ミケガモのブログ

デッキビルド杯配信の方針【デュエプレ】

配信の案内

  • 「#デュエプレデッキビルド杯」タグで投稿されたデッキレシピを分類しながら、カードや構築について語る配信です。
  • 投稿作を味わいつつ、デッキビルドの知見を共有することが目的です。デッキ構築を批判するためのものではありません。
  • 内容がニッチなので、万人向けではないと思います。合わない、つまらないと感じたらブラウザバック推奨です。
  • 投稿作の扱いに不満を持たれた場合には、配信内のコメントやTwitterのリプライ・DMでお知らせください。その場もしくは後日の補足と謝罪で対応させていただきます。
    • 自分の作品が出てきたらコメントで名乗りを上げるのもオススメです。じっくり吟味できます。
  • 「自分の投稿作を配信に載せないでほしい」という要望も実現可能です。TwitterIDで予めはじきます。
  • 配信へのご意見は直接ミケガモのTwitterまでお寄せください。
    • デッキビルド杯のイベントページには以下のように記載されています。公式のリプライやお問い合わせフォーム、デュエプレ関連のハッシュタグを荒らしたりすることのないようお願いします。

ツイート投稿によって発生したトラブルにつきましては、一切責任を負いかねます。

https://dmps.takaratomy.co.jp/news/6725


はじめに

Youtubeチャンネルで「#デュエプレデッキビルド杯」タグで投稿されたデッキを眺める配信をしている。 奇特な配信ゆえ、ときに理解を得られないこともあるだろう。 配信の方針をここで整理しておく。

ビルド杯配信の成り立ち

初回は11弾のデッキビルド杯開催時に遡る。 その前の9, 10弾ビルド杯では、投稿作を眺めて入賞予想する記事を書くなどして楽しんでいた。 この記事執筆時に思ったこと。それは、「一人で見るのがキツい」。 記事を書き上げるためとはいえ、500個近くのレシピ全てに目を通すのはあまりにも時間がかかる。 そこで、この苦労の過程をコンテンツにできたらやりがいが生まれるのでは、という発想で配信を始めた。

ここで配信環境を整えたおかげで、裏デッキビルド杯の観戦、クソルール大会、対談配信などができるようになって今に至る。

これまでの配信の形式

「#デュエプレデッキビルド杯」を含む画像付きツイートを取得し、レシピ画像・ツイート本文・投稿日時を合体させた「投稿ツイート画像」を生成している。 この処理はすべて、Pythonスクリプトで記述している。 TwitterAPIの仕様変更からもなんとか逃げ切り、今も運用できている。

投稿ツイート画像には、アカウント名やTwitterIDなどの投稿者を直接特定する情報を載せていない。 投稿者を切り離して純粋にデッキレシピに集中したいのと、 万一投稿作品にネガティブな印象を持つ視聴者が出てきたときに、それが投稿者に直接結びつかないようにするためである。 ツイート文や画像レシピを検索すれば特定はできてしまうのだが、その場では投稿者を分からなくしておくことには一定の効果があると考えている。

配信では、取得したすべての投稿ツイート画像を、投稿日時順に見る。 そのコンセプトでフォルダ分けしながら(例えば「オラクル」「墓地ソース」「レヴィヤターン」など)、デッキに関連したことを喋る。 フォルダ分けの当初の目的は記事の参考資料にするためだったが、最近では単純に自分で見返すためという理由が強くなってきている。

配信の意義についてはミケガモの主観が強く現れるので、後の章に回す。

配信批判の内容

最近、ビルド杯配信に対する否定的な意見があるらしいというのを聞き、実際に自分でも確認した。 直接自分に届いた訳では無く、実態としていくつあるかも分からないので、匿名からの要約した意見として簡潔に書くと、

「他人のデッキを配信で批評するのは自分勝手だ。気分を害する」

というものである。

こういった批判にはしばしば攻撃的な表現が使われるので、話し手も受け手も冷静さを失いがちである。 しかし、適切な表現がされていれば、(少なくとも自分には)十分理解できる感情であるということをまず述べておきたい。

例えば、自分が料理を勉強し始めたばかりで、頑張って作った一品をツイートしたとする。 ところが、料理に慣れた人がこれを取り上げ、自分の知らないところで「具材と調理方法がよくありません。〇〇を入れてもっと強火で炒めるべきです」などと批判しているとしたら。 このケースでは、自分の料理の腕は関係なく、普通に嫌な思いをするに違いない。 これを拡張して、実際にどう言われるかが予測できない、すなわち褒められるか貶されるかスルーされるか分からないという状況に置かれたら。 好奇心を覚える人もいる一方で、恐怖心が発生しうるのもまた事実だろう。 あるいはこの複雑な感情が発展して、「テメーにどうこう言われるために料理してんじゃねーぞコラ」という敵対心が芽生えてもおかしくはない。

