お題
前回アギョウウンギョウ、ジャック・アルカディアス解説をお題を提出した者です。記事作成ありがとうございました。 またお題になってしまうのですが、今度は「ゲキメツ」と「ゼンアク」2体のゴッドの解説も読んでみたいです、どちらもデュエプレで強力な神であり紙と比べて大きく変化した2神の記事を読んでみたいのでご一考おねがいします。
https://odaibako.net/detail/request/345888b2-634c-4262-8783-1d047944eeac
《竜極神》
デュエプレ参戦にあたって、左右それぞれに強力なcip効果が追加された。
現環境のコントロールは、《アクアン》《エタガ》《キング》などを積んだドロマーカラーが軸になっている。 《ゲキメツ》は、そこに赤をタッチしてまで積む価値のあるカードである。
次の規制候補筆頭。
《竜極神ゲキ》
黒、7-7000。
cipでコスト4以下を1体蘇生する。 蘇生範囲の広さから、単体でも相当強い。 現環境では《アクアン》《ジャック・アルカディアス》、ADでは《マルドゥクス》を使い回せる。
《アガピトス》のナーフ前は、《ウルコス》を持ってきて《アガピ》のタップ効果を使うのが日常茶飯事だった。 今でも、《エル・カイオウ》で同じことをする光景はよく見られる。
ブロックされたときのハンデス効果は、単体だとほとんど使う機会がない。 《ゲキ》単体で殴らなければならない状況というのが稀だし、 攻撃したとして相手もまさかブロックはしないだろう。
《竜極神メツ》
赤、7-7000。
cipで相手全体に2000火力を放つ。 コイツ(と《ジャック・アルカディアス》)のせいで、 パワー2000以下のクリーチャーから人権が失われている。
ビートと戦っているときのコントロールは、 盤面処理に追われてフィニッシャーを出す暇が無くなりがちだった。 《メツ》は、この課題を完全に克服したカードである。
さらに、プレイヤーを攻撃してブロックされなかったとき、6000以下のクリーチャーを1体破壊できる。 こちらの効果は、単体でもそこそこ実用的。 相手の盤面処理をとにかく急ぎたいときには、選択肢に挙がってくる。
《竜極神ゲキメツ》
なぜかパワーがかさ増しされて、21000に。 かの《エリクシア》すら上回る最強クラスのパワーで、大型フィニッシャーを強く牽制する。
現状ではデュエプレ唯一のQ・ブレイカー*1も普通に強い。 コントロールしきれないと踏んだら、さっさとリンクして殴り切りをかけることができる。 打点をサクッと揃えてしまえば、踏んだ除去トリガーを《ゲキメツ》に撃たれることも無い。
ブロックされたら全ハンデスゆえ、チャンプブロックによる耐久は許されない。 トリガーに賭けて攻撃を通すと、6000火力で場が蝕まれる。
さらに攻撃時2ランデス。 ブレイクで手札に加わったカードを使おうにも、ランデスで動きが制約される。
1回殴るだけで戦況が大きく変わる、本当に恐ろしいカードである。 リンクされる前に、早急に除去することが必須。
しかし除去できたところで、片割れが出た時点で何かしらのアドバンテージを取られている。 特に、《サーファー》バウンスでテンポを取ろうにも、返しの《メツ》で状況が変わらないのが辛いところ。
《超絶究極神》
元は、白緑の《ゼン》と、青黒の《アク》だった。 デュエプレではゴッドカードを4色にするわけにもいかないということで、 《ゼン》が白青になって参戦。
《竜極神》に比べると性能は控えめだが、状況によっては彼ら以上の働きをしてくれる。
最悪、ドロマー3色の色基盤としても優秀。
《究極神アク》
青黒、7-9000。自身含むゴッドにモヤシ能力を付与する。
《デーモン・ハンド》で破壊できないため、かなり面倒なカードである。 紙だと「《ゼン》を引いていないことに賭けて、《アク》を処理できるカードを引きに行く」というプレイングがありえたが、デュエプレのゴッドは放置すると確実にリンクされてしまう。 単体で相手に圧をかけることに関しては、紙の性能を上回っているといえる。
ただし、単体では準バニラ。圧をかけることしかできない。
《超絶神ゼン》
白青、7-8000, ブロッカー。相手の攻撃を2回ブロックできる。 紙ではただのバニラブロッカーだったのが、大きく進歩した。
ただ、2回ブロックのために《ゼン》から出している状況というのは、既に手遅れ感がある。 あくまで気休めだ。
《超絶究極神ゼンアク》
パワーは合計したままの17000。 デュエプレの「パワード・ブレイカー算」により、 紙の頃からブレイク数が減ってT・ブレイカーになっている。
《ゲキメツ》を見た後だとガッカリするかもしれないが、パワー17000は十分すぎるほどに高い。 パワー負けする相手がいたとしても、効果で破壊すればいい。 ブレイク数に関しても、《ゼンアク》の運用方法を考えれば痛手にはなるまい。
攻撃時、相手クリーチャーを1体破壊。さらに、エンド時にアンタップ。 2回ブロック、破壊への除去耐性も含め、詰め性能が非常に高いカードである。
しかし、器用な《ゲキメツ》と違って、《ゼンアク》の効果は単調。 汎用性の面で行くと、《ゲキメツ》には大きく引けを取っている。
また、リンク元がcip能力を持たないため、リンク後にどかされるとテンポロスが著しい。 リンクして攻撃した段階では、14マナ払ってクリーチャーを1体破壊しただけとなる。 トリプルブレイクして《アクア・サーファー》を踏んだときには目も当てられない。
したがって、使う側はリンクや攻撃のタイミングをよく考えなければならない。 せめぎ合いの最中は《アク》単体で待機させておき、 ゲームを決めに行く段階で初めてリンクするのが無難だ。
ちなみに紙では、リンクを解く際に片方だけが離れれば良かったため、この問題は発生しにくかった。 デュエプレ版ゴッドのデメリットを手痛く食らっている。
《バイオレンス・フュージョン》で出てきた時の強さは、流石に《ゲキメツ》を超えているか。
イラストについて
紙では、《アク》がSR、《ゼン》がVRの非対称なデザインだった。
デュエプレでは、ゴッドカードの仕様の都合で、《ゼン》もSRに格上げ。
《ゼン》のイラストがカード枠からはみ出るように、 《アク》も含めて2体のイラストが拡大された。 この副産物として、2体が手前に向かって伸ばしている赤い手が、カードの下枠からはみ出した。
さらに、《ゼン》は背中の毛が少し描き足され、豪華になった。
おわりに
《ゲキメツ》《ゼンアク》、ともに今のコントロールを構成する強力なパーツだ。 特に《ゲキメツ》の性能は、今のカードプールではずば抜けて高い。 今のうちに使い倒しておくのがよかろう。