》メタで出してもバウンスされるだけな気がしたのでやめた。
おわりに
文章量が膨れ上がったが、特に斬新なことは書いていないと思う。 イニシエートを使い込んだことをアピールしたい記事である。 イニシエート使いにはぜひ読んで参考にしてほしい。
せっかく月初めにマスターになったし、レジェンドタッチに挑戦してみるのもいいかもしれない。