はじめに
2020/2/12から、デュエプレ公式が『ゴールドランクへの道』という初心者向け指南動画を出している。 遅ればせながら一通りチェックしたところ、色々ツッコミたいところがあったので記事にしてみた。
念のため、当記事には公式動画を批判する意図は全くないことを断っておく。 どんな形式であれ、ゲームを始めたばかりの人を大事にする施策は重要だ。 動画の内容自体も中々良いと思うので、ぜひこのような企画を続けていってほしい。
Part2書きました。
第1回「デッキを作ってみよう」
自分がカードゲームで一番楽しいと思っている、デッキ構築の解説。
先に自分の意見を簡潔に述べておく。 初心者がデッキ編成でつまずくポイントは2つ。
1つ目が、どんなカードがあるのかを知らないというカードプールの壁。
2つ目が、「上手く回るデッキ」を構成できないという構築の壁。
これらの壁にぶち当たっている人に対する私のアドバイスは、「できるだけ沢山のデッキレシピを見ろ」である。よく使われているカードを把握すると同時に、デッキを回すためのカードをどの程度入れると良いのかを体得してもらいたいからだ。これなら1と2をまとめて克服できるはずである。
語りもこの辺にして、早速内容を見て行こう。
内容
のっけから、「デッキレシピから作る」を使うよう勧められる。 「1から作る過程を紹介するんじゃないの?」と思ったが、それはそれで解説が細かくなりすぎてしまいそうだし、ここは目を瞑ろう。
それでも、デッキ構築プロセスの大枠である、
- 入れたいカードと関連カードを入れる
- 余ったスペースをS・トリガーや補助カードで埋める
という手順を説明してくれるといいと思った。
ちなみに現在「デッキレシピを作る」には、
- ベーシックだけで組めるデッキ
- パックカードを使うデッキ
- 光自然ガーディアン
- 水単進化ビート ←「ビート」ってTCG用語だよな…?
- 火自然ボルシャック
- 闇水バロム
- 火闇ドラゴン
の10種類が公開されている。実のところ、デッキ完成度はそれなりに高い。 《バロム》や《バジュラ》を平気で3枚要求してくる点を除けば、割と良い雛型になると思う。
デッキレシピのコストバランス、S・トリガー枚数表示の解説。 紙ではできない良い機能だよね。
なにわろてんねん。
DJ・ショー「文明ごとの特徴ってあるの?」
「攻撃的」はその通り。基礎パワーが高いのは光だけど、イメージはこれでいいよね。
「マナを貯めるカードを抱えている」という表現の方が正確だと思っている。ブーストできないギガント・インセクトの立場がががが。
水は「手札を扱うのが得意」とかかなぁ。
で、光と闇はどこ???
DJ・ショー「マナはお金、それを貯めやすい自然文明はお金持ち。」
良い例えだけど、個人的には「手札」のほうが、一度使うと無くなる点で「お金」のイメージに合う。マナはなくならない資産だから「土地」かなぁ……って、それまんまMTGじゃん!
「シールド・トリガーは基本的に8~12枚」と言いながら、画面のデッキの2/3が基本を守れてない件について。まあ、少ないよりは多いほうが楽しいだろうから良いだろう。
さて、DJ・ショーが
DJ・ショー「毬亜ちゃんはさ、何かカード使いたいのある?」
と問いかける。これに対して、
《クリスタル・ランサー》が指名される。 ここで指出さんが「《プラズマ・チェイサー》使いたいです!」って言ったらどうするつもりなんだろう。
ともかく、「水自然リキッド・ピープル」を元にしてデッキを組む様子。 ヒーロー性が欠片もないカラーリングなのがちょっと面白い。
進化元の選定。都合よくリキピデッキを元にできてるからいいけど、本当は《アクア・シューター》や《アクア・ナイト》を選んでしまわないように注意しなくちゃいけないよね。
さて、いよいよデッキ構築の詰めに入る所か…。
えぇーーーーーー!?!?!?!?
スキップしやがった!そこが一番知りたい所だろうに!! 「なぜこのカードを入れるのか」「どうしてこのカードを抜くのか」という根拠が知りたいんだ初心者は!!!
この動画一番の取れ高ですね。
さて結局、↓が
こうなった↓。キーカードは《クリスタル・ジャベリン》でいいのか?
カードの入れ替えはこんな感じ。
- IN
- 《クリスタル・ランサー》x2
- 《ペコタン》x4
- 《キング・ポセイドン》x2
- 《アクア・サーファー》x1
- 《ナチュラル・トラップ》x1
- 《二角の超人》x1
- 《アクア・スナイパー》x1
- OUT
- 《ハンター・クラスター》x2
- 《ネオ・ブレイン》x4
- 《デスブレード・ビートル》x1
- 《キング・オリオン》x2
- 《クリスタル・ジャベリン》x1
いやぁ、分かってるなあ(含ませ気味に)。さり気なく汎用SR2枚突っ込んでる所が評価高いです。 指出さんの資産が不明なので深く突っ込むことができないが、とりあえずこのままでもなかなかの完成度である。資産を気にしないなら、《サーファー》《二角》《ふたつ牙》《ミラージュ・マーメイド》辺りかな。
このまとめは割といいこと書いてあります。
コメント
マナブースト・ドローの重要性を説いているのは評価できるが、水と自然の回しやすさに甘えてしまっている。光闇火のカッコいいカードをどう使えばいいかを解説してあげると、もっと初心者が喜ぶと思う。
残念ながらこの動画を見ても、デッキの大枠の作り方も、構築の細部の詰め方も分からない。対戦より構築の方が好きな自分にしてみれば不満が残る内容だ。しかしもしかすると、初心者は「違うデッキで遊びたいけど、自分では組めない」という風に困るものなのかもしれない。その場合、「デッキレシピから作る」は有用な機能だろう。
今回はここまで。Part2では第2~4回をまとめて書く予定。