ミケガモのブログ

デュエプレ DMPP-02環境考察

はじめに

パック追加は3か月ごとだと思っていたが、予想に反してDMPP-02環境は2ヶ月で幕を閉じるようだ。記憶の冷めないうちに、バジュラカップ、カチュアカップのプラチナ~マスター帯の環境雑感を記しておく。

  • あくまで私個人の視点である。
  • 自分はレジェンド帯を目指すプレイヤーではない。あくまでマスター到達レベルの環境ということを承知いただきたい。
  • デッキレシピはTwitterの投稿から引用させていただいた。削除希望にも対応するので、何かあればコメントまで。

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考察

DMPP-02収録カードで特に注目されたのが、《アストラル・リーフ》と《超竜バジュラ》。この2枚は本家DMで殿堂入りしている凶悪進化クリーチャーである。DMPP-02黎明期には、この2枚を主軸に据えたデッキがランクマ・カジュアルともに溢れかえっていた。 f:id:mikegamo:20200417233811j:plain

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《バジュラ》はついに1枚も引けませんでした。

まず名乗りを上げたのが赤リーフ。 DMPP-01環境でも強かった赤青速攻を《リーフ》で強化した構築である。手札を補充できるようになったため、DMPP-01では息切れを危惧してあまり積まれなかった《ブレイズ・クロー》が採用される。《リーフ》自身も含めて、速攻のスピードが増した。DMPP-02で集めるべき必須カードは《リーフ》4枚と《フェアリー・キャンドル》3~4枚だけで、必要とされるカード資産が多くないのもポイント。 f:id:mikegamo:20200417233805j:plain

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なお、DMPP-01で猛威を振るった《二角》《ツインキャノン》を投げつけるシータデッキは、元々相性が悪かった速攻のさらなるスピードアップについていけず、姿を消すことになった。

一方の《バジュラ》はというと、「普通に強いが環境入りはしない」程度にとどまった。やはり進化元の重さと、トリガー1枚でひっくり返されるのがネックのようだ。それでも人気は相当なもので、カジュアルマッチに行くと3回に1回くらいは《バジュラ》と戦うことができる。ふざけるな。色は、《龍の呼び声》《緑神龍ジオブリード》を採用できる赤黒緑か、《ブレイン・チャージャー》を採用できる赤黒青の2択。 f:id:mikegamo:20200418104845j:plain

https://twitter.com/No62galaxyRaiKO/status/1239528900901785603

リーフよりもさらに安く作れる速攻として、デュエマ古来からのデッキである赤緑速攻も組まれるようになった。DMPP-01ではわずかにカードプールが不足していたが、《怒髪の剛腕》を手に入れたことで強いカードで40枚をきちんと埋められるようになった。リーフに対しては五分五分といったところだが、コントロールとの相性が非常に悪く、環境的には二軍といったところ。

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https://twitter.com/hirariso/status/1234488779248828416

DMPP-02収録カードで他に注目されたのは、ドロマーデッキを強化する《アクアン》《光器ペトローバ》。ガーディアンは《守護聖天グレナ・ビューレ》、イニシエートは《聖天使クラウゼ・バルキューラ》を得たことで、晴れて古のドロマークリーチャーコントロールが環境入りを果たす。

しかしながら調整版《アクアン》の爆発力がやや不足していることから、上位デッキの1つという立ち位置に落ち着いた。《ダイヤモンド・カッター》の弱体化、場の7体制限も地味に痛かったりする。 f:id:mikegamo:20200418104849j:plain https://twitter.com/nadora45261/status/1244519541931003904

新規カードを主軸に置いたデッキが一通り出来上がった頃、DMPP-02で優秀な呪文を多く獲得したクローシスボルコンが、比較的早くから存在感を示してきた。DMPP-02のVR以上のカードを必要としないため、構築のハードルも高くなかった。

DMPP-01のデイガボルコンは光ブロッカー+《クエイク・ゲート》で盤面を取らなければならなかったが、DMPP-02ではこれを《サウザンド・スピア》1枚でやってのける。これには赤青リーフもたまらない。

ドロマー系のデッキは《ペトローバ》で《サウザンド・スピア》が対策できると思いきや、《ペトローバ》が消されるので普通に辛い。デッキトップ《アクアン》も状況をひっくり返すほどの力はないため、ドロマーはボルコンに不利。

資産の理由も大きいとは思われるが、まずはボルコンが環境を席巻する。 f:id:mikegamo:20200418104859j:plain https://twitter.com/miyabiyo11/status/1248891338663194624

そんな中、ほどなく緑リーフが環境に表れる。赤リーフよりも速さに劣るが、《怒髪の剛腕》《シェル・キャノン》《レベリオン・クワキリ》といった低コスト高パワーのカードが搭載されている。

《怒髪の剛腕》が1回のパンプで《リーフ》を上から叩けるためにリーフミラーに強く、《レベリオン・クワキリ》が《サウザンド・スピア》に引っ掛からないためにボルコンに対しても勝率を確保できた。

ホーリー・スパーク》《二角の超人》《大勇者「大地の猛攻」》など、サイドカードも豊富。ボルコンを押しのけて環境トップを取った。

f:id:mikegamo:20200418104904j:plain https://twitter.com/RED1002019/status/1250762748759138304

また、ボルコンに強いデッキとして、

  • 《神門の精霊アールフリート》で進化元を増やしたドロマーアルカディア
  • 除去のペース以上にリソースを稼ぐ《二角》を軸にしたネクラ二角

なども現れた。これらはボルコンを対策しつつ、トリガーと光のブロッカー(やはり《ピカリエ》が強い)を多めに積んで速攻相手にも戦えるようにしたメタデッキである。 f:id:mikegamo:20200418104842j:plain https://twitter.com/sodapop200ml/status/1234119377454133248

それから少し経ったところで、メタゲームが大きく動く。ここまで出てきたデッキを文字通り消し飛ばす、黒青バロムの登場である。

《ボルギーズ》《デスモーリー》が除去持ちかつ高パワーであるために、速攻耐性が高い。場を固めて殴るタイプのドロマーガーデ・イニシは《バロム》で殲滅。ボルコンに対しても軽量ハンデス&《アクアン》と、《ロスト・ソウル》よりも1ターン早くプレイできる《クエイクス》でリソース勝ちできる。

チャージャーで素早く《バロム》が出せるようになったのもあって、一躍環境トップに躍り出た。

f:id:mikegamo:20200418104839j:plain https://twitter.com/bb_0213/status/1240956749802135553

黒青バロムは安定感のあるデッキだったため、しばらくこれで環境が落ち着く。もちろん他のデッキも依然として健在であり、新たに開拓されたデッキも含めて非常に多様な環境となった。

まず、赤リーフ復権を果たした。不利な相手である緑リーフやコントロールをバロムが減らしてくれたことで動きやすくなり、かつバロムを速度で圧倒できるためである。

また、サイバー・ウイルスの貧弱なパワーを《光器ペトローバ》で補う白リーフが出現。中型デーモン・コマンドや《サウザンド・スピア》に負けないパワーで、中盤でも攻め手を緩めることなく立ち回れるようになった。合わせて《マーチング・スプライト》が採用され、コントロール相手にも絶対に息切れしなくなった。光のブロッカーを積むことで防御も堅くなっている。

ちなみにこのデッキが登場したのは、《リーフ》と《ペトローバ》を両方4枚揃えられるほどにプレイヤーの資産が整ってきたからでもあるだろう。 f:id:mikegamo:20200418104852j:plain https://twitter.com/miyashi0204/status/1249537887562895361

同様に《ペトローバ》でパワーを補強して中盤にゲームエンドを狙う、白青ガーディアンビートが流行り始めた。盤面を取る白系のデッキはバロムに弱いかと思いきや、きちんとビートすると意外といい勝負になる(経験談含む)。 ガーディアンは小型ブロッカー、そして逆転を許さない《グレナ・ビューレ》のおかげでリーフ系のデッキにも強い。一度制圧されてもトップ《ラルバ・ギア》で勝ちを拾える可能性があるのが優秀である。 f:id:mikegamo:20200418104855j:plain https://twitter.com/hiro32820/status/1249549314218536960

流行ってきた《ペトローバ》への対抗手段として、《ホーリー・スパーク》や《クエイク・ゲート》が注目されている。また、《バロム》側は《呪縛の剣豪バロスト》をメタカードに積み始めている。

2020/4/18現在だとこんなところ。

総評

DMPP-02は《アストラル・リーフ》を中心に環境が回っていた。 《リーフ》の頭一つ抜けたカードパワーを主軸に据えた、様々なタイプのリーフデッキが考案された。

かといって、環境がリーフ一辺倒かというとそうでもない。メタを張った様々なデッキが環境に現れ、そのすべてにチャンスがあった。DMPP-01のカードが再注目されることもあって、前期に引き続きとても面白い環境だった。

個人的に、現時点ではまだDMPP-02環境が回り切っていないと思う。2ヶ月という期間は少々短い。今の環境が名残惜しくもあるが、新弾を楽しみに待とう。