先の否定的な意見の裏には、こういった心情があるに違いない。 実際問題、「自分の知らぬところで誰かが自分の物についてあれこれ言っている」という状態は、それだけ聞くと心象がよろしくないだろう。 ゆえに、批判の全てを論破することはできないというのが自分の考えである。

ついでに、この否定的見解はビルド杯配信を始めるかどうかをかなり迷った要因の一つで、自分が最初から問題を認識しているということも補足しておく。

弁明と反論

もし敵意を持って攻撃された場合には、自分の立場を説明するだけの論理は用意しているつもりである。 それを以下に述べておこう。

まず、ツイートはインターネット上の誰もが閲覧可能である。 非公開アカウントでの投稿ならともかく、通常のツイートは不特定多数が目にしうるものである。 さらに、「#デュエプレデッキビルド杯」のタグを付けるということは、他人に評価されることを前提に投稿していることになる。 入賞を狙うなら、少なくとも公式の審査員の品評を受けるはず。さらに公式はユーザーに対して、ビルド杯タグでの検索を推進している。 ハッシュタグの検索から見ず知らずのユーザーにツイートを見られるのは、ごく普通のことだ。 以上から、ビルド杯配信において「人のツイートを勝手に見るな」という主張はやや的外れである。

Twitterで「#デュエプレデッキビルド杯」で検索すると、皆さまから投稿頂いた様々なデッキをご覧いただけますので、是非こちらも合わせてご覧くださいね! https://dmps.takaratomy.co.jp/news/6285

次に、この配信は自分の趣味と(後述する)善意からくるものであり、悪意を持ってやっているわけではない。 自分の意識では、個々のデッキに直接マイナスイメージを付与する発言はしないよう、細心の注意を払っている。 例えば構築に改良点が見つかったとしたら、物腰柔らかく提案という形で示すか、一般性の高い考察に昇華させつつそのデッキのアプローチを解釈するといった風にしているつもりである。 その結果としての発言がどう受け取られているかまでは把握できないし、もしかするとときには配慮に欠けた言葉が出てしまうこともあるかもしれない。 それでも確実に言えるのは、決して「投稿デッキを晒し上げてボロクソ言う」ことが目的ではないということだ。

加えて、配信の内容はそれなりに実績に基づいたものであると自負している。 自分は毎回公式のデッキビルド杯に投稿を続け、つい先日二度目の入賞を果たしている。 コメントをくれる視聴者の中にも、ビルド杯入賞経験のあるプレイヤーが何人もいる。 入賞者でなくとも、自分がその人のアイデアをお借りして投稿した対戦動画が1万再生以上行った方、 環境外デッキで好成績を残した方、普段から熱心にデッキ構築に臨んでいる方など、デュエプレを真剣に遊んでいる人が集まっている。 自慢が目的ではないが、「実力の無い奴が勝手なことを言うな/コメントするな」といった批判は、残念ながら的を射ていない。

そして、配信が気に入らなければ、関わらなければいい。 嫌でも目に入るネットニュースやバズツイートと違って、Youtubeの配信は「見ない」という選択を容易に取れる。 よく言う「棲み分け」というヤツで、嫌なものにわざわざ首を突っ込んで非難しなくてもいいだろうというものである。 第三者として配信を見て気に障ったなら、ブラウザバックしてその後は二度と開かなければ良い。

最後に、デッキを投稿した当事者として配信で嫌な思いをしたら、それを配信中のコメントやTwitterのリプライなどで伝えてほしい。 例えば、ミケガモも視聴者も誰一人として自分のデッキの真意や努力を理解していないと感じたら、コメントでそれをアピールしてもらえればいい。 アーカイブで見たなら、後でリプライを送ってもらえれば次の配信やツイートなどで取り上げ、当時の発言を改めさせてもらう。 配信者側の一方的な物言いにはならないシステムを用意しているつもりである。


思いつくものを網羅的に書いたので長くなってしまったが、この辺りが弁明の要素になろうかと思う。 もっともこれらのロジックは、先に説明した「配信の存在に恐怖感を覚える人たち」に対してはあまり有効ではない。 配信を知ってしまった時点で、棲み分けどうこう以前にこれが悪い影響をもたらしてしまうからだ。 この節で示したのは攻撃されたときの反論の素材であって、全員に向かって先制で宣告する性質のものではない。

それでもやるメリット

デメリットを認識しているにもかかわらず、この配信を続けるのは何故か。 それは、この配信が有意義だと考えているからである。

公式の入賞発表は非常に光栄なことだが、現実には入賞しないデッキが全投稿の99%以上だ。その中には、見過ごされるにはあまりにも惜しいレシピが何十個、何百個とある。 それらを反芻して世に送り出すことは、投稿した人にも、それを見た人にも有益ではないだろうか。

ただ、配信を始めたきっかけでも述べたように、一人でレシピたちを吟味しようと思って眺め続けると、心理的疲労の点で限界が来る。 そこで、誰かと一緒に見て刺激を受けることで、完走するための負担を大幅に軽減できる。 さらに、配信中のコメントがきっかけでデッキの真意に気付くパターンも沢山あるのだ。 このように、不特定多数の人が見に来てリアルタイムで議論する生配信という形式にも、必要性があるといえる。

また、先ほど「コメント欄に入賞者がいる」という話をしたが、これは長時間の配信を見るほど熱意のあるユーザーが、投稿作とコメントでの議論を経て知見を積み重ねた結果が表れているとも言える。 有り難いことに視聴者の中には、この配信をビルド杯への投稿、ひいてはデュエプレを遊ぶモチベーションの一つにしてくれている人もいるようだ。 ここまで続けてきたからこそ言えるが、配信に需要があるのは事実である。 さらに言えば自分も、ビルド杯配信のおかげでアイデアを蓄積し、質の高いデッキを作って(2回目のビルド杯入賞の経緯もまさにこれである)、記事や動画を投稿することができている。 その投稿を見て、またデュエプレを遊ぼうと思う人が一人でも現れたとしたら。 ビルド杯配信には、生産性があると言っていいだろう。

こういった要素が、欠点があるにしてもそれを乗り越えて配信したいと思えるだけの理由となっている。 それと究極的には、自分自身が配信を楽しめているかも大事だ。 総合的に言えば、自分の環境が大きく変わらない限りは配信を続けたいというのが現在の気持ちだ。

取れる対策と試行

やりたい理由があるとはいえ、ネガティブな意見を無視して良いわけではない。 配信の存在が気になってしまう人はどうしてもいるのだから、その人たちに向けた配慮が必要となる。 あまりにも多くの人から苦情が寄せられるようでは、配信の効用はマイナスとなってしまうだろう ましてや、仮にも公式から「こういった配信はちょっと……」などと告げられようものなら一発アウトである。 気持ちよく配信を続けるためにも、改善の努力を怠るべきではない。

それとは別に、最近ビルド杯の投稿数が多くなってきたために、配信の長時間化が課題になってきた。 すべての投稿を見るということには大きな意義があるのだが、配信する側も視聴する側も、負担が徐々に増えてきているように感じる。

そこで試行的に、これらの解決策になりうる形式を新たに導入して、何回か配信してみようと思う。具体的には、

  1. ミケガモがある程度デッキを選別して紹介
  2. 視聴者セレクションのデッキ(自薦・他薦を問わない)を見る

という形である。考えられるメリットを以下に述べよう。

1つ、配信に乗るデッキは確実に褒められる。 これにより、自分のデッキが批判されたり、何も反応を貰えないのではないかという不安を防げる。

2つ、推薦枠を作ることで配信者のセンスを補いつつ、積極的なPRや診断希望ができる。 視聴者からの「これを見てほしい!」という希望に沿うことができる。

3つ、単純な時間削減が期待できる。 ただしこれに関しては、事前の選別も含めた時間が削減されないと意味がない。 選ぶ個数も込みで、上手く調整する必要がある。

当然デメリットもあるので、試して上手く行かなかったら元に戻す。 全てを見ることこそ真摯な向き合い方だという気持ちもあるので、今のところはどちらに転ぶ可能性もあると思っている。

追記:2023/8/7

8/5の配信でデッキ選別を一度試したところ、早くもデメリットが目立ったため、元の形式に戻そうと思う。

最も大きい理由は、全然時間短縮にならないこと。 「少しでもコメントすることがあるものは残す」という方針で選別した所、選別前:130個から、選別後:102個にしかならなかった。 しかも結局、その102個というのはしゃべることがあるということなので、実時間はほぼ変わっていない。 むしろ、選別にかかった時間がダイレクトに無駄になっている気がした。

続いて、自分のセンスと方針に自信を持てないこと。 苦手なデッキタイプが落ちやすくなったり、Twitter上でチラと見かけたものが残りやすくなったりする。 選り好みで自分の思想が反映されすぎてしまうこと(今でも十分思考回路を後悔しているが)、さらにそれを危惧して自信を持ったトークができなくなるようなことは避けたい。

最後に、投稿数の多いデッキタイプであっても、投稿の傾向を確認するという意義があるということ。ビルド杯の投稿には、公式の追加告知ツイートや、有名投稿者の動画など、時事的な影響が発言することがある。それを観測するのもまた、一つの重要な仕事である。

補足

論理展開の都合で書く場所を見失ったことを、忘れないようにメモしておく。


ビルド杯配信に限らない普通の対戦動画や配信も、多くの場合に相手プレイヤーを無許可でインターネットに掲載するという性質を持っている。 勝手な公開に対して憤りを感じるのであれば、それは対戦動画/配信コンテンツ全体に対して向けられたものということになる。

自分から見て、視聴者コメントの内容が問題とは全く思わない。 度を越していると感じたコメントや視聴者がいれば、いつでも削除する構えだが、今のところそうする必要はないと思っている。 むしろ、配信中のうっかりな失言や他のコメントを指摘およびフォローしてもらえると大変助かる。

相当ニッチな配信ゆえ、とても気に入る人がいれば、全然合わなくて欠点ばかりが目につくという人もいるはず。万人受けは狙わない方がいいだろう。

配信やタイムライン上で肯定的な意見が流れてくるのは当たり前。 情報にバイアスがかかった状態であることは認識すべき。 他方、否定的な意見から受ける心理的ダメージは肯定的なものよりもずっと大きいので、バランス的にはちょうど良いのかもしれない。

公の場で議論するのが問題だというのであれば、限定公開*1という手もなくはない。 しかし、それはかえって透明性が失われる。また、ビルド杯に興味を持った新規層がいつでも入ってこれる場にしておきたい。

まとめ

ビルド杯配信にネガティブな意見を持つ人の気持ちも理解できる。 ただ、配信そのものは、規則や道徳を大きく外れるものではないという認識である。 配信は有意義かつ生産的だとも考えているので、ぜひとも継続したい。 時間短縮という別の効果にも期待しつつ、別の形式での配信を試してみたい。

こぼれ話

削除した投稿が配信で流れてきたんだけど?

取得のタイミングは、毎回配信を始める直前である。 そして、そこで取得した画像は大抵、次回以降の配信で現れる。 これにより、例えば以下のような現象が起こりうる。

  1. 8/1 にAさんがビルド杯タグでレシピBを投稿
  2. 8/2 にミケガモが画像取得、レシピBが取得され、配信では7/31分までを消化
  3. 8/3 にAさんが8/1のレシピBを削除、改良版のレシピCを投稿
  4. 8/4 にミケガモが画像取得、レシピCが取得され、配信では8/1分のレシピBが登場する

ツイートが配信に出てこないんだけど?

今までにあった事例は2つ。

1つは、そのTwitterアカウントが作られて間もないとき。 作りたてのアカウントに対しては、APIの検索機能が働かないらしい。 解除までの具体的な日数は不明だが、概ね2ヶ月もあれば検索されるようになるようである。

もう1つは、そのアカウントがシャドウバンされているとき。 何らかの原因でアカウントがシャドウバン状態になると、やはり検索機能に引っかからなくなる。

デッキと関係ない話多くない?

仰る通りです。ゴメン。

おわりに

配信のあり方を考えると言ったときに、色々なご意見をいただけたことに感謝している。 応援してもらえること、代替案を考えてもらえること、大変ありがたいことだ。

一方で、事態をあまり大きくしすぎたくないという気持ちもある。 それこそ棲み分けの話で、物好き同士で静かに楽しめればいい。 説明したように、存在を知ることが不利益になる人もいるかもしれないので、 下手に目立って波風を立てるよりかは、事が起きても大丈夫なようにひっそりと改善と対策を進めるのが我々にとってのベストである。

実際、ビルド杯配信を今以上に大きくする必要はない。 初見の視聴者が入ってくるのは大変喜ばしいことだが、積極的に宣伝しようとまでは思っていない。 今は30-50人程度の視聴者数なので上手く統制が取れているものの、 人数が増えすぎると別の問題が出てきて立ち行かなくなる可能性だってある。

重要なのは、いかに長く続けるかだ。 デュエプレが倒れるのが先か、ボクが追いきれなくなるのが先か。 そういう話ができるくらいには、安定した状態で活動していきたい。

*1:チャンネルには表示されず、URLを知っている人だけが視聴可能