ミケガモのブログ

スチム・トライ・ガッツンダー +α【デュエプレ】【DMPP-10EX】

デッキレシピ

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  • コンセプト:S
  • 完成度:A
  • デッキパワー:B
  • 思い入れ:A

ウルティモ》がいるのでADのみ。

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  • コンセプト:B
  • 完成度:A
  • デッキパワー:B+
  • 思い入れ:B

こっちは素直なクロスギア型。 ND対応。

キーカード解説

《砕神兵ガッツンダー》

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うるさい。

2-1000。アンタップキラー。 6000以上のクリーチャーに殴りかかると、パワー+9000。 わずか2コストにして、パワー6000から9500までのクリーチャーを討ち取ることができる。

さらに、パワー上昇はそのターンの間継続。 《無限掌》などで起こしてやれば、パワーアップしたまま次の標的を殴れる。

一見、コスト論をぶっ壊すようなとんでもないことが書いてある。 しかし、少し考えると使いづらさに気付く。

6000以上のクリーチャーが出てくるのは主に6マナ帯以降だ。 《ガッツンダー》のメリットは軽さだが、序盤に出しても活躍は見込めない。 サクッと除去されるのがオチである。

仮に6000以上を殴り倒したとしても、横に小さいクリーチャーが残っていれば殴り返されて終わり。 少しだけコスパの良い1:1交換でしかない。 《ガッツンダー》を出すことによるテンポロス、除去されないのを祈るリスクまで考えると、良い働きにはならない。

さらに、デカブツならなんでも食えるかというとそうではない。 パワー10000を超えるクリーチャーには敵わないのである。 大型を《ガッツンダー》に任せた気でいると、意外と対応力が低いことに気付かされる。

幸い、デュエプレには紙にはなかった《炎刃 イダテン・アクセラー》がある。 特に中盤以降に後出しで働く場面も多い《ガッツンダー》にとって、このカードは非常にありがたい。 《イダテン》と組ませるのはほぼ確実として、他の部分をどう構成するかを考えていきたい。

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構築解説

使いづらさを克服する一番素直な方法は、《ガッツンダー》のパワーを上げること。

まず組んだのは、《光器ペトローバ》でアーマロイドを指定する『白赤黒緑グッドスタッフ型』(レシピ画像無し)。 しかし、案の定《ガッツンダー》以外のカードで立ち回るだけのデッキになってしまった。 2マナの《ガッツンダー》と5マナの《ペトローバ》の流れも噛み合わず、パワーアップした《ガッツンダー》を作ること自体が難しかったため、これはボツにした。

クロスギア型

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次の案は、クロスギアで《ガッツンダー》を強化するシータ型。

《ガッツンダー》の軽さは、召喚ターンに次々にギアをクロスできるところで活かされる。 紙と違ってクロスコストが全て1になった点で、この戦術は成り立ちやすくなったと言える。

《ガッツンダー》一点張りの構築はエレガントとは言えないのだが、 色々回した結果、《ガッツンダー》のポテンシャルを最も発揮できるのはこれだという結論に至った。

《ガッツンダー》での制圧に命を賭けているので、《無限掌》も必須。 場を狩りつくせば、殴り返される心配もない。

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パンプアップは《トライ・スネーク》《オーガ・フィスト》の2枚に担当させた。 2枚クロスで《ガッツンダー》は5000となり、パワー5000・5500のクリーチャーを除き対応可能だ。 《トライ・スネーク》は、3マナでジェネレート&クロスが可能。 《オーガ・フィスト》は、パワード・ブレイカー付与で決定力を補える。

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パンプギアは、《センジン・スタリオン》も候補だった。 前述のギアと組み合わせれば、《ガッツンダー》のパワーは6000となり、隙間なく対応可能になれる。 《デュアル・スティンガー》を入れていないので、アンブロッカブルもまあまあ魅力。

しかしながら、《紫郎》の探索を安定させたいこと、5マナというのが少々重たいことから、 今回は採用しなかった。

また、素のパワーを上げないと殴り返されるので、PA付与の《レイジング・ザックス》もやめておいた。

フィニッシャーには《維新の超人》を選んだ。 沢山場に出たギアを、そのまま打点に変換できる。 ただし、このデッキには《マッハアーマー》がないため、サムライデッキよりも1コスト多く支払わなければならないのはネックである。

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地味に重要なのが《フェアリー・アクセラー》。 4種類目のクロスギアとなるこのカードは、《紫郎》の探索を考えると投入が躊躇われる。 しかしながら、《ガッツンダー》&ギア大量クロスや、《ゴエモン》《維新》に繋ぐことを考えると、 マナブーストは是非とも欲しい。 《無限掌》で複数回アタックしながら大量ブーストできると美味しいので、迷った挙句に採用に踏み切った。

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《ビワノシン》はオマケのパンチャー。

スチムパンプ型

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並行して研究していたこちらは、《ガッツンダー》の軽さをアグロ適性として活用するレシピである。

コンセプトの秀逸さではこちらの圧倒勝利だ。しかし、《ガッツンダー》があまり活躍しないのが悩み。

この型を組む前に注目したのが、《肉弾兵ウルティモ。 《ウルティモ》はパワー6000未満に対してアンタップキラー。 対する《ガッツンダー》は、パワー6000以上に対してアンタップキラー。 この2枚を組み合わせることで、完璧な相性補完ができる。 どちらも軽量の赤クリーチャーで、アグロ風のデッキにピッタリだ。

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それと、クロスギア型を使っていて思ったのは、

2マナ《ガッツンダー》→3マナ《トライ・スネーク》ジェネレートクロス

の不意打ち3000アンタップキラーが強いということ。

しかしながら、《トライ・スネーク》はアドバンテージを取れないため、単品で採用すると腐りがち。 何かしらの付加価値をつけたいところである。

そこで登場するのが、《電磁血風スチムパンプ》。 《トライ・スネーク》を装備すると、

  • 基礎パワー2000
  • クロスで2000
  • ターン開始時ドローでPA+2000
  • 《トライ・スネーク》ドローでPA+6000

で、丁度12000のT・ブレイカーになる。

このデッキは《ガッツンダー》や《ウルティモ》で寄り道するので、アグロとして速度が足りない。 制圧こそできるが、勝ち筋を見失いがちなのが欠陥だった。 《トライ・スネーク》を活用して低コストでシールドを割れる《スチムパンプ》は、 このデッキの救世主とも言える存在である。

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スペースもギッチリ埋まって、完成度の高いレシピが出来た。

一つ残念なのは、《ガッツンダー》の+9000アンタップキラーの能力がなかなか生きないこと。 こちらは速度が出るため、相手は6000以上のクリーチャーを出す余裕が無いのである。

当初の狙いとは違ってくるが、《スチムパンプ》を主軸にして、 《ガッツンダー》を2~3枚入れる構成のほうがデッキとして強くなれる。

おわりに

「ギアでパンプは安直では?」と疑った自分がいたが、 カードのポテンシャルを引き出すという点では、その素直なアイデアが一番だった。 上手振って本質を見落とす可能性があるということは、良い教訓になった。

《スチムパンプ》を使ったレシピは割と気に入ったので、もう少し遊んでみるつもり。

対戦動画

《スチムパンプ》のほう。

youtu.be

クロスギア型のほう。

youtu.